こんにちは、ナビセブ編集部の田口じゅんです。セブに住んで10年以上になります。暮らしとエリアの記事を担当しています。
マクタン島と聞くと、次のようなものを思い浮かべる人が多いと思います。
- 空港
- ビーチリゾート
- アイランドホッピング
しかしラプラプ市には、もう一つ重要な地域産業があります。手作りギターです。特に、次の地区をつなぐPajac–Maribago Road周辺には、ギター、ウクレレ、バンドゥリアなどを作る工房があります。
- Abuno
- Pajac
- Maribago
今回紹介するのは、Alegre Guitar FactoryとNew Susing’s Guitarです。
Alegreの2025年の公開価格は、次のとおりです。
- トイウクレレ:₱300〜
- ウクレレ:₱2,500〜₱27,000
- ギター:₱3,800〜₱80,000
New Susing’sの現在の公開価格は、次のとおりです。
- 21インチ ソプラノウクレレ:₱3,500
- 23インチ コンサートウクレレ:₱4,500
- Spalted Mango Grand Auditorium Guitar:₱15,000
ラプラプのギター工房は、完成品を販売するだけではありません。木材を切り、ボディを作り、ネックを接続し、塗装、磨き、弦張り、音の確認まで進める工程を、工房で見ることができます。
ナビセブ編集部のまとめ
工房見学は無料。Alegreは8:00〜18:00

Alegre Guitar Factory
- 場所:Pajac–Maribago Road, Lapu-Lapu City
- 営業時間:8:00〜18:00
- 工房見学:無料
- 予約:不要
- 電話:(032) 340-4492
New Susing’s Guitar
- 創業:1949年
- 場所:Pajac–Maribago Road, Lapu-Lapu City
- 工房の営業時間:8:00〜17:00
- 工房の定休日:日曜
- UkeHubの店舗:毎日10:00〜21:00
- 電話:+63 915 728 4271
- ギターの製作期間:約6週間
工房の営業状況や職人の作業工程は日によって変わるため、製作作業を確実に見たい場合は、訪問前に連絡してください。
ギター村はどこにある?

ギター工房が集まるのは、Pajac–Maribago Road周辺です。Mactan NewtownやMaribagoのリゾートエリアと、ラプラプ市の内陸部にあるPajacをつなぐ道路沿いにあります。
Alegre Guitar FactoryはAbuno, Barangay Pajac、New Susing’s GuitarはPajac–Maribago Roadにあります。配車アプリでは、次の施設名で検索します。
- Alegre Guitar Factory
- New Susing’s Guitar
- UkeHub Café
一般的な土産物店ではなく、住宅地と工房が混在する地域です。
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なぜラプラプでギターが作られるようになった?

ラプラプのギター作りについては、スペイン人の修道士が持ち込んだ弦楽器を、地元の職人が修理・複製したことから始まった、という由来が伝えられています。
スペイン統治時代のガレオン貿易は1572年〜1815年です。しかし、現代のクラシックギターにつながるAntonio de Torres Juradoの製作活動は、主に19世紀半ばです。
そのため、「スペイン人の修道士が教えた年」「ラプラプで最初のギターが完成した年」を、一つの確定した年として断定することはできません。確実に言えるのは、ラプラプで複数世代の弦楽器職人が技術を受け継ぎ、20世紀には地域産業として定着していたことです。
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New Susing’sは1949年創業

New Susing’sの始まりは1949年です。
- 創業者:Juanito Valiente Sr.
Juanitoが作った楽器を、妻Susanaの店で販売したのが始まりです。Susanaは周囲からSusingと呼ばれていて、それがブランド名になりました。2026年時点で、その歴史は2026 − 1949=77年です。
11人の子どもが製作を学んだ

JuanitoとSusanaには11人の子どもがいました。子どもたちもギター作りを学び、製作、販売、マーケティングに関わりました。1975年には、Juanitoの息子Lucrecio Valienteが事業を引き継ぎ、New Susing’s Guitarへ発展させました。
2016年には、ウクレレの需要拡大に合わせて、単板ウクレレ中心へとブランドを再構成しました。
Alegreブランドは1995年に始まった

Alegre家も、ラプラプのギター作りを複数世代にわたって受け継いでいます。現在のAlegreブランドが正式に始まったのは1995年で、2026年時点で2026 − 1995=31年になります。
工房では、次のような楽器を製造しています。
- アコースティックギター
- クラシックギター
- ウクレレ
- マンドリン
- バンドゥリア
- オーダーメイドの楽器
どうやってギターを作る?

手作りギターは、一枚の木をギターの形に切るだけではありません。主な工程は、次のとおりです。
1|木材選び
- 表板(トップ)
- 裏板(バック)
- 側板(サイド)
- ネック
- 指板
これらの部位に使う木材を選びます。
2|木材のカット
木材を楽器のサイズに合わせてカットします。
3|ボディの成形
側板を曲げ、表板と裏板を取り付けられるボディの形を作ります。
4|ブレーシング(力木の取り付け)
表板の内側に、木製の力木(ブレース)を取り付けます。ブレーシングは、ボディの強度だけでなく音にも影響します。
5|ネックの接続
ネックとボディを接続します。
6|指板・ブリッジ
指板、フレット、ブリッジを取り付けます。
7|研磨・仕上げ
表面を整え、塗装、ニス塗り、磨きを行います。
8|弦張り・音の確認
弦を張り、チューニング、弦高、音を確認します。工房見学では、完成品だけでなく、製作途中のボディやネックを見ることができます。
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ギター完成まで約6週間

New Susing’sの取材情報では、ギターが完成するまでは約6週間です。6週間を日数に換算すると、6 × 7=約42日です。ただし、42日間を一人の職人が続けて作業するという意味ではありません。製作期間は、次のような条件によって変わります。
- 木材の状態
- 乾燥
- 仕上げ
- オーダーメイドのデザイン
- 注文の状況
オーダーメイドのギターを注文する場合は、完成予定日を注文書で確認します。
Alegreの価格は₱300〜₱80,000

2025年10月に公開されたAlegre Guitar Factoryの販売価格は、次のとおりです。
| 楽器 | 公開価格 |
|---|---|
| トイウクレレ | ₱300〜 |
| スタンダードウクレレ | ₱2,500〜₱27,000 |
| ギター | ₱3,800〜₱80,000 |
ギターの最低価格と最高価格の差は、₱80,000 − ₱3,800=₱76,200です。最高価格は最低価格の₱80,000 ÷ ₱3,800=約21.1倍です。価格差は、単純なサイズの違いだけではありません。次のような要素で変わります。
- 木材
- 単板か合板かの構造
- インレイ(装飾)
- 電装部品
- 仕上げ
- オーダーメイドのデザイン
- ケース
New Susing’sは₱3,500から

2026年8月現在のNew Susing’sのオンライン公開価格は、次のとおりです。
| 楽器 | サイズ | 価格 |
|---|---|---|
| スタンダード ソプラノウクレレ | 21インチ | ₱3,500 |
| スタンダード コンサートウクレレ | 23インチ | ₱4,500 |
| Spalted Mango Grand Auditorium Guitar | ― | ₱15,000 |
23インチのコンサートと21インチのソプラノの差は、23 − 21=2インチで、価格差は₱4,500 − ₱3,500=₱1,000です。₱1,000高いから音が必ず良い、という比較ではありません。
ボディサイズ、ネック、弦の張り、演奏する人の手の大きさで選びます。
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21インチは約53.3cm

1インチ=2.54cmです。
21インチのウクレレ
21 × 2.54=53.34cmです。
23インチのウクレレ
23 × 2.54=58.42cmです。差は、58.42 − 53.34=5.08cmです。ウクレレはフルサイズのギターより短く、旅行中に持ち帰りやすい弦楽器です。
トイウクレレと演奏用ウクレレは違う

Alegreには₱300〜のトイウクレレがあります。しかし、おもちゃと楽器は同じではありません。確認する項目は、正確にチューニングできるか、フレットの位置が合っているか、ネックが反っていないか、弦高が高すぎないか、ボディにひび割れがないか、です。
飾りや子ども向けのお土産ならトイウクレレ、実際に練習するなら演奏用のウクレレを選びます。
価格だけで比べないようにします。
単板(ソリッド)と合板(ラミネート)

ギターやウクレレの価格を大きく変えるのが、木材の構造です。
単板(ソリッドウッド)
一枚の木材を使います。木の振動が音に反映されやすい一方、湿度や温度の影響を受けます。
合板(ラミネートウッド)
薄い木材を重ねます。変形に強く、初心者用や旅行用として選びやすい構造です。New Susing’sは、手作りの単板ウクレレを中心にしています。購入時は、見た目の木目だけで判断せず、単板か合板かを確認します。
マンゴーウッドはマンゴーの果実ではない

セブのギターでは、次のような木材が使われることがあります。
- マンゴーウッド
- ジャックフルーツ
- マホガニー
- ナラ
- エボニー(黒檀)
マンゴーウッドは、マンゴーの香りがするという意味ではありません。実をつけ終えたマンゴーの木などの木材を、ボディの材料として使います。
同じ名前の木材でも、使う部位、乾燥状態、厚さ、ブレーシングによって音は変わります。
工房見学は何が見られる?

Alegreの工房見学は無料です。
- 予約:不要
見学できる可能性がある工程は、次のとおりです。
- 木材のカット
- ボディの成形
- ブレーシング
- ネックの組み立て
- 研磨
- ニス塗り
- 磨き
ただし、すべての工程が毎日同時に動いているわけではありません。工房は観光用の展示ではなく、実際の生産現場です。見学では、次のような配慮が必要です。
- 作業を止めさせない
- 職人へ近づきすぎない
- 木材や道具に勝手に触らない
- 撮影前に確認する
AlegreとNew Susing’sはどう選ぶ?
Alegre Guitar Factory
- 向く人:工房全体を見たい
- ギターからトイウクレレまで比較したい
- ₱300〜₱80,000の幅広い商品を見たい
- 予約なしで工房を見学したい
New Susing’s Guitar
- 向く人:単板ウクレレを探している・21インチと23インチを比較したい・オンライン価格を先に確認したい・オーダーメイドの楽器を相談したい・UkeHubで商品を見たい
どちらが必ず優れている、という比較ではありません。欲しい楽器、木材、予算、アフターサービスで選びます。
買う前に確認する10項目

- 楽器の種類
- サイズ
- 単板か合板か
- 使われている木材
- ネックの反り
- 弦高
- チューニングの安定性
- ひび割れ・接着の状態
- ソフトケース・ハードケースの有無
- 領収書・製造元の情報
ピックアップ付きの場合は、アンプに接続して出力も確認します。
飛行機へ持ち込める?
ウクレレやギターを飛行機で運ぶ場合は、楽器の価格とは別に、次の点を確認します。
- 航空会社
- 機材の種類
- 機内持ち込み手荷物のサイズ
- 受託手荷物の許容量
- ケースのサイズ
21インチのウクレレは全長約53.34cm、23インチのウクレレは約58.42cmです。しかし、ケースに入れると外寸は大きくなります。「ウクレレだから必ず機内に持ち込める」とは限りません。
購入前にケースの外寸を測り、利用する航空会社に確認します。フルサイズのギターはソフトケースだけで受託手荷物に預けず、ハードケースか専用の輸送を検討します。
湿度にも注意
セブは高温多湿です。一方、飛行機の機内や、日本・韓国・中国などの冬の環境は乾燥します。単板の楽器では、急激な湿度の変化で次のようなことが起きることがあります。
- ボディのひび割れ
- ネックの変形
- フレットの突出
帰国後はエアコンやヒーターの風を直接当てず、ケースの中で環境に慣らします。
ラプラプの手作りギター データ一覧
| 項目 | 2026年8月現在 |
|---|---|
| 生産地 | ラプラプ市 |
| 主な地区 | Abuno・Pajac・Maribago |
| New Susing’s創業 | 1949年 |
| New Susing’sの歴史 | 77年 |
| 創業者 | Juanito Valiente Sr. |
| 創業者の子ども | 11人 |
| Lucrecioへの継承 | 1975年 |
| ウクレレ中心へのブランド再編 | 2016年 |
| ギターの製作期間 | 約6週間・約42日 |
| Alegreブランドの開始 | 1995年 |
| Alegreの歴史 | 31年 |
| Alegreの工房見学 | 無料 |
| Alegreの営業時間 | 8:00〜18:00 |
| トイウクレレ | ₱300〜 |
| Alegreのウクレレ | ₱2,500〜₱27,000 |
| Alegreのギター | ₱3,800〜₱80,000 |
| Susing’sの21インチ ウクレレ | ₱3,500 |
| Susing’sの23インチ ウクレレ | ₱4,500 |
| Spalted Mangoのギター | ₱15,000 |
| Alegreの電話番号 | (032) 340-4492 |
| New Susing’sの電話番号 | +63 915 728 4271 |
👨💻 ナビセブ編集部
ナビセブ編集部の結論
ラプラプのギター工房は見学無料で、Alegreは8:00〜18:00に開いています。
New Susing’sは1949年創業、Alegreブランドは1995年に始まり、ギター完成までは約6週間かかります。
Alegreの価格はトイウクレレ₱300〜、ウクレレ₱2,500〜₱27,000、ギター₱3,800〜₱80,000です。
買う前に単板か合板か、飛行機への持ち込み、湿度への対策を確認してから選んでください。

今日分かったこと

ラプラプ市は、空港とリゾートだけの街ではありません。Abuno、Pajac、Maribagoには、ギター作りを世代で受け継ぐ工房があります。
- New Susing’s:1949年創業・77年
- Alegreブランド:1995年開始・31年
New Susing’sでは、ギター完成まで約6週間・約42日かかります。Alegreの価格は次のとおりです。
- トイウクレレ:₱300〜
- ウクレレ:₱2,500〜₱27,000
- ギター:₱3,800〜₱80,000
大切なのは、安いギターを買うことではありません。
- 木材を選ぶ
- ボディを作る
- ブレーシングを組む
- ネックを接続する
- 磨く
- 弦を張る
- 音を確認する
こうした工程を知った上で、職人が作った楽器を選び、セブの音を持ち帰ることです。予算の対象は商品価格のみで、交通費、航空会社の手荷物料金、ハードケース、オーダーメイド、海外配送費は含みません。
情報確認日:2026年8月27日出典:Alegre Guitar公式Facebook・Alegre Guitar 2025 Factory Guide・New Susing’s公式オンラインストア・New Susing’s公式Instagram・在セブ日本国総領事館によるラプラプのギター産業の取材

