こんにちは、ナビセブ編集部の田口じゅんです。セブに住んで10年以上になります。暮らしとエリアの記事を担当しています。
フィリピンペソが2026年10月8日に1ドル=62.90ペソで取引を終え、これまでで一番のペソ安になりました。円で見ても、1万円で受け取れるペソは1年前より約4.5%多い計算ですが、セブの物価はそれ以上に上がっているので、「両替が得になった」とまでは言えません。
今回は、ペソ安のニュースの中身、円からペソに替えるといくらになるか、物価の上がり方、留学生と旅行者が両替の前に見ておく数字をまとめます。相場はすべて日付つきで書きます。この先ペソが上がるか下がるかの予想は書きません。
ナビセブ編集部のまとめ
1万円は約3,978ペソ。1年前より少し多いが、物価も上がっている

10月9日付のフィリピン中央銀行の参考相場では、1円=0.3978ペソです。1万円なら約3,978ペソで、1年前より約4.5%多く受け取れる計算になります。ただし、セブがある中部ビサヤの9月の物価上昇率は8.3%でした。ペソが増えた分より値上がりのほうが大きいので、滞在中に使うお金が軽くなったわけではありません。ニュースの「最安値」はドルに対する話で、円の両替は店頭の円のレートで決まります。
早見表|ペソの相場と、1万円・5万円・10万円が何ペソか

まず、ドルに対するペソの終値です。10月8日に最安値をつけ、翌9日は少し戻しました。
| 日付 | 1ドルあたりの終値 | メモ |
|---|---|---|
| 2026年9月14日 | 62.86ペソ | それまでの最安値 |
| 2026年10月7日 | 62.75ペソ | ― |
| 2026年10月8日 | 62.90ペソ | 最安値を更新 |
| 2026年10月9日 | 62.801ペソ | 約10センタボ戻す。日中の安値は62.90ペソ |
次に、円をペソに替えたときの金額です。中央銀行の参考相場と、大手銀行BPIが円を買い取るレートの2つで計算しました。どちらも2026年10月9日時点です。
| 替える金額 | 中央銀行の参考相場(1円=0.3978ペソ) | BPIの買い取りレート(1円=0.3874ペソ) |
|---|---|---|
| 1万円 | 約3,978ペソ | 約3,874ペソ |
| 5万円 | 約19,890ペソ | 約19,370ペソ |
| 10万円 | 約39,780ペソ | 約38,740ペソ |
参考相場は目安で、この金額がそのまま受け取れるわけではありません。両替所や銀行は店ごとにレートを決めていて、同じ日でも1万円あたり104ペソほどの差が出ることが、上の2列からも分かります。実際の金額は、行った日の店頭の表示で確かめてください。
何が起きたか|10月8日に1ドル=62.90ペソ、これまでで一番のペソ安

ペソは10月8日、前日の62.75ペソから15センタボ下がり、1ドル=62.90ペソで取引を終えました。9月14日の62.86ペソを下回り、終値として最安値です。翌9日は62.801ペソまで戻しましたが、日中には一時62.90ペソをつけています。
理由について、フィリピンの大手紙は銀行のエコノミストの見方を次のように伝えています。
① ドルが強い:アメリカの中央銀行が高い金利を長く続ける姿勢で、ドルが買われています。
② 原油が高い:原油が1バレル100ドルを超え、輸入にかかるお金が増えています。
③ 国内の物価:9月の物価上昇率が7.2%に上がり、先行きへの心配が強まりました。
フィリピン中央銀行は、ペソの下げをゆるやかにするために、ときどき為替の市場に入って取引していると説明しています。
円で見るとどうか|1万円は約3,978ペソ、1年前より約4.5%多い

「ペソ最安値」はドルに対する数字です。日本円で両替する人に関係するのは、円とペソの相場です。10月9日付の中央銀行の参考相場は100円=39.78ペソで、1円=0.3978ペソ、1ペソ=約2.51円にあたります。
この相場は、1年前より約4.5%円高・ペソ安です。1万円で受け取れるペソに直すと、1年前は約3,810ペソ、今は約3,978ペソで、差は約170ペソという計算になります(1年前の金額は、上昇率から編集部が計算した値です)。今年の初めとの比べは、確かな数字を確認できなかったので載せていません。
ドルに対してペソが大きく下がっても、円に対しては同じだけ下がるとは限りません。円もドルに対して動いているからです。両替の損得は、ドルのニュースではなく、円のレートで見てください。
物価も上がっている|中部ビサヤは9月に8.3%

受け取れるペソが増えても、物の値段が上がれば使えるお金は増えません。フィリピン統計庁の発表では、9月の物価上昇率は全国で7.2%(8月は6.1%)、セブがある中部ビサヤは8.3%(8月は8.0%)でした。
| 中部ビサヤの項目 | 9月の上昇率(1年前との比べ) |
|---|---|
| 全体 | 8.3% |
| 食料品と飲み物 | 8.9% |
| 外食と宿泊 | 11.2% |
| 交通 | 15.5% |
円から替えたペソは1年前より約4.5%多く、物価は8.3%高い。並べると、留学生がよく使う外食と交通は、円で見ても1年前より高くなっています。中部ビサヤでは10月14日から最低賃金も1日あたり42ペソ上がります。
関連記事セブの物価はどれだけ上がった?【2026年版】CPIを地域別に比較
関連記事【2027年最新】セブの語学学校の値上げ・ピーク料金・割引の締切まとめ(2026年10月8日時点)
留学生・旅行者は何をすればよいか

相場がこの先どう動くかは誰にも分かりません。できるのは、替える前に数字を見て、不利な替え方を避けることです。
① 店頭の「BUYING」を見る:円をペソに替えるときに見るのは、両替所の看板の「JPY BUYING」です。上の早見表の数字と比べれば、その店のレートがどのくらいか分かります。
② モールの中で見比べる:空港では、ホテルまでの移動と最初の食事の分だけを替えます。残りはモールの中の両替所で、2〜3軒の表示を見比べてから替えます。
③ 一度に全部替えない:長く滞在する人は、1〜2週間で使う分ずつ替えると、相場がどちらに動いても影響が小さくなります。大きな現金を持ち歩かずに済む利点もあります。
④ ATMは手数料を足して考える:日本のカードでペソを引き出すと、ATMの側の手数料が1回250ペソ前後かかります。少額を何度も引き出すと割高です。
両替所の場所、持って行くお札、パスポートの要否は、次の記事にまとめています。
関連記事セブ島の両替所の選び方|レートの見方と両替前の注意点
関連記事セブ島のATMの使い方|日本のカードでペソを引き出す手順と手数料【2026年10月確認】
ナビセブ編集部の結論|「最安値」より、円のレートと物価を見る

ペソは10月8日に1ドル=62.90ペソの最安値をつけました。円では1万円=約3,978ペソ(10月9日付の参考相場)で、1年前より約4.5%多い計算です。一方で中部ビサヤの物価は8.3%上がっています。両替で受け取る額は少し増えましたが、セブでの生活が安くなったわけではありません。替える前に店頭の円のレートを見比べ、必要な分ずつ替えるのが、相場に振り回されにくい方法です。
よくある質問

ペソの最安値とは、いつ、いくらですか?
2026年10月8日の終値で、1ドル=62.90ペソです。それまでの最安値は9月14日の62.86ペソでした。10月9日は62.801ペソで取引を終えています。
いま1万円は何ペソになりますか?
10月9日付のフィリピン中央銀行の参考相場(1円=0.3978ペソ)で計算すると、約3,978ペソです。同じ日のBPIの買い取りレート(1円=0.3874ペソ)では約3,874ペソでした。実際の金額は両替所ごとに違います。
ペソ安なら、円からの両替は得ですか?
1年前と比べると、同じ1万円で受け取れるペソは約4.5%多い計算です。ただし中部ビサヤの物価は9月に8.3%上がっているので、使えるお金が増えたとは言えません。
今のうちにまとめて両替したほうがいいですか?
相場がこの先上がるか下がるかは分かりません。長く滞在する人は、1〜2週間で使う分ずつ替える方法があります。相場の動きの影響が小さくなり、大きな現金を持ち歩かずに済みます。
どこで両替するのがよいですか?
空港では到着した日に使う分だけを替え、残りはモールの中の両替所でレートを見比べて替えるのが基本です。くわしくは両替所の選び方の記事を見てください。
確認日と出典

この記事は2026年10月10日時点の情報です。ドルとペソの終値は10月7日〜9日、円とペソの相場は10月9日時点、物価上昇率は2026年9月分です。相場は毎日変わり、両替所のレートは店ごとに違います。両替の前に、その日の店頭の表示を確かめてください。この記事は両替の時期をすすめるものではありません。
- radar.ph:10月9日のペソの終値(2026年10月9日)
- Philstar:ペソが62.90で最安値を更新(2026年10月9日)
- Inquirer:ペソ最安値と中央銀行の説明(2026年10月9日)
- TaxCalculator.com.ph:フィリピン中央銀行の参考相場の一覧(2026年10月9日付)
- BPI:外貨の参考レート(2026年10月9日16時20分時点)
- GMA News:9月の物価上昇率は7.2%(2026年10月6日)
- SunStar Cebu:中部ビサヤの物価上昇率は8.3%(2026年10月6日)
- GMA News:中部ビサヤの最低賃金、10月14日から1日42ペソ引き上げ
