こんにちは、ナビセブ編集部です。私はCebuで約20年暮らしています。長く住んでいると、Cebuの変化を最も強く感じるのは、建物と道路です。以前は空き地だった場所に高層コンドミニアムが建ち、海だった場所が埋め立てられ、新しい商業地区が生まれました。
しかし、CebuのConstruction Boomは、単に建物の数が増えたという話ではありません。人が集まり、仕事が増え、交通が変わり、街の中心そのものが広がってきた歴史です。
結論
Cebuの建設は、古い市街地を建て替えるだけではなく、新しい街を外側へ広げる形で進んでいます。
| 確認できる変化 | 公式データ |
|---|---|
| Central Visayasの建築許可件数・2024年 | 19,585件 |
| 同・2025年 | 12,868件 |
| 2025年の前年比 | 34.3%減少 |
| 2026年5月の許可件数 | 1,389件 |
| 前年同月比 | 27.9%増加 |
| Cebu CityのGDP・2024年 | ₱334.48 billion |
| Metro Cebu Expressway計画 | 約56.9km |
| CCLEX | 2022年開通 |
Cebuでは建設が続いていますが、毎年同じ勢いで増えているわけではありません。2025年に建築許可件数は減少しましたが、2026年5月は再び前年同月を上回りました。「建設ラッシュが永久に加速している」と見るのではなく、増減を繰り返しながら街が拡大していると考える方が正確です。
20年前と今では街の中心が違う
私がCebuに住み始めた頃、旅行者や外国人が行く場所は、現在より限られていました。Cebu Cityの中心といえば、Downtown、Fuente、Ayala周辺が中心でした。IT Parkにもすでに企業や建物はありましたが、現在のように高層オフィス、コンドミニアム、ホテル、飲食店が密集する街ではありませんでした。
SRPも、広い道路と空き地が目立つ場所でした。現在は次のように、複数の新しい都市拠点が生まれています。
| エリア | 主な変化 |
|---|---|
| Cebu IT Park | Office、Condominium、Hotel、Mall |
| Cebu Business Park | Officeと住宅の高層化 |
| SRP | Mall、Arena、Convention、住宅開発 |
| Mactan Newtown | Office、住宅、Hotel、商業施設 |
| Mandaue | Warehouse、Office、Condominium |
| Cordova | CCLEXによるCebu City側との接続 |
Cebuは、一つの中心に向かって成長する街から、複数の中心を持つ都市圏へ変わっています。
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高層ビルが増えた理由
Cebuで高層建築が増えた背景には、複数の需要があります。
BPOとOffice
IT ParkやBusiness Parkでは、BPOを中心に大規模なOffice需要が生まれました。一つの会社で数百人、数千人が勤務するため、大きなOffice Buildingと周辺の飲食、交通、住宅が必要になります。
Condominium
人口増加や都市部への通勤需要に加え、海外で働くFilipino、投資家、外国人による購入も建設を支えてきました。
HotelとTourism
観光、出張、留学、国際イベントの増加に合わせ、Cebu CityとMactanを中心に宿泊施設が増えました。
MallとCommercial Facility
Cebuでは買い物だけでなく、食事、行政手続き、映画、イベント、医療までMallに集まります。そのため、大型開発では住宅、Office、Hotel、Mallを組み合わせたMixed-use Developmentが多くなっています。
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SRPは「何もなかった場所」に街を造っている
South Road Properties、通称SRPは、Cebu City南側の埋立地です。SRPの変化は、CebuのConstruction Boomを最も分かりやすく見せています。以前は、海沿いの広い道路と空き地が目立っていました。
しかし、その後、SM Seaside City Cebu、Il Corso、NUSTAR Resortなどが開業し、住宅、商業、イベント施設の建設が進みました。現在のSRPは、単なる郊外の埋立地ではありません。
Cebu Cityが、既存市街地の外側に新しい経済圏を造っている場所です。一方で、建物が増えるだけでは街になりません。公共交通、歩道、排水、学校、病院、住宅、日常的に使える店舗がそろう必要があります。
SRPが本当の街になるかどうかは、巨大施設の数だけでは判断できません。
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CCLEXで建設の方向が変わった
2022年に開通したCebu-Cordova Link Expressway、CCLEXは、Cebu City側とCordovaを結びました。それまでMetro Cebuの主要な橋は、MandaueとMactanを結ぶ北側に集中していました。
CCLEXによって、Cebu南側からMactan方面へ向かう新しいルートが生まれました。橋が完成すると、移動時間だけでなく、土地の価値や開発の方向も変わります。
- Cordova周辺の住宅開発
- SRP側の商業開発
- Cebu南部からMactan方面への新しい動線
- 倉庫や物流施設の立地検討
- HotelやTourism Projectへの投資
道路や橋は、完成した場所だけを変えるものではありません。その周辺に、次の建設を呼び込む力があります。
Metro Cebu Expresswayは約56.9kmの計画
DPWHが公表しているMetro Cebu Expresswayは、Metro Cebuの交通需要に対応するために計画された、約56.9kmの高規格道路です。計画どおり完成すれば、南北に細長いCebuの移動を大きく変える可能性があります。
しかし、大規模道路は発表された計画と、実際に完成した区間を分けて考える必要があります。用地取得、資金、設計、環境、工期によって計画は変更されることがあります。そのため、約56.9kmは「現在利用できる道路の長さ」ではなく、DPWHが示している計画規模です。
Construction Boomは数字だけでは分からない
PSA Central Visayasによると、Central Visayasで許可された建設は、2024年の19,585件から2025年には12,868件へ減少しました。減少率は34.3%です。
しかし、2026年5月には1,389件が許可され、前年同月の1,086件から27.9%増加しました。
| 時点 | 建築許可件数 | 比較 |
|---|---|---|
| 2024年通年 | 19,585件 | ― |
| 2025年通年 | 12,868件 | 34.3%減 |
| 2025年5月 | 1,086件 | ― |
| 2026年5月 | 1,389件 | 27.9%増 |
建築許可件数が減ったから、Cebuの開発が止まったとは言えません。一件の住宅と、巨大なMallや高層Condominiumでは、同じ「一件」でも規模が違うからです。反対に、クレーンが多く見えるだけで、市場全体が好調だとも言い切れません。
建設現場では誰が働いている?
Constructionは、現場作業員だけで成り立つ産業ではありません。
| 段階 | 主な仕事 |
|---|---|
| 計画 | Developer、Finance、Market Research |
| 設計 | Architect、Engineer、Surveyor |
| 許可 | 行政手続き、Building Official |
| 基礎工事 | Excavation、Pile、Concrete |
| 建築 | Carpenter、Welder、Mason、Electrician |
| 設備 | Plumbing、Air-conditioning、Elevator |
| 仕上げ | Painting、Tile、Interior |
| 完成後 | Security、Cleaning、Property Management |
さらに、セメント、鉄筋、ガラス、家具、運送、食事、作業員の住居など、周辺の仕事にも広がります。一つの高層ビルが完成するまでに、多くの企業と職種が関係しています。
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建設が増えると生活は便利になる?

新しい建物や道路には、多くの利点があります。
- 新しい雇用が生まれる
- 住宅の選択肢が増える
- 商業施設やHotelが増える
- 地域間の移動ルートが増える
- 使われていなかった土地が経済圏になる
しかし、建設が増えれば自動的に暮らしやすくなるわけではありません。
- 工事による渋滞
- 排水能力への負担
- 住宅価格と家賃の上昇
- 水道・電力需要の増加
- 歩道や公共交通の不足
- 完成後も入居者が少ない建物
建物を造る速度に、交通や生活インフラが追いつくかが重要です。
NAVI CEBU DATA CHECK|19,585件と12,868件
Central Visayas全体の建築許可件数です。Cebu Cityだけの数字ではありません。
- 建築許可件数
実際に完成した建物の数ではありません。許可後に延期・変更される場合があります。 - Metro Cebu Expressway約56.9km
DPWHが公表している計画規模です。全区間が完成しているという意味ではありません。 - Cebu CityのGDP ₱334.48 billion
2024年の実質GDPです。建設業だけの生産額ではなく、Cebu Cityの経済全体を示します。 - Construction Boom
公式な統計分類や一定の基準がある言葉ではありません。高層建築、道路、埋立地、住宅などの開発が集中する状態を表す一般的な呼び方です。
ナビセブ編集部の結論
約20年前と比べると、Cebuの街は大きく変わりました。IT Parkは一つのBusiness Districtから24時間動く街になり、SRPには新しい商業・イベント地区が生まれ、CCLEXはCebu CityとCordovaを結びました。
しかし、CebuのConstruction Boomを、完成した高層ビルの数だけで見るべきではありません。その建物に人が入り、仕事が生まれ、公共交通や排水、電力、水道が追いついて、初めて街として機能します。
Cebuでは今も、新しい街を造る工事が続いています。そして、その工事がCebuを本当に暮らしやすくするのかを確認することが、次の段階です。
FAQ
Cebuでは今もConstruction Boomが続いていますか?
開発は続いています。ただし、2025年の建築許可件数は前年より減少しており、すべての分野が同じ勢いで拡大しているわけではありません。
最も変化が大きい場所はどこですか?
SRP、Cebu IT Park、Mactan Newtown、Cordovaなどです。それぞれ商業、Office、住宅、交通の異なる開発が進んでいます。
建築許可件数は完成した建物の数ですか?
いいえ。許可された工事の数です。実際の着工や完成とは時期が異なる場合があります。
建設が増えると渋滞は減りますか?
道路や橋は新しいルートを生みます。しかし、その周辺開発によって交通量も増えるため、建設だけで渋滞が解決するとは限りません。
主な確認先
- PSA Central Visayas「2025年建築許可統計」
- PSA Central Visayas「2026年5月建築許可統計」
- PSA「Cebu各都市の経済実績」
- DPWH「Metro Cebu Expressway」
- DPWH「Cebu-Cordova Link Expressway」
情報確認日:2026年8月29日