FROM SOURCE TO CEBU|街に物が届くまでこんにちは、ナビセブ編集部です。Cebu Cityを歩くと、大きなMall、Condominium、Hotel、Restaurantが目に入ります。
Supermarketには、ほかの島や海外から来た商品が並んでいます。米、小麦、肉、野菜、加工食品、家電、車、建築資材。これだけを見ると、Cebuは外から運ばれた物を消費する街に見えます。
一方、MandaueにはFactoryやWarehouseがあり、Mactanには輸出型企業やResortがあり、Balambanでは船が造られています。IT Parkでは、海外へ提供するServiceが24時間作られています。
では、Cebuは消費する街なのでしょうか。それとも、作る街なのでしょうか。私の答えは、どちらか一つではありません。Cebuは外から物を集め、加工し、動かし、Serviceと価値を加えて、もう一度外へ送り出す街です。
結論
Cebuは、食料や原材料の多くをCebu以外から受け取っています。
しかし、何も作っていないわけではありません。
| Cebuが受け取るもの | Cebuで加えるもの | 次に届く場所 |
|---|---|---|
| 農産物 | 選別、販売、調理 | 家庭、Hotel、Restaurant |
| 魚介類 | 氷詰め、加工、料理 | Market、観光客、地域外 |
| 豚・鶏 | Processing、Cooking | Lechon店、飲食店、家庭 |
| 小麦粉 | Baking | Bakery、Sari-Sari Store |
| 原材料・部品 | Manufacturing、Assembly | 国内市場、海外 |
| Cargo | Storage、Sorting、Transport | Visayas・Mindanao各地 |
| 情報 | Customer Service、IT、Design | 海外企業・顧客 |
| 観光資源 | Hospitality、Tour、Dining | 旅行者の体験 |
Cebu City単体ではService産業の比重が非常に大きく、農林水産業の比率は小さくなっています。しかし、「作る」を農業やFactoryだけに限定すると、Cebuの経済を正しく見られません。
Cebuでは、商品、情報、移動、宿泊、教育、観光体験も作られています。
Cebu CityとCebu Islandを分けて考える

「Cebu」という言葉には、複数の範囲があります。
- Cebu City
- Cebu Province
- Mandaue City
- Lapu-Lapu City
- Metro Cebu
- Cebu Island全体
これらを一つにすると、産業の特徴が見えにくくなります。
Cebu City
Office、Retail、Finance、IT-BPM、Education、Healthcare、Hotel、Restaurantなど、Serviceの中心です。
Mandaue City
Manufacturing、Warehouse、Wholesale、Logisticsなどが集まります。
Lapu-Lapu City
Airport、Resort、Tourism、Economic Zone内のManufacturingが重要です。
Cebu Province
農業、漁業、観光、Mining、Manufacturing、Shipbuildingなど、地域によって異なる産業があります。Cebu Cityの中心部にFarmが少ないからといって、Cebu全体が生産していないとはいえません。
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数字で見るCebuの経済

Philippine Statistics Authorityによると、2024年のGDPは次の規模でした。
| 地域 | 2024年GDP | 成長率 |
|---|---|---|
| Cebu Province | ₱441.14 Billion | 7.3% |
| Cebu City | ₱334.48 Billion | 7.0% |
| Lapu-Lapu City | ₱176.36 Billion | 6.5% |
| Mandaue City | ₱126.08 Billion | 6.9% |
Cebu Cityは2024年、フィリピン全体のGDPの1.5%を占め、Highly Urbanized Cityの中でも全国上位に入りました。また、2023年のCebu Cityでは、Service産業が経済の89.7%を占めていました。
Central Visayas全体でも、2025年の経済構成は、
| 産業 | 構成比 |
|---|---|
| Services | 71.1% |
| Industry | 24.2% |
| Agriculture, Forestry and Fishing | 4.8% |
でした。この数字から分かるのは、Cebuが主にServiceを作る都市圏だということです。
「作る」は畑とFactoryだけではない
日本語で「生産する」と聞くと、農作物や工業製品を想像しやすくなります。しかし、GDPにはServiceが生み出す付加価値も含まれます。
BPO
海外企業のCustomer Support、Accounting、Healthcare Information、IT業務などを提供します。商品は箱に入りませんが、Cebuから海外へ輸出されるServiceです。
Tourism
海、Hotel、Restaurant、Transport、Guide、Activityを組み合わせ、旅行体験を作ります。Beach自体を製造しているわけではありません。しかし、宿泊、移動、安全、食事、接客によって経済的な価値を作ります。
Education
University、語学学校、Training Centerが、知識とSkillを提供します。
Healthcare
Hospital、Clinic、Laboratory、Pharmacyが、診療とHealth Serviceを作ります。
Logistics
届いたCargoを保管し、分け、必要な場所へ届けます。物そのものを製造しなくても、届く時刻と場所を変えることで価値を作っています。
Cebuは食料を外から受け取っている
Cebuには農業と漁業があります。しかし、人口の多い都市圏の需要を、島内の生産だけですべて満たしているわけではありません。このシリーズで見てきたように、
- 野菜はCebuの高地だけでなく、NegrosやMindanaoなどからも届く
- 魚はCebu近海だけでなく、別のLanding Siteや島からも運ばれる
- 小麦の原料は海外Supply Chainとつながる
- Supermarketの商品はPort、Warehouse、Distribution Centerを経由する
- FlowerもCebu産、国内他地域産、Importedが混ざる
という構造があります。つまり、CebuはFoodの消費地です。しかし、届いたFoodをそのまま消費するだけではありません。
届いたFoodにCebuで価値を加える
Cebuに届いた食材は、さまざまな形へ変わります。
| 届いたもの | Cebuで作られるもの |
|---|---|
| 豚 | Lechon、Chicharon、加工肉 |
| 魚 | Sutukil、Dried Fish、Restaurant料理 |
| Mango | Dried Mango、菓子、Drink |
| 小麦粉 | Pandesal、Otap、Bread |
| Corn | Puso、Pintos、地域料理 |
| 野菜 | Hotel Meal、家庭料理、Restaurant Menu |
| Drinking Waterの原水 | Purified Water、配達Service |
原料の産地と、商品や体験が生まれる場所は同じとは限りません。Cebu以外から来た豚をCebuでLechonにすれば、飼育の価値は産地にあり、調理と販売の価値はCebuにあります。Supply Chainでは、価値が一か所だけで作られるわけではありません。
MandaueとLapu-Lapuは「作るCebu」を見せる
Cebu CityのMallだけを見ると、Retail中心に見えます。しかし、都市圏を広く見ると違う姿があります。
Mandaue
家具、食品、Packaging、建築関連などのManufacturing、Warehouse、Wholesaleが集まっています。Cebu Cityで売られる商品を保管し、分け、届ける裏側でもあります。
Lapu-Lapu
Mactan Economic Zoneなどには、部品、Electronics、精密製品などに関わる企業があります。また、ResortとAirportを中心としたTourism Serviceも生産しています。
Balamban
大型船を造るShipbuildingがあります。Cebuは小売店の多い都市であると同時に、世界へつながる工業製品を作る場所でもあります。
Portは消費と生産の両方を支える

Cebu Portには、Cebuで消費する商品が入ります。しかし、入ってくるCargoだけを見るのは半分です。Cebuで加工・製造された商品や、ほかの地域へ再配送されるCargoも港を通ります。
Cebu Baseportは、Luzon、Visayas、Mindanaoの港とRoRoで接続しています。そのため、Cebuは最終消費地であるだけでなく、
- Regional Distribution Hub
- Transshipment Point
- Warehouse拠点
- Passenger Gateway
- Manufacturingの出荷口
としても機能します。Portがあることで、Cebuは島でありながら、周辺地域の中心になれます。
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消費があるから生産が生まれる
「消費する街」という言葉には、何も生み出さず、使うだけという印象があります。しかし、大きな消費地があるからこそ、仕事と投資が生まれます。人口、観光客、留学生、Business Travelerが増えると、
- Foodの需要
- Housingの需要
- Transportの需要
- Healthcareの需要
- Educationの需要
- Entertainmentの需要
- Deliveryの需要
が増えます。その需要に応えるため、Restaurant、Hotel、Warehouse、School、Hospital、Delivery CompanyがServiceを作ります。消費と生産は、反対側にあるものではありません。
消費の集積が、次の生産を呼び込みます。
しかし、外部依存には弱さもある
外から多くの商品を受け取るCebuは、Supply Chainの影響を受けます。
- 台風で船が止まる
- Portが混雑する
- Fuel Priceが上がる
- 為替が動く
- 輸入価格が上がる
- Truckの移動が遅れる
- 別の島で生産量が減る
と、Cebuの価格や在庫にも影響します。特に、食料、燃料、建築資材、工業原料を外部へ依存するほど、輸送の安定性が重要になります。Service中心の都市でも、水、電気、Food、道路、Portがなければ動きません。
Digital Economyも、物理的なInfrastructureの上にあります。
Local Productionを増やせばすべて解決するのか
Cebuですべてを作れば安全になる、と単純にはいえません。島内には、
- 土地の広さ
- 水資源
- 気候
- 人件費
- Energy Cost
- 環境負荷
- 市場規模
という条件があります。Cebuで作るより、適した地域から運ぶほうが効率的な商品もあります。大切なのは、すべてを地産地消へ変えることではありません。
Cebuで強化したいこと
- 地元で合理的に作れるFood
- 加工と保存による廃棄削減
- Cold Chain
- PortとWarehouse
- 災害時の複数Supply Route
- Local Supplierと大手Retailの接続
- 高付加価値のManufacturing
- IT、Education、TourismなどのService輸出
「何でも作る」より、「何をCebuで作ると価値が高いか」を考える必要があります。
NAVI CEBU VALUE MAP|Cebuが作っている5つの価値
| 価値 | Cebuで行われること |
|---|---|
| Transformation | 原料をFoodや製品へ変える |
| Connection | Port、Airport、Roadで地域を結ぶ |
| Distribution | 商品を保管し、分け、届ける |
| Experience | Tourism、Dining、Hotelを提供する |
| Knowledge | IT、BPO、Education、Healthcareを提供する |
この5つで考えると、Cebuは消費だけの街ではありません。製造量だけでは見えない生産が、街の中で行われています。
ナビセブ編集部が考えるCebuの強さ
私は、Cebuの強さは「何でも自分で持っていること」ではないと思います。Cebuには、巨大な穀倉地帯も、すべての原料を作れる土地もありません。しかし、Cebuには、
- Port
- Airport
- 都市人口
- University
- Englishを使う人材
- Manufacturing Area
- Tourism資源
- Visayasの中心という位置
があります。外から来た物、人、情報を受け取り、別の価値に変える力があります。これは依存であると同時に、接続する能力でもあります。問題は、外から来ることではありません。一つのRouteが止まっただけで、すべてが止まる構造にすることです。
ナビセブ編集部の結論
Cebuは消費する街です。多くのFood、Fuel、原材料、商品を外から受け取り、大きな人口と観光産業が消費します。しかし、同時に作る街でもあります。Lechon、Bread、加工食品、家具、工業製品、Ship。
そして、IT-BPM、Tourism、Education、Healthcare、LogisticsというServiceを作っています。私は、Cebuを「生産地」か「消費地」かの二択で見る必要はないと思います。
Cebuの本当の役割は、その間にあります。Cebuは、外から届いた物と情報に価値を加え、人、街、島、海外へつなぎ直す都市です。何がCebuで採れたかだけでは、Cebuが作った価値は分かりません。
どこから届き、誰が加工し、誰が運び、どこへ渡したのか。その流れを見ることで、Cebuという街の仕事が見えてきます。
FAQ
Cebuは食料を自給できますか?
Cebuにも農業と漁業がありますが、都市圏の需要を島内生産だけで満たしているわけではありません。ほかの島や海外から届くFoodも重要です。
Cebu Cityでは何を生産していますか?
物理的な商品だけでなく、Retail、Finance、IT-BPM、Education、Healthcare、Tourism、LogisticsなどのServiceを生産しています。
Cebuの経済はService中心ですか?
はい。2023年のCebu CityではServicesがGDPの89.7%を占めました。Central Visayas全体でも2025年はServicesが71.1%を占めています。
MandaueとLapu-LapuはCebu Cityと何が違いますか?
MandaueはManufacturing、Warehouse、Wholesaleが目立ちます。Lapu-LapuはEconomic Zone内のManufacturing、Airport、Resortを中心としたTourismの役割が大きくなります。
CebuのSupply Chainで最も重要なものは何ですか?
一つには決められません。Port、Airport、Road、Warehouse、Cold Chain、水、電力、通信、人材がつながって初めて機能します。
シリーズまとめ
「FROM SOURCE TO CEBU|街に物が届くまで」は、この記事で全10記事が完成です。このシリーズでは、
- Cebu Cityの野菜はどこから来る?
- 魚は海からMarketまで何時間?
- Lechonになる豚はどこから来る?
- Cebuの氷は誰が使う?
- Drinking Waterはどう作られて家に届く?
- Pandesalは朝何時から作られる?
- CebuのFlowerはどこから来る?
- Supermarketの商品は夜中に届く?
- 朝4時のCebuでは何が動いている?
- Cebuは「消費する街」なのか「作る街」なのか
を通して、普段は見えないCebuのSupply Chainを見てきました。商品は、店の棚で始まるものではありません。Farm、海、Factory、Port、Warehouse、Market、Truck、Workerを通り、私たちの前へ届きます。
Cebuを知るとは、観光地やRestaurantの名前を覚えることだけではありません。街にある物が、どこから来て、誰の仕事でここまで届いたのかを知ることです。
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主な確認資料
- Philippine Statistics Authority|Cebu’s Economy Grows by 7.3 Percent in 2024
- Philippine Statistics Authority|City of Cebu’s Economy Grows by 7.0 Percent in 2024
- Philippine Statistics Authority|2024 Economic Performance of Highly Urbanized Cities
- Philippine Statistics Authority|Central Visayas Economy in 2025
- Philippine Statistics Authority|Cebu Island Reaches Trillion-Peso Economic Value
- Cebu Port Authority|Mandate and Cebu Port System
- Cebu Port Authority|Cebu Baseport Domestic Zone Profile
- Cebu Port Authority|Cebu Port System Statistics
※この記事は、Philippine Statistics Authorityの地域・州・Highly Urbanized City別GDPと、Cebu Port Authorityなどの公開情報をもとに整理しています。
※「Cebu」は、Cebu City、Cebu Province、Mandaue City、Lapu-Lapu City、Cebu Island全体で経済構造が異なります。記事では必要に応じて範囲を分けています。
情報確認日:2026年8月29日