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セブでは何人が、どの産業で働いている?
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セブでは何人が、どの産業で働いている?

2025年のPSA統計から、4地域の就業者数とCebuを支える仕事の広がりを整理します。

田口じゅん(ナビセブ編集部)約9分公開 更新

Cebu IT ParkとCebu Business Parkの街並み。

田口じゅんのアイコン

こんにちは、ナビセブ編集部の田口じゅんです。セブに住んで10年以上になります。暮らしとエリアの記事を担当しています。

セブの仕事と聞くと、BPO、観光、ホテル、語学学校を思い浮かべる人が多いかもしれません。しかし実際には、小売、建設、製造、医療、教育、港湾、運輸、農業など、多くの産業が街と地域を支えています。

ここでは、Philippine Statistics Authority(PSA)が2026年5月に発表した2025年の労働力調査(Labor Force Survey)をもとに、セブで何人が働き、仕事がどの産業に広がっているのかを読み解きます。

ナビセブ編集部のまとめ

対象4地域の就業者は約236万人。セブの雇用はBPOや観光だけではありません。

PSAの2025年暫定値を合計すると、Cebu City、Mandaue City、Lapu-Lapu City、この3市を除くCebu Provinceで約236万人が働いています。産業構成はセブ単独ではなく、セブを含む中部ビサヤ(Central Visayas)全体の数字として読む必要があります。

4地域では、就業者数だけでなく就業率と失業率にも差があります。

2025年:セブ主要4地域の雇用比較

地域 労働力人口 就業者 就業率 失業率
Cebu Province
3市を除く
約166万人 約160万人 96.4% 3.6%
Cebu City 約39万8,000人 約38万人 95.5% 4.5%
Lapu-Lapu City 約22万2,000人 約21万人 94.7% 5.3%
Mandaue City 約17万5,000人 約17万人 97.2% 2.8%

注:Cebu CityとLapu-Lapu Cityの就業者数は、PSA公表の労働力人口と就業率から算出した概算です。4地域の労働力人口の合計は約245万5,000人です。

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まず知りたい、4つの雇用指標

Cebu IT Parkのオフィスビルと街路を上空から見た様子

「就業率が高い」だけでは、地域の生活や仕事の安定までは判断できません。PSAの労働力調査は15歳以上の人口を基準に労働状況を調べます。学生、専業で家事をする人、退職者、仕事を探していない人などは労働力人口に含まれません。

  • 労働力率(Labor Force Participation Rate):15歳以上のうち、働いている人と仕事を探している人の割合。
  • 就業率(Employment Rate):労働力人口のうち、調査期間中に仕事または事業を持っていた人の割合。
  • 失業率(Unemployment Rate):働く意思と能力があり、仕事を探しているものの仕事がない人の割合。
  • 不完全就業率(Underemployment Rate):仕事を持ちながら、追加の仕事やより長い勤務時間を希望する人の割合。

そのため就業率が高くても、希望する仕事量や収入を得られているとは限りません。

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4地域で異なる、セブの仕事の集まり方

上空から見たCebu IT Parkのオフィスビル群

PSAはセブを一括せず、3つの高度都市化市(Highly Urbanized City)と、それ以外のCebu Provinceに分けて発表しています。

Mandaue City:製造・保管・流通を支える街

4地域で2025年の就業率が最も高かったのはMandaue Cityの97.2%です。失業率は2.8%で、2024年の5.0%から低下しました。

マンダウエには製造、家具、食品加工、倉庫、卸売、小売、建設、物流の仕事が集まります。Cebu CityとMactan Islandの間にあり、港や幹線道路にも接続する、製造・保管・流通・販売を支える街です。

Busayの山並みを背景にしたMandaue Cityの街並み

Lapu-Lapu City:働く人の参加率が高い複合産業都市

労働力率は67.3%で4地域中最も高く、15歳以上の1,000人のうち673人が働いているか、仕事を探している計算です。

リゾート・ホテル、空港、輸出加工区、製造、建設、小売、運輸、レストランが同居する一方、2025年の失業率は5.3%で4地域中最も高くなりました。働く意思を持つ人が多いことと、全員が仕事を得ていることは同じではありません。

上空から見たMactan-Cebu International Airport

Cebu City:仕事が少ないのではなく、人口構成の影響も受ける

労働力率は60.1%で4地域中最も低く、2024年の64.0%から3.9ポイント下がりました。ただし、これは「Cebu Cityに仕事が少ない」という意味ではありません。学生、退職者、仕事を探していない人などの割合にも影響されます。

Cebu CityにはBPO・IT-BPM、小売、教育、医療、行政、金融、建設、ホテル・レストラン、専門サービスが集中します。Cebu Business Park、Cebu IT Park、ダウンタウン、港湾エリアでは産業構造も異なります。

Cebu Cityの港で係留作業をする作業員

3市以外のCebu Province:都市とは異なる地域雇用

比較表の「Cebu Province」は、Cebu City、Mandaue City、Lapu-Lapu Cityを除く集計です。都市部ではサービス業の存在が大きい一方、地方では農業、漁業、観光、地域商業も重要になります。

Sogod(Cebu)の海岸で貝を採る人(Panginhas)

最大はサービス業。ただし、街は複数の産業で動く

セブ単独の詳しい産業別構成は今回のPSA発表にないため、以下はセブを含む中部ビサヤ全体の数字です。

見方 分野 就業者の割合
大分類 サービス業 64.9%
鉱工業 19.5%
農業 15.7%
主な個別分野 卸売・小売業、自動車・バイク修理 20.3%
農業・林業 12.7%
建設業 9.7%
中部ビサヤの産業構成と主要な個別分野

小売はモールの販売員やレジ係だけではありません。サリサリストア、市場の売り手、卸売業者、倉庫スタッフ、商品陳列の担当者、修理店、バイク修理、配達や商品補充も含まれます。セブの仕事を理解するには、大企業だけでなく、小さな店や自営業にも目を向ける必要があります。

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買い物客でにぎわうCebu CityのCarbon Market

会社員だけではない。約3割は従業員を持たない自営業

中部ビサヤでは、賃金・給与を受け取る人が64.1%を占める一方、自分で仕事をする人も地域の雇用を支えています。

働き方 割合
賃金・給与を受け取る労働者 64.1%
従業員を持たない自営業者 28.5%
無給の家族従業者 6.3%
家族経営の農業・事業の雇用主 1.1%
2025年:中部ビサヤの働き方

約3割が従業員を雇わずに働いています。サリサリストア、市場の売り手、運転手、修理業、個人販売などの小規模な事業もセブを支える仕事です。

商品が並ぶMandaue CityのSari-Sari Store

週平均40.2時間でも、追加の仕事を望む人がいる

中部ビサヤの就業者が2025年に働いた時間は週平均40.2時間で、2024年の41.5時間から1.3時間減りました。一方、就業者約293万人のうち約18万4,000人、6.3%が不完全就業者でした。

地域 不完全就業率
Cebu City 3.4%
Lapu-Lapu City 4.5%
Mandaue City 5.3%
Cebu Province(3市を除く) 6.4%
2025年:セブ主要4地域の不完全就業率

仕事を持っている人の多さだけでなく、希望する時間や収入を得られているかも重要です。

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統計を読むときの5つの注意点

「セブ」と「中部ビサヤ」を同じ集計として扱うと、数字の意味が変わります。

  • Cebu CityとCebu Provinceは同じ集計ではありません。
  • Mandaue CityとLapu-Lapu Cityも別集計です。
  • 就業率は15歳以上の全人口に対する割合ではありません。
  • 就業者には会社員だけでなく自営業者も含まれます。
  • 中部ビサヤの産業構成をセブ単独の数字として書くことはできません。

「セブの就業率は96.2%」と書くのは正確ではありません。96.2%はセブだけでなく、BoholやSiquijorなどを含む中部ビサヤ全体の数字です。

ナビセブ編集部の結論

セブはBPOと観光だけで働く場所ではありません。サービス業には小売、運輸、教育、医療、行政、ホテル、レストランなどが含まれ、製造、建設、造船、農業、漁業も地域を支えています。モールの看板だけでなく、サリサリストア、市場、修理店、配送、港、工場を見ると、セブが何によって動いているのかが見えてきます。

👨‍💻 ナビセブ編集部

ナビセブ編集部の結論

PSAの2025年暫定値を合計すると、Cebu City、Mandaue City、Lapu-Lapu City、この3市を除くCebu Provinceの4地域で、約236万人が働いています。

セブの雇用はBPOや観光だけでなく、複数の産業で成り立っています。

産業構成はセブ単独ではなく中部ビサヤ全体の数字なので、統計を読むときは対象の地域と時点を確かめましょう。

よくある質問

セブでは何人が働いていますか?

PSAの2025年暫定値をもとにすると、Cebu City、Mandaue City、Lapu-Lapu City、それ以外のCebu Provinceを合わせて約236万人です。

セブで最も多い産業はBPOですか?

BPOだけではありません。中部ビサヤではサービス業が64.9%を占め、個別分野では小売・卸売・車両修理が20.3%で最大です。

就業率が高ければ生活も安定していますか?

必ずしもそうではありません。勤務時間や収入が足りず、追加の仕事を希望する不完全就業者も含まれます。

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参照した一次情報

  • PSA Central Visayas|2025 Annual Provincial Labor Market Statistics:Cebu
  • PSA Central Visayas|Employment Rate in Central Visayas in 2025
  • Philippine Statistics Authority|2025 Annual Provincial Labor Market Statistics
  • Philippine Statistics Authority|Labor Force Survey

情報確認日:2026年8月29日

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