こんにちは、ナビセブ編集部の谷口まりです。親子でセブに移住しました。観光とグルメの記事を担当しています。
ナビセブ編集部のまとめ
日本の電話番号(+81)で短期留学する人は、2026年8月時点でGCashの旅行者向けアカウント「GTourist」の対象として確認できません。公式に対象とされているのは米国の番号(+1)だけです。日本人の短期留学生は、現金・国際カード・Wiseなどで生活費を払う前提で準備してください。
GCashを正規に使える人(フィリピンのSIMとACRなどを持つ在住者など)にとっては、手数料の差が大きいサービスです。2026年7月4日更新の公式手数料表で₱10,000を動かすと、店頭入金₱40、銀行送金₱10、店頭での現金化₱200、QR決済₱0です。ウォレットのまま使うほど安く済みます。
この記事は、ナビセブの記事2本(GTouristの利用条件の確認、₱10,000での手数料の計算)を、2026年10月12日時点で1本にまとめたものです。数字はGCash公式ヘルプセンター(英語・フィリピン語)、GTouristの利用規約、公式の手数料表を2026年7〜8月に確認した記録です。

現地でのお金の使い方まで含めて、学校選びを相談できます
学校に払う現地費用の通貨や支払い方法は学校ごとに違います。期間と予算を教えてください。現地で必要なお金の目安と、合う学校の候補をお送りします。
ナビセブ編集部の結論

セブでは、レストラン、カフェ、お店、タクシーで「GCash?」と聞かれることがよくあります。QRコードを読み取れば支払いが終わり、おつりもいりません。便利なのは確かです。
ただし、外国人なら誰でも作れるわけではありません。GCashは、利用者の種類ごとにアカウントの仕組みを分けています。日本人かどうかではなく、電話番号、滞在期間、在留資格、IDで答えが変わります。
| あなたの条件 | 使える仕組み(2026年8月時点) | 現実的な支払い方法 |
|---|---|---|
| 日本の番号(+81)で短期留学 | GTouristの対象として確認できない | 現金・国際カード・Wiseなど |
| 米国の番号(+1)の旅行者 | GTourist(30日間) | GTouristのPay QR+カード |
| フィリピンのSIMを持つ在住外国人 | ACR・SRRVなどで通常の本人確認 | GCashを日常的に使える |
| フィリピンのSIMを持つ7〜17歳の外国人 | GCash Jr.(パスポート・学生証・ACRなど) | 条件は申込時に確認 |
| 海外に住むフィリピン人 | GCash Overseas | 外国人旅行者向けではない |
編集部の結論は2つです。①日本人の短期留学生は、GCashなしで予算を組む。②GCashを使える人は、入れたお金を現金に戻さずQR決済で使う。この2点を押さえれば、セブでお金に困ることはほとんどありません。
GTouristの条件|2026年8月時点の公式情報

GTouristは、外国人旅行者向けの、30日間だけ使える一時的なGCashアカウントです。利用規約では、フィリピン以外の携帯番号を使う外国人旅行者向けのサービスと定義されています。
| 項目 | 公式の条件 |
|---|---|
| 対象の国 | 米国(+1)のみ |
| 年齢 | 18歳以上 |
| 携帯番号 | フィリピン以外のSIM |
| 本人確認のID | 外国のパスポート |
| 登録時のOTP | 6桁(海外SIMはローミングを有効に) |
| 審査結果の連絡 | 24時間以内にSMS |
| アクティベーション | フィリピン国内で、位置情報をONにしたとき |
| 有効期間 | アクティベーションから30日。その後は自動で無効 |
| フィリピン国外 | 30日以内でも利用不可 |
IDの条件と国番号の条件は別
GCashの「受付可能なID」のページでは、GTouristのIDは外国のパスポートとされています。ここだけ読むと、日本のパスポートでも作れそうに見えます。しかし作成ページには、別の条件として米国+1のみと書かれています。IDと国番号の両方を満たす必要があります。
GCashは対象国を順次広げるとしています。ただし、日本(+81)の開始日は公式に確認できません。+81が対象になった時点で、この記事の結論は変わります。
使える機能は3つ
- International Bank Cash-in:外国の銀行からウォレットへ入金。為替レートはGCashが指定するパートナーが決める
- Express Send:送れる相手は、フィリピン国内で本人確認を完了したGCash利用者だけ
- Pay QR:お店のGCash QRで支払う
ウォレットの上限は、通常のGCashではBasic Profileで₱10,000、Fully Verifiedで₱100,000と案内されています。GTouristには専用の上限があるため、₱100,000と決めつけず、アプリで確認してください。
登録の手順と待ち時間
対象者の場合、公式の手順は次のとおりです。①アプリを入れる、②海外の携帯番号を入力、③位置情報の共有を許可、④6桁のOTPを入力、⑤「Open a GTourist Account」を選ぶ、⑥個人情報を入力、⑦MPINを設定、⑧パスポートを読み取る、⑨自撮りで本人確認。
アカウントはフィリピン到着前でも作れます。ただし有効になるのは、フィリピン国内で位置情報をONにしたときです。審査の連絡は24時間以内なので、15時にセブに着いて16時に申請したら、翌日16時までが公式の目安です。到着日から必ず使える、とは考えないでください。
30日の数え方
| 留学期間 | GTouristとの相性 |
|---|---|
| 1〜2週間 | 期間内に収まる |
| 4週間(28日) | 期間内。残りは2日 |
| 1か月 | 31日になる月もある。有効化した日から30日で数える |
| 3か月(約90日) | 向かない。60日分が足りない |
30日たつと、残高があってもアカウントは無効になります。29日目に₱5,000残っていても同じです。期限前、出国前にPay QRなどで使い切ってください。
日本人の短期留学生はどう払うか

GCashがなくても、セブで生活できないわけではありません。支払い方法を3つに分けて準備します。
| 支払い方法 | 使う場所 |
|---|---|
| 現金(ペソ) | 小さなお店、市場、一部の交通機関 |
| 国際クレジット・デビットカード | モール、ホテル、大きなレストラン、Grabのカード払い |
| Wiseなどのトラベルカード | 外貨の管理、カード払い、必要なときのATM |
Wiseの日本発行カードは、2026年5月からATMの引き出し手数料が月¥25,000相当まで無料です。超過後は¥100+1.75%です。ただし、BDOなどのATMを使うと、ATM側の手数料₱250が別にかかることがあります。
関連記事:
セブ島留学のお金の持ち方|現金・カード・ATM手数料₱250とDCC・Wiseの使い分け【2026年版】
GCash QRしかないお店では
実際には、現金も受け付けるお店が多いです。ただしお店ごとに違います。注文の前に、次の2つを聞いてください。
- Can I pay in cash?(現金で払えますか?)
- Do you accept Visa?(Visaは使えますか?)
GCashが便利なのは、友達との立て替えの精算や、QR払い限定のキャンペーンくらいです。食事、Grab、モールでの買い物、ホテルは、ほかの方法で払えます。
やってはいけないこと
- 他人の電話番号を借りて登録する
- フィリピン人の友達名義のGCashを使う(お金を預けることになり、トラブルのときに困る)
- アプリで米国を選び、日本の番号を入れる(国番号と番号が一致しない)
アカウント、OTP、本人確認、お金が関わるサービスです。自分の条件で正規に作れるものだけを使ってください。
GCashの手数料|₱10,000で比べた一覧

ここからは、GCashを正規に使える人向けです。2026年7月4日更新の公式手数料表と、ヘルプセンターの案内をもとに、すべて₱10,000で編集部が計算しました。
| 操作 | 公式の料金 | ₱10,000での手数料 |
|---|---|---|
| QR決済(Scan to Pay) | Static QR・Dynamic QRとも無料 | ₱0 |
| Payoneerから入金 | 無料 | ₱0 |
| 国内の銀行へ送金(InstaPay) | 1回₱10 | ₱10 |
| 連携したUnionBankから入金 | ₱10 | ₱10 |
| 連携したBPIから入金 | ₱15 | ₱15 |
| RCBC Scan to Withdraw | 1回₱18 | ₱18 |
| 店頭入金(無料枠が未使用) | 月₱8,000まで無料、超過分に2% | ₱40 |
| PayPalから入金 | 2026年3月7日以降、全額に1% | ₱100 |
| GCash Pera Outletで入金 | 目安1%(店舗が最終決定) | ₱100前後 |
| 店頭入金(無料枠を使用済み) | 全額に2% | ₱200 |
| 店頭での現金化(一般的な提携先) | 2% | ₱200 |
| GCash Pera Outletで現金化 | 2% | ₱200 |
同じ₱10,000でも、₱0から₱200まで差があります。「キャッシュレスだから無料」ではありません。正確には「GCashの中で使う支払いは無料のものが多い」です。お金を入れる、外へ出す、銀行へ移すときに手数料がかかります。
小さな支払いにも手数料がある
- 請求書払い(Pay Bills):請求元によって₱0〜₱100
- Globeのロード購入:₱99未満で₱1から、₱99以上で₱2から
- Smartのロード購入:₱99未満で₱2から、₱99以上で₱3から
学校に払う現地費用も、事前に一覧で確認できます
SSP、寮の光熱費、教材費などの現地費用は、通貨も支払い方法も学校ごとに違います。気になる学校を教えてください。現地で用意するお金を並べてお出しします。
入金の注意|無料枠₱8,000の数え方

店頭入金(Over-the-Counter Cash In)は、毎月₱8,000まで無料です。無料枠は毎月1日にリセットされます。超えた金額にだけ2%がかかります。
| その月の状況 | 計算 | ₱10,000入金の手数料 |
|---|---|---|
| 無料枠が未使用 | ₱8,000は無料、₱2,000×2% | ₱40 |
| ₱8,000を使用済み | ₱10,000×2% | ₱200 |
「₱10,000×2%=₱200」と思いがちですが、無料枠が残っていれば₱40です。公式ヘルプセンターの例でも、₱7,000を入金したあとに₱1,100を足すと、超過は₱100だけなので手数料は₱2です。
差は₱160です。月末に入れるか、翌月1日に入れるかで変わることがあります。アプリでCash In → Over-the-Counterへ進むと、無料枠が近いときに案内が出ます。レジへ行く前に確認してください。
Pera Outletは店舗で変わる
GCash Pera Outletでの入金は目安1%です。₱1,000なら₱10です。ただし最終的な手数料は店舗が決めます。店では「How much is the fee?」と聞いてから払います。
銀行送金と現金化|20倍の差が出る理由

銀行送金は1回₱10の固定
2026年7月4日から、GCashのInstaPayによる銀行送金は従来より下がり、1回₱10になりました。BPIやBDOなど国内の銀行へ₱10,000を送ると、ウォレットから₱10,010が引かれます。1回の上限は₱50,000です。
| 送金額 | 手数料 | 手数料率 |
|---|---|---|
| ₱1,000 | ₱10 | 1% |
| ₱10,000 | ₱10 | 0.1% |
| ₱50,000 | ₱10 | 0.02% |
| ₱1,000×10回 | ₱100 | 1回で送るより₱90高い |
送金が失敗した場合、送金額と手数料₱10の全額がウォレットに戻ると案内されています。遅れた場合は、1〜2営業日でGCashに戻るか、3〜5営業日で銀行に入ることがあります。2営業日たっても戻らなければ、Transactions → Bank Transfer → Get Helpから問い合わせます。返答は24〜48時間以内です。
現金化は2%の変動
一般的な提携先での現金化は2%です。₱10,000なら₱200で、銀行送金の20倍、無料枠が残っているときの店頭入金の5倍です。
RCBC Scan to Withdrawは1回₱18です。₱10,000なら2%の提携先より₱182安く済みます。現金化は「どこでも2%」ではありません。
現金化してから払うと₱200損をする
ウォレットの₱10,000を現金化して、その現金で₱10,000の買い物をすると、実質の負担は₱10,200です。同じ買い物をQRで払えば₱10,000です。GCashのお金は、デジタルのまま使うのがいちばん安く済みます。
回数と金額で手数料は積み上がる

1回は小さな手数料でも、留学中の数週間で積み上がります。公式の料金で計算した例です。
| 使い方 | 計算 | 手数料 |
|---|---|---|
| 銀行送金を週5回、4週間 | ₱10×5回×4週 | ₱200 |
| 銀行送金を毎日、30日 | ₱10×30回 | ₱300 |
| QR決済を30回 | ₱0×30回 | ₱0 |
| 毎週₱5,000を現金化、4週間 | ₱100×4回 | ₱400 |
| ₱20,000を1回で現金化 | ₱20,000×2% | ₱400 |
固定の手数料(銀行送金の₱10など)は、まとめるほど有利です。割合の手数料(現金化の2%など)は、まとめても率が変わりません。
ATMとGCashの現金化はどちらが安いか
BDOのATMで海外カードを使うと、ATM側の手数料は₱250の固定です。GCashの一般的な現金化は2%です。
| 引き出す金額 | BDOのATM(固定₱250) | GCashの現金化(2%) |
|---|---|---|
| ₱5,000 | ₱250 | ₱100 |
| ₱12,500 | ₱250 | ₱250 |
| ₱20,000 | ₱250 | ₱400 |
₱12,500を境に逆転します。ただしこれはATM側の手数料だけの比較です。BDOの場合は、カード発行会社の手数料や為替が別にかかります。総額の比較ではない点に注意してください。
関連記事:
セブの物価はどれだけ上がった?|2026年7月のインフレ率と米・外食・Grabの値段、1日の支出例【2026年版】
関連記事:
セブ島留学のGrab使い方|1週間の交通費、捕まらない時の順番、バイクタクシー・直通バスと比較【2026年版】
よくある質問

日本人の留学生はGCashを作れますか?
2026年8月時点では、日本の番号(+81)は旅行者向けのGTouristの対象として確認できません。対象は米国の番号(+1)のみです。フィリピンのSIMとACRなどを持つ在住者は、別の本人確認でGCashを使える可能性があります。
日本のパスポートがあればGTouristを使えますか?
使えません。IDの条件は外国のパスポートですが、国番号が米国+1であることも条件です。両方を満たす必要があります。
GTouristは何日使えますか?
フィリピン国内で有効にした日から30日間です。30日後に自動で無効になり、フィリピン国外では30日以内でも使えません。残高は期限前に使い切ってください。
GCashがないとセブで困りますか?
多少不便ですが、生活はできます。小さなお店や市場は現金、モールやホテルはカード、Grabはカード払いが使えます。QRしかないお店では、注文前に現金やVisaが使えるか聞いてください。
GCashの手数料でいちばん安いのは何ですか?
QR決済(Scan to Pay)です。2026年7月4日更新の手数料表では無料です。次に安いのが国内の銀行への送金で、1回₱10です。
GCashのお金を現金にするといくらかかりますか?
一般的な提携先では2%で、₱10,000なら₱200です。RCBC Scan to Withdrawは1回₱18です。現金化の方法を選ぶだけで差が出ます。
店頭入金の無料枠はいつリセットされますか?
毎月1日です。店頭入金は月₱8,000まで無料で、超えた金額に2%かかります。月末と翌月1日で手数料が変わることがあります。
最後に

2026年8月時点で、日本の番号(+81)で来る短期留学生は、GCashの旅行者向けアカウントの対象として確認できません。セブに着いたらまずGCashを登録する、という準備は今の公式条件と合いません。現金、国際カード、Wiseを使い分ける前提で予算を組んでください。
GCashを正規に使える人は、手数料の仕組みを知っておくと得をします。₱10,000ならQR決済₱0、銀行送金₱10、店頭入金₱40、現金化₱200です。固定の手数料はまとめて払い、入れたお金は現金に戻さずQRで使うのが安く済む方法です。
GCashは制度の変更が速いサービスです。対象の国が広がれば、日本人留学生の選択肢も増えます。支払い方法の準備さえ済ませておけば、セブの市場もカフェも、気軽に楽しめます。
出典・参考:GCash公式「手数料表(Fees)」(2026年7月4日更新)/GCash公式ヘルプセンター「GTourist」「Accepted IDs」「Bank Transfer」「Cash In」(英語・フィリピン語、2026年8月確認)/GCash「GTourist Terms & Conditions」(2026年8月確認)/Wise「日本発行カードのATM引き出し手数料」(2026年5月改定)
関連記事をこの記事にまとめました

同じテーマの記事が分かれていたため、この記事にまとめました。以前の記事のURLは、この記事に転送されます。元の文章と写真は、下の「元の記事の全文を開く」から読めます。内容は掲載当時のもので、最新の料金や条件は上の本文を優先してください。
この記事の以前の内容:セブで知るフィリピンのGCash手数料比較|1万ペソの入金・送金・現金化はいくら?
この記事(同じURL)に以前載っていた文章です。

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— HLundgaard / CC BY-SA
この記事は、セブ島留学中の生活を一人称のモデルケースとしてまとめたものです。セブで生活していると、「GCash?」と聞かれることがあります。QRコードを読み取れば、数秒で支払いが終わります。現金を出す必要も、おつりもいりません。かなり便利です。だから、「GCashなら手数料もほとんどかからないのでは?」と思っていました。
でも実際には、入金(Cash In)、銀行送金(Bank Transfer)、現金化(Cash Out)、QR決済(Scan to Pay)で手数料が違います。2026年7月4日に更新されたGCash公式の手数料表を見ると、銀行送金は1回₱10です。
店頭での入金(Over-the-Counter Cash In)は、月₱8,000まで無料で、それを超えた金額には2%かかります。店頭での現金化は、多くの提携先で2%です。一方、QR決済は₱0です。
今回はすべて₱10,000で計算します。同じ₱10,000でも、GCashへ入れる、銀行へ送る、現金に戻す、QRで使う、で本当にいくら違うのでしょうか。
結論
先に結論
₱10,000なら、店頭入金₱40、銀行送金₱10、現金化₱200、QR決済₱0
比較の見方
4つのケースを、一つの表で確認します。
| ケース | 内容 |
|---|---|
| CASE 1|現金₱10,000をGCashへ入れる | 現金₱10,000を店頭(Over-the-Counter)でGCashに入金します。GCash公式では、店頭入金は毎月₱8,000まで無料で、無料枠は毎月1日にリセットされます。無料枠を超えた金額には2%の手数料がかかります。今回は、その月にまだ店頭入金を一度も使っていない前提です。 |
| CASE 2|GCashから銀行へ₱10,000送る | GCashのウォレットに₱10,000以上ある状態から、BPIやBDOなど国内の銀行へ₱10,000を送ります。2026年7月4日から、GCashのInstaPayによる銀行送金の手数料は従来より引き下げられ、1回₱10です。₱10,000を送っても、手数料は₱10です。 |
| CASE 3|GCashの₱10,000を現金に戻す | ウォレットにある₱10,000を、店頭で現金に戻します。GCash公式の手数料表では、多くの提携先の手数料は2%です。₱10,000 × 2%=₱200なので、一般的な2%の提携先なら、現金₱10,000を手にするための手数料は₱200。銀行送金の20倍です。 |
| CASE 4|QRで₱10,000払う | 店舗のGCash QRで支払います。2026年7月4日更新の手数料表では、Static QRもDynamic QRも手数料はかかりません。₱10,000の商品をQRで払っても、利用者側の手数料は₱0で、ウォレットからはそのまま₱10,000が引かれます。とても分かりやすい仕組みです。 |
比較の結論
₱10,000なら、店頭入金₱40、銀行送金₱10、現金化₱200、QR決済₱0
背景と前提
まず結論です。店頭入金は、月の無料枠をまだ使っていない場合、最初の₱8,000が無料で、超過分の₱2,000に2%かかります。
=₱40です。銀行送金は、₱10,000を送っても₱10です。店頭での現金化は、多くの提携先で次のとおりです。
=₱200です。QR決済は、₱10,000でも₱0です。つまり、GCashを使えば無料というわけではありません。何をするかで、₱0、₱10、₱40、₱200と違います。
ケース別の検証
-
CASE 1|現金₱10,000をGCashへ入れる まず、手元に現金₱10,000があります。これを店頭(Over-the-Counter)でGCashに入金します。GCash公式では、店頭入金(OTC Cash In)は毎月₱8,000まで無料で、無料枠は毎月1日にリセットされます。
それを超えた金額には、2%の手数料がかかります。最初の₱8,000は無料です。今回は、その月にまだ店頭入金を一度も使っていないとします。月の無料枠は₱8,000、入金額は₱10,000です。
つまり、無料になる部分が₱8,000、手数料の対象が₱2,000です。₱2,000の2%はいくらでしょうか。
₱2,000 × 0.02=₱40です。つまり、₱10,000を店頭入金するための手数料は₱40です。
「₱10,000 × 2%=₱200」ではないここは間違えやすいところです。最初の₱8,000が無料なら、手数料がかかるのは超過分の₱2,000だけです。だから、₱200ではなく₱40です。GCash公式ヘルプセンターの例でも、₱7,000を入金したあとに₱1,100を追加すると、超過は₱100だけなので、手数料は₱2と説明されています。
では、すでに₱8,000を使い切っていたらどうなるでしょうか。今月すでに、店頭入金で₱8,000を使っているケースです。ここから追加で₱10,000を入金すると、この₱10,000は全額が無料枠を超えています。
₱10,000 × 2%=₱200です。同じ₱10,000でも、手数料は₱40と₱200に変わります。月初で無料枠が未使用なら手数料は₱40、無料枠の₱8,000を使用済みなら手数料は₱200で、差は₱160です。つまり入金では、今月すでにいくら店頭入金したかが重要です。
GCash公式によると、無料枠は毎月1日にリセットされます。そのため、月末に入金するか、翌月1日に入金するかで、手数料が変わる場合があります。
谷口なら、入金の前に無料枠を確認します。GCashアプリでは、Cash In → Over-the-Counterへ進むと、無料枠が近い場合に案内が表示される仕組みがあります。だから、レジに行ってから手数料に驚くのではなく、先に確認します。
GCash Pera Outletではルールが違うので、ここも注意が必要です。GCash Pera OutletのPa-Cash Inは、目安の手数料が1%ですが、実際の最終的な手数料は店舗ごとに設定できるため変わる、とGCashは説明しています。
例えば₱1,000を入金するなら、目安の手数料は₱10です。つまり、どこで入金するかでも手数料が違うということです。
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CASE 2|GCashから銀行へ₱10,000送る 次は銀行送金です。例えば、GCashのウォレットに₱10,000以上ある状態から、BPIやBDO、その他の国内銀行へ₱10,000を送ります。2026年7月4日から、GCashのInstaPayによる銀行送金の手数料は従来より引き下げられ、1回₱10になりました。
₱10,000を送ると、手数料は₱10です。送金額が₱10,000、手数料が₱10で、ウォレットから引かれる合計は₱10,010です。手数料率を計算すると、
₱10 ÷ ₱10,000=0.1%です。かなり小さい数字です。₱1,000を送っても、手数料は₱10です。銀行送金の手数料は、金額に対する割合ではなく、1回ごとに₱10の固定だからです。つまり、₱1,000を送ると、手数料₱10で1%になります。
₱10,000なら0.1%、₱50,000なら0.02%です。1回の上限もあります。GCash公式によると、国内の銀行や電子ウォレットへのInstaPay送金は、1回あたり最大₱50,000です。
だから、₱10,000は十分に範囲内です。では、₱10,000を10回に分けて送ったらどうでしょうか。例えば、₱1,000 × 10回手数料は、₱10 × 10=₱100です。1回で₱10,000を送れば手数料は₱10なので、差は₱90です。ATMと同じで、固定の手数料は回数が増えるほど不利になります。送金が失敗したら、手数料はどうなるのでしょうか。GCash公式ヘルプセンターでは、銀行送金が失敗した場合、送金額の全額と手数料₱10がGCashのウォレットに返金されると案内しています。
これは安心できる点です。ただし、遅れが出ることはあります。GCash公式によると、送金が遅れた場合、お金が1〜2営業日でGCashに戻るか、3〜5営業日で銀行に入金される場合があります。
つまり、リアルタイムのInstaPayでも、100%毎回すぐに届くとは限りません。2営業日たっても戻らなければ、サポートに問い合わせます。GCashは、2営業日たってもお金が戻らない場合、Transactions → Bank Transfer → Get Helpから問い合わせるよう案内しています。
サポートチームからの返答は、24〜48時間以内です。
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CASE 3|GCashの₱10,000を現金に戻す 次は逆です。ウォレットに₱10,000がありますが、現金が必要です。そこで、店頭で現金化(Offline Cash Out)します。GCash公式の手数料表では、多くの店頭の提携先の手数料は2%です。
₱10,000の2%は、₱10,000 × 2%=₱200です。つまり、現金₱10,000を手にするために、一般的な2%の提携先なら手数料は₱200かかります。銀行送金と比べると、銀行送金は₱10、現金化は₱200なので、
₱200 ÷ ₱10=20倍です。同じ₱10,000でも、現金に戻すほうが高くなります。店頭入金と比べても5倍です。無料枠が未使用なら₱10,000の店頭入金は₱40、現金化は₱200で、差は₱160。現金化のほうが5倍かかります。
RCBC Scan to Withdrawは手数料が別です。GCash公式では、RCBC Scan to Withdrawは1回₱18と掲載されています。これは一般的な提携先の2%とは別です。
例えば₱10,000なら、2%の提携先は₱200、RCBC Scan to Withdrawは₱18で、差は₱182。かなり違います。だから、現金化は「どこでも2%」ではありません。ここは大事です。GCash公式の手数料表も、RCBC Scan to Withdrawは₱18、その他の提携先は2%と分けています。
つまり、現金化の方法を選ぶだけで差が出ます。 -
CASE 4|QRで₱10,000払う 最後はQR決済(Scan to Pay)です。店舗のGCash QRで支払います。2026年7月4日更新の手数料表では、Static QRもDynamic QRも手数料なしです。つまり、₱10,000の商品をQRで払うと、
利用者側の手数料は₱0です。₱10,000を使うと、ウォレットからはそのまま₱10,000が減ります。支払いが₱10,000、手数料が₱0で、ウォレットから引かれるのは₱10,000。とても分かりやすい仕組みです。
では、現金化してから現金で払うとどうなるでしょうか。ウォレットの₱10,000を現金化すると、2%の手数料で₱200かかります。受け取った現金₱10,000を店で支払うとすると、同じ₱10,000の商品を買うのに、実質の負担は₱10,200です。
一方、QRなら₱10,000で済み、差は₱200です。GCashは「ウォレットのまま使う」と強いのです。これが今回一番分かりやすいポイントだと思います。GCashのお金をQR決済や送金でデジタルのまま使えば、手数料は小さくて済みます。
一度現金に戻すと、手数料が大きくなる場合があります。4つのパターンを比較します。
ケース別の検証 操作 ₱10,000での手数料 店頭入金・無料枠未使用 ₱40 銀行送金 ₱10 店頭での現金化・2%の提携先 ₱200 RCBC Scan to Withdraw ₱18 QR決済(Scan to Pay) ₱0 2026年7月4日現在のGCash公式の手数料表を基準にしています。最も安いのはQR決済で、手数料は₱0です。次が銀行送金の₱10、RCBC Scan to Withdrawの₱18です。
店頭入金は条件によって₱40、一般的な現金化は₱200です。「キャッシュレスだから無料」ではありません。GCashはキャッシュレスですが、お金をウォレットへ入れる、外へ出す、銀行へ移すといった場面では手数料がかかります。
だから正確には、「GCashの中で使う支払いは無料のものが多い」です。請求書払い(Pay Bills)も、すべて無料ではありません。GCash公式の手数料表では、Pay Billsは請求元によって₱0〜₱100です。
つまり、GCashだから公共料金の支払いがすべて無料、というわけではありません。携帯ロードの購入(Buy Load)にも手数料があります。2026年7月4日更新の手数料では、Globe Telecomは₱99未満のロードで₱1から、₱99以上で₱2から。Smartは₱99未満で₱2から、₱99以上で₱3からです。
小さい金額ですが、完全に無料ではありません。BPIから入金したらどうでしょうか。GCashヘルプセンターの現在の手数料では、連携した国内銀行からの入金は、BPIが₱15、UnionBankが₱10です。
つまり入金の方法は、店頭入金だけではありません。連携したBPIから₱10,000を入金すると、手数料は₱15です。店頭入金で無料枠が未使用なら₱40です。
この場合、連携したBPIからの入金のほうが₱25安くなります。ただし、利用条件や、自分が銀行口座を持っているかどうかによります。UnionBankなら₱10です。
連携したUnionBankからの入金は₱10なので、₱10,000なら手数料率は0.1%です。PayPalから入金するとどうでしょうか。2026年3月7日以降、PayPalからの入金は、すべての金額で1%です。₱10,000なら₱100です。Payoneerは無料です。GCash公式ヘルプセンターでは、Payoneerからの入金は無料(FREE)となっています。
つまり、同じオンライン入金でも差があります。₱10,000を入金する場合を比べます。
ケース別の検証 方法 手数料 UnionBank(連携) ₱10 BPI(連携) ₱15 店頭入金・無料枠未使用 ₱40 PayPal ₱100 Payoneer ₱0 使える方法は人によって変わります。ただし、日本人の短期留学生は前の記事の内容を忘れないでください。ここは重要です。前の記事で確認したように、2026年8月現在、一般的な日本の+81番号の利用者がGTouristの対象になると、公式には確認できません。
だから、この記事の手数料比較は、GCashを合法的・正規に使える人向けです。「日本人留学生ならこの方法で入金」という記事ではありません。在住の外国人なら使える可能性があります。フィリピンのSIMやACRなどで完全認証済み(Fully Verified)のGCashを使える外国人なら、今回の手数料は実用的です。
フィリピン人の学生や現地スタッフにも同じことが言えます。GCash Pera Outletで₱10,000を現金化するとどうでしょうか。手数料表では、Pa-Cash Outは2%です。₱10,000なら₱200です。
これも一般的な現金化と同じ水準です。GCash Pera Outletでの入金(GPO Cash In)は目安が1%で、₱10,000なら1%で₱100です。ただしGCashヘルプセンターは、最終的な手数料は店舗が決めるとしています。
だから、必ず₱100とは限りません。手数料を確認せずにレジへ行かないようにします。私は今後、入金や現金化の前に、GCashの手数料ページやアプリ、店舗で「How much is the fee?」と確認します。2%と₱18ではかなり違うからです。
1週間に銀行送金を5回するとどうでしょうか。手数料は、
₱10 × 5=₱50です。4週間では、₱50 × 4=₱200/月です。1回は小さくても、回数で積み上がります。毎日銀行送金するならどうでしょうか。30日で、
₱10 × 30=₱300です。だから、少額の送金を何度もするより、必要に応じてまとめるほうが手数料は減ります。逆に、QR決済なら30回使っても、利用者の手数料は
₱0 × 30=₱0です。GCashが日常の支払いに使いやすい理由の一つです。現金化を毎週₱5,000するとどうでしょうか。2%なら、
₱5,000 × 2%=₱100/回です。4回で₱400/月になります。デジタルウォレットに入れたお金を頻繁に現金へ戻すと、手数料がかなり積み上がります。1回で₱20,000を現金化するなら、2%で₱400です。割合で決まる手数料なので、現金化はATMの固定手数料とは違い、大きくまとめても手数料率は変わりません。
ATMとGCashの現金化は、手数料の仕組みが違います。BDOのATMで海外カードを使うと₱250の固定、GCashの一般的な現金化は2%の変動です。₱5,000なら、BDOは₱250、GCashは₱100です。
₱20,000なら、BDOは₱250、GCashは₱400です。同じ現金の引き出しでも、金額によって逆転します。₱12,500で同じになります。計算してみます。GCashの現金化は2%、BDOの手数料は₱250です。
X × 2% = 250X =₱12,500。つまり、ATM側の手数料だけを単純に比べると、₱12,500未満ならGCashの2%のほうが低く、₱12,500を超えるとBDOの固定₱250のほうが低い、という計算になります。ただし、BDOにはカード発行会社の手数料(Issuer Fee)や為替があるため、実際の総額の比較ではありません。
お金の手数料は、「手数料率」と「固定の手数料」を分けて考えます。ここが大切です。固定の手数料は、BDO ATMの₱250、GCashの銀行送金の₱10。割合の手数料は、GCashの現金化の2%、店頭入金の超過分の2%です。
固定の手数料は、まとめると有利です。割合の手数料は、金額をまとめても率は同じです。谷口が一番使うならQRです。私ならGCashを使える場合、ウォレットに入れたお金はできるだけQR決済(Scan to Pay)で使います。
現金には戻しません。QR決済なら手数料が₱0だからです。
₱10,000の手数料の最終比較

店頭入金:無料枠が未使用なら₱40、使用済みなら₱200
連携したBPIからの入金:₱15
連携したUnionBankからの入金:₱10
PayPalからの入金:₱100
Payoneerからの入金:₱0
国内の銀行への送金:₱10
一般的な店頭での現金化:₱200
RCBC Scan to Withdraw:₱18
QR決済(Scan to Pay):₱0
今日分かったこと
GCashは便利です。でも、「GCash=無料」ではありません。2026年7月4日更新のGCash公式の手数料では、銀行送金は1回₱10で、1回の上限は₱50,000です。
店頭入金は月₱8,000まで無料で、超過分は2%。多くの店頭での現金化は2%。RCBC Scan to Withdrawは₱18。QR決済は₱0です。
だから₱10,000では、店頭入金が₱40(無料枠が未使用の場合)、銀行送金が₱10、現金化が₱200、QR決済が₱0です。同じ₱10,000でも、最大で₱200の差になります。
そして一番重要だったのは、GCashにお金を入れたら、デジタルのまま使うほうが手数料を抑えやすい、ということでした。QR決済は₱0、銀行送金は₱10。
だから、この手数料の記事は、GCashを正規に利用できる人向けです。便利そうだから使うのではなく、自分が使えるかどうか、そして使ったら実際に手数料がいくらかかるかまで見る。ここが大切だと思います。
ここまで、現金、ATM、DCC、GCashを見てきました。次は、日本人留学生が実際に持ち込みやすいWise Cardです。2026年5月から、日本発行のWise CardのATM手数料は、月¥25,000相当まで引き出し手数料が無料、超過後は
になっています。でも、BDOのATMを使えば、ATM側の₱250は別にかかる可能性があります。では、コーヒー、ランチ、買い物はWise Cardで払い、現金が必要なときだけATMを使う一日なら、すべて現金で暮らすより本当に安くなるのでしょうか。
次回は、「Wise Cardはセブで得?日本発行カードでATMとカード払いを1日比較」です。
セブ島留学で日本人留学生はGCashを使える?GTouristを2026年8月に確認してみた

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— HLundgaard / CC BY-SA
この記事は、セブ島留学中の生活を一人称のモデルケースとしてまとめたものです。セブで生活していると、レストラン、カフェ、お店、タクシーなどで“GCash?”と聞かれることがあります。QRコードを読み取って支払ったり、友達にお金を送ったりでき、現金を持たずに済むので、かなり便利です。
そのため日本人留学生としては、「GCashを作ればセブでの生活がもっと楽になるのでは?」と思います。ただ、2026年8月現在、ここはかなり注意が必要です。GCashには、外国人旅行者向けのGTouristがあります。
一見すると、「日本人留学生でも外国のパスポートがあれば使えそう」に見えます。しかし、GCash公式のヘルプセンターとGTouristの利用規約(Terms & Conditions)を確認すると、現在の対象はかなり限られています。
今回は、日本の電話番号、日本のパスポート、短期のセブ留学という山崎の条件で、本当にGCashを作れるのかを一つずつ確認します。
結論
先に結論
2026年8月現在、日本の+81番号はGTouristの対象として確認できません。公式に対象とされているのは米国の+1のみです。
背景と前提
先に結論です。GCash公式のヘルプセンターは、GTouristについて“currently available only in the USA (country code +1)”と明記しています。つまり、日本の+81は、2026年8月現在の公式対象として確認できません。
そのため、「日本人観光客・短期留学生ならGTouristを使える」とは書けません。現在公式に確認できる条件は、外国人旅行者であること、18歳以上、フィリピン以外の携帯番号、米国の+1番号、外国のパスポート、フィリピン国内でのアクティベーション、そしてアカウントの有効期間が30日であることです。
GTouristとは何でしょうか。GTouristは、外国人旅行者向けの、30日間だけ使える一時的なGCashアカウントです。GCash公式の利用規約では、GTouristを“eligible foreign visitors using a non-Philippine mobile number”向けのサービスとして定義しています。
使える主な機能は、International Bank Cash-in(外国の銀行からウォレットへの入金)、Express Send(本人確認を完了したフィリピンのGCashユーザーへの送金)、Pay QR(お店のGCash QRでの支払い)です。
アカウントが使えるのは30日だけです。GTouristで重要な数字は、アクティベーションした日から30日間という期間で、30日後には自動で無効になります。つまり、1週間、2週間、4週間の留学なら期間内です。
しかし3か月の留学では、30日を超えます。また、フィリピンを出ると使えません。GTouristの利用規約では、30日以内であっても、フィリピン国外ではGTouristの機能を利用できないと明記しています。
さらに、出国前にウォレットの残高を使い切るよう案内されています。つまり、「帰国後も残高を使おう」とはいきません。では、日本の+81で登録してみるとどうなるのか。この記事では、現在の公式条件を確認したうえで考えます。
山崎の条件は、日本の携帯番号(国番号+81)、日本のパスポート、セブに4週間滞在です。GTouristの公式条件は米国+1のみなので、この時点で対象の条件には当てはまりません。
そのため、アプリを何度も入れ直したり、OTPが来ないと悩んだり、別の国を選んだりはしません。「外国のパスポートさえあれば使える」は間違いです。GCashの受付可能なID(Accepted IDs)のページを見ると、GTouristのIDは外国のパスポートと書かれています。
ここだけ見ると、「日本のパスポートでも大丈夫では?」と思います。しかし、GTouristの作成ページには別の条件として、米国+1のみ(USA +1 only)とあります。つまり、IDの条件(外国のパスポート)と、国・電話番号の条件(米国+1)は別です。
両方を満たす必要があります。GCash公式の英語版とフィリピン語版も確認しました。GCashの本人確認の案内は、通常のGCash、GCash Jr.、GCash Overseas、GTourist、フィリピン在住の外国人(Foreigners residing in PH)を明確に分けています。
つまり、外国人向けのGCashアカウントは一種類ではありません。ここを混同すると、情報を間違えます。では、GCash Overseasは日本人向けでしょうか。違います。GCash Overseasは、海外に住むフィリピン人向けです。
外国人観光客向けではありません。そのため、「日本のSIMがあるからGCash Overseas」ということにもなりません。一方、フィリピンに住んでいる外国人には、別の本人確認の方法があります。
GCash公式のAccepted IDsでは、フィリピンのSIMを持つフィリピン在住の外国人(Foreigners residing in PH with a PH SIM)について、ACR、フィリピンの運転免許証、SRRV、DFA Diplomat ID、DOLE Alien Employment Permitを受付可能なIDとして掲載しています。
つまり、短期の留学生と、長期の在留資格を持つ外国人は違います。では、山崎の4週間の留学ならどうでしょうか。今回の山崎は、4週間、日本の+81、短期留学という条件です。この条件では、2026年8月現在、GTouristの公式対象とは確認できません。
また、ACRなどを持つフィリピン居住者向けの方法にも当てはまりません。そのため、GCashなしで生活する前提で考えます。では、「GCashがないとセブで困る?」への答えです。困る場面はありますが、生活できないわけではありません。
これまでの記事でも使ってきたように、現金、国際クレジット・デビットカード、Wiseのカード、Grabのカード払いなどがあります。GCashは便利ですが、必須ではありません。
では、GTouristの対象者なら何が必要でしょうか。現在対象となる米国+1の利用者の場合、GCash公式の手順は、①GCashアプリをダウンロード、②海外の携帯番号を入力、③位置情報の共有を許可、④6桁のOTPを入力、⑤「Open a GTourist Account」を選ぶ、⑥個人情報を入力、⑦MPINを設定、⑧外国のパスポートを読み取り、⑨自撮りで本人確認、です。
GTouristの登録時に使うOTPは6桁です。GCashは、海外のSIMでOTPを受信するため、ローミングを有効にしておくよう案内しています。なお、GCash公式によると、GTouristのアカウント自体はフィリピン到着前でも作成できます。
ただし、アクティベーションされるのは、実際にフィリピン国内にいて、位置情報の共有が有効なときです。つまり、日本ですべて完結するわけではありません。本人確認には何時間かかるのでしょうか。GTouristの公式ヘルプセンターでは、申請状況について、24時間以内にSMSで知らせると案内しています。
つまり、その場で5分ですぐに使えるようになるとは限りません。24時間待つ可能性も考えておきます。例えば、セブ到着が15:00、GTouristの申請が16:00なら、状況の連絡は翌日16:00までが一つの公式の目安です。
到着日から必ずGCashを使いたい人は、ここを考えておく必要があります。ウォレットの上限はいくらでしょうか。通常のGCashの一般的な案内では、Basic Profileでウォレット上限₱10,000、Fully Verifiedで₱100,000という基本の上限が掲載されています。
ただしGTouristは、GTourist独自のウォレット・取引上限の対象で、GCash自身も専用の上限ページを確認するよう案内しています。そのためこの記事では、「GTouristのウォレット上限は必ず₱100,000」とは書きません。
アプリ上で、現在のGTouristの上限を確認します。使える機能の中で、旅行者にいちばん分かりやすいのがPay QRです。お店のGCash QRを読み取り、金額を確認して支払うという流れです。
セブではGCash QRを見る機会が多いので、対象者なら便利です。では、GTouristから誰にでも送金できるでしょうか。答えは「いいえ」です。GTouristの利用規約では、Express Sendについて、GTouristのユーザーが送れる相手は、フィリピン国内で本人確認を完了したGCashユーザー(Philippines-based Fully Verified GCash User)とされています。
つまり、機能には制限があります。International Bank Cash-inも使えます。外国の銀行からウォレットへ直接入金できる機能です。
ただし、為替レートはGCashが指定するパートナーが決めると、利用規約にあります。そのため、「入金は無料で、為替の差もゼロ」とは考えません。では、30日たったら残高はどうすればよいでしょうか。
GCash公式は、GTouristが30日後に自動で無効になるため、期限前にウォレットの残高を使うよう案内しています。ここはかなり重要です。例えば、29日目に₱5,000残っていても、アカウントは30日で無効になります。
そのため、「次にセブへ来たときに使おう」とは考えません。出国前・期限前に、Pay QRなどで使います。現金化(Cash-out)が必要なら、その時点の公式手順を確認します。
4週間の留学は28日で、GTouristの有効期限は30日です。対象者なら、理論上は4週間の留学とかなり相性のよい期間で、残りは2日です。では、1か月の留学なら必ず30日以内に収まるでしょうか。これは月によります。
31日間の滞在になることもあり、到着・出発の時刻や、アクティベーションした日によっても変わります。そのため、「1か月の留学なら大丈夫」ではなく、「アクティベーションから30日」と覚えておきます。3か月の留学には、GTouristは向きません。
90日滞在するとすれば、GTouristの期間は30日で、残りは60日です。長期滞在の外国人なら、フィリピンのSIMと在留関連のIDを使った、通常の外国人居住者向けの本人確認が使えるかを検討することになります。では、日本人の短期留学生はどう支払えばよいでしょうか。
山崎なら、3つを使い分けます。現金は、小さなお店、市場、一部の交通機関で。国際カードは、モール、ホテル、大きなレストランで。Wiseなどのトラベルカードは、外貨の管理に使います。
GCashは、対象が広がったら追加することにします。では、GCash QRしかないお店ではどうでしょうか。実際には現金も受け付けるお店が多いですが、お店ごとに違います。GCashしか使えず、現金もカードも使えないお店は、利用できない可能性があります。
そのため、入店前や注文前に“Can I pay in cash?”“Do you accept Visa?”と確認します。では、GCashが使えない日本人は不利でしょうか。多少不便ではあります。
しかし、致命的ではありません。例えば、友達に細かい立て替え分のお金を送るときや、QR払い限定のキャンペーンなどでは、GCashが便利です。
一方、日常の食事、Grab、モールでの買い物、ホテルは、ほかの支払い方法も使えます。では、GCashを作るために他人の電話番号を借りるのはどうでしょうか。それはしません。アカウント、OTP、本人確認、お金が関わるからです。自分の条件で正規に作れるアカウントだけを使います。
フィリピン人の友達名義のGCashを使うのも避けます。お金を預けることになり、アカウントの持ち主も違うため、トラブルのときに困ります。ナビセブでは、「友人名義を借りればいい」とは書きません。
アプリで米国を選んで日本の番号を入れるのも、もちろんしません。国番号と電話番号が一致しないからです。公式の対象条件に従います。では、「もうすぐ日本に対応する予定」はいつでしょうか。GCashはGTouristについて、“more countries will gradually roll out”としています。
しかし、日本での開始日や+81への対応予定日は、現在公式に確認できません。そのため、「近日日本対応」とは書きません。GTouristは新しいサービスなので、対象の国が増える可能性はあります。
+81が対象になった時点で、この記事の結論は変わります。2026年8月現在の、日本人留学生の場合を判定します。今回の条件は、国籍が日本、電話番号が+81、年齢が18歳以上、滞在が4週間、外国のパスポートあり、GTouristの区分では外国人旅行者に当たる、という内容です。しかし、現在の国別の対象は米国+1のみです。
結果は、「現在は対象と確認できない」です。フィリピンに住んでいる場合は、判定が変わります。もし山崎が、フィリピンのSIM、ACR、SRRV、Alien Employment Permitなどを持つ居住者なら、外国人居住者向けのGCashの本人確認を検討できます。
つまり、同じ日本人でも、短期の留学生か居住者かで答えが違います。本人確認に使うIDを、2026年8月の公式情報で一覧にします。GTouristは、外国のパスポート。フィリピンのSIMを持つフィリピン在住の外国人は、ACR、運転免許証、SRRV、DFA Diplomat ID、DOLE Alien Employment Permitです。
GCash Jrなら、外国人の未成年にも別の仕組みがあります。GCash公式では、フィリピンのSIMを持つ7〜17歳の外国人未成年向けのGCash Jrについて、パスポート、学生証、ACRなどを受付可能なIDとしています。
親子留学の場合は、大人向けのGTouristとは別の制度です。ただし、本人確認の条件はその時点で確認する必要があります。
GTouristの数字まとめ

対象の国:米国+1
最低年齢:18歳
携帯番号:フィリピン以外のSIM
OTP:6桁
ID:外国のパスポート
本人確認の状況:24時間以内にSMS
アクティベーション:フィリピン国内のみ
有効期間:30日
フィリピン国外:利用不可
30日後:自動で無効
GTouristを使える場合の30日間の流れ
DAY 0:アカウント作成が可能。フィリピン到着後、位置情報をONにしてアクティベーション
本人確認:24時間以内に状況の連絡
DAY 1〜30:Pay QRなどを利用
DAY 30:自動で無効
山崎なら、その間は何を使うでしょうか。現在の+81の状況なら、現金、カード、Wiseを使います。GCashがないことを前提に予算を作ります。「GCashが使える前提」の留学記事には注意が必要です。
例えば、日本人の短期留学生向けに「セブに着いたら、まずGCashを登録してください」と書くのは、2026年8月現在の公式条件とは合いません。日本語の古いブログだけを参考にすると、ここを間違える可能性があります。
今回、日本語の情報だけでなく、公式の英語・フィリピン語の情報を見たのは、GCashがフィリピンのサービスで、制度の変更が速いからです。そのため、GCash公式のヘルプセンター(英語・フィリピン語)と利用規約を優先しました。現在の公式情報はどれも一致して、GTouristを外国人旅行者向けの30日間のアカウントとして案内しています。
そして対象の国は、GTouristの作成ページと利用規約のどちらでも、米国です。
今日分かったこと
GCashはセブでとても便利です。しかし、外国人なら誰でもすぐに作れるわけではありません。2026年8月現在、外国人旅行者向けのGTouristは、外国のパスポート、フィリピン以外のSIM、30日間の一時的なアカウント、フィリピン国内でのアクティベーションという仕組みです。
本人確認の状況は24時間以内にSMSで届き、アカウントは30日間使えます。しかし最も重要なのは、現在の対象が米国の国番号+1のみ(USA country code +1 only)という点でした。
日本の+81は、現在の公式対象として確認できません。そのため2026年8月現在、日本から来る一般的な短期留学生に対して、「GTouristを作ればGCashが使えます」とは書きません。
代わりに、現金、国際カード、Wiseなどを使えるようにしておくのが現実的です。一方、フィリピンに住み、フィリピンのSIMとACR・SRRV・Alien Employment Permitなどの対象IDを持つ外国人には、別のGCashの本人確認の方法があります。
つまり、日本人かどうかだけで答えは決まりません。電話番号、滞在期間、在留資格、IDで変わります。「セブではGCashが便利」というだけでなく、自分が本当にその支払い方法を使えるのかまで確認することが大切だと思いました。
今回は、GCashを作れるかを確認しました。次は、使える人が実際にいくら払うかです。GCashは、キャッシュレスだから無料とは限りません。2026年7月4日更新の公式手数料表では、銀行送金が1回₱10、オフラインでの入金(Offline Cash In)は月₱8,000まで無料で超過分は2%、多くのCash Outは2%、Scan to Payは₱0です。
では、₱10,000を入金、銀行送金、出金、QR払いに使うと、それぞれいくら減るのでしょうか。次回の記事は「GCashは本当に無料?Cash In・Bank Transfer・Cash Outを₱10,000で計算」です。

