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セブでは何人が、どの産業で働いている?

2025年のPSA統計から、4地域の就業者数とCebuを支える仕事の広がりを整理します。

セブでは何人が、どの産業で働いている?
Cebu IT ParkとCebu Business Parkの街並み。写真: Patrickroque01 / CC BY-SA 4.0

こんにちは、ナビセブ編集部です。Cebuの仕事と聞くと、BPO、Tourism、Hotel、語学学校を思い浮かべる人が多いかもしれません。しかし実際には、Retail、Construction、Manufacturing、Healthcare、Education、Port、Transport、Agricultureなど、多くの産業が街と地域を支えています。

ここでは、Philippine Statistics Authority(PSA)が2026年5月に発表した2025年のLabor Force Surveyをもとに、Cebuで何人が働き、仕事がどの産業に広がっているのかを読み解きます。

結論

対象4地域の就業者は約236万人。Cebuの雇用はBPOやTourismだけではありません。

PSAの2025年暫定値を合計すると、Cebu City、Mandaue City、Lapu-Lapu City、この3市を除くCebu Provinceで約236万人が働いています。産業構成はCebu単独ではなく、Cebuを含むCentral Visayas全体の数字として読む必要があります。

    4地域では、就業者数だけでなく就業率と失業率にも差があります。

    2025年:Cebu主要4地域の雇用比較

    地域 Labor Force 就業者 就業率 失業率
    Cebu Province
    3市を除く
    約166万人 約160万人 96.4% 3.6%
    Cebu City 約39万8,000人 約38万人 95.5% 4.5%
    Lapu-Lapu City 約22万2,000人 約21万人 94.7% 5.3%
    Mandaue City 約17万5,000人 約17万人 97.2% 2.8%

    注:Cebu CityとLapu-Lapu Cityの就業者数は、PSA公表のLabor Forceと就業率から算出した概算です。4地域のLabor Force合計は約245万5,000人です。

    まず知りたい、4つの雇用指標

    「就業率が高い」だけでは、地域の生活や仕事の安定までは判断できません。PSAのLabor Force Surveyは15歳以上の人口を基準に労働状況を調べます。学生、専業で家事をする人、退職者、仕事を探していない人などはLabor Forceに含まれません。

    • Labor Force Participation Rate:15歳以上のうち、働いている人と仕事を探している人の割合。
    • Employment Rate:Labor Forceのうち、調査期間中に仕事またはBusinessを持っていた人の割合。
    • Unemployment Rate:働く意思と能力があり、仕事を探しているものの仕事がない人の割合。
    • Underemployment Rate:仕事を持ちながら、追加の仕事やより長い勤務時間を希望する人の割合。

    そのためEmployment Rateが高くても、希望する仕事量や収入を得られているとは限りません。

    4地域で異なる、Cebuの仕事の集まり方

    PSAはCebuを一括せず、3つのHighly Urbanized Cityと、それ以外のCebu Provinceに分けて発表しています。

    Mandaue City:製造・保管・流通を支える街

    4地域で2025年の就業率が最も高かったのはMandaue Cityの97.2%です。失業率は2.8%で、2024年の5.0%から低下しました。

    MandaueにはManufacturing、Furniture、Food Processing、Warehouse、Wholesale、Retail、Construction、Logisticsの仕事が集まります。Cebu CityとMactan Islandの間にあり、Portや幹線道路にも接続する、製造・保管・流通・販売を支える街です。

    Busayの山並みを背景にしたMandaue Cityの街並み
    Busayの山並みを背景にしたMandaue Cityの街並み。写真: Patrickroque01 / CC BY-SA 4.0

    Lapu-Lapu City:働く人の参加率が高い複合産業都市

    Labor Force Participation Rateは67.3%で4地域中最も高く、15歳以上の1,000人のうち673人が働いているか、仕事を探している計算です。

    Resort・Hotel、Airport、Export Processing、Manufacturing、Construction、Retail、Transport、Restaurantが同居する一方、2025年の失業率は5.3%で4地域中最も高くなりました。働く意思を持つ人が多いことと、全員が仕事を得ていることは同じではありません。

    上空から見たMactan-Cebu International Airport
    上空から見たMactan-Cebu International Airport。写真: Lucky Ambago Purok Otso / CC BY-SA 4.0

    Cebu City:仕事が少ないのではなく、人口構成の影響も受ける

    Labor Force Participation Rateは60.1%で4地域中最も低く、2024年の64.0%から3.9ポイント下がりました。ただし、これは「Cebu Cityに仕事が少ない」という意味ではありません。学生、退職者、仕事を探していない人などの割合にも影響されます。

    Cebu CityにはBPO・IT-BPM、Retail、Education、Healthcare、Government、Finance、Construction、Hotel・Restaurant、Professional Servicesが集中します。Cebu Business Park、Cebu IT Park、Downtown、Port Areaでは産業構造も異なります。

    Cebu Cityの港で係留作業をする作業員
    Cebu Cityの港で係留作業をする作業員。写真: David M. Votroubek / U.S. Navy / Public domain

    3市以外のCebu Province:都市とは異なる地域雇用

    比較表の「Cebu Province」は、Cebu City、Mandaue City、Lapu-Lapu Cityを除く集計です。都市部ではServicesの存在が大きい一方、地方ではAgriculture、Fishing、Tourism、地域商業も重要になります。

    Sogod(Cebu)の海岸で貝を採る人(Panginhas)
    Sogod(Cebu)の海岸で貝を採る人(Panginhas)。写真: Kentfotosx / CC BY-SA 4.0

    最大はServices。ただし、街は複数の産業で動く

    Cebu単独の詳しい産業別構成は今回のPSA発表にないため、以下はCebuを含むCentral Visayas全体の数字です。

    見方 分野 就業者の割合
    大分類 Services 64.9%
    Industry 19.5%
    Agriculture 15.7%
    主な個別分野 Wholesale and Retail Trade・自動車/Motorcycle修理 20.3%
    Agriculture and Forestry 12.7%
    Construction 9.7%
    Central Visayasの産業構成と主要な個別分野

    RetailはMallのSales StaffやCashierだけではありません。Sari-Sari Store、Market Vendor、Wholesaler、Warehouse Staff、Merchandiser、Repair Shop、Motorcycle Repair、Deliveryや商品補充も含まれます。Cebuの仕事を理解するには、大企業だけでなく、小さな店や自営業にも目を向ける必要があります。

    買い物客でにぎわうCebu CityのCarbon Market
    買い物客でにぎわうCebu CityのCarbon Market。写真: P199 / CC BY-SA 4.0(Wikimedia Commons

    会社員だけではない。約3割は従業員を持たない自営業

    Central Visayasでは、賃金・給与を受け取る人が64.1%を占める一方、自分で仕事をする人も地域の雇用を支えています。

    働き方 割合
    賃金・給与を受け取る労働者 64.1%
    従業員を持たない自営業者 28.5%
    無給の家族従業者 6.3%
    家族経営の農業・Businessの雇用主 1.1%
    2025年:Central Visayasの働き方

    約3割が従業員を雇わずに働いています。Sari-Sari Store、Market Vendor、Driver、修理業、個人販売などの小規模なBusinessもCebuを支える仕事です。

    商品が並ぶMandaue CityのSari-Sari Store
    商品が並ぶMandaue CityのSari-Sari Store。写真: PaulGorduiz106 / CC BY-SA 4.0

    週平均40.2時間でも、追加の仕事を望む人がいる

    Central Visayasの就業者が2025年に働いた時間は週平均40.2時間で、2024年の41.5時間から1.3時間減りました。一方、就業者約293万人のうち約18万4,000人、6.3%がUnderemployedでした。

    地域 Underemployment Rate
    Cebu City 3.4%
    Lapu-Lapu City 4.5%
    Mandaue City 5.3%
    Cebu Province(3市を除く) 6.4%
    2025年:Cebu主要4地域のUnderemployment Rate

    仕事を持っている人の多さだけでなく、希望する時間や収入を得られているかも重要です。

    統計を読むときの5つの注意点

    「Cebu」と「Central Visayas」を同じ集計として扱うと、数字の意味が変わります。

    • Cebu CityとCebu Provinceは同じ集計ではありません。
    • Mandaue CityとLapu-Lapu Cityも別集計です。
    • 就業率は15歳以上の全人口に対する割合ではありません。
    • 就業者には会社員だけでなく自営業者も含まれます。
    • Central Visayasの産業構成をCebu単独の数字として書くことはできません。

    「Cebuの就業率は96.2%」と書くのは正確ではありません。96.2%はCebuだけでなく、BoholやSiquijorなどを含むCentral Visayas全体の数字です。

    ナビセブ編集部の結論

    CebuはBPOとTourismだけで働く場所ではありません。ServicesにはRetail、Transport、Education、Healthcare、Government、Hotel、Restaurantなどが含まれ、Manufacturing、Construction、Shipbuilding、Agriculture、Fishingも地域を支えています。Mallの看板だけでなく、Sari-Sari Store、Market、修理店、配送、Port、Factoryを見ると、Cebuが何によって動いているのかが見えてきます。

    よくある質問

    Cebuでは何人が働いていますか?

    PSAの2025年暫定値をもとにすると、Cebu City、Mandaue City、Lapu-Lapu City、それ以外のCebu Provinceを合わせて約236万人です。

    Cebuで最も多い産業はBPOですか?

    BPOだけではありません。Central VisayasではServicesが64.9%を占め、個別分野ではRetail・Wholesale・車両修理が20.3%で最大です。

    就業率が高ければ生活も安定していますか?

    必ずしもそうではありません。勤務時間や収入が足りず、追加の仕事を希望するUnderemployedも含まれます。

    参照した一次情報

    • PSA Central Visayas|2025 Annual Provincial Labor Market Statistics:Cebu
    • PSA Central Visayas|Employment Rate in Central Visayas in 2025
    • Philippine Statistics Authority|2025 Annual Provincial Labor Market Statistics
    • Philippine Statistics Authority|Labor Force Survey

    情報確認日:2026年8月29日

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