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セブの300ペソから8万ペソまで。ラプラプの手作りギターはどう作られている?
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セブの300ペソから8万ペソまで。ラプラプの手作りギターはどう作られている?

工房見学は無料。Alegreは8:00〜18:00。木材を切り、Bodyを作り、Neckを接続し、Paint、Polish、String、Sound Checkまで進める工程を、工房で見ることができます。

田口じゅん(ナビセブ編集部)約14分公開 更新

Alegre Guitar Factoryのショールームに並ぶギター。

田口じゅんのアイコン

こんにちは、ナビセブ編集部の田口じゅんです。セブに住んで10年以上になります。暮らしとエリアの記事を担当しています。

マクタン島と聞くと、次のようなものを思い浮かべる人が多いと思います。

  • 空港
  • ビーチリゾート
  • アイランドホッピング

しかしラプラプ市には、もう一つ重要な地域産業があります。手作りギターです。特に、次の地区をつなぐPajac–Maribago Road周辺には、ギター、ウクレレ、バンドゥリアなどを作る工房があります。

  • Abuno
  • Pajac
  • Maribago

今回紹介するのは、Alegre Guitar FactoryとNew Susing’s Guitarです。

Alegreの2025年の公開価格は、次のとおりです。

  • トイウクレレ:₱300〜
  • ウクレレ:₱2,500〜₱27,000
  • ギター:₱3,800〜₱80,000

New Susing’sの現在の公開価格は、次のとおりです。

  • 21インチ ソプラノウクレレ:₱3,500
  • 23インチ コンサートウクレレ:₱4,500
  • Spalted Mango Grand Auditorium Guitar:₱15,000

ラプラプのギター工房は、完成品を販売するだけではありません。木材を切り、ボディを作り、ネックを接続し、塗装、磨き、弦張り、音の確認まで進める工程を、工房で見ることができます。

ナビセブ編集部のまとめ

工房見学は無料。Alegreは8:00〜18:00

Alegreの工房で作業する職人と組み立て前のギター

Alegre Guitar Factory

  • 場所:Pajac–Maribago Road, Lapu-Lapu City
  • 営業時間:8:00〜18:00
  • 工房見学:無料
  • 予約:不要
  • 電話:(032) 340-4492

New Susing’s Guitar

  • 創業:1949年
  • 場所:Pajac–Maribago Road, Lapu-Lapu City
  • 工房の営業時間:8:00〜17:00
  • 工房の定休日:日曜
  • UkeHubの店舗:毎日10:00〜21:00
  • 電話:+63 915 728 4271
  • ギターの製作期間:約6週間

工房の営業状況や職人の作業工程は日によって変わるため、製作作業を確実に見たい場合は、訪問前に連絡してください。

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ギター村はどこにある?

ギターがつるされたラプラプのギター工房

ギター工房が集まるのは、Pajac–Maribago Road周辺です。Mactan NewtownやMaribagoのリゾートエリアと、ラプラプ市の内陸部にあるPajacをつなぐ道路沿いにあります。

Alegre Guitar FactoryはAbuno, Barangay Pajac、New Susing’s GuitarはPajac–Maribago Roadにあります。配車アプリでは、次の施設名で検索します。

  • Alegre Guitar Factory
  • New Susing’s Guitar
  • UkeHub Café

一般的な土産物店ではなく、住宅地と工房が混在する地域です。

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なぜラプラプでギターが作られるようになった?

作りかけの楽器に囲まれて作業するマクタンのギター職人

ラプラプのギター作りについては、スペイン人の修道士が持ち込んだ弦楽器を、地元の職人が修理・複製したことから始まった、という由来が伝えられています。

スペイン統治時代のガレオン貿易は1572年〜1815年です。しかし、現代のクラシックギターにつながるAntonio de Torres Juradoの製作活動は、主に19世紀半ばです。

そのため、「スペイン人の修道士が教えた年」「ラプラプで最初のギターが完成した年」を、一つの確定した年として断定することはできません。確実に言えるのは、ラプラプで複数世代の弦楽器職人が技術を受け継ぎ、20世紀には地域産業として定着していたことです。

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New Susing’sは1949年創業

Susing's Guitarのギフトショップと店員

New Susing’sの始まりは1949年です。

  • 創業者:Juanito Valiente Sr.

Juanitoが作った楽器を、妻Susanaの店で販売したのが始まりです。Susanaは周囲からSusingと呼ばれていて、それがブランド名になりました。2026年時点で、その歴史は2026 − 1949=77年です。

11人の子どもが製作を学んだ

工房でギターを仕上げる若い職人

JuanitoとSusanaには11人の子どもがいました。子どもたちもギター作りを学び、製作、販売、マーケティングに関わりました。1975年には、Juanitoの息子Lucrecio Valienteが事業を引き継ぎ、New Susing’s Guitarへ発展させました。

2016年には、ウクレレの需要拡大に合わせて、単板ウクレレ中心へとブランドを再構成しました。

Alegreブランドは1995年に始まった

白い壁に並ぶAlegreのクラシックギター

Alegre家も、ラプラプのギター作りを複数世代にわたって受け継いでいます。現在のAlegreブランドが正式に始まったのは1995年で、2026年時点で2026 − 1995=31年になります。

工房では、次のような楽器を製造しています。

  • アコースティックギター
  • クラシックギター
  • ウクレレ
  • マンドリン
  • バンドゥリア
  • オーダーメイドの楽器

どうやってギターを作る?

ギター工房で作業する職人

手作りギターは、一枚の木をギターの形に切るだけではありません。主な工程は、次のとおりです。

1|木材選び

  • 表板(トップ)
  • 裏板(バック)
  • 側板(サイド)
  • ネック
  • 指板

これらの部位に使う木材を選びます。

2|木材のカット

木材を楽器のサイズに合わせてカットします。

3|ボディの成形

側板を曲げ、表板と裏板を取り付けられるボディの形を作ります。

4|ブレーシング(力木の取り付け)

表板の内側に、木製の力木(ブレース)を取り付けます。ブレーシングは、ボディの強度だけでなく音にも影響します。

5|ネックの接続

ネックとボディを接続します。

6|指板・ブリッジ

指板、フレット、ブリッジを取り付けます。

7|研磨・仕上げ

表面を整え、塗装、ニス塗り、磨きを行います。

8|弦張り・音の確認

弦を張り、チューニング、弦高、音を確認します。工房見学では、完成品だけでなく、製作途中のボディやネックを見ることができます。

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ギター完成まで約6週間

工房で座ってギターを作る職人たち

New Susing’sの取材情報では、ギターが完成するまでは約6週間です。6週間を日数に換算すると、6 × 7=約42日です。ただし、42日間を一人の職人が続けて作業するという意味ではありません。製作期間は、次のような条件によって変わります。

  • 木材の状態
  • 乾燥
  • 仕上げ
  • オーダーメイドのデザイン
  • 注文の状況

オーダーメイドのギターを注文する場合は、完成予定日を注文書で確認します。

Alegreの価格は₱300〜₱80,000

Alegre Guitar Factoryのカラフルなミニギター

2025年10月に公開されたAlegre Guitar Factoryの販売価格は、次のとおりです。

楽器 公開価格
トイウクレレ ₱300〜
スタンダードウクレレ ₱2,500〜₱27,000
ギター ₱3,800〜₱80,000

ギターの最低価格と最高価格の差は、₱80,000 − ₱3,800=₱76,200です。最高価格は最低価格の₱80,000 ÷ ₱3,800=約21.1倍です。価格差は、単純なサイズの違いだけではありません。次のような要素で変わります。

  • 木材
  • 単板か合板かの構造
  • インレイ(装飾)
  • 電装部品
  • 仕上げ
  • オーダーメイドのデザイン
  • ケース

New Susing’sは₱3,500から

ギターの飾りがあるNew Susing’sの入口のアーチ

2026年8月現在のNew Susing’sのオンライン公開価格は、次のとおりです。

楽器 サイズ 価格
スタンダード ソプラノウクレレ 21インチ ₱3,500
スタンダード コンサートウクレレ 23インチ ₱4,500
Spalted Mango Grand Auditorium Guitar ― ₱15,000

23インチのコンサートと21インチのソプラノの差は、23 − 21=2インチで、価格差は₱4,500 − ₱3,500=₱1,000です。₱1,000高いから音が必ず良い、という比較ではありません。

ボディサイズ、ネック、弦の張り、演奏する人の手の大きさで選びます。

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21インチは約53.3cm

スタンドに立てたマホガニーのアコースティックギター

1インチ=2.54cmです。

21インチのウクレレ

21 × 2.54=53.34cmです。

23インチのウクレレ

23 × 2.54=58.42cmです。差は、58.42 − 53.34=5.08cmです。ウクレレはフルサイズのギターより短く、旅行中に持ち帰りやすい弦楽器です。

トイウクレレと演奏用ウクレレは違う

島の絵の壁に並ぶウクレレ

Alegreには₱300〜のトイウクレレがあります。しかし、おもちゃと楽器は同じではありません。確認する項目は、正確にチューニングできるか、フレットの位置が合っているか、ネックが反っていないか、弦高が高すぎないか、ボディにひび割れがないか、です。

飾りや子ども向けのお土産ならトイウクレレ、実際に練習するなら演奏用のウクレレを選びます。

価格だけで比べないようにします。

単板(ソリッド)と合板(ラミネート)

工房に積まれたギター用の木材

ギターやウクレレの価格を大きく変えるのが、木材の構造です。

単板(ソリッドウッド)

一枚の木材を使います。木の振動が音に反映されやすい一方、湿度や温度の影響を受けます。

合板(ラミネートウッド)

薄い木材を重ねます。変形に強く、初心者用や旅行用として選びやすい構造です。New Susing’sは、手作りの単板ウクレレを中心にしています。購入時は、見た目の木目だけで判断せず、単板か合板かを確認します。

マンゴーウッドはマンゴーの果実ではない

組み立て途中のウクレレのボディ

セブのギターでは、次のような木材が使われることがあります。

  • マンゴーウッド
  • ジャックフルーツ
  • マホガニー
  • ナラ
  • エボニー(黒檀)

マンゴーウッドは、マンゴーの香りがするという意味ではありません。実をつけ終えたマンゴーの木などの木材を、ボディの材料として使います。

同じ名前の木材でも、使う部位、乾燥状態、厚さ、ブレーシングによって音は変わります。

工房見学は何が見られる?

職人が並んで作業するギター工房の中

Alegreの工房見学は無料です。

  • 予約:不要

見学できる可能性がある工程は、次のとおりです。

  • 木材のカット
  • ボディの成形
  • ブレーシング
  • ネックの組み立て
  • 研磨
  • ニス塗り
  • 磨き

ただし、すべての工程が毎日同時に動いているわけではありません。工房は観光用の展示ではなく、実際の生産現場です。見学では、次のような配慮が必要です。

  • 作業を止めさせない
  • 職人へ近づきすぎない
  • 木材や道具に勝手に触らない
  • 撮影前に確認する

AlegreとNew Susing’sはどう選ぶ?

Alegre Guitar Factory

  • 向く人:工房全体を見たい
  • ギターからトイウクレレまで比較したい
  • ₱300〜₱80,000の幅広い商品を見たい
  • 予約なしで工房を見学したい

New Susing’s Guitar

  • 向く人:単板ウクレレを探している・21インチと23インチを比較したい・オンライン価格を先に確認したい・オーダーメイドの楽器を相談したい・UkeHubで商品を見たい

どちらが必ず優れている、という比較ではありません。欲しい楽器、木材、予算、アフターサービスで選びます。

買う前に確認する10項目

ギターとウクレレが並ぶ店内
  1. 楽器の種類
  2. サイズ
  3. 単板か合板か
  4. 使われている木材
  5. ネックの反り
  6. 弦高
  7. チューニングの安定性
  8. ひび割れ・接着の状態
  9. ソフトケース・ハードケースの有無
  10. 領収書・製造元の情報

ピックアップ付きの場合は、アンプに接続して出力も確認します。

飛行機へ持ち込める?

ウクレレやギターを飛行機で運ぶ場合は、楽器の価格とは別に、次の点を確認します。

  • 航空会社
  • 機材の種類
  • 機内持ち込み手荷物のサイズ
  • 受託手荷物の許容量
  • ケースのサイズ

21インチのウクレレは全長約53.34cm、23インチのウクレレは約58.42cmです。しかし、ケースに入れると外寸は大きくなります。「ウクレレだから必ず機内に持ち込める」とは限りません。

購入前にケースの外寸を測り、利用する航空会社に確認します。フルサイズのギターはソフトケースだけで受託手荷物に預けず、ハードケースか専用の輸送を検討します。

湿度にも注意

セブは高温多湿です。一方、飛行機の機内や、日本・韓国・中国などの冬の環境は乾燥します。単板の楽器では、急激な湿度の変化で次のようなことが起きることがあります。

  • ボディのひび割れ
  • ネックの変形
  • フレットの突出

帰国後はエアコンやヒーターの風を直接当てず、ケースの中で環境に慣らします。

ラプラプの手作りギター データ一覧

項目 2026年8月現在
生産地 ラプラプ市
主な地区 Abuno・Pajac・Maribago
New Susing’s創業 1949年
New Susing’sの歴史 77年
創業者 Juanito Valiente Sr.
創業者の子ども 11人
Lucrecioへの継承 1975年
ウクレレ中心へのブランド再編 2016年
ギターの製作期間 約6週間・約42日
Alegreブランドの開始 1995年
Alegreの歴史 31年
Alegreの工房見学 無料
Alegreの営業時間 8:00〜18:00
トイウクレレ ₱300〜
Alegreのウクレレ ₱2,500〜₱27,000
Alegreのギター ₱3,800〜₱80,000
Susing’sの21インチ ウクレレ ₱3,500
Susing’sの23インチ ウクレレ ₱4,500
Spalted Mangoのギター ₱15,000
Alegreの電話番号 (032) 340-4492
New Susing’sの電話番号 +63 915 728 4271

👨‍💻 ナビセブ編集部

ナビセブ編集部の結論

ラプラプのギター工房は見学無料で、Alegreは8:00〜18:00に開いています。

New Susing’sは1949年創業、Alegreブランドは1995年に始まり、ギター完成までは約6週間かかります。

Alegreの価格はトイウクレレ₱300〜、ウクレレ₱2,500〜₱27,000、ギター₱3,800〜₱80,000です。

買う前に単板か合板か、飛行機への持ち込み、湿度への対策を確認してから選んでください。

ギターに仕上げの作業をする職人

今日分かったこと

工房でウクレレを作る職人たち

ラプラプ市は、空港とリゾートだけの街ではありません。Abuno、Pajac、Maribagoには、ギター作りを世代で受け継ぐ工房があります。

  • New Susing’s:1949年創業・77年
  • Alegreブランド:1995年開始・31年

New Susing’sでは、ギター完成まで約6週間・約42日かかります。Alegreの価格は次のとおりです。

  • トイウクレレ:₱300〜
  • ウクレレ:₱2,500〜₱27,000
  • ギター:₱3,800〜₱80,000

大切なのは、安いギターを買うことではありません。

  • 木材を選ぶ
  • ボディを作る
  • ブレーシングを組む
  • ネックを接続する
  • 磨く
  • 弦を張る
  • 音を確認する

こうした工程を知った上で、職人が作った楽器を選び、セブの音を持ち帰ることです。予算の対象は商品価格のみで、交通費、航空会社の手荷物料金、ハードケース、オーダーメイド、海外配送費は含みません。

情報確認日:2026年8月27日出典:Alegre Guitar公式Facebook・Alegre Guitar 2025 Factory Guide・New Susing’s公式オンラインストア・New Susing’s公式Instagram・在セブ日本国総領事館によるラプラプのギター産業の取材

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