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バリではなくセブをワーケーション先に選ぶ理由はある?
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バリではなくセブをワーケーション先に選ぶ理由はある?

Remote Worker CommunityやWellnessをLifestyleとして楽しむならBali、Full-timeで普通に働きAfter WorkとWeekendを切り替えるならCebu。上下ではなく異なるWorkation。

田口じゅん(ナビセブ編集部)約15分公開 更新

バリ島ヌサドゥアの海岸。

田口じゅんのアイコン

こんにちは、ナビセブ編集部の田口じゅんです。セブに住んで10年以上になります。暮らしとエリアの記事を担当しています。

ワーケーション先として世界的に名前が挙がりやすい場所の一つがバリです。Indonesia Travelは現在もバリをワーケーション先として紹介し、コワーキング、ビーチフロントのリゾート、カフェ、スパ、ジム、レストランなどを組み合わせながら、余暇と生産性を両立できる場所として発信しています。

デジタルノマド向けのコワーキングスペースやリモートワーカーのコミュニティについても、かなり厚い情報があります。では、それでもバリではなくセブをワーケーション先に選ぶ理由はあるのでしょうか。私は、あると思います。しかし理由は「セブの方が安い」「セブのビーチの方が良い」という単純な話ではありません。バリはワーケーションというライフスタイルそのものが強い場所です。

セブは、普通に働くビジネス都市と、仕事後や週末に使えるビーチ・アドベンチャーを同じ滞在に入れやすい街です。この違いが重要です。

ナビセブ編集部のまとめ

バリとセブは、違うワーケーションができる

リモートワーカーのコミュニティやウェルネスをライフスタイルとして楽しむならバリ、フルタイムで普通に働き、仕事後と週末を切り替えるならセブ。上下ではなく、異なるワーケーションです。

バリとセブのワーケーションの違い

バリのワーケーション文化の厚みを認めたうえで、セブでは違う働き方ができると考えます。バリとセブを、仕事を続けながら滞在する人の視点で比べます。島全体の安さやビーチの優劣ではなく、平日の過ごし方、コミュニティ、仕事後と週末の使い方を比較の軸にします。

比較軸 バリ セブ
ワーケーションの性格 仕事と休暇を一つのライフスタイルとして楽しむ 普通に仕事を続け、仕事後と週末に切り替える
交流・コミュニティ デジタルノマド、コワーキングのコミュニティ、ネットワーキング、カフェ文化が成熟 コワーキングはあるが、デジタルノマドの滞在先としての厚みではバリに分がある
仕事の背景 リモートワーカー向けの場所や情報が豊富 IT Park、Cebu Business Park、BPO、オフィスがあるビジネス都市
オフの選択肢 ビーチ、自然、文化、ナイトライフ、ウェルネス、レストラン、アドベンチャー 仕事後にジムやディナー、マクタンの海、週末にセブ南部・北部・離島
費用・移動 Cangguの格安の宿と高級リゾートでは異なり、エリア間の移動も考える IT Parkのビジネスホテルとマクタンのリゾートでは異なり、渋滞に注意
バリとセブで、どんなワーケーションを作るか

リモートワーカーのコミュニティやウェルネスを重視するならバリ。フルタイムで普通に働き、仕事後と週末を切り替えたいならセブ。上下ではなく、異なるワーケーションです。

バリはワーケーションの完成度が高い。 まず、バリの強さを認めた方がいいと思います。ワーケーション目的で検索すると、バリにはコワーキング、カフェ、リゾート、ヨガ、スパ、ウェルネス、ビーチなど、リモートワーカー向けの情報がすでに多くあります。Indonesia Travelも、Seminyak、Nusa Dua、Ubudなどをワーケーションの候補として紹介し、仕事と休暇を一体化した滞在を提案しています。

つまりバリでは、「どこで仕事する?」「どのエリアに泊まる?」「どのコワーキングを使う?」という質問自体が、すでに旅行の情報として成立しています。ワーケーション文化の厚みでは、バリはかなり強いです。ここは無理にセブが勝とうとしなくていいと思います。

セブはバリのコピーを目指さなくていい。 セブがワーケーションを発信するとき、バリと同じCanggu型、つまりコワーキング、ビーチカフェ、ヨガ、デジタルノマドのコミュニティといった要素をそろえた形を作る必要はありません。こうした要素をそのまま真似しても、バリの方が分かりやすいでしょう。セブには別の強みがあります。

IT ParkやCebu Business Park、ホテル、コワーキング、レストラン、モール、ジムがあり、マクタンにはビーチがあります。さらに週末にはセブ南部、セブ北部、離島まで広げられます。セブでは「働く街」と「遊ぶセブ」が同じ滞在の中にあります。ここが独自性だと思います。

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セブは普通に仕事が成立する街

セブはワーケーションのための特別な街ではなく、もともと仕事が成立している街です。

Cebu IT Park・V. Padriga Street

ITパークの街路と商業施設

バリではワーケーションそのものが旅のスタイルとして成立しています。一方、セブのIT Parkやビジネス地区は、ワーケーションのために作られた場所ではありません。実際に企業があり、BPOやIT、オフィスで働く人たちが毎日働いています。これは弱点ではなく、むしろセブらしさです。

旅行者がリモートワークするための「特別な街」ではなく、もともと仕事が成立している街の中に入って働ける。私は、この方がフルタイムのワーケーションに向いている人も多いと思います。

フルタイムで働きたいならセブは面白い。 ワーケーションというと、午前だけ仕事をして午後はビーチで過ごす形が目立ちます。しかし会社員は毎日4時間勤務にできるわけではありません。セブなら9:00〜17:00まで普通に働いてもいい。日本時間9:00〜17:00勤務なら、セブでは8:00〜16:00になる場合があります。そのあとはジム、ディナー、マッサージ、カフェを楽しみ、マクタンならプールや夕日に時間を使えます。

そして週末にビーチやアドベンチャーへ出かけます。仕事時間を減らさなくてもワーケーションが成立する。ここはセブが強く出せるポイントだと思います。

バリはワーケーションそのものを楽しみやすい。 一方でバリは、仕事環境そのものを楽しみたい人にかなり向いています。コワーキングのコミュニティ、パソコン作業がしやすいカフェ、ウェルネス、ヨガ、自然、ビーチのある暮らし、リモートワーカー同士の交流がワーケーションの一部になります。仕事場所を変えること自体が休暇になります。

だから、「リモートワーカーとしてのライフスタイルを楽しみたい」という人なら、バリは非常に強い選択肢です。

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オンとオフを街・ビーチ・アドベンチャーで切り替える

仕事中は仕事。パソコンを閉じたあとに、街・マクタン・週末のアドベンチャーへ切り替えます。

  1. 仕事中は仕事
    IT Parkで17時まで働く。ビーチでパソコンを開く必要はありません。
  2. 仕事のあと
    ジム、ディナー、金曜の夜を楽しみます。
  3. 週末
    土曜はマクタン、日曜は自由という切り替えもできます。

セブのワーケーションで私が一番強くしたいのがここです。仕事中は仕事。パソコンを閉じたらセブを楽しむ。ビーチでパソコンを開く必要はありません。IT Parkで17時まで仕事をし、そのあとジムやディナー、金曜の夜を楽しみます。土曜はマクタンへ行き、日曜は自由にする過ごし方です。このくらいでいいと思います。

仕事と休暇を同時にやるのではなく、同じセブの中で切り替える。これがセブでのワーケーションの特徴になります。

Mactan・Costa Mira Beachtown

マクタン島の海と沖の小島

セブ市内だけなら、ワーケーションは都市型です。しかしマクタンがあります。仕事を終えてプールや海辺の散歩、海の見える景色、夕日を眺めながらのディナーを楽しめます。これなら大きなツアーへ行かなくても、平日に南国らしい時間を入れられます。重要なのは、ビーチで仕事することではありません。オフィスとビーチの距離を短くできることです。マクタンに拠点を置けば、仕事後の景色そのものを変えられます。

Mactan-Cebu International Airport・Terminal 1

上空から見たマクタン・セブ国際空港と駐機する航空機
  1. 到着・ホテル
    マクタンを中心に滞在をまとめる方法があります。
  2. 仕事・週末のビーチ
    金曜まで働き、週末をマクタンで過ごせます。
  3. 出発
    そのまま空港へ向かう使い方です。1週間では移動に使う時間も重要です。

Mactan-Cebu International Airportがマクタンにあることも、短期のワーケーションでは使いやすい点です。到着からホテル、仕事、週末のビーチ、出発まで、マクタン中心でまとめることもできます。1週間しかない場合、空港との移動に大きな時間を使わないことは意外に重要です。

金曜まで仕事をし、週末をマクタンで過ごし、そのまま空港へ向かう。こういう使い方はセブらしいと思います。

South Cebu・Moalboal

モアルボアル沖の浅瀬を泳ぐウミガメ

平日は普通に仕事していても、週末になると一気に選択肢が広がります。Moalboal、Badian、Oslob、Bantayan、Malapascua、アイランドホッピングといった選択肢があります。つまりセブでは、月曜〜金曜はビジネス都市、土曜・日曜はアドベンチャーの目的地という切り替えができます。

1週間のワーケーションでも面白いですが、1か月になると週末が4回来るため、さらに使いやすくなります。

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コミュニティ・ビジネス・英語・費用を比べる

コミュニティ、ビジネス、英語、費用を分けて見ると、単純な島同士の優劣では比べられません。

もちろん、ビーチや自然があること自体はセブだけの強みではありません。バリにもビーチ、自然、文化、ナイトライフ、ウェルネス、レストラン、アドベンチャーがあります。だから、「セブにはビーチがあるからバリよりワーケーション向き」という結論にはしません。比較するべきなのは、どんな平日と週末を作りたいかです。

コワーキングのコミュニティならバリが強い。 リモートワーカーとの交流を求めるなら、バリは強いと思います。デジタルノマドが多く、コワーキングのコミュニティ、ネットワーキング、カフェ文化といった環境がかなり成熟しています。セブにもコワーキングはあります。IT Parkでは、リモートワーカー、フリーランス、スタートアップなどが使えるワークスペースもあります。

しかし「デジタルノマドの滞在先」としての厚みまで含めれば、バリに分があります。ここは正直にお伝えしておきます。

Cebu Business Park

高台から見たセブ・ビジネスパークの街並み

一方セブには、普通のビジネス環境があります。IT ParkやCebu Business ParkにはオフィスやBPOがあり、ホテル、打ち合わせ、レストラン、モールを仕事のある生活に組み込めます。ワーケーションのコミュニティが強いというより、普通のビジネス都市として仕事ができることが強みです。

現地で商談を入れる人や、リモートワークだけでなくセブで仕事関係の予定がある人には使いやすいでしょう。

英語環境もセブの特徴。 セブではホテル、レストラン、仕事、コワーキングなどで英語を使いやすい環境があります。ワーケーションでは、ホテルへの確認、会議室の予約、SIM、コワーキング、レストランといった日常を英語で進められることが便利です。英語学習についてはここでは扱わず、仕事と生活を英語で成立させやすい環境という点にとどめます。

費用だけでセブを選ばない。 「バリとセブ、どちらが安い?」という疑問を持つ人は多いと思います。しかし単純には比較できません。バリでもCangguの格安の宿と高級リゾートでは全く違います。セブでもIT Parkのビジネスホテルとマクタンのリゾートでは費用が違います。コワーキング、Grab、食費、SIM、スパ、週末のアクティビティを全部含める必要があります。だから「セブの方が安いからおすすめ」という結論にはしない方がいいと思います。

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エリア選びと向いている人を整理する

バリでもセブでも、島の名前だけでなく平日の生活圏と移動を考えて選びます。

セブには明確な弱点もあります。渋滞です。IT Parkで働いて仕事後にマクタンへ移動し、ディナー後に市内へ戻る生活を毎日続ければ、自由時間が移動で消えます。だからこの連載では何度も、平日は拠点の周辺で完結することをすすめてきました。セブ市とマクタンは同じ都市圏にあります。しかし「すぐ横」と考えるのは正確ではありません。ワーケーションでは滞在場所選びがかなり重要です。

バリもエリアを間違えると移動が増える。 これはバリにも共通します。Seminyak、Canggu、Ubud、Nusa Duaでは、それぞれ暮らし方が違います。ワーケーション先としてバリが強くても、仕事場所とやりたいことが離れていれば移動は増えます。つまり、バリでもセブでも、島の名前だけで選ぶことはできません。平日の生活圏をどう作るかがワーケーションの基本です。

バリ|ライフスタイルを楽しむ

ワーケーションそのものを旅の体験として、デジタルノマドのコミュニティ、コワーキング、カフェ、ウェルネス、ヨガ、ビーチのある暮らしを一体で楽しみたい人向きです。リモートワーカーとして新しい人と出会いたい人にも合います。

セブ|仕事とオフを分ける

月曜から金曜は普通に仕事を続け、コワーキングや打ち合わせ、ジム、ディナーを日常に組み込むスタイルです。週末はビーチやアドベンチャーへ。マクタンなら仕事後にプールや海の景色を楽しめます。

バリ向きの人。 バリが向いているのは、ワーケーションそのものを旅の体験として楽しみたい人です。デジタルノマドのコミュニティ、コワーキング、カフェ、ウェルネス、ヨガ、ビーチのある暮らしを一体として楽しみたい人だと思います。リモートワーカーとして新しい人と出会いたい人にも向いています。

セブ向きの人。 セブが向いているのは、仕事をかなり普通に続けたい人です。月曜から金曜は仕事をし、コワーキングや打ち合わせ、ジム、ディナーを日常に組み込み、週末だけビーチやアドベンチャーへ出かけます。あるいはマクタンに拠点を置き、仕事後にプールや海の景色を楽しむ。仕事は日常に近く、仕事後と週末だけ旅行になる。このスタイルが合う人です。

デジタルノマドでなくてもセブでワーケーションはできる。 ここもセブのワーケーションの強みだと思います。デジタルノマドになる必要はありません。普通の会社員、経営者、フリーランス、リモートワーカーも対象です。会社の規定が許せば、1週間だけセブへ仕事を持ってくる。月曜から金曜はいつも通りに働き、土曜と日曜だけセブ旅行をする形でもワーケーションです。

ナビセブ編集部ならバリと同じ勝負をしない。 私なら、セブでのワーケーションを発信するとき、「バリよりセブの方が優れている」とは書きません。バリにはバリの完成されたワーケーション文化があります。それを認めたうえで、セブでは別のワーケーションができる、と伝えます。私はセブで長く仕事をしていますが、セブの面白さは毎日リゾートでパソコンを開くことではありません。

普通に仕事をする街があり、その生活のすぐ先にビーチや離島、アドベンチャーがあることです。

この連載で見てきたこと。 この連載では、1週間のワーケーションに必要なもの、午前だけ働く方法、8時間働く方法、IT Park・Ayala・マクタン、ホテル・カフェ・コワーキング、インターネットの予備回線、1週間の費用、1か月の生活、仕事+ジム+ビーチまで見てきました。すべてに共通しているのは、仕事と休暇を無理に同時にしないことです。

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最後に|上下ではなく違うワーケーション

ライフスタイルを楽しむバリと、普通に仕事を続けてオフを切り替えるセブ。どちらが上ということはありません。

バリはワーケーション先として非常に強い場所です。コワーキング、デジタルノマドのコミュニティ、カフェ、ビーチ、ウェルネス、リゾートが揃っています。仕事と休暇を一つのライフスタイルとして楽しむ環境がすでにあります。だからバリを弱く見せる必要はありません。

一方セブには、IT Park、Cebu Business Park、コワーキング、ホテル、レストラン、ジム、マクタン、ビーチがあります。そして週末に使えるセブ南部、セブ北部、離島があります。だから私は、こう分けると分かりやすいと思います。バリは、ワーケーションというライフスタイルそのものを楽しむ場所です。

セブは、普通に仕事を続けながら、仕事後と週末だけ街・ビーチ・アドベンチャーへ切り替える場所です。どちらが上ということはありません。リモートワーカーのコミュニティやウェルネスを重視するならバリ。フルタイムで働き、仕事後と週末だけセブを楽しみたいならセブです。

そしてセブでのワーケーションで一番大切なのは、ビーチでパソコンを開くことではありません。パソコンを閉じたあとにセブがあることです。月曜から金曜までは普通に働き、17時になったらディナーやジム、マクタンなら海を楽しみます。週末にはアドベンチャーへ行き、月曜になったら、また仕事へ戻ります。

休暇の中へ仕事を入れるのではなく、仕事のある一週間の周りをセブに変える。これが、ナビセブが考えるセブでのワーケーションです。

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