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サリサリストアはどうやって商売している?

Sari-Sari Storeは、商品を大量に安く売る店ではありません。近隣住民が必要とする商品を、小さな単位で、すぐに買えるようにするBusinessです。Supermarketより単価が安いとは限りません。

サリサリストアはどうやって商売している?
フィリピンのサリサリストア。写真: Wide Awake! / CC BY 4.0

小さな商売からCebuを見るこんにちは、ナビセブ編集部です。Cebuの住宅街を歩くと、家の一部を小さな売場にしたSari-Sari Storeを見かけます。

  • 店内へ入るのではなく、窓口越しに商品を注文する店
  • 冷蔵庫からSoft Drinkを出してくれる店
  • Shampoo、Coffee、DetergentをSachet単位で売る店

Mobile LoadやGCashを扱う店もあります。日本人には小さな雑貨店に見えますが、Sari-Sari Storeの役割は、商品を並べて売ることだけではありません。近所の人が、

  • 今必要な分だけ買う
  • 遠くのSupermarketへ行かずに買う
  • 少額のCashで買う
  • 冷たい飲料を1本だけ買う
  • Mobile Loadを補充する
  • 店によってはCashless Serviceを使う

ための、Barangayに近い小売です。Sari-Sari Storeを理解するには、店の大きさではなく、少量を、近くで、必要なときに売る仕組みを見る必要があります。

結論

Sari-Sari Storeは、商品を大量に安く売る店ではありません。

近隣住民が必要とする商品を、小さな単位で、すぐに買えるようにするBusinessです。

商売の要素 Sari-Sari Storeの特徴
Customer 主に近隣住民
商品 日常的に動く少額商品
販売単位 1個、1本、1袋、Sachet
立地 住宅やBarangayの中
売場 住居の一部を使う場合がある
在庫 限られた空間で回転を重視
支払 Cash中心、店によりE-wallet
労働 Ownerや家族が対応する場合がある
強み 近さ、少量、営業時間、顔の見える関係

Supermarketより単価が安いとは限りません。しかし、交通費を使わず、Package全体を買わず、必要な分だけ購入できることに価値があります。

Sari-Sariとは何を意味する?

“Sari-sari”は、Tagalogで「いろいろな」「さまざまな」という意味で使われます。名前の通り、店には一種類の商品だけではなく、

  • Snack
  • Biscuit
  • Instant Noodles
  • Coffee
  • Canned Goods
  • Seasoning
  • Soap
  • Shampoo
  • Detergent
  • Toothpaste
  • Soft Drink
  • Bottled Water
  • Cigarette
  • Mobile Load

など、日常で必要になりやすい商品が並びます。すべての店が同じ商品を扱うわけではありません。住宅街、学校の近く、工事現場の周辺、Transport Terminal付近など、立地によって売れる商品が変わります。

Philippine Statistics AuthorityのPhilippine Standard Industrial Classificationでも、Sari-Sari Storeでの小売は独立したSubclassとして分類されています。

つまり、単なる俗称ではなく、統計上も認識されている小売業態です。

Tingiは「今必要な量」を買う仕組み

Sari-Sari Storeを理解する重要な言葉が、Tingiです。Tingiは、商品を小さな単位で販売する方法です。例えば、

  • ShampooをBottleではなくSachetで買う
  • Coffeeを大袋ではなく1回分買う
  • Detergentを小袋で買う
  • EggをTrayではなく1個買う
  • CigaretteをPackではなく1本買う
  • Biscuitを大箱ではなく1袋買う

という買い方です。大容量の商品は、1回当たりの単価が安くなる場合があります。しかし、購入時にまとまったCashが必要です。Tingiなら、その日に必要な商品を、手元にある金額で買えます。これは単なる「少量販売」ではありません。

Customerが支払える単位へ商品を分ける小売方法です。

Supermarketより高くても買われる理由

Sari-Sari Storeの商品は、SupermarketやWarehouse Storeより高い場合があります。小さな店は大量仕入れによる値引きを受けにくく、仕入れ先から店まで商品を運ぶ費用もかかるからです。

それでも利用される理由があります。

交通費がかからない

近所にあれば、JeepneyやTricycleを使わずに買えます。

時間を使わない

大型店まで移動し、店内を歩き、会計に並ぶ必要がありません。

必要な量だけ買える

大きなPackageを買わず、1回分だけ購入できます。

営業時間が生活に近い

Ownerの生活と売場が近いため、早朝や夜にも開いている店があります。ただし、営業時間は店舗ごとに異なります。Sari-Sari Storeの価値は、商品単価だけでは測れません。距離、時間、販売単位を含めたConvenienceにあります。

どこから商品を仕入れるのか

Sari-Sari Storeの仕入先は一つではありません。店の規模、地域、商品量によって異なります。一般的には、

  • Supermarket
  • Wholesale Store
  • Distributor
  • Public Market周辺の卸売店
  • Sales Agent
  • Delivery Supplier

などから商品を仕入れます。大量に仕入れれば単価を下げられる可能性があります。しかし、小さな店には、

  • 保管場所
  • 冷蔵庫の容量
  • 仕入資金
  • 賞味期限
  • 売れ残り

という制約があります。安く仕入れるために在庫を増やしても、売れなければCashが商品に変わったまま戻りません。そのため、仕入価格だけでなく、商品がどれだけ早くCashへ戻るかが重要です。

Fast-moving Itemが店を支える

小売店向けの食品・日用品
小売店向けの食品・日用品。写真: PaulGorduiz106 / CC BY-SA 4.0

小さな売場では、すべての商品を大量に置くことはできません。限られた棚には、日常的に売れるFast-moving Itemが優先されます。例えば、

  • Cold Drinks
  • Water
  • Instant Coffee
  • Snack
  • Biscuit
  • Instant Noodles
  • Sachet商品
  • Egg

などです。ただし、何が速く売れるかは場所によって違います。

  • 学校の近くでは学生向けの商品
  • 住宅街では調味料や洗剤
  • 工事現場の近くでは飲料やCigarette

朝はCoffee、夜は冷たい飲料というように、時間帯でも変化します。Sari-Sari Storeは、小さな棚を地域の需要に合わせるBusinessです。

冷たい飲料にも費用がかかる

Cebuでは、冷たいWaterやSoft Drinkがよく売れます。しかし、冷蔵商品には、

  • Refrigerator
  • 電気代
  • 修理費
  • 停電の影響
  • 冷やす時間
  • Bottleの管理

が必要です。同じ飲料でも、常温商品と冷蔵商品では、店側の費用が異なります。Refrigeratorがあることは販売機会を増やしますが、電気代を上回るだけの商品が売れなければなりません。店頭の小さな冷蔵庫も、Sari-Sari Storeにとっては重要なBusiness Equipmentです。

売上と利益は同じではない

Sari-Sari Storeの売上を外から見て推定することはできません。Customerが多く見えても、少額商品が中心かもしれません。商品が多く並んでいても、仕入代金を回収できていない可能性があります。

利益を考えるには、

  • 仕入価格
  • 販売価格
  • 売れた数量
  • 売れ残り
  • 破損
  • 賞味期限
  • 電気代
  • 配送費
  • 店舗設備
  • Creditによる未回収

を確認する必要があります。さらに、住居の一部を使っている場合でも、場所の費用が完全にゼロとは限りません。外から見ただけで、「家賃がないから儲かる」「毎日売れているから利益が大きい」と判断することはできません。

家族経営と決めつけてはいけない

Sari-Sari Storeでは、Ownerや家族が交代で対応していることがあります。住居と売場が近ければ、

  • 家事をしながら店を見る
  • 子どもの世話と並行する
  • 家族が不在時間を補う
  • 長い営業時間に対応する

ことが可能です。しかし、すべてのSari-Sari Storeが家族経営とは限りません。Staffを雇う店もあれば、Ownerが一人で運営する店もあります。また、家族が働いているからといって、人件費が存在しないと考えるのも正確ではありません。

家族の時間もBusinessを支える労働です。

Utangはすべての店にある制度ではない

近所の店では、Customerが後払いで商品を受け取るUtangが使われる場合があります。しかし、誰でも利用できるわけではありません。店によって、

  • Utangを行わない
  • 家族や知人だけに認める
  • 少額だけにする
  • 給料日に支払う
  • 記録を残す
  • 前の残高を払うまで追加しない

など、対応が異なります。UtangはCustomerにとって便利でも、店側には未回収Riskがあります。商品を渡した時点で在庫は減りますが、Cashはまだ戻りません。そのため、Utangを「Filipinoの店なら当然」と考えてはいけません。

店とCustomerの信用関係に基づく個別の判断です。旅行者が後払いを求めるものでもありません。

GCashで小さな店の役割が増えている

Bangko Sentral ng Pilipinasによると、2024年にはフィリピンの小売支払い件数の57.4%がDigital Paymentとなりました。Sari-Sari Storeでも、店によっては、

  • QR Payment
  • GCashでの商品代金支払い
  • Mobile Load
  • Cash-in
  • Cash-out
  • Money Transferの補助

などに対応しています。ただし、商品をGCashで買えることと、Cash-in・Cash-outを利用できることは別です。手数料、上限、本人確認、残高、通信状況によって利用条件が変わります。店頭にGCashのLogoがあっても、Can I pay by GCash?

Is there a fee?と確認します。Cashless化はSari-Sari Storeをなくすだけではなく、小さな店へ新しいServiceを加える変化にもなっています。

公式統計だけでは全体が見えにくい

PSAの2022年Annual Survey of Philippine Business and Industryでは、Wholesale and Retail Tradeなどに従事するFormal Sectorの事業所が12万5,257カ所確認されています。

しかし、この調査はFormal Sectorを対象にしています。定期的に給与を受ける従業員がいない小規模なSari-Sari Storeなど、すべての店を同じ方法で捉えているわけではありません。

そのため、Formal Sectorの統計を使って、「フィリピンにはSari-Sari Storeが正確に何店ある」と断定することはできません。小さな商売を見るときは、統計が何を対象にし、何を含んでいないかまで確認する必要があります。

NAVI CEBU LOCAL COMMERCE|Sari-Sari Storeを12項目で見る

分類 確認する内容
Product 何を売っているか
Unit 1個、1本、Sachet
Price 実売価格
Supply どこから仕入れるか
Customer 誰が買うか
Time 開店時間と忙しい時間
Labor 誰が対応するか
Payment Cash、GCash
Cold 冷蔵商品があるか
Credit Utangの有無
Digital LoadやCash-in対応
Community 近所で果たす役割

店の売上や利益を聞かなくても、これらを観察すれば、Businessの特徴が見えてきます。

ナビセブ編集部が見てきたSari-Sari Store

私がCebuで長く生活して感じるのは、Sari-Sari Storeは小さなSupermarketではないということです。Supermarketは、品揃え、大容量、価格、まとめ買いに強みがあります。

Sari-Sari Storeは、近さ、少量、早さ、人との関係に強みがあります。

  • 冷たいWaterを1本だけ欲しいとき
  • Coffeeが1袋だけ足りないとき
  • 料理中にSeasoningがなくなったとき
  • Mobile Loadが必要になったとき

その一回のために、遠くまで移動しなくてよいことに価値があります。MallやConvenience Storeが増えても、住宅のすぐ近くで少量を売る役割は、簡単には同じになりません。

ナビセブ編集部の結論

Sari-Sari Storeは、店が小さいから単純な商売なのではありません。

  • 限られた資金
  • 限られた棚
  • 限られた冷蔵設備

その中で、近所の人が何を、いつ、どれだけ買うかを見ながら在庫を動かしています。

  • Tingiで必要な量を売る
  • Fast-moving Itemを切らさない
  • 仕入れた商品を早くCashへ戻す
  • 電気代や売れ残りを管理する
  • CashとDigital Paymentに対応する

小さな窓口の向こうには、小売Businessの基本があります。CebuでSari-Sari Storeを見るとき、私は商品の多さだけを見ません。その店が、近所のどの不便を引き受けているかを見ます。

それが、小さな店からCebuの日常を見る第一歩です。

FAQ

Sari-Sari StoreはConvenience Storeと同じですか?

異なります。Sari-Sari Storeは小規模な個人商店が中心で、住居の一部を使う場合もあります。品揃え、営業時間、価格、Serviceは店ごとに異なります。

Tingiとは何ですか?

商品を1個、1本、Sachetなどの小さな単位で販売する方法です。Customerは大きなPackageを買わず、必要な分だけ購入できます。

Sari-Sari StoreはSupermarketより安いですか?

必ずしも安くありません。大量仕入れが難しいため単価が高い場合があります。しかし、交通費、移動時間、購入量を抑えられる利点があります。

旅行者もUtangを利用できますか?

利用できると考えないほうがよいです。Utangは店と既知のCustomerとの信用関係に基づく場合があり、すべての店が対応しているわけではありません。

GCashはどのSari-Sari Storeでも使えますか?

いいえ。商品代金の支払い、Cash-in、Cash-out、Mobile Loadでは対応条件が異なります。利用前に手数料とService内容を確認します。

主な確認資料

サリサリストアのデジタルサービス
サリサリストアのデジタルサービス。写真: PaulGorduiz106 / CC BY-SA 4.0

※この記事は、Sari-Sari Store一般の小売構造を整理したものです。商品、価格、仕入先、営業時間、Utang、Cashless Serviceは店舗ごとに異なります。
※Formal Sectorを対象とする事業所統計には、給与を受ける従業員がいない小規模店などが含まれない場合があります。統計上の事業所数をSari-Sari Store全体の店舗数とはしていません。

情報確認日:2026年8月29日

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