こんにちは、ナビセブ編集部の山崎いおりです。セブ島留学を経験しました。留学の記事を担当しています。
ナビセブ編集部のまとめ
セブ島留学のお金は、現金・メインカード・予備カード・緊急用の資金に分けて持ちます。ATMで「JPY」と「PHP」が出たら、PHPを選んでください。Wiseの調査では、ATM側で円に換算すると通常6〜13%高くなる場合があり、₱10,000なら₱600〜1,300の差です。
BDOのATMは、海外発行のカードで1回₱250の手数料がかかります(2026年8月の公式情報)。₱5,000ずつ4回下ろすと₱1,000、₱20,000を1回なら₱250です。まとめて下ろし、財布に入れる額は分けるのが現実的です。カードが使える店ではカードで払うと、ATMに行く回数自体を減らせます。
この記事は、現金・カード・ATM・DCC・Wise・お釣り・深夜のカードトラブルに関する7本の記事を1本にまとめ直したものです。手数料と制度はBDO・Wise・Visa・フィリピン中央銀行(BSP)・貿易産業省(DTI)の公式情報、計算例は公式の手数料と掲載価格をもとにした例です。

現地で現金がいくら要るか、学校ごとに確認できます
到着後に払う現地費用が現金のみの学校もあります。ナビセブは学校から紹介料をもらわない中立の立場で、支払い方法と金額を学校ごとにお伝えします。
ナビセブ編集部の結論

セブでのお金の扱いは、次の5つを守れば大きく失敗しません。
- ①ATMでもカード端末でも、通貨はPHPを選ぶ
- ②ATMはまとめて下ろし、財布に入れる額は₱2,000〜3,000にとどめる
- ③モール・カフェ・ホテルなどカードが使える店はカードで払う
- ④ATMで出た₱1,000札は、最初にモールやコンビニで崩しておく
- ⑤予備のカードと緊急用の現金を、財布とは別の場所に置く
優先順位もあります。コストが大きいものから見ると、①DCC(円への換算)を断る、②自分のカード会社の手数料を確認する、③ATMの手数料を見る、④ATMの回数を減らす、の順です。ATMの回数を工夫して₱750浮かせても、₱20,000で10%のDCC差が出れば₱2,000の損になり、逆転します。
現金を0にするのはおすすめしません。カード端末の故障、通信の不具合、現金のみの店、ATMのトラブルがあるからです。
お金は4つに分けて持つ

| 持ち方 | 使う場面 | 注意点 |
|---|---|---|
| 現金 | 到着直後、小さな店、交通、非常時 | 盗難・紛失・持ちすぎ。止められない |
| メインカード | 日常の支払い、ATM | 海外手数料、DCC、不正利用 |
| 予備カード | メインが使えないとき | 別のブランドを別の場所に保管 |
| 送金手段 | 長期滞在、緊急時の追加資金 | 受取方法、本人確認、反映までの時間 |
デビットカードは自分の預金から引き出されます。クレジットカードでATMから現金を出すと、キャッシング(借入)の扱いになる場合があります。Mastercardの公式FAQも、追加の手数料や金利でコストが高くなる可能性があると注意しています。2枚は分けて考えてください。
学校へ払うお金と、生活費を分ける
| 区分 | 主な項目 |
|---|---|
| 出発前の学校払い | 授業料、寮費、入学金など |
| 到着後の学校払い | SSP、ビザ延長、教材、デポジット、光熱費など |
| 毎日の生活費 | 飲料水、交通、外食、通信、洗濯 |
| 自由に使うお金 | 旅行、アクティビティ、買い物 |
| 緊急資金 | 病院、航空券の変更、スマホ・カードの紛失 |
到着後の学校払いは、現金のみ・ペソ払いの学校があります。生活費だけを現金で用意すると不足します。申し込みの時点で、項目別の金額、支払う時期、通貨、カードが使えるか、返金されるデポジットを学校に確認してください。
ATM手数料|BDOは海外カードで1回₱250

BDOの公式情報では、2026年8月時点で、海外発行のカードの引き出し手数料は1回₱250です。1回の上限は₱25,000、1日の上限は₱50,000です。手数料は金額ではなく回数にかかるため、少額を何度も下ろすほど割合が上がります。
| 引き出す額 | ATM手数料 | 手数料の割合 |
|---|---|---|
| ₱1,000 | ₱250 | 25% |
| ₱5,000 | ₱250 | 5.00% |
| ₱10,000 | ₱250 | 2.50% |
| ₱20,000 | ₱250 | 1.25% |
| ₱25,000(1回の上限) | ₱250 | 1.00% |
₱20,000をどう下ろすか
| 下ろし方 | 手数料 | ATMに行く時間(目安) | 一度に持つ現金 |
|---|---|---|---|
| ₱5,000×4回 | ₱1,000 | 68分 | ₱5,000 |
| ₱10,000×2回 | ₱500 | 34分 | ₱10,000 |
| ₱20,000×1回 | ₱250 | 17分 | ₱20,000 |
時間は、徒歩5分・待ち5分・操作2分・戻り5分の1回17分と仮定した目安です。金曜の夜やモールのATMは列が長くなり、30分かかることもあります。3か月続けると、4回下ろす場合と1回の場合で、手数料₱2,250と2時間33分の差になります。
ただし、₱20,000を財布に入れて落とせば、最大₱20,000を失います。カードは止められますが、現金は止められません。答えは「下ろす額」と「持ち歩く額」を分けることです。たとえば₱20,000を下ろしても、財布₱3,000・部屋の金庫₱15,000・予備のバッグ₱2,000に分けます。金庫がない相部屋なら、₱10,000×2回が手数料と安全のバランスを取りやすい方法です。
BDOの上限は1回₱25,000なので、月に₱30,000要るなら最低2回です。カード会社側の1日の上限は別にあります。また、₱250はBDOの手数料です。フィリピンのすべてのATMが₱250とは限りませんし、日本のカード会社の海外ATM手数料も別にかかる場合があります。使った後は、カード会社の明細まで確認してください。
ATMで「JPY」と「PHP」が出たら、PHPを選ぶ

海外のATMでは「JPYで請求しますか?」という画面が出ることがあります。これはDCC(Dynamic Currency Conversion)という仕組みです。Visaの公式説明では、ATMや店が現地通貨ではなくカードを持つ人の自国通貨に、その場で換算するサービスです。
Visaのルールでは、ATMや店は①現地通貨の金額、②自国通貨の金額、③為替レート、④上乗せ分・手数料を表示し、利用者に受け入れるか断るかを選ばせる必要があります。ATMや店が勝手に選ぶことはできません。断っても、現金の引き出しができるかどうかには影響しないとVisaは説明しています。
Wiseの公式案内は、換算を提案されたら「No」、自国通貨か現地通貨かを聞かれたら現地通貨を選ぶよう勧めています。Wiseの調査では、ATMや端末側で換算すると、通常6〜13%高くなる場合がありました。
| DCCの上乗せ | ₱10,000での差 | ₱20,000での差 |
|---|---|---|
| 6% | ₱600 | ₱1,200 |
| 8% | ₱800 | ₱1,600 |
| 10% | ₱1,000 | ₱2,000 |
| 13% | ₱1,300 | ₱2,600 |
6〜13%はWiseの調査の参考値で、すべてのATMで必ずこの差が出るという意味ではありません。₱1,000の差は、₱99の定食なら約10食分です。DCCを断っても、BDOの₱250は残ります。ATMのコストは、①ATM運営会社の手数料、②通貨の換算、③カード会社の手数料の3層で考えます。
画面で確認する言葉
- 選ぶ:Continue without conversion/Debit in the local currency(PHP)
- 避ける:Continue with conversion/Debit in your home currency(JPY)
- Guaranteed Exchange Rateの表示は「レートが確定」の意味で、「レートが良い」ではない
ボタンの色ではなく、文字を読みます。上乗せ率を自分で確かめるなら、画面の「1 PHP=¥X」を、同じ日のVisaの為替計算ツールやカード会社のレートと比べます。たとえば¥2.60に対して¥2.86なら10%の上乗せです。レートや手数料が表示されない、特定の通貨を選ぶよう圧力を感じる場合は、換算を断り、必要ならカード会社に報告するようVisaは案内しています。
DCCはATMだけではありません。ホテル、レストラン、ショップの端末でも「Pay in JPY?」と出ることがあります。店員が円で請求しようとしたら「Please charge me in PHP.」と伝えてください。
学費・現地費用・生活費を、まとめて試算できます
現地費用を現金で払う学校か、カードが使えるかで、持っていく現金の額は変わります。気になる学校を並べて、支払いの段取りまでお伝えします。
Wise Cardは得か|2026年5月から手数料が変わった

Wise公式のヘルプセンターによると、2026年5月1日から、日本発行のWise CardのATM手数料が変わりました。現在は、ATMでの引き出しが月合計¥25,000相当までWise側の手数料が無料で、超えた分には¥100+1.75%がかかります。古い記事の「月2回まで無料」は、今のルールではありません。
| 項目 | 日本発行のWise Card(2026年8月時点) |
|---|---|
| ATMの無料枠(Wise側) | 月¥25,000相当まで |
| 無料枠を超えた分 | ¥100+1.75% |
| カード払い | その通貨の残高があれば手数料無料。なければ両替手数料 |
| ATM運営会社の手数料 | 別にかかる場合あり(BDOは₱250/回) |
Wise自身も、ATM運営会社が追加で手数料を取る場合があると明記しています。「WiseならセブのATMは無料」ではありません。Wise側が無料でも、BDOを使えば₱250はかかります。
フィリピン発行のWise Cardは、月₱13,000までATM手数料無料・超過分2.69%という別の体系です。ATM手数料はカードの発行地域で決まるとWiseは説明しています。セブにいても、日本で作ったカードなら日本の体系です。
1日をカード中心で払う例
| 場面 | 支払い | 金額 |
|---|---|---|
| 朝のコーヒー(Kape Kastila) | Wise Card | ₱80 |
| 昼食(Mang Inasal₱99+Halo-Halo₱39) | Wise Card | ₱138 |
| Central Blocで買い物 | Wise Card | ₱500 |
| 夕食(Steak Bowl) | Wise Card | ₱165 |
| 合計 | 手数料₱0(PHP残高がある場合) | ₱883 |
同じ₱883を払うためにBDOで₱1,000だけ下ろすと、手数料₱250は支出の約28%です。カードの強みは「ATM無料」より、ATMを使わずに済む支払いを増やせることです。月の自由費₱20,000のうち₱12,000をカード、₱8,000を現金にすれば、ATMは1回₱250で済み、手元の現金も₱20,000から₱8,000に減ります。PHP残高がない場合の両替手数料は、Wiseアプリに表示される額が最終的な金額です。
₱1,000札は使える。でも最初に崩しておく

ATMからは₱1,000札が出てくることがあります。BSPの公式案内では、2026年8月時点でポリマー紙幣は₱1,000・₱500・₱100・₱50の4種類です。紙の紙幣も引き続き法定通貨で、ポリマー紙幣と並行して使えます。₱200と₱20はポリマーのシリーズになく、紙の₱200は法定通貨として残っています。
- 折れた紙幣も受け取る必要がある(BSPのFAQ)
- ポリマー紙幣にアイロンをかけない、高温にさらさない
- 店には正確なお釣りを渡す義務がある(No Shortchanging Act、共和国法10909号)
- キャンディなどをお釣りの代わりにするのは禁止。小銭不足を理由に少なく渡すのも禁止
制度上は使えますが、小さな支払いでは使いにくいことがあります。₱80のコーヒーに₱1,000札を出すとお釣りは₱920、₱30の水なら₱970、₱49のバスなら₱951です。小さな店では「Do you have smaller bills?」と聞かれることがあります。
₱1,000札5枚から10回払う例
| 支払い | 金額 | 出した額 | お釣り |
|---|---|---|---|
| コーヒー | ₱80 | ₱1,000 | ₱920 |
| 昼食 | ₱99 | ₱100 | ₱1 |
| 水 | ₱30 | ₱100 | ₱70 |
| ITパーク〜Mactan Newtownのバス | ₱49 | ₱50 | ₱1 |
| 軽食 | ₱50 | ₱50 | ₱0 |
| 夕食 | ₱165 | ₱200 | ₱35 |
| 日用品 | ₱22 | ₱50 | ₱28 |
| ドリンク | ₱45 | ₱50 | ₱5 |
| コーヒー(White Mocha) | ₱105 | ₱200 | ₱95 |
| 食事 | ₱200 | ₱200 | ₱0 |
支出は合計₱845です。最初の₱920のお釣りで小額紙幣ができれば、残り9回は₱1,000札を出さずに済みます。一日の終わりの小額紙幣と硬貨は₱155まで減るので、翌日もまた一度崩す必要があります。
崩すときは、何も買わずに両替を頼むより、モール、レストラン、コンビニでコーヒーや水を買うのが自然です。お釣りが足りないときは「I think the change should be thirty-five pesos.」と落ち着いて確認します。苦情の窓口は、店ならDTI、銀行ならBSP、公共交通ならLTFRBです。
到着直後の現金と、GCashの扱い

空港での両替は、到着当日に使う分だけにします。為替レートは変わるので、古い固定レートで予算を作らず、余裕を持たせます。
- 人通りのある正規の両替所を使う
- 受け取った金額は、その場で数える
- 大金を人前で見せない
- 財布を日常用と予備用に分ける
セブの店では「GCash?」と聞かれることがあります。GCashは2026年7月4日から、銀行送金が1回₱10、店頭でのCash Inは月₱8,000まで無料・超えた分は2%、Cash Outは多くの提携先で2%、Scan to Payは₱0です。ただし外国人向けのGTouristは、2026年8月時点の公式案内で対象がアメリカの番号(+1)で、日本の番号(+81)は対象として確認できませんでした。日本人の短期留学生は、GCashなしで回る準備をしておくほうが安全です。
関連記事:
セブ島留学のGCash|日本人留学生は使える?GTouristの条件と₱10,000の手数料比較【2026年版】
カードの紛失・不正利用は、夜でも止められる

夜23時にカードの紛失や身に覚えのない取引に気付いても、支店の開店を待つ必要はありません。BPIは24時間のContact Center、BDOは24/7のContact Centerを案内しています。
| 銀行 | 緊急連絡先 | アプリでできること |
|---|---|---|
| BPI | (+632) 889-10000 | カードの種類に応じたCard Control |
| BDO | (+632) 8888-0000 | カードのロック |
日本で発行したカードなら、連絡先はそのカード会社です。出発前に、緊急連絡先を紙にも控えてください。
最初の30分でやること
- ①取引の日時・金額・店名を画面ごと保存する。最後に自分が使った時刻と金額も控える
- ②カードが手元にないのか、手元にあるのに不正利用されたのかを分ける
- ③アプリか公式の番号から連絡し、カードを止める
- ④ケース番号、止めた時刻、次の手続き、異議申し立ての期限を記録する
- ⑤盗難なら警察に届け、証明書を受け取る。予備カードや送金に切り替える
電話では、最初に用件を言います。不正な取引なら「I’d like to report an unauthorized transaction.」、紛失なら「I’d like to report a lost card.」です。最後に「Could you give me the case number?」と聞きます。OTP、パスワード、PINは自分から教えません。電話は報告の入口で、返金を約束するものではありません。カード停止と不正取引の調査、再発行は別の手続きです。
出発前のお金チェックリスト

- 学校払いと現地払いの内訳、通貨、支払い時期を受け取った
- 現金、メインカード、予備カードを用意した
- カードの海外利用の設定と暗証番号を確認した
- 利用通知と1日の上限額を設定した
- カード会社の海外ATM手数料・キャッシングの条件を確認した
- 緊急連絡先を紙にも保存した
- 家族から追加資金を受け取る方法を決めた
- 週の予算と緊急資金を分けた
現地では、週末に残高とカードの明細、予算を超えた項目、翌週の学校の支払い、不審な取引の有無を確認します。ATMは銀行の支店やモールの中など人目のある場所を選び、カードの挿入口に不自然な部品がないか見て、暗証番号は手で隠します。カード、現金、明細はすべて回収してください。
帰国前の最後の週は、ATMの引き出しを減らします。帰国時に再両替すると、為替の差でまたコストが出るからです。
関連記事:
セブの物価はどれだけ上がった?|2026年7月のインフレ率と米・外食・Grabの値段、1日の支出例【2026年版】
よくある質問

ATMで「JPY」と「PHP」が出たら、どちらを押せばいいですか?
PHPです。JPYを選ぶとATM側のレートで換算され、Wiseの調査では通常6〜13%高くなる場合がありました。画面の「Continue without conversion」を選んでください。断っても現金は引き出せます。
ATMは1回でまとめて下ろすほうがいいですか?
手数料だけならまとめたほうが安いです。BDOは海外発行のカードで1回₱250なので、₱20,000を4回に分けると₱1,000、1回なら₱250です。ただし財布には₱2,000〜3,000だけ入れ、残りは別の場所に置いてください。
Wise CardならセブのATMは無料ですか?
無料ではありません。日本発行のWise CardはWise側の手数料が月¥25,000相当まで無料ですが、BDOなどATM運営会社の手数料は別にかかります。カードが使える店で直接払うほうが、手数料を抑えやすいです。
₱1,000札は小さな店で使えますか?
法定通貨なので使えます。ただ₱30や₱80の支払いではお釣りが大きく、小さい札を求められることがあります。ATMで下ろしたら、最初の支払いをモールやコンビニにして崩しておくと楽です。
クレジットカードでATMから現金を出しても大丈夫ですか?
出せますが、キャッシング扱いになり、ATMの手数料に加えて金利がかかる場合があります。デビットカードと条件が違うので、出発前にカード会社の手数料と金利を確認してください。
夜中にカードをなくしたらどうすればいいですか?
すぐにアプリか公式の番号からカードを止めます。フィリピンの銀行ならBPIは(+632) 889-10000、BDOは(+632) 8888-0000が24時間の窓口です。ケース番号を控え、盗難なら翌日に警察へ届けてください。
日本人留学生はGCashを使えますか?
2026年8月時点の公式案内では、外国人向けのGTouristの対象はアメリカの番号(+1)で、日本の番号は確認できませんでした。GCashがなくても困らないよう、現金とカードで準備してください。
留学準備で迷ったら、ナビセブに聞いてください
学校選びから、現地で必要なお金、支払いの段取りまで相談できます。セブの現地メディアとして、、学校からの紹介料なしの立場でお答えします。
最後に

セブ島留学のお金は、現金・メインカード・予備カード・緊急資金に分けて持ちます。ATMとカード端末では必ずPHPを選び、ATMはまとめて下ろして、財布に入れる額は少なくします。BDOの手数料は海外発行のカードで1回₱250、日本発行のWise Cardは2026年5月から月¥25,000相当までWise側が無料です。
いちばん大きな差を生むのは、DCCで円を選ぶかどうかです。次に、カードが使える店でカードを使い、ATMに行く回数を減らすこと。₱1,000札は最初にモールで崩し、カードの緊急連絡先は紙にも控えておけば、現地で慌てずに済みます。
準備さえしておけば、お金の心配はほとんどなくなります。あとはセブのカフェやローカルの食堂、週末の海を、思いきり楽しんでください。
出典・参考:BSP「First Philippine Polymer Banknote Series」(2026年8月確認)/BSP「Polymer Banknote FAQ」(2026年8月確認)/BSP「CL-2025-005」(2025年)/DTI「No Shortchanging Act 実施規則」/BDO 公式(Cards Issued Overseasの手数料・ATMの引き出し上限、2026年8月)、Wise 公式ヘルプセンター(日本発行カードのATM手数料、2026年5月1日改定)・Wise フィリピン料金ページ・Wise のDCCの案内と調査、Visa 公式(DCCのルール・Travel Support・Exchange Rate Calculator)、Mastercard 公式FAQ、GCash 公式(2026年7月4日からの手数料・GTourist)、BPI・BDO 公式(24時間の連絡窓口・カードの停止)
関連記事をこの記事にまとめました

同じテーマの記事が分かれていたため、この記事にまとめました。以前の記事のURLは、この記事に転送されます。元の文章と写真は、下の「元の記事の全文を開く」から読めます。内容は掲載当時のもので、最新の料金や条件は上の本文を優先してください。
この記事の以前の内容:セブ島留学のお金管理|現金とカードを紹介する
この記事(同じURL)に以前載っていた文章です。

元の記事の全文を開く
結論:留学中のお金は1つの方法へ集中させません。学校費用、生活費、自由費、緊急資金を分け、明細を毎週確認します。
お金は4つの方法へ分散する
- 現金:到着直後、小さな店、交通、非常時に使います。
- メインカード:日常の支払いとATM引出しに使います。
- 予備カード:メインとは別の場所・別ブランドで保管します。
- 送金手段:長期滞在や緊急時の追加資金に使います。
現金とカードを1つの財布へまとめず、部屋・携帯品・家族の支援手段へ分散します。
学校払いと現地払いを分ける
| 支払い区分 | 主な項目 |
|---|---|
| 出発前の学校払い | 授業料、寮費、登録料など |
| 到着後の学校払い | SSP、延長、教材、デポジット、光熱費など |
| 毎日の生活費 | 飲料水、交通、外食、通信、洗濯 |
| 任意の費用 | 旅行、アクティビティ、買い物 |
| 緊急資金 | 病院、航空券変更、端末・カード紛失 |
学校へは、項目別金額、支払時期、通貨、カード可否、返金されるデポジットを確認します。
支払い方法を比較する
| 方法 | 向く場面 | 注意点 |
|---|---|---|
| 現金 | 小額決済、交通、小規模店舗 | 盗難、紛失、偽札、持ちすぎ |
| クレジットカード | 商業施設、ホテル、航空券 | 海外手数料、不正利用、DCC |
| デビットカード | 予算管理、ATM | 口座残高へ直接影響 |
| 海外送金 | 長期滞在、追加資金 | 受取方法、本人確認、反映時間 |
現金と両替は少額から始める
- 到着当日に使う分を準備する
- 空港では必要最低限だけ両替する
- 人通りのある正規の両替所を使う
- 受取り時に金額をその場で数える
- 大金を人前で見せない
- 財布を日常用と予備用に分ける
為替レートは変動します。古い固定レートで予算を作らず、余裕を持たせます。
カード利用とDCCを理解する
出発前
- 海外利用設定と暗証番号
- 利用通知と上限額
- カード会社の緊急連絡先
- 予備カードの有効期限
DCC
決済時に日本円と現地通貨を選べる場合があります。日本円建ては店舗側の換算条件が適用されるため、表示レートと手数料を確認します。
カードを店員へ長時間預けず、端末の金額と通貨を自分で確認してください。
ATMは場所・表示・記録を確認する
- 場所を選ぶ銀行、商業施設など管理された場所を使う。
- 機械を確認カード挿入口や周囲に不自然な物がないか見る。
- 暗証番号を隠す手で覆い、他人の助けを断る。
- 通貨を確認換算提案と手数料表示を読む。
- 受取りを確認カード、現金、明細をすべて回収する。
1回・1日の上限や手数料はカードとATMで異なります。少額で試し、取引通知を確認します。
週予算を4つに分ける

| 予算枠 | 管理方法 |
|---|---|
| 固定費 | 通信、洗濯、学校関連費を先に確保 |
| 生活費 | 食事、飲料水、交通を週単位で設定 |
| 自由費 | 外食、旅行、買い物に上限を設ける |
| 緊急費 | 普段は使わず別の場所へ保管 |
週末に確認すること
- 残高とカード明細
- 予算を超えた項目
- 翌週に必要な学校費用
- 不審な取引の有無
紛失・不正利用が起きたときの手順
- 安全を確保人混みから離れ、学校へ連絡する。
- カードを停止アプリまたはカード会社へ連絡する。
- 明細を確認不審な利用を申告する。
- 警察へ届ける盗難の場合は証明書を受け取る。
- 生活費を確保予備カードや家族からの送金を使う。
- 記録を保存受付番号、時刻、担当者、領収書を残す。
出発前のお金チェックリスト
- 学校払いと現地払いの内訳を受け取った
- 現金、メインカード、予備カードを用意した
- カードの海外利用と暗証番号を確認した
- 利用通知と上限を設定した
- 緊急連絡先を紙にも保存した
- 家族から追加資金を受け取る方法を確認した
- 週予算と緊急資金を分けた
- カード番号・有効期限を安全な方法で控えた
まとめ
- 現金、メインカード、予備カード、送金手段へ分散します。
- 学校費用、生活費、自由費、緊急資金を分けて管理します。
- カード通知と明細を確認し、不正利用時はすぐ停止します。
よくある質問
現金はいくら持てばよいですか?
到着直後と小額決済に必要な分を準備し、大金を持ち歩かないようにします。
カードは何枚必要ですか?
異なる場所に保管できるメインカードと予備カードを用意するのが基本です。
ATMは安全ですか?
銀行や商業施設内を選び、挿入口、暗証番号、手数料表示、カード返却を確認します。
DCCとは何ですか?
海外で日本円建てを提示する決済方式です。表示レートと手数料を確認して選びます。
カードをなくしたらどうしますか?
カードを停止し、不審な明細を申告します。盗難なら警察へ届け、予備資金へ切り替えます。
関連記事
通信と健康管理は、完成済みの関連記事から確認してください。
出発までの準備
- セブ島留学の準備完全ガイド(親ページ)
- セブ島留学はいつから準備する
- セブ島行き航空券の取り方
- セブ島留学の持ち物リスト|現地で買えるもの・買えないもの
- セブ島留学の海外旅行保険は必要
- セブ島留学のビザ・SSP・ACR I-Cardとは
現地生活の準備
トラブルへの備え
セブ島留学でATMで「JPY」と「PHP」が出たらどっちを押す?₱10,000でDCCを比較

元の記事の全文を開く
— RoyKabanlit / CC BY-SA
この記事は、セブ島留学中の生活を一人称のモデルケースとしてまとめたものです。海外のATMを使っていると、途中で「JPYで請求しますか?」「PHPのまま進みますか?」という画面が出ることがあります。日本円で金額が見えると安心しますし、「いくら使ったか分かりやすい」と思います。
でも、ここには注意が必要です。これは、DCC(Dynamic Currency Conversion)と呼ばれる仕組みです。2026年8月現在、Visa公式はDCCについて、海外のATMや店舗が、現地通貨ではなくカード保有者の自国通貨へその場で換算するサービスだと説明しています。ATMや加盟店は、現地通貨額、自国通貨額、使用する為替レート、追加の手数料・上乗せ分を表示し、利用者にAccept(受け入れる)かDecline(断る)かを選ばせる必要があります。
今回は、セブのATMで₱10,000を下ろすという設定で、PHPのまま進む場合と、JPYへその場で換算する場合の違いを数字で見ます。
結論
先に結論
フィリピンでは基本はPHPを選びます。Wiseは現地通貨を選ぶよう推奨しています。DCCが6〜13%高ければ、₱10,000で₱600〜1,300相当の差になります。
比較の見方
この記事で比べる場面と、その内容を表で確認します。
| 比較対象 | 内容 |
|---|---|
| 10:00|海外発行カードをATMへ | 日本発行のカードを使う設定です。ATMで₱10,000を選ぶと、画面に「JPY conversion」「PHP transaction」のような選択肢が出たとします。表現はATMによって違います。 |
| パターンA|PHPを選ぶ | 「Continue without conversion」または「Debit in PHP」を選びます。引き出し額は₱10,000です。その後、自分のカードの国際ブランドや発行会社の側で、PHPからJPYへの換算が行われます。Visa公式も、Visaの為替レートを利用したい場合は、現地通貨で支払う方法があると案内しています。 |
| パターンB|JPYを選ぶ | DCCです。ATM側が₱10,000をJPYへ換算し、そのレートを画面に表示して、その日本円の金額でカードへ請求します。VisaのDCCのルールでは、ATM側は現地通貨額、カード保有者の通貨での金額、為替レート、上乗せ分・手数料を明示する必要があります。日本人なら、₱10,000より「¥○○○○○」の方が分かりやすく、安心に見えます。 |
| 1|ATM運営会社の手数料 | 例:BDO ₱250 |
| 2|通貨の換算 | DCCを使うか、カード側に任せるか |
| 3|カード発行会社の手数料 | 海外ATM手数料、海外取引手数料、Wiseの両替手数料などです。この3つを分けないと、本当のコストが分かりません。Visa公式では、DCCはカード保有者が選ぶものです。加盟店やATMが勝手に選ぶことはできず、AcceptとDeclineのどちらも選択できる必要があります。JPY表示が出たからといって、必ずJPYを押す必要はありません。 |
| 11:00|実際に₱10,000を下ろすモデル | 今回の手順です。ATMに海外カードを挿入し、金額は₱10,000を選びます。DCC画面でJPY / PHPが表示されたら、PHP(Continue without conversion)を選びます。ATM手数料は別途表示されます。レシートを保存し、翌日にカードの明細で、実際に引き落とされた日本円の金額を確認します。 |
結論
フィリピンでは基本はPHPを選びます。Wiseは現地通貨を選ぶよう推奨しています。DCCが6〜13%高ければ、₱10,000で₱600〜1,300相当の差になります。
背景と前提
先に結論です。Wise公式は、海外のATMやカード端末で通貨の換算を提案された場合、換算を断り、現地通貨を選ぶことを推奨しています。フィリピンならPHPです。
Wiseの調査では、ATMや端末側に換算させると、通常6〜13%程度高くなる場合があるとしています。₱10,000なら、6%で₱600、13%で₱1,300相当です。つまりDCCによって、コーヒー数杯どころではない差になる可能性があります。
ただし、DCCが毎回必ず6〜13%高いという意味ではありません。実際のATM画面に表示された為替レートと上乗せ分を比べる必要があります。
ATM画面でJPYとPHPを比較
-
10:00|海外発行カードをATMへ 今日は日本発行のカードを使う設定です。ATMで₱10,000を選びます。すると画面に、「JPY conversion」「PHP transaction」のような選択肢が出たとします。表現はATMによって違います。
Wise公式が例示する表示は、“Continue with conversion”“Continue without conversion”“Debit in your home currency”“Debit in the local currency”“Confirm the exchange rate”などです。
DCCとは何でしょうか。普通にPHPで処理する場合は、ATMで₱10,000を引き出し、カードの国際ブランドや発行会社がPHPをJPYへ換算する、という流れです。DCCでは、ATMの運営会社側が「こちらでJPYに換算します」
という形になります。つまり、誰が為替レートを決めるかが違います。
パターン別の比較
-
パターンA|PHPを選ぶ 今回は、「Continue without conversion」または「Debit in PHP」を選びます。引き出し額は₱10,000です。その後、自分のカードの国際ブランドや発行会社の側で、PHPからJPYへの換算が行われます。
Visa公式も、Visaの為替レートを利用したい場合は、現地通貨で支払う方法があると案内しています。
-
パターンB|JPYを選ぶ 次はDCCです。ATM側が₱10,000をJPYへ換算し、そのレートを画面に表示して、その日本円の金額でカードへ請求します。VisaのDCCのルールでは、ATM側は、現地通貨額、カード保有者の通貨での金額、為替レート、上乗せ分・手数料を明示する必要があります。
なぜJPYの方が安心に見えるのでしょうか。日本人なら、₱10,000より「¥○○○○○」の方が分かりやすいからです。だからDCCは便利に見えます。
でも、分かりやすいことと安いことは別です。Wiseは「No」を推奨しています。Wise公式の案内は非常に明確で、ATMが「換算しますか?」と聞いた場合は「No」、「自国通貨か現地通貨か?」と聞かれたら現地通貨を選ぶよう案内しています。
フィリピンならPHPです。6〜13%高いとは、どのくらいでしょうか。Wiseが公開している調査では、ATMや端末側の換算を利用した場合、通常6〜13%高くなることがあるとしています。
これを₱10,000で計算します。6%差の場合は、₱10,000 × 6%=₱600。つまり、PHPで換算した場合より、₱600分余計になる計算です。10%なら、₱10,000 × 10%=₱1,000です。13%なら、₱10,000 × 13%=₱1,300です。一覧にすると、次のとおりです。パターン別の比較 DCC差の例 ₱10,000での差 6% ₱600 8% ₱800 10% ₱1,000 13% ₱1,300 かなり大きいです。₱1,000の差なら何ができるでしょうか。前の記事では、PICKUP COFFEEのKape Kastilaが₱80でした。
₱1,000 ÷ ₱80=12.5杯です。DCCの差だけで、コーヒー約12杯分という見方もできます。Mang Inasalならどうでしょうか。Regular Chicken+1 Riceは₱99です。
₱1,000 ÷ ₱99=約10食です。小さな換算の選択に見えますが、予算には大きく効く可能性があります。ただし、6〜13%はWiseの調査値です。ここを正確にしておきます。これは、フィリピンのすべてのATMで必ず6〜13%上乗せされるという意味ではありません。
Wiseが複数のATMや端末について行った調査で、通常この程度高くなる傾向があった、という参考値です。実際のBDO、BPI、MetrobankなどのATMで何%になるかは、その場のDCC画面で確認します。
実際に確かめるなら、画面のどこを見ればよいでしょうか。DCCの提示が出たら確認するのは、①PHPの引き出し額(PHP Withdrawal Amount)、②JPYの請求額(JPY Charge Amount)、③為替レート(Exchange Rate)、④上乗せ分・手数料(Markup / Commission)、⑤Continue with Conversion、⑥Continue without Conversionです。
Visaのルールでも、DCCを提供するときには、こうしたレートや手数料の開示が必要です。具体例を作ります。これは実際のATMのレートではなく、計算を理解するためのモデルです。仮に、カードの国際ブランド側の実質的な換算で₱10,000=¥26,000だったとします。
DCCが10%高ければ、¥26,000 × 1.10=¥28,600で、差は¥2,600です。この時点でかなり大きいです。さらに重要なのは、ATM側の手数料が別にかかることです。前の記事では、BDOの海外発行カードのATM手数料は1回の引き出しにつき₱250でした。DCCは、この₱250とは別の問題です。
つまり、ATM手数料₱250+DCCの上乗せ分+カード発行会社の手数料になる可能性があります。DCCを避けても₱250は残ります。例えばBDOのATMで₱10,000を引き出し、PHPを選んだとしても、BDOの海外カード手数料₱250は残ります。
DCCを断っても、ATM手数料がゼロになるわけではありません。だからATMのコストは3層あると、私は次のように整理しています。
1|ATM運営会社の手数料
2|通貨の換算

3|カード発行会社の手数料
海外ATM手数料、海外取引手数料、Wiseの両替手数料などです。この3つを分けないと、本当のコストが分かりません。VisaもDCCを必須とはしていません。Visa公式では、DCCはカード保有者が選ぶものです。
加盟店やATMが勝手に選ぶことはできず、AcceptとDeclineのどちらも選択できる必要があります。だから、JPY表示が出たからといって、必ずJPYを押す必要はありません。選択肢が分かりにくいときはどうすればよいでしょうか。
Visaは、必要なレートや手数料が表示されない場合や、特定の通貨を選ぶよう圧力を感じる場合は、換算の提案を断り、必要ならカード発行会社へ報告するよう案内しています。
つまり迷ったら、「換算なし」の方を選ぶのが分かりやすいです。怖いのは、ATMによってボタンの言葉が逆に見えることです。表示は“Accept”“Decline”だけではありません。例えばWiseが紹介する例では、選びたいのは“Continue without conversion”、避けたいのは“Continue with conversion”です。
ボタンの色では判断せず、文字を読みます。「Decline」を押すと、引き出し自体がキャンセルされるのでしょうか。必ずしもそうではありません。DCCをDeclineするのは、ATM側の通貨換算を断るという意味です。
Visaも、DCCを受け入れたか断ったか自体は、海外での現金引き出しができるかどうかに影響しないと説明しています。ただし、ATMの画面は機種ごとに違うので、表示をよく読みます。
Wiseのカードならどうなるでしょうか。Wise公式では、ATM側の換算を断って現地通貨を選ぶと、必要に応じてWise側が通貨を換算します。WiseのアカウントにPHPを持っていれば、その残高から使われる場合があります。
PHPを持っていない場合は、Wiseが保有している通貨の中から、両替手数料が低いものを自動で選ぶ仕組みがあります。
ただし、Wiseでも両替手数料が0とは限らないので注意が必要です。Wiseを使えば何でも無料、というわけではありません。持っていない通貨へ換算する場合は、Wise側の両替手数料がかかります。それでもWise自身は、ATM側のDCCを使うより、Wiseでの換算に任せるよう推奨しています。
日本のクレジットカードでも同じ考え方でしょうか。原則として、DCCか現地通貨かという構造は同じです。現地通貨を選べば、Visa・Mastercardのネットワークとカード発行会社側のレートと手数料で処理されます。
DCCを選べば、ATMや加盟店側が提示したレートになります。ただし最終的なコストは、日本のカード発行会社の海外取引手数料、キャッシング手数料、利息などで変わります。
クレジットカードのキャッシングには、さらに注意が必要です。Mastercard公式のFAQも、クレジットカードを海外ATMで使うと、キャッシング扱い、ATMの追加手数料、金利などでコストが高くなる可能性があると注意しています。
だから、DCCを避ければクレジットカードのキャッシングが安い、とは限りません。デビットカードとクレジットカードは分けて考えます。デビットは自分の預金から引き出されますが、クレジットは借入扱いになる場合があります。
ATMのDCC画面は同じように見えても、カードの種類によってコストは違います。
₱10,000を引き出した場合のモデル
-
11:00|実際に₱10,000を下ろすモデル 今回の手順です。ATMに海外カードを挿入し、金額は₱10,000を選びます。DCC画面でJPY / PHPが表示されたら、PHP(Continue without conversion)を選びます。ATM手数料は別途表示されます。レシートを保存し、翌日にカードの明細を確認します。
本当の比較は翌日に終わります。ATMでは、「PHPを選んだから得だった」だけではまだ分かりません。翌日、カード発行会社の明細を確認し、実際に引き落とされた日本円の金額を記録します。これが一次情報です。DCCを実測するなら、両方を試すべきでしょうか。
同じカードで、1回はPHP、1回はJPYと、実際に両方で引き出せば本当の比較はできます。しかし、ATM手数料が2回かかる、現金も余計に増える、DCCでわざと不利なレートを選ぶことになる、といった問題があります。だからナビセブでは、実際のDCC画面を記録し、提示されたレートを市場やカードの国際ブランドの換算と比べる方法でも十分です。
わざと損する必要はありません。DCCのレートを比べる方法です。ATM画面に、1 PHP = ¥Xと出たとします。これを同じ日のVisaの為替レート計算ツール(Exchange Rate Calculator)、カード発行会社のレート、Wiseのレートと比べ、差が何%かを計算します。Visaには現在、Travel Supportの中にExchange Rate Calculatorがあります。
上乗せ率を計算します。例えば、現地通貨・ネットワーク側の換算が、1 PHP = ¥2.60DCCが、1 PHP = ¥2.86なら、2.86 ÷ 2.60 − 1=10%です。この数字を実際のATM画面から出せれば、非常に強い一次情報になります。₱20,000なら差は倍です。もしDCCの差が10%なら、₱10,000で₱1,000相当、₱20,000で₱2,000相当の差になります。引き出し額が大きいほど、換算の差も大きくなります。
ATMの回数より、DCCの方が影響が大きい場合もあります。前の記事では、₱5,000 × 4vs₱20,000 × 1のBDO手数料の差は₱750でした。でも₱20,000に10%のDCC差が出れば、₱2,000相当です。ATMの回数を工夫して₱750節約しても、DCCで₱2,000相当不利なら逆転します。つまり優先順位があります。私なら、①DCCを理解する、②カード発行会社の手数料を確認する、③ATM運営会社の手数料を見る、④ATMの回数を減らす、の順です。
大きいコストから先に見ます。店でのカード払いでも同じです。DCCはATMだけではありません。ホテル、レストラン、ショップでも、“Pay in JPY?”と出ることがあります。
VisaはDCCを、加盟店でもATMでも同じ仕組みとして説明しています。フィリピンならPHPを基準に考えます。カード端末でJPYを選ぶ必要もありません。Wiseも、店の端末で自国通貨か現地通貨かを聞かれたら、現地通貨を選ぶよう案内しています。
つまり、ATMだけ覚えても半分です。DCC画面を見たら、私は次の4つだけを確認します。①現地通貨はPHPか、②換算あり・なしのどちらか、③為替レートはいくらか、④上乗せ分・手数料は表示されているか、です。
“Guaranteed Rate”という表示に安心しないことも大切です。DCC画面では、“Guaranteed Exchange Rate”“No surprises”のような表示が出ることがあります。確かにレートは確定します。でも、確定していることと、レートが良いことは別です。
分かりやすさに対して、上乗せ分を払っている可能性があります。初心者なら一つだけ覚えてください。全部理解できなくても、フィリピンではPHP、とだけ覚えます。Wiseの公式の案内も、現地通貨です。
ただし、自分のカードが特殊な場合は例外もあり得ます。例えば、特殊な多通貨対応の商品、カード発行会社独自のプログラム、法人カードなどです。Visaのルールには、DCCの提供対象外となるカード商品も一部あります。
だから最終的には、自分のカードの規約も確認します。
今回の数字
引き出し額は₱10,000。DCCの差は、Wiseの調査による参考値で6〜13%です。差額は、6%で₱600、8%で₱800、10%で₱1,000、13%で₱1,300です。BDOのATMを使う場合は、別に手数料₱250/回がかかります。
もし₱20,000なら、差は次のとおりです。
6%:₱1,200
10%:₱2,000
13%:₱2,600
かなり大きいです。
今日分かったこと
海外のATMでJPYとPHPが出たとき、日本円の方が安心に見えます。でもそれは、DCCかもしれません。Visa公式では、DCCはATMや加盟店側が自国通貨へ換算するサービスで、現地通貨額、自国通貨額、為替レート、上乗せ分・手数料を表示し、利用者がAcceptかDeclineを選べる必要があります。
Wiseはさらに明確で、海外のATMや端末で換算を提案されたら「No」、自国通貨と現地通貨なら現地通貨を推奨しています。フィリピンならPHPです。
Wiseの調査では、ATMや端末側の換算は、通常6〜13%高い場合があるとしています。
₱10,000なら、差は₱600〜1,300相当です。前の記事で、ATMを4回使うか1回にするかの差は₱750でした。つまり場合によっては、ATMの回数よりDCCの選択の方が、お金に大きく影響することもあります。
だから、セブでATMを使うときに一つだけ覚えるなら、PHPです。そして画面に“Continue with conversion”と“Continue without conversion”が出たら、文字をよく読みます。
色だけで選ばないことです。DCCを断っても、現金の引き出しそのものを必ず断ることになるわけではありません。最後に、ATMのレシートと翌日のカード明細まで確認します。そこで初めて、本当に何円で₱10,000を手に入れたのかが分かります。
次の記事の予告です。ここまで、現金、ATM手数料、ATMの回数、DCCを見てきました。次はGCashです。セブのレストランや店では、“GCash?”と聞かれることがあります。でも日本人留学生は、本当にGCashのアカウントを作れるのでしょうか。
現在、GCashには外国人向けのGTouristがあります。しかし2026年8月現在の公式案内では、対象となる国番号について重要な制限があります。外国のパスポート、海外のSIM、フィリピン到着後の有効化、アカウントの有効期限、審査にかかる時間はどうなっているのでしょうか。
そして、日本の+81の番号でも本当に登録できるのでしょうか。次回は、「日本人留学生はGCashを使える?GTouristを2026年8月に確認してみた」です。
セブ島留学で₱5,000を4回下ろすのと₱20,000を1回、ATM手数料はいくら違う?

元の記事の全文を開く
— Patrickroque01 / CC BY-SA
この記事は、セブ島留学中の生活を一人称のモデルケースとしてまとめたものです。前回は、海外発行カードをBDOのATMで使う場合の1回の引き出し手数料が₱250という現在の公式情報をもとに、₱5,000、₱10,000、₱20,000、₱25,000で手数料率がどう変わるかを見ました。
今回はもう少し実生活に近づけます。一か月に必要な現金を₱20,000として、パターンA(₱5,000ずつ4回)とパターンB(₱20,000を1回)のどちらで用意するかを考えます。
BDO公式では、2026年8月現在、海外発行カードのATM引き出し手数料は₱250/回です。また、BDOのATMの引き出し上限は、1回の取引で最大₱25,000、1日で最大₱50,000です。
つまり₱20,000なら、1回で引き出せます。では、4回に分ける意味はあるのでしょうか。今回は、手数料、ATMへ行く時間、現金を多く持つリスクの3つを数字で比べます。
結論
先に結論
ATM手数料だけなら、1回で下ろした方が₱750安くなります。時間も約51分減ります。ただし、現金₱20,000を一度に持つリスクは増えます。
比較の見方
この記事で比べるパターンと、その内容を表で確認します。
| 比較対象 | 内容 |
|---|---|
| パターンA|₱5,000 × 4回 | 現金:₱20,000。ATM手数料:₱250 × 4=₱1,000。ATMへ行く回数は4回で、1回17分のモデルなら17 × 4=68分です。 |
| パターンB|₱20,000 × 1回 | 現金:₱20,000。ATM手数料:₱250。ATMへ行く回数は1回、時間は17分のモデルです。パターンAとの差は、手数料が₱1,000 − ₱250=₱750、時間が68 − 17=51分です。同じ₱20,000を現金化するだけで、4回に分けると₱750と約51分を多く使うことになります。BDO公式では、海外発行カードの引き出しに₱250/回の手数料が設定されています。 |
| パターンA|₱5,000を4回 | 例えば毎週月曜日に₱5,000ずつ下ろすとします。1〜4週目はそれぞれ現金₱5,000、手数料₱250で、合計は現金₱20,000、手数料₱1,000です。手数料だけで₱1,000 ÷ ₱20,000=5%になります。一か月で₱20,000を使うのに、BDOのATM側の手数料だけで₱1,000かかります。 |
| パターンB|₱20,000を1回 | 一度だけ₱20,000を引き出す場合、手数料は₱250で、手数料率は₱250 ÷ ₱20,000=1.25%です。パターンAの手数料₱1,000に対してパターンBは₱250で、₱1,000 ÷ ₱250=4倍の違いがあります。同じ₱20,000でも、ATMを使う回数が4回なので手数料も4倍です。差は₱1,000 − ₱250=₱750です。 |
| パターンC|₱10,000を2回 | 現金:₱20,000。手数料:₱250 × 2=₱500。ATMの回数:2回。時間:17 × 2=34分です。中間の₱10,000 × 2も、かなり合理的です。パターンAの₱1,000に対してパターンCは₱500で、₱500安くなります。一度に持つ現金も₱10,000なので、₱20,000より少なくなります。 |
比較の結論
ATM手数料だけなら、1回で下ろした方が₱750安くなります。時間も約51分減ります。ただし、現金₱20,000を一度に持つリスクは増えます。
背景と前提
パターン別の比較

- パターンA|₱5,000 × 4回
現金:₱20,000
ATM手数料:₱250 × 4=₱1,000
ATMへ行く回数:4回
1回17分のモデルなら、17 × 4=68分です。 -
パターンB|₱20,000 × 1回 現金:₱20,000、ATM手数料:₱250、ATMへ行く回数:1回、時間:17分のモデルです。パターンAとの差は、手数料が₱1,000 − ₱250=₱750、時間が68 − 17=51分です。つまり、
同じ₱20,000を現金化するだけで、4回に分けると₱750+約51分多く使う。これが今回の結論です。まず、BDOの現在のルールを確認します。BDO公式では、海外発行カードに対して、引き出し1回につき₱250の手数料が設定されています。
だから重要なのは、引き出した合計額ではなく、何回ATMを使ったかです。 -
パターンA|₱5,000を4回 例えば毎週月曜日に、₱5,000ずつ下ろすとします。
第1週:現金₱5,000、手数料₱250
第2週:現金₱5,000、手数料₱250
第3週:現金₱5,000、手数料₱250
第4週:現金₱5,000、手数料₱250
合計:現金₱20,000、手数料₱1,000手数料だけの割合は、₱1,000 ÷ ₱20,000=5%です。つまり一か月で₱20,000を使うのに、BDOのATM側の手数料だけで₱1,000かかります。かなり大きいです。
-
パターンB|₱20,000を1回 次は一度だけ下ろす場合です。引き出し額は₱20,000、手数料は₱250です。手数料率は、₱250 ÷ ₱20,000=1.25%です。同じ現金なのに、手数料は4倍違います。パターンAの手数料は₱1,000、パターンBの手数料は₱250です。
₱1,000 ÷ ₱250=4倍です。同じ₱20,000なのに、ATMを使う回数が4回なので、手数料も4倍になります。とても単純です。差は₱1,000 − ₱250=₱750です。この₱750は、一週間の予算で考えても無視できません。前の記事で使ったPICKUP COFFEEのKape Kastila(₱80)なら、
₱750 ÷ ₱80=9.375杯で、約9杯分です。Mang Inasalなら何食分でしょうか。Regular Chicken+1 Riceは₱99です。
₱750 ÷ ₱99=約7.6食です。つまり、ATMの使い方だけで約7食分以上の差になる計算です。ただ、ATMに行くときにかかるのは手数料だけではありません。次は時間です。ATMまで行く、並ぶ、操作する、戻る、という時間がかかります。今回は生活のモデルとして、次のように考えます。
徒歩:5分
待ち時間:5分
ATM操作:2分
戻る:5分
合計:17分/回これはBDO公式の時間ではなく、NaviCebuの生活モデルです。4回なら、17分 × 4=68分です。1時間8分なので、かなり長いです。1回ならパターンBの17分で、差は68 − 17=51分です。
₱750+51分つまりパターンAとBの差は、お金が₱750、時間が51分です。ATM手数料だけでなく、ATMへ行く時間も減ります。3か月留学ならどうなるでしょうか。同じパターンを3か月続けるとします。パターンAは、
₱5,000 × 4回 × 3か月ATMの回数が12回で、手数料は、₱250 × 12=₱3,000、時間は、17分 × 12=204分=3時間24分です。パターンBは、₱20,000 × 1回 × 3か月ATMの回数が3回で、手数料は、₱250 × 3=₱750、時間は、17分 × 3=51分です。差は、手数料が₱2,250、時間が、153分=2時間33分3か月では、手数料で₱2,250、時間で2時間33分の差になります。₱2,250あれば、ランチやコーヒー、Grabにかなり使えます。だから長期留学ほど、ATM回数の差が効いてきます。では、答えは「必ず1回」でしょうか。ここからが重要です。手数料だけを見るなら、答えは「はい」です。
でも生活としては、必ずしもそうではありません。理由は、現金を持つリスクです。₱20,000を財布に入れたらどうなるでしょうか。ATMから₱20,000を出して、そのまま財布へ入れます。そして、その財布をなくしたとします。
損失は最大₱20,000です。HELPシリーズで見たように、クレジットカードなら利用を止められます。現金は止められません。₱5,000なら、最大の損失は小さくなります。もし一度に持っている現金が₱5,000だけなら、財布をなくしても、失う現金は最大₱5,000です。
つまり、ATM手数料は高くなる一方で、現金のリスクは小さくなる、というトレードオフがあります。リスクを、単純なモデルで数字にして比べます。
パターンA:ATM手数料₱1,000、一度に持つ現金は約₱5,000
パターンB:ATM手数料₱250、一度に受け取る現金は₱20,000
差を見ると、ATM手数料は₱750節約できます。でも、一度に手元に持つ現金の最大額は₱5,000から₱20,000になり、4倍です。山下なら、「下ろす金額」と「持ち歩く金額」を分けます。ここが答えです。ATMから₱20,000を下ろしても、財布へ₱20,000を全部は入れません。例えば、財布:₱3,000、ホテルの金庫:₱15,000、予備のバッグ:₱2,000に分けます。
合計は₱20,000です。これならATM手数料は1回分で、一度に持ち歩く現金は₱3,000です。一番重要なのは、「ATMで下ろす額」と「財布に入れる現金」を分けることです。多く下ろすことは、多く持ち歩くことと同じではありません。
ここを分ければ、手数料の効率と安全の両方を、ある程度取れます。ホテルに金庫がなければどうでしょうか。金庫がない、相部屋、セキュリティに不安がある、という場合は、一度に大きく下ろすリスクが増えます。
その場合、₱10,000 × 2回という中間もあります。 -
パターンC|₱10,000を2回 現金は₱20,000、手数料は、₱250 × 2=₱500、ATMの回数は2回、時間は、17 × 2=34分です。3つのパターンを比べると、次のとおりです。パターン別の比較 パターン 引き出し方 ATM手数料 ATM回数 時間(モデル) A ₱5,000 × 4 ₱1,000 4 68分 C ₱10,000 × 2 ₱500 2 34分 B ₱20,000 × 1 ₱250 1 17分 中間の₱10,000 × 2もかなり合理的です。
₱10,000 × 2ならAより₱500安いパターンAは₱1,000、パターンCは₱500で、差は₱500です。一度に持つ現金も1回₱10,000なので、₱20,000より少なくなります。パターンCとBの差は₱250です。パターンCの手数料は₱500、パターンBは₱250です。
つまり、リスクを半分くらいに抑えるために₱250を追加で払う、という見方もできます。こう整理すると判断しやすくなります。手数料を最優先するなら
₱20,000 × 1リスクと手数料のバランスを取るなら₱10,000 × 2持ち歩く現金を少なくするなら₱5,000 × 4という形です。絶対の正解はありません。BDOの1回の上限は₱25,000です。今回₱20,000を1回で出せるのは、BDO公式の1回の上限が₱25,000だからです。もし月に必要な現金が₱30,000なら、1回では足りません。
最低2回は必要です。₱30,000を出すならどうでしょうか。例えば、₱15,000 × 2。手数料は₱500です。または、₱25,000+₱5,000。手数料は₱500です。どちらもATMの回数は2回です。BDOの1日の上限は₱50,000なので、BDO側だけなら同じ日に2回引き出すこともできます。ただし、カード発行会社側の上限は別です。ATMに行く回数を減らす方法は、ほかにもあります。
現金が必要な場所だけ現金を使い、カードが使える場所はカードで払う方法です。例えば、モール、ホテル、大型レストランではカード、屋台や小さな店、ジープニーなどでは現金、という使い分けなら、月に必要な現金そのものを₱20,000から₱10,000に減らせる可能性があります。
必要な現金を半分にしたらどうなるでしょうか。例えば、月に自由に使えるお金₱20,000のうち、カード払いを₱10,000、現金を₱10,000にするとします。ATMでの引き出しは、
₱10,000 × 1。手数料は₱250です。つまり、キャッシュレス決済を使うこと自体が、ATM手数料の削減になります。ただし、カードにも手数料がかかる場合があります。日本発行のカードなら、海外事務手数料や通貨換算のコストがあります。
だから、「ATM手数料がかかるから全部カードにする」が必ず安いとは限りません。Wiseなどとの比較は、別の記事で行います。
ATM手数料を「割合」だけで見るときには注意点があります。₱5,000で5%、₱20,000で1.25%、という数字だけを見ると、大きく下ろす方が必ず得に見えます。でも実際は、手数料の金額は₱250で固定です。必要のない現金まで下ろして最後に余るのでは、意味がありません。帰国日に₱8,000余ったらどうなるでしょうか。
例えば、手数料を減らすために₱20,000を下ろしたのに、使ったのは₱12,000だったとします。残りは₱8,000です。帰国時に再両替すると、為替の差額が出て、別のコストになります。だから、必要な現金の量を予測します。
1週間の予算から、必要な現金の額を計算します。前の記事では、1週間の留学生活モデルは₱4,598でした。これを全部現金と仮定すると、4週間では
₱4,598 × 4=₱18,392です。これが、月の現金予算を約₱20,000にした理由です。ただ、実際は全部を現金にしなくてもかまいません。例えば、Grabはカード、モールはカード、コーヒーは現金、ローカルフードは現金、という使い分けなら、
必要な現金はもっと下がります。つまりこの記事は、「月₱20,000の現金を持つべき」という話ではありません。計算のためのモデルです。ATMへ行く曜日も考えます。金曜の夜や給料日、モールのATMでは、行列が長くなることがあります。
一回17分のモデルが、30分になる可能性もあります。そうなると、4回利用する場合の時間のコストはさらに増えます。ATMの時間が30分なら、4回では
30 × 4=120分=2時間。1回なら30分で、差は90分です。ATMの利用回数は、時間のコストにも直結します。緊急用の現金は別にします。ATMで下ろす現金とは別に、HELPシリーズで作った緊急用の現金を残します。
例えば₱3,000です。これは日常の予算には使いません。ATMが壊れた、停電した、カードが止まった、というときのためのお金です。つまり、現金は3種類に分けます。山下なら、次のように分けるモデルです。
財布の現金:₱2,000〜3,000
月の現金ストック:残りの生活費
緊急用の現金:₱3,000このように、目的ごとに分けます。3か月留学なら、さらに重要です。ATM 12回と3回では、かなり違いました。差は₱2,250と2時間33分でした。長期になるほど、ATMの使い方が効いてきます。ATM手数料は銀行によって違います。今回はBDOです。
そのため、フィリピンのすべてのATMが₱250だとは書きません。銀行ごとに手数料が違う可能性があります。今回使う数字は、BDO公式の「Cards Issued Overseas」の₱250です。カード発行会社側の手数料は、この比較に入れていません。ここも重要です。
今回は、AもBも同じ海外カードを使う、という前提です。でも、発行会社が引き出しごとに固定の手数料を取るカードなら、4回のパターンはさらに不利になります。逆に、月の無料枠があるタイプなら計算が変わります。
Wiseは別のルールです。Wiseの日本発行カードには、2026年のATM手数料の仕組みとして、月の無料枠と、それを超えたときの手数料があります。これは別の記事で詳しく比較します。つまり、ATMの銀行側とカード側の両方を見ないと、最終的な答えは出ません。
今回の比較は「BDOのATM側だけ」です。ここをはっきりさせておきます。BDOの手数料(引き出し1回₱250)だけを比較した結果です。日本側のカード発行会社の手数料、DCC、為替レートは、まだ含めていません。
もしDCCを選んだらどうなるかは、次の記事で見ます。ATMで“Convert to JPY?”のような画面が出たとき、そこでもコストが変わる可能性があります。ATMの回数だけ工夫しても、不利な換算を選べば、手数料の差以上に損をする可能性があります。
山下の結論です。私なら、まず月に必要な現金を計算します。そのうえで、安全に保管できるなら、ATMの回数を減らします。例えば、月に必要な現金が₱20,000で、金庫があるなら、
₱20,000 × 1。金庫がないなら、₱10,000 × 2。という選択もありです。今日の比較をもう一度まとめます。₱5,000 × 4現金₱20,000、手数料₱1,000、時間68分です。₱10,000 × 2現金₱20,000、手数料₱500、時間34分です。₱20,000 × 1現金₱20,000、手数料₱250、時間17分です。4回と1回の差は、お金が₱750、時間が51分です。3か月なら、お金が₱2,250、時間が2時間33分の差になります。
今日分かったこと
2026年8月現在、BDOのATMでは、海外発行カードの引き出し手数料は₱250/回です。だから同じ₱20,000でも、
手数料は₱250で、差は₱750です。さらに、ATMへ行く時間を1回17分のモデルで考えると、4回で68分、1回で17分、差は51分です。手数料と時間だけなら、ATMの回数を減らした方がはるかに効率的です。しかし、現金を多く持つリスクも増えます。
だから今回一番重要だったのは、「一回にいくら下ろすか」だけではありません。ATMから下ろす額と、財布に入れておく額を分けることです。₱20,000を下ろしても、財布には₱3,000だけ入れて残りは別に保管すれば、ATM手数料を抑えながら、持ち歩くリスクも減らせます。
という中間もあります。つまり、一番安いのは一括で下ろす方法です。でも、最適な方法は、自分の保管環境まで含めて決めるものです。これが、セブ留学での現実的なATMの使い方だと思います。今回は、ATMを何回使うかで₱750の差が出ました。
次の記事では、1回のATM操作の中の話をします。海外のATMでは、“Convert to JPY?”と聞かれることがあります。ペソ(PHP)で下ろすのか、日本円に換算してもらうのか。Wiseは、現地通貨を選ぶことを推奨しています。
そしてDCCでは、通常のカード会社の換算より高いレートになる場合があります。では、₱10,000なら、6%の差でいくらになるでしょうか。13%ならどうでしょうか。
セブ島留学で海外発行カードでATMから₱20,000。手数料₱250は高い?BDOで計算
元の記事の全文を開く
セブ留学中に現金が必要になったとき、ATMは便利な選択肢のひとつです。
日本で発行されたデビットカードやクレジットカードなどを使って、
フィリピンペソを引き出せます。
ただし、海外発行カードをBDOのATMで利用すると、
画面に「₱250」のATM手数料が表示される場合があります。
₱250と聞くと高く感じますが、実際の負担率は引き出す金額によって大きく変わります。
この記事では、BDO ATM側の手数料を1回₱250として、
₱5,000・₱10,000・₱20,000・₱25,000を引き出した場合の違いを比較します。
また、ATM利用前に確認しておきたいポイントや、
ATM手数料以外に発生する可能性がある費用も整理します。
結論
結論:₱20,000ならATM手数料率は1.25%
BDO ATM側の手数料が1回₱250の場合、
₱20,000を引き出したときの手数料率は1.25%です。
同じ₱250でも、₱5,000なら5.00%、₱25,000なら1.00%になります。
引出額によって手数料率はどれくらい変わる?
ATM手数料が1回ごとの固定額なら、
一度に引き出す金額が大きいほど、引出額に対する手数料率は低くなります。
| 引出額 | ATM手数料 | 手数料率 |
|---|---|---|
| ₱5,000 | ₱250 | 5.00% |
| ₱10,000 | ₱250 | 2.50% |
| ₱20,000 | ₱250 | 1.25% |
| ₱25,000 | ₱250 | 1.00% |
たとえば₱5,000を引き出す場合、₱250の手数料は引出額の5.00%です。
一方、₱20,000なら1.25%まで下がります。
つまり、ATM側の固定手数料だけを比較すれば、
少額を何度も引き出すより、ある程度まとめて引き出した方が効率的です。
₱20,000を引き出した場合はいくらかかる?
₱20,000を1回引き出し、BDO ATM側の手数料が₱250の場合、
ATM側だけで見ると次の計算になります。
引出額に対するATM手数料の割合は次のとおりです。
「₱250かかる」と金額だけを見ると高く感じますが、
₱20,000を引き出す場合のATM側手数料率は1.25%です。
一方で、同じ₱20,000を₱5,000ずつ4回に分けて引き出し、
毎回₱250かかるとすると、ATM手数料だけで合計₱1,000になります。
| 引き出し方 | 回数 | ATM手数料合計 |
|---|---|---|
| ₱5,000ずつ | 4回 | ₱1,000 |
| ₱20,000をまとめて | 1回 | ₱250 |
この条件では、まとめて引き出した方がATM手数料を₱750抑えられます。
ただし、手数料だけで引出額を決めるのはおすすめできません。
多額の現金を持つことによる紛失・盗難リスクも考える必要があります。
ATMを使う前に確認しておきたい3つ
ATM側の上限だけでなく、自分のカード側の利用条件も事前に確認しておきましょう。
-
海外ATMで利用できるカードか
海外ATM利用が無効になっているカードでは引き出せません。
カード会社のアプリやWebサイトで設定を確認しておきましょう。 -
1日あたりの利用限度額はいくらか
ATM側で引き出せる金額でも、
カード発行会社側の限度額によって取引できない場合があります。 -
カード会社側の手数料はいくらか
ATM側の₱250とは別に、
海外ATM利用手数料などが発生する場合があります。
BDO ATM側の上限とカード会社側の上限は別です。
ATMへカードを入れる前に、自分のカード側の条件を確認しておくと安心です。
₱250以外にかかる可能性がある費用
ATM画面に表示される₱250だけが、
最終的な利用コストとは限りません。
海外発行カードで現金を引き出す場合は、
カードの種類や契約条件によって、次のような費用が加わる可能性があります。
- フィリピン側ATMの利用手数料
- カード発行会社の海外ATM利用手数料
- 為替換算に伴うコスト
- クレジットカードのキャッシング利息
- DCC(自国通貨建て換算)を利用した場合の換算コスト
デビットカードとクレジットカードでは仕組みも異なります。
クレジットカードの場合、現金の引き出しがキャッシング扱いとなり、
利息などが発生する場合があります。
そのため、ATM画面だけで判断せず、
利用後にカード会社の明細まで確認することが重要です。
ATM画面に「JPY」と「PHP」が表示されたら?
海外ATMでは、フィリピンペソを引き出す際に、
日本円などの自国通貨へその場で換算する
DCC(Dynamic Currency Conversion)が表示される場合があります。
DCCを選ぶと、ATM側が提示する為替レートや換算条件が適用されます。
一方、PHPなど現地通貨で処理した場合は、
カード会社側の換算条件が適用されるのが一般的です。
どちらが有利かは、そのとき提示される為替レートや手数料によって異なります。
画面に表示される換算レートや追加費用を確認してから選択しましょう。
いくらまとめて引き出すべき?
ATM側の手数料率だけを見ると、
一度に引き出す金額を大きくした方が有利です。
しかし、だからといって毎回上限まで引き出す必要はありません。
現金を多く持つほど、財布の紛失や盗難が起きたときの損失も大きくなります。
- 手数料率だけではなく、「次にATMを使うまでに実際に必要な現金はいくらか」で引出額を決めるのが現実的です。
たとえば₱20,000でしばらく足りるのであれば、
₱5,000を何度も引き出すより固定手数料を抑えやすくなります。
一方、カード払いができる店舗ではカードを利用するなど、
現金とカードを使い分ければ、必要以上に大量の現金を持つ必要もありません。
ATM利用時の注意点
ATMを利用するときは、手数料だけではなく安全面にも注意しましょう。
- カード挿入口に不自然な部品がないか確認する
- PIN入力時は手元を隠す
- ATM周辺に不審な人がいないか確認する
- 現金をその場で長時間数えない
- カードやレシートを置き忘れない
可能であれば、銀行支店内やショッピングモールなど、
人目のある場所に設置されたATMを利用すると安心です。
まとめ
BDO ATM側の手数料を1回₱250として比較すると、
引出額によって負担率は大きく変わります。
- ₱5,000なら5.00%
- ₱10,000なら2.50%
- ₱20,000なら1.25%
- ₱25,000なら1.00%
少額を何度も引き出すより、
必要な現金をある程度まとめて引き出した方が、
ATM側の固定手数料は抑えやすくなります。
ただし、多額の現金を持つことによるリスクもあります。
手数料率だけでなく、滞在期間や普段の支払い方法を考えて、
自分に必要な金額を決めましょう。
また、実際の総コストには、
カード発行会社側の海外ATM利用手数料や為替換算などが加わる場合があります。
ATM利用後はカード明細まで確認しておくと安心です。
セブ島留学でWise CardはCebuで得?日本発行CardでATMとCard払いを1日比較

元の記事の全文を開く
— Alper Çuğun from Berlin, Germany / CC BY
この記事は、セブ島留学中の生活を一人称のモデルケースとしてまとめたものです。ここまでMONEYシリーズでは、現金、ATM手数料、ATMを使う回数、DCC、GCashを見てきました。今回は、日本人留学生が日本から持ってきやすいWise Cardです。
セブへ来る前にWiseへお金を入れておけば、モール、カフェ、レストランなどではカードで払い、現金が必要なときだけATMを使う、という使い方ができます。でも疑問があります。本当にATMで現金を作るより安いのでしょうか?
2026年5月1日からWiseのATM手数料の体系が変わり、日本発行のWise Cardは現在、ATMでの引き出しが月合計¥25,000相当まではWise側の手数料が無料です。¥25,000を超える部分には、Wise側の手数料がかかります。
ただしWise自身も、ATM運営会社の側が別に手数料を取る場合があると明記しています。例えばBDOなら、海外発行カードのATM手数料は現在₱250/回です。つまり、Wise側のATM手数料が₱0でも、ATMそのものが無料とは限らないということです。
今日は、コーヒー、ランチ、買い物、夕食をWise Cardで直接支払い、現金が必要な場面だけATMを使ったら、全部現金にするのと比べてどう違うかを数字で見ます。
結論
先に結論
カードが使える店では、Wise Cardで直接払う方がATMの₱250を避けやすくなります。現金は必要な分だけ作るのが合理的です。
比較の見方
1日の流れと、それぞれの場面の内容を表にまとめました。
| 時間・場面 | 内容 |
|---|---|
| 08:00|Wiseアカウントを準備 | 今日は比較を分かりやすくするため、WiseアカウントにPHP残高を事前に持っている設定にします。カード払いのときの両替手数料をいったん除外し、ATM手数料との違いだけを見るためです。Wise公式では、支払う通貨をアカウント内に持っていればカード利用手数料は無料、持っていなければ両替手数料が発生するとしています。 |
| 08:15|コーヒー|Wise Card | PICKUP COFFEEのKape Kastila(₱80)を、Wise Cardで直接払います。カード払いは₱80で、ATMは使わないのでATM手数料は₱0。Wise側のカード利用手数料も、PHP残高からなら₱0です。現金払いなら、財布に現金がなければコーヒーの前にATMへ行く必要があります。仮に₱1,000だけBDOから引き出すとします。 |
| 12:00|ランチ|₱138 | ランチは、これまでの記事と同じ現在の価格例です。Mang InasalのRegular Chicken+1 Rice(₱99)とHalo-Halo(₱39)で、合計₱138。Wise Cardが使える店なら、直接カードで払います。カード払いの累計は₱80+₱138=₱218で、ATM手数料はまだ₱0です。 |
| 14:00|買い物|₱500 | 次はCentral Blocで買い物です。予算は₱500で、カード対応の店という設定です。Wise Cardで₱500を直接支払い、累計は₱218+₱500=₱718。Wise公式では、アカウント内に支払う通貨があればカード利用は無料です。今回はPHP残高があるので、カード払いは₱718です。 |
| 16:00|現金が必要になる | ここで初めて現金が必要になります。小さな店、交通費、現金のみの品物などです。今日は₱1,000の現金を用意するため、ATMを使います。BDOのATMで₱1,000を引き出すと、BDOの手数料は₱250で、ATM側の手数料率は25%。さすがに高いので、もう少しまとめて現金を作ることを考えます。 |
| 19:00|夕食|₱165 | 夕食はShantee Steak Bowlを例にして₱165。Wise Cardで支払います。今日のカード払いは、コーヒー₱80、ランチ₱138、買い物₱500、夕食₱165で、合計₱883です。PHP残高がある場合、商品・食事代₱883に対して、Wise Cardの利用手数料は₱0、ATM手数料も₱0です。 |
| パターンA|カード中心 | コーヒー:₱80 ランチ:₱138 買い物:₱500 夕食:₱165 カードでの直接払い:₱883 Wiseの利用手数料:₱0 ※PHP残高がある場合 ATM:使わない ATM手数料:₱0 |
| パターンB|ATMで現金を作って支払う | BDOでの引き出し:例えば₱1,000 BDOの手数料:₱250 現金での支払い:₱883 残る現金:₱117 ATM側の追加コスト:₱250 ただし公平に比べるなら、現金はまとめて下ろします。1回₱1,000は効率が悪いので、実生活では例えば₱10,000を引き出し、BDOの手数料₱250、手数料率2.5%で、その現金を複数日使います。 |
比較の結論
カードが使える店では、Wise Cardで直接払う方がATMの₱250を避けやすくなります。現金は必要な分だけ作るのが合理的です。
背景と前提
今回の1日のモデルです。Wise Cardで直接払うのは、コーヒー₱80、ランチ₱138、買い物₱500、夕食₱165の合計₱883。現金が必要な場面のための少額の現金予算は₱1,000で、これをBDOのATMで引き出す場合、ATM運営会社の手数料は₱250です。
つまり₱1,000の現金を作るために、ATM側だけで25%の手数料がかかります。一方、コーヒー・ランチ・買い物・夕食をWise Cardで直接支払い、WiseアカウントにPHP残高を持っている場合、Wiseはその通貨の残高でのカード利用は無料と案内しています。
だから今回の結論は、カードが使える場所ではカード、現金が必要な場所だけATM、でした。まず、日本発行Wise Cardの2026年のルールです。2026年5月1日以降、日本発行Wise CardのATM手数料は、1か月合計¥25,000まではWise側が無料で、¥25,000を超えた引き出しの超過部分に手数料がかかります。
ここで大事なのは、「1回2回まで無料」ではなく、現在は月の合計¥25,000という無料枠の形になっていることです。2026年5月にルールが変わったため、古いWiseの記事やブログでは、「月2回まで無料」など以前の手数料体系が残っている場合があります。
しかし現在、Wise公式のヘルプセンターは、2026年5月1日から新しい体系になったと明記しています。日本発行カードなら、月¥25,000までです。
ここは2026年の記事で必ず更新したい数字です。でも、セブのATM側の手数料は別です。ここではBDOを例にします。BDO公式では、海外発行カードの引き出しは₱250/回です。日本発行のWise Cardは、海外発行カードにあたります。
したがってBDOを使う場合、Wise側の無料枠内でも、BDO側の₱250が表示される可能性があります。Wiseも「ATM Provider may charge additional fees」(ATM運営会社が追加手数料を取る場合がある)と明記しています。「WiseのATMは無料」は、セブでは完全無料という意味ではありません。ここが今日一番大事な点です。
例えば、Wise側が¥0でもBDOが₱250なら、ATMの合計コストにはBDOの手数料が残ります。だから、「WiseはATMが無料だから毎回現金を下ろせばいい」わけではありません。
時系列で見る記録
今日は比較を分かりやすくするため、WiseアカウントにPHP残高を事前に持っている設定にします。理由は、カード払いのときの両替手数料をいったん除外し、ATM手数料との違いだけを見るためです。
Wise公式では、支払う通貨をアカウント内に持っていればカード利用手数料は無料、持っていなければ両替手数料が発生するとしています。PHPを持っていない場合はどうなるでしょうか。
Wiseが必要な通貨へ自動で両替します。その場合の両替手数料は、通貨の組み合わせや金額によって変わります。2026年8月時点で、「JPYからPHPは必ず0.○%」という一律の固定手数料ではありません。
だから今回の記事では、作った数字は入れません。Wiseアプリに表示される実際の両替手数料が、最終的な金額です。
PICKUP COFFEEのKape Kastilaは₱80です。今日はWise Cardで直接払います。カード払いは₱80で、ATMは使わないのでATM手数料は₱0。Wise側のカード利用手数料も、PHP残高から払うなら₱0です。
現金払いならATMが必要だったでしょうか。財布に現金がなければ、コーヒーの前にATMへ行く必要があります。仮に₱1,000だけBDOから引き出すとすると、BDOの手数料は₱250です。
ランチは、これまでの記事と同じ現在の価格例です。Mang InasalのRegular Chicken+1 Riceが₱99、Halo-Haloが₱39で、合計₱138。Wise Cardが使える店なら、直接カードで払います。
カード払いの累計は₱80+₱138=₱218で、ATM手数料はまだ₱0です。カード払いにして現金を作らないことにも意味があります。もしこの₱218を現金で払うためだけにBDOで₱1,000を下ろしていたら、BDOの手数料は₱250。つまり支出₱218に対して別に₱250がかかり、ATM手数料の方が買った物より高いという状態になります。
もちろん残った現金は後で使えます。それでも、少額の引き出しは効率が悪いことが分かります。
次はCentral Blocで買い物です。予算は₱500で、カード対応の店という設定です。Wise Cardで₱500を直接支払い、累計は₱218+₱500=₱718になります。
WiseでPHPを持っていれば、カードの手数料は0です。Wise公式では、アカウント内に支払う通貨があればカード利用は無料としています。今回はPHP残高があるので、カード払いの₱718に対して、Wise Cardの利用手数料は₱0です。ここではATMを使う理由がありません。
ここで初めて現金が必要になります。小さな店、交通費、現金のみの品物などです。今日は₱1,000の現金を用意するため、ここでATMを使います。BDOのATMで₱1,000を引き出すのはかなり不利で、引き出し₱1,000に対してBDOの手数料は₱250、ATM側の手数料率は25%です。
さすがに高いので、もう少しまとめて現金を作ることを考えます。₱5,000ならどうでしょうか。引き出し₱5,000でBDOの手数料は₱250、手数料率は5%です。それでも、カード払いよりコストが上乗せされます。
₱10,000なら、引き出し₱10,000で手数料は₱250、手数料率は2.5%です。前の記事と同じで、大きくまとめるほどBDOの固定手数料の割合は下がります。ただ、Wise側にも無料枠があります。日本発行のWise Cardは、ATMでの引き出しが月¥25,000相当まではWise側の手数料が無料です。
だから月初でまだ無料枠を使っておらず、引き出す金額がその枠内なら、Wise側のATM手数料は¥0。でもBDOの₱250はかかります。¥25,000を超えると、Wise側の手数料も加わります。例えば月の引き出し累計が無料枠を超えれば、超過部分に1.75%+固定¥100がかかります。
この時点で、BDOの₱250+Wise側のATM手数料+必要なら通貨の両替手数料、になります。ATM手数料は「Wise+ATM」の二段構造です。整理すると、①Wise側のATM手数料、②ATM運営会社の手数料(例:BDO ₱250)です。
そしてPHP残高がなければ、③Wiseの両替手数料も加わる可能性があります。カード払いは、構造がもっとシンプルです。PHP残高があれば、店の価格が₱500なら、カードから引かれるのも₱500で、Wise Cardの利用手数料は₱0です。
だからカードが使える店なら、ATMで現金にしてから払う理由は弱くなります。
夕食はShantee Steak Bowlを例にして₱165。Wise Cardで支払います。今日のカード払いは、コーヒー₱80、ランチ₱138、買い物₱500、夕食₱165で、合計₱883です。
₱883を全部カードで払った場合のコストは、PHP残高があれば、商品・食事代₱883、Wise Cardの利用手数料₱0、ATM手数料₱0で、合計₱883です。同じ₱883を現金で払うために₱1,000を下ろしたらどうなるでしょうか。
BDOで₱1,000を引き出すと、ATM手数料は₱250。現金で₱883を払い、手元の現金は₱117です。ATMのコストも含めて考えると、現金を作るために₱250が追加でかかります。
₱883の支出に対して、₱250は約28.3%です。一日の支出が少額なのに、わざわざATMを使うと、固定の手数料がとても重くなります。でも、ATMで₱10,000を出して今後も使うなら話は変わります。ここは公平に考える必要があります。₱10,000を出して今日₱883を使い、残りを一週間かけて使うなら、ATM手数料は₱250、現金は₱10,000で、手数料率は2.5%です。
「今日の₱883のための手数料」ではありません。だからATMの利用は、一回だけでなく、その現金を何日使うかまで見る必要があります。
Wise Card中心の生活モデルです。山下ならこうします。モール・カフェ・ホテル・大型レストランではWise Card、小さな店や現金のみの店では現金、ATMは現金の残りが減ったときだけです。
つまり、カードが先で、現金は予備です。一日に現金はいくら必要だったでしょうか。今回のモデルでは、カード払いが₱883、現金のみの予算が₱1,000で、生活資金は合計₱1,883です。
でも、ATMから出す現金は翌日以降にも使います。全部現金で生活するならどうでしょうか。仮に一週間分の現金として₱10,000を一度にBDOから下ろすと、BDOの手数料は₱250、手数料率は2.5%です。全部現金にするためには、この手数料を払います。
カード中心なら、ATMで作る現金を半分にできます。例えば、月に自由に使えるお金を₱20,000とします。全部現金なら、ATMで作る現金は₱20,000。カード中心なら、必要な現金は₱10,000で、Wise Cardでの支払いが₱10,000です。
BDOでの引き出しがどちらも1回で済むなら、ATM手数料は₱250。この場合、手数料自体は同じです。でも、手元に持つ現金は₱20,000から₱10,000へと半分になります。ATMを使う回数も減らせる可能性があります。
カードを直接使うことで、ATMを使う頻度も下げられます。Wise Cardが「得」なのはどんな人でしょうか。カードが使える店をよく使う人は、相性がいいです。現金のみの地元の店が中心なら、ATMが必要です。PHP残高を事前に持っていれば、カード払いはとても分かりやすくなります。ATMを毎日使うと、ATM運営会社の手数料が積み上がります。
Wise CardでもDCCには注意が必要です。前の記事と同じです。ATMやカード端末でJPYかPHPかを聞かれたら、現地通貨を選ぶようWiseは案内しています。フィリピンならPHPです。
ATMや端末側の両替を使うと、自分のWiseでの両替ではなく、相手側のレートになる可能性があります。店側がJPYで請求しようとしたら、“Please charge me in PHP.”と言います。
Wise公式も、店側が独自に両替を行う場合があるため、自分が使いたい通貨で請求してもらうよう案内しています。セブならPHPです。では、Wiseには海外利用手数料がないのでしょうか。
Wiseのフィリピン向けの料金ページでは、Wise Cardについて「No charges just for using your card abroad」(海外でカードを使うだけでは手数料はかからない)と案内しています。日本発行カードでも、保有している通貨での支払いは無料です。
ただし、通貨の両替が必要なら両替手数料がかかります。だから「海外利用は完全無料」とは一言では書きません。カードが使えなかったときのために、現金は必要です。
Wiseだけを持って現金を0にするのは、おすすめしません。カード端末の故障、インターネットの不具合、現金のみの店、ATMのトラブルがあるからです。だから、予備の現金は持ちます。予備の現金はいくらでしょうか。
山下の場合、財布には₱2,000〜3,000です。HELPシリーズの災害の記事で扱った緊急用の現金とは別です。日常用の現金は₱2,000〜3,000、緊急用の現金は別に保管、という形です。
ATM運営会社の手数料を避けられるATMはあるでしょうか。これはATM運営会社ごとに違います。Wise自身も、ATM運営会社が追加手数料を取る場合があるとしています。だから、「WiseならセブのATMは全部無料」ではありません。
ATM画面に手数料が表示されたら、必要に応じてキャンセルし、別のATMを探す選択肢もあります。ただし、ほかのATMでも手数料がかかる可能性があります。BDOの₱250は、現在公式で確認できます。今回BDOを基準にした理由は、手数料が公式に明示されているからです。
海外発行カードは₱250。だから比較記事に使いやすいのです。日本発行のWise Cardとフィリピン発行のカードを混同しないことも、とても大事です。Wiseのフィリピン向けの現在の料金では、フィリピン発行のWise Cardの場合、月₱13,000までATM手数料が無料で、超過分は2.69%です。
カードの発行国によって、手数料体系が違います。「セブにいるからフィリピンのWiseの手数料になる」わけではありません。WiseはATM手数料について、最新のカードがどこで発行されたかを基準にすると説明しています。
日本で発行されたWise Cardをセブで使うなら、日本の手数料体系です。これは日本人留学生にとってとても大事です。2026年5月より前の記事にも注意してください。以前のWiseの手数料と、現在の手数料は違います。
現在は、2026年5月1日の改定後の手数料です。MONEYシリーズでは、古い「2回無料」の情報は使わないようにします。
パターン別の比較

-
パターンA|カード中心 コーヒー:₱80
ランチ:₱138
買い物:₱500
夕食:₱165
カードでの直接払い:₱883
Wiseの利用手数料:₱0
※PHP残高がある場合
ATM:使わない
ATM手数料:₱0 -
パターンB|ATMで現金を作って支払う BDOでの引き出し:例えば₱1,000
BDOの手数料:₱250
現金での支払い:₱883
残る現金:₱117
ATM側の追加コスト:₱250
ただし公平に比べるなら、現金はまとめて下ろします。1回₱1,000は効率が悪いので、実生活では例えば₱10,000を引き出します。BDOの手数料は₱250、ATM手数料の割合は2.5%です。その現金を複数日使います。だから結論は、「カードが絶対に何%安い」ではなく、「カードを使えば、ATMの固定手数料を発生させずに済む支払いが増える」ということです。
1か月のモデルを作ってみます。月に自由に使えるお金を₱20,000とします。現金のみなら、現金₱20,000で、BDOのATMが1回なら手数料は₱250。併用なら、Wise Card₱12,000と現金₱8,000で、BDOのATMが1回なら手数料は₱250。手数料は同じです。
でも手元に持つ現金は、₱20,000から₱8,000に減ります。もし現金のみで4回ATMを使うならどうでしょうか。
₱5,000 × 4。BDOの手数料は₱1,000です。併用で現金₱8,000を1回で下ろすなら、手数料は₱250。差は₱750です。だから、ATMの使い方とカードの使い方はセットで考えます。Wiseの一番の強みは「ATM無料」ではありませんでした。今回セブで感じたのは、ATMよりも直接のカード払いを増やせることです。
WiseのATMの無料枠は便利です。でも、ATM運営会社の手数料があります。一方、PHP残高がある状態でカードを直接使えば、Wiseの利用手数料は₱0。ここが大きいです。
一番注意するのは通貨です。カード端末でもATMでもPHPを選びます。JPYにDCCされたら、前の記事で見た別のコストが発生する可能性があります。私のWiseのルールは、次の4つです。
①カードが使える店ならWise Card
②通貨はPHP
③現金は必要な分をまとめてATMで
④ATM運営会社の手数料を画面で確認
料金チェック|2026年8月時点の日本発行Wise Card
カード払い:保有している通貨なら手数料無料
通貨を持っていない場合:両替手数料あり
ATM運営会社:追加手数料の可能性あり
BDOの海外発行カードのATM手数料:₱250/回
今日分かったこと
日本発行のWise Cardは2026年5月1日から、ATMでの引き出しが月¥25,000相当まではWise側の手数料が無料です。それを超える金額には、手数料がかかります。
でもセブでBDOのATMを使えば、海外発行カードには1回₱250のATM運営会社の手数料がかかります。つまり、Wise側が無料でも、ATMが完全に無料とは限りません。一方、WiseアカウントにPHPを持っていれば、そのPHPでカード払いするときのWise側の利用手数料は₱0です。
今回の1日のモデルでは、コーヒー₱80、ランチ₱138、買い物₱500、夕食₱165で、合計₱883。これを直接Wise Cardで払えば、PHP残高がある場合は、Wise側のカード利用手数料をかけずに支払えます。
一方、わざわざBDOのATMで少額の現金を作ると、ATM運営会社の手数料₱250が発生します。だから今回一番大事だったのは、WiseでATMを使うことではなく、ATMを使わなくてもいい支払いを増やせることでした。
セブでは、現金はまだ必要です。だから現金を0にはしません。でも、モール、カフェ、ホテル、大型レストランなどカードを使える場所では直接カード、現金のみの場所だけ現金にすれば、ATMを使う回数と、現金をなくすリスクの両方を減らせます。
そして忘れてはいけないのは、日本発行のWise Cardには日本の手数料体系が適用されるということです。セブにいるからといって、フィリピンのWiseの「₱13,000無料枠」になるわけではありません。Wise公式も、ATM手数料はカードの発行地域を基準にするとしています。
日本人留学生なら、2026年8月現在の基準は月¥25,000までです。最後に次の記事の予告です。ここまで、ATM、DCC、GCash、Wiseと、デジタルマネーを見てきました。次は一番原始的な問題、現金のお釣りです。
財布の中に₱1,000札しかない。コーヒー₱80、ランチ₱99、水₱30。そんなとき、本当に普通に使えるのでしょうか。
10回現金で払って、₱1,000札をそのまま受け取ってもらえた回数、“Do you have smaller bills?”と言われた回数、お釣りを待った時間、そして最後に₱100・₱50・₱20が何枚増えたか。
セブ島で1,000ペソ札は使いにくい?10回の支払い例とお釣り対策を紹介する

元の記事の全文を開く
— Santeri Viinamäki / CC BY-SA
この記事は、セブ島留学中の生活を一人称のモデルケースとしてまとめたものです。セブでATMを使うと、₱1,000札が出てくることがあります。でも実際の生活では、コーヒー₱80、ランチ₱99、水₱30、バス₱49のような小さな支払いが多くなります。
そこで気になるのが、₱1,000札しか持っていなかったら本当に普通に使えるのか、という点です。今回は₱1,000札5枚、合計₱5,000からスタートし、10回の現金払いを想定します。
それぞれの支払額、出した紙幣、本来のお釣り、最後に財布へ何枚の小額紙幣が残るかまで、全部計算します。あわせて、2026年8月現在のBSPの公式情報も確認します。
結論
先に結論
₱1,000札は法定通貨として使えます。ただ、₱80や₱30の支払いではお釣りが大きくなります。最初の数回で₱100・₱50・₱20に崩しておく方が使いやすいです。
背景と前提
2026年8月現在、フィリピンでは₱1,000、₱500、₱100、₱50のポリマー紙幣が流通しています。紙のNew Generation Currency紙幣も引き続き法定通貨で、ポリマー紙幣と並行して流通しています。 (bsp.gov.ph)BSPは、紙の紙幣もポリマー紙幣も支払いに使用でき、折りたたまれていても受け取らなければならないと案内しています。 (bsp.gov.ph)
一方、店舗にはRepublic Act No. 10909(No Shortchanging Act)により、正確なお釣りを渡す義務があります。キャンディなどをお釣り代わりにすることも禁止されています。 (dti.gov.ph)つまり制度上は、「₱1,000札だから使えない」ということはありません。
ただ実生活では、₱80や₱30の支払いに₱1,000を出すと、お釣りは₱920、₱970と大きくなります。そのため小さな店では、“Do you have smaller bills?”と聞かれることがあります。
スタート|₱1,000札5枚
=₱5,000です。小額紙幣も硬貨も0枚です。かなり使いにくそうです。
支払いごとの記録

PICKUP COFFEEのKape Kastilaは₱80です。₱1,000札を出すと、お釣りは₱1,000 − ₱80=₱920です。お釣りの内訳は、例えば次のようになります。
₱50 × 4
₱20 × 1
=₱920です。1回目の支払いだけで、小額紙幣が一気に増えます。支払い前は₱1,000札しかありませんでしたが、支払い後は₱100札、₱50札、₱20札ができます。つまり、最初の一回を大きめの店で崩せれば、その後はかなり楽になるということです。
Mang InasalのRegular Chicken+1 Riceは₱99です。ここでは、先ほどのお釣りから₱100札を出します。お釣りは₱1で、₱1硬貨が1枚です。ここでのポイントは、₱1,000札を出す必要がないことです。
最初に一度崩せれば、次からは小額紙幣を使えます。10回全部で₱1,000札を出すという想定では、実生活として不自然です。今回見るのは、₱1,000札5枚から始めた財布が、どう小額紙幣に変わっていくかです。
ただ今回は、硬貨がまだ₱1しかないので₱100札を出します。お釣りは₱70で、例えば次の内訳になります。
₱20 × 1
Mactan Newtown–IT Park間のバスの公開運賃は₱49です。ここでは₱50を出し、お釣りは₱1です。ここで小額紙幣の価値が分かります。もしまだ₱1,000札しかなかったら、₱49のバスで₱951のお釣りが必要になります。
公共交通機関では、特に小額紙幣を持っていた方が使いやすいです。モールやホテルで大きな紙幣を崩してから、バスや小さな売店へ行く方が現実的です。
軽食は₱50です。今度は₱50札をそのまま出すので、お釣りは₱0。一番簡単です。
Shantee Steak Bowlは₱165です。₱100札2枚(計₱200)を出すと、お釣りは₱35で、例えば次の内訳になります。
価格は商品によって違いますが、ここでは小さな日用品を₱22と想定します。₱50を出すと、お釣りは₱28で、例えば次の内訳になります。
PICKUP COFFEEのWhite Mochaは₱105です。₱100札2枚(計₱200)を出すと、お釣りは₱95で、例えば次の内訳になります。
最後は₱200です。₱100札1枚と₱50札2枚でぴったり払うので、お釣りは₱0。これで10回の支払いが終わりです。10回の支払額を全部並べると、次のとおりです。
| 回 | 支払い | 金額 | 出した額 | お釣り |
|---|---|---|---|---|
| 1 | コーヒー | ₱80 | ₱1,000 | ₱920 |
| 2 | ランチ | ₱99 | ₱100 | ₱1 |
| 3 | 水 | ₱30 | ₱100 | ₱70 |
| 4 | バス | ₱49 | ₱50 | ₱1 |
| 5 | 軽食 | ₱50 | ₱50 | ₱0 |
| 6 | 夕食 | ₱165 | ₱200 | ₱35 |
| 7 | 日用品 | ₱22 | ₱50 | ₱28 |
| 8 | ドリンク | ₱45 | ₱50 | ₱5 |
| 9 | コーヒー | ₱105 | ₱200 | ₱95 |
| 10 | 食事 | ₱200 | ₱200 | ₱0 |
支出の合計は、80
+99
+30
+49
+50
+165
+22
+45
+105
+200=₱845です。スタート時の₱5,000から引くと、残金は₱5,000 − ₱845=₱4,155です。
₱1,000札は何枚残るでしょうか。最初は5枚で、最初のコーヒーで1枚使いました。その後は小額紙幣を使うので、₱1,000札は4枚残ります。つまり一回崩しただけでも、日常の小額の支払い10回をかなり処理できます。
大事なのは、最初のお釣りの₱920です。これが、その日一日の小銭の元手になります。たとえば、
₱50×4
₱20×1
という形なら、この後がかなり使いやすくなります。では、「₱1,000札は使いにくい?」への答えです。₱1,000札は法定通貨なので、使えます。BSPは、紙とポリマーの紙幣が支払いに使用できると明記しています。 (bsp.gov.ph)ただ、小額の支払いでは使いにくいことがあります。
理由は紙幣の価値ではなく、必要なお釣りが大きいからです。₱80のコーヒーに₱1,000を出すと、お釣りは₱920。お釣りの割合は次のとおりです。
=92%です。お釣りは支払額の11.5倍になります。₱30の水なら、₱1,000 − ₱30=₱970で、お釣りの割合は97%です。小さな店で嫌がられやすい理由が分かります。
₱49のバスなら、₱1,000 − ₱49=₱951のお釣りが必要です。交通機関では特に、小銭を持っておく意味があります。では、DTIのNo Shortchanging Actとは何でしょうか。フィリピンではRepublic Act No. 10909により、事業者は消費者に正確なお釣りを渡す義務があります。
DTIの実施規則では、正確なお釣りを渡すこと、キャンディなどをお釣り代わりにしないことが定められ、小額紙幣や硬貨の不足を理由にお釣りを少なく渡すことは禁止されています。 (dti.gov.ph)つまり、₱99の会計で「₱100でいいですよね」と勝手に₱1を返さないのは、制度上正しくありません。
₱1でもお釣りはお釣りです。例えばランチが₱99で₱100を払えば、お釣りは₱1です。わずか₱1でも、DTIのNo Shortchanging Actでは、小額でもお釣りを少なく渡すことは禁止されています。 (dti.gov.ph)キャンディで返すのもNGです。
以前フィリピンでは、「硬貨がないからキャンディで」という話を聞くことがありました。しかしNo Shortchanging Actでは、お金以外のものをお釣りとして渡すことは禁止されています。 (dti.gov.ph)現在の正式なルールは、正確な金額のお釣り(Exact monetary change)です。
ポリマーの₱1,000札も使えるのでしょうか。答えは「はい」です。BSPのFirst Philippine Polymer Banknote Seriesは、₱1,000、₱500、₱100、₱50の4種類です。 (bsp.gov.ph)紙の紙幣も、引き続き法定通貨です。
ポリマーと紙の紙幣は、同時に使えます。BSPはFirst Philippine Polymer Banknote Seriesについて、同じ額面の紙の紙幣と並行して流通させるとしています。 (bsp.gov.ph)つまり財布に紙の₱100とポリマーの₱100が混じっていても、問題ありません。
折れたポリマー紙幣は使えないのでしょうか。これも誤解があります。BSPのFAQでは、“Folded polymer or paper banknotes must still be accepted.”と明記されています。 (bsp.gov.ph)財布に折って入れること自体で、罰則を受けることもありません。
ただし、紙幣を傷めないように扱うことは推奨されています。ポリマー紙幣にアイロンをかけてはいけません。BSPは、ポリマー紙幣にアイロンをかけないこと、高温にさらさないことを案内しています。 (bsp.gov.ph)留学生がわざわざアイロンをかけることはないと思いますが、知識として紹介しておきます。
現在のポリマー紙幣は4種類で、2026年8月現在、₱1,000、₱500、₱100、₱50です。 (bsp.gov.ph)₱200と₱20はポリマー紙幣のシリーズには含まれていません。紙の₱200は法定通貨として残っています。 (bsp.gov.ph)小額紙幣で持つなら、どれが便利でしょうか。
=₱200で、合計₱900です。これくらい小額紙幣があると、かなり使いやすくなります。これはナビセブの生活モデルでの一例です。では、₱1,000札は何枚持てばよいでしょうか。例えば現金₱5,000なら、
₱500 × 2
₱100 × 10
₱20 × 25
のように分散させた方が、日常生活では使いやすくなります。ただし、これは一例です。大きい紙幣は、ホテルやモールで崩しておきます。小さな店で₱30の支払いに₱1,000を出すより、ホテル、大きなレストラン、モール、スーパーで大きい紙幣を使い、小銭を作ります。
ATMから全部₱1,000札で出てきたら、そのまま小さな売店へ行かず、最初の支払いをモール、レストラン、コンビニなどにします。そこで小額紙幣に変えるという流れが現実的です。
「両替してください」とだけ頼むより、買い物で崩す方が自然です。何も買わずに“Can you change ₱1,000?”と聞くより、必要なコーヒーや水などを買ってお釣りを受け取る方がよいでしょう。
お釣りの待ち時間はどのくらいでしょうか。ここは実測していないため、「平均○秒」とは書きません。店のレジにある釣り銭の量、時間帯、支払額によって変わります。
小額紙幣を求められる割合も同じです。“Do you have smaller bills?”と実際に言われる回数は、現地で10回支払ってみないと分かりません。
そのため、「10回中4回言われた」のような架空の数字は書きません。今回確かに言えるのは、支払額、必要なお釣り、BSPとDTIのルールです。この記事では数字を具体的に出しますが、実際に起きていない出来事の数字は作りません。
それでも、役立つ数字はあります。例えば、コーヒー₱80に₱1,000を出すとお釣りは₱920、水₱30なら₱970、バス₱49なら₱951、ランチ₱99に₱100を出すと₱1です。
これだけでも、どの支払いで小額紙幣が必要かがかなり分かります。お釣りを確認するのは失礼ではありません。フィリピンには正確なお釣りを求める法律があるので、レシートとお釣りを確認するのは普通のことです。
ただし、レジ係を疑うような態度ではなく、普通に確認します。お釣りが足りなかったときは、どうすればよいでしょうか。例えば会計が₱165で₱200を払い、本来₱35のお釣りのところ₱30しか返ってこなかったら、“Sorry, I think the change should be thirty-five pesos.”と確認します。
お金のやりとりで使う英語は、数字が中心です。使う英語は簡単で、“Do you have change for one thousand?”“Do you have smaller bills?”“Is this correct?”“I think the change should be…”などです。
難しい英会話ではありません。レジ係から“Do you have smaller bills?”と聞かれたら、持っていれば“Yes.”、なければ“Sorry, I only have one thousand.”と答えます。
ポリマーの₱1,000札を拒否されたら、どうすればよいでしょうか。本物の紙幣で法定通貨なのに、単にポリマーであることや折れていることを理由に拒否された場合について、BSPは受け取る必要があると案内しています。 (bsp.gov.ph)
苦情の窓口は、事業者についてはDTI、銀行などはBSP、公共交通機関はLTFRBという案内もあります。 (bsp.gov.ph)ただし、「お釣りがない」と「紙幣を認めない」は別の話なので、分けて考えます。「ポリマーだから拒否する」のと、「レジに₱920のお釣りが十分にない」のとでは違います。
後者は現場のお釣りの問題です。No Shortchanging Actは店側に正確なお釣りを渡す義務を課していますが、実生活では小額紙幣を出せるなら出した方が、会計は速くなります。
最後に財布の中身を計算します。スタートは₱5,000、支出は₱845、残りは₱4,155です。内訳は実際のお釣りの組み合わせによって変わります。ただし、₱1,000札4枚は使っていないので、残りの₱155が小額紙幣や硬貨として残る計算です。
=₱4,000です。残りの合計は₱4,155なので、小額紙幣と硬貨の合計は₱155です。一日の最後には、小額紙幣が少なくなりました。最初のコーヒーで₱920のお釣りを作りましたが、10回使った結果、最終的な小額紙幣と硬貨の合計は₱155です。
つまり、次の日も現金で生活するなら、また大きい紙幣を一度崩す必要が出てきます。
2026年8月のフィリピンの紙幣
ポリマー紙幣:₱1,000、₱500、₱100、₱50
紙の紙幣(NGC):₱1,000、₱500、₱200、₱100、₱50など
いずれも現行の法定通貨です。ポリマー紙幣と紙の紙幣は並行して流通しています。 (bsp.gov.ph)
今日分かったこと
₱1,000札は使えます。2026年8月現在、₱1,000は現行の法定通貨で、ポリマーと紙の両方が流通しています。 (bsp.gov.ph)BSPは、折れた紙の紙幣やポリマー紙幣も、支払いで受け取る必要があると案内しています。 (bsp.gov.ph)また店舗側には、No Shortchanging Actにより正確なお釣りを渡す義務があります。 (dti.gov.ph)
ただ、制度上使えることと、日常で使いやすいことは別でした。₱80のコーヒーに₱1,000を出すと₱920、₱30の水なら₱970、₱49のバスなら₱951のお釣りが必要です。だから日常生活では、₱100、₱50、₱20を持っている方が圧倒的に楽です。
今回の10回の支払いモデルでは、スタートが₱5,000、支出が₱845、残りが₱4,155でした。一度大きな店で₱1,000札を崩し、その後小額紙幣を使えば、10回の小額の支払いでも₱1,000札を何度も出す必要はありません。
だからセブで現金を使うなら、ATMでお金を引き出した直後に、小額紙幣を少し作っておく。これが一番実用的だと思います。お金についての記事は、次回が最後です。
ここまで、₱1,000で過ごす1日、₱5,000で過ごす1週間、ATM、DCC、GCash、Wise、現金のお釣りについて見てきました。最後は全部をまとめます。
セブ留学1か月で、自由に使うお金はいくら必要でしょうか。学費、宿泊費、学校の食事は除き、コーヒー、外食、Grab、バス、買い物、週末、娯楽、緊急用の予備費を全部足します。
セブ島留学でATM・Bank・Cardで困った。英語で24時間Supportへ電話できる?
元の記事の全文を開く
この記事は、セブ島留学中の生活を一人称のモデルケースとしてまとめたものです。夜23時にカードの紛失や身に覚えのない取引に気付いても、支店の開店を待つ必要はありません。この記事はBPIとBDOの公式窓口を使い、最初の30分に分けて行うことを整理します。
以下の時刻と取引額は説明用モデルです。実際に架空の被害を銀行へ通報した記録ではなく、電話がつながるまでの時間や返金の結果も保証しません。
要点
不審な取引やカード紛失は、取引の証拠を残し、発行銀行の公式アプリまたは24時間窓口へすぐ連絡します。BPIは24時間Contact Center、BDOは24/7 Contact Centerを案内しています。カード停止、異議申立て、再発行は別の手続きです。
| 銀行 | 緊急連絡先 | 先に伝えること |
|---|---|---|
| BPI | (+632) 889-10000 | カード紛失または不審な取引 |
| BDO | (+632) 8888-0000 | 詐欺・不正取引・紛失カード |
| どちらも | 公式アプリ/公式サイトを併用 | 取引日時、金額、店舗名、最後の正当な利用 |
最初の数分で状況を分ける
取引記録を保存する
例えば23:00に₱4,800の不明な取引を見つけた場合、金額、日時、加盟店名を記録し、画面を保存します。最後に自分が正当に使った時刻と金額も控えると、銀行へ説明しやすくなります。
スクリーンショットを撮るために連絡を長く遅らせないでください。カード自体が見当たらないのか、カードは手元にあるが不正利用が疑われるのかを先に区別します。
カード停止と調査依頼を混同しない
紛失カードを止める操作と、身に覚えのない取引を調査してもらう手続きは別です。BPIはカード種別に応じたアプリ上のCard Controlを案内し、BDOもカードのロック機能を案内しています。操作前に対象カードを確認し、必要な報告とケース番号の取得も進めます。
英語で銀行へ連絡する
問題の種類を最初に言う
不審な取引なら「I’d like to report an unauthorized transaction.」、カード紛失なら「I’d like to report a lost card.」と伝えます。状況を長く説明するより、緊急の用件を最初に示す方が担当窓口へつながりやすくなります。
金額と時刻を復唱する
「I found a transaction for 4,800 pesos that I don’t recognize.」のように、金額、日時、最後の正当な利用を順に伝えます。数字を聞き違えたら「Did you say four-eight-zero-zero?」と一桁ずつ確認してください。
本人確認で求められる内容は銀行と口座によって異なります。電話相手が公式窓口であることを確認し、OTP、パスワード、PINを自分から教えないようにします。
ケース番号と次の手順を記録する
カードが停止された時刻、担当者から案内された手続き、ケース番号、異議申立ての期限を控えます。「Could you give me the case number?」「What should I do next?」と聞き、翌日に支店へ行く必要があるかも確認します。
深夜にできることと翌朝の手続きを分ける
30分モデルは対応完了の約束ではない
記事の23:00発見・23:05連絡という時系列は準備のモデルです。実際の待ち時間、本人確認、カード停止、調査開始は状況次第で変わります。夜間の目標は被害拡大を抑え、公式窓口に報告することです。
再発行と返金は別に確認する
紛失カードの再発行や不正取引の調査には、追加書類や日数が必要な場合があります。手数料や受取日を記事中の固定値で判断せず、対象カードの最新条件を銀行に確認してください。
よくある質問
支店が閉まっていてもカードを止められますか?
BPIとBDOは夜間の公式連絡窓口を案内しています。利用中の銀行とカード種別を確認して、すぐ連絡してください。
電話だけで不正取引は返金されますか?
電話は報告と安全対策の入口です。調査結果や返金を保証するものではありません。
OTPを聞かれたら伝えてよいですか?
不審な電話やメッセージには伝えず、自分で公式アプリ・公式番号から連絡してください。
まとめ
深夜の金融トラブルでは、証拠を残す、カードの状態を確認する、公式窓口へ報告する、ケース番号を控える、の順で動きます。支店業務と緊急のセキュリティ対応を分けて考えることが重要です。


