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The WalkからGarden Bloc、Central Blocへ|セブITパークの商業施設はどう変わった?
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The WalkからGarden Bloc、Central Blocへ|セブITパークの商業施設はどう変わった?

The Walk、Garden Bloc、Central Blocをたどり、Cebu IT Parkの商業施設がどう変化したか整理します。

田口じゅん(ナビセブ編集部)約13分公開 更新

The Walk Cebu

田口じゅんのアイコン

こんにちは、ナビセブ編集部の田口じゅんです。セブに住んで10年以上になります。暮らしとエリアの記事を担当しています。

Cebu IT Parkは、最初から現在のような飲食店、カフェ、モール、ホテルが揃った街だったわけではありません。1990年代後半から2000年代にかけては、IT・BPO企業を受け入れるオフィスパークとしての性格が強く、商業施設は今より限られていました。

しかし、働く人が増えるにつれて、食事をする場所、休憩する場所、買い物をする場所、そして仕事以外の時間を過ごす場所が必要になります。

ナビセブ編集部のまとめ

植え込みの中のAyala Malls Central Blocの看板

Cebu IT Parkの商業機能は、The Walkの飲食・小売、Garden Blocの屋外空間とイベント、Central Blocのモール・オフィス、Sedaホテルへと段階的に広がりました。それぞれが異なる役割を加え、オフィス中心の地区を複合的な生活拠点に変えています。

オフィス街から生活拠点へ

セブITパークに並ぶオフィスビル
  • 2000年代〜 The Walkが飲食・小売を拡大
  • 2015年12月 Garden Blocが開業
  • 2019年12月6日 Ayala Malls Central Blocが開業
  • 2020年2月12日 Seda Central Bloc Cebuが開業
項目 内容
The Walk 飲食・小売・交流
Garden Bloc 緑地・飲食・屋外イベント
Central Bloc モール・映画・日常サービス
Seda Central Bloc ビジネス・来訪者向け宿泊
基本情報

The Walk、Garden Bloc、Ayala Malls Central Bloc、Seda Central Bloc Cebuという流れです。この4つを時系列で見ると、Cebu IT Parkが単なるオフィス地区から、現在のLive・Work・Play型の複合地区へ変わってきた過程がよく分かります。

初期のCebu IT Parkはオフィス中心だった
Cebu IT ParkがIT特別経済区(IT Special Economic Zone)として正式に指定されたのは2001年です。そこからBPO・IT企業が増え、eBlocやSkyriseなどのオフィスビルが次々と建設されました。2013年のThe Freemanの記事では、Cebu IT Parkにはすでに100を超える入居企業があり、IT・BPO企業の集積地として急成長していたことが紹介されています。(philstar.com)

しかし、オフィスが増えれば、それだけで街として完成するわけではありません。働く人が増えると、次のような需要が生まれます。

  • ランチを食べる
  • コーヒーを飲む
  • 仕事後に食事をする
  • 買い物をする
  • 友人と会う
  • 運動する
  • 休日にも来る

開発事業者側も、この変化に合わせて商業機能を強化していきました。

The Walkが最初の大きな商業拠点になった

現在のIT Parkを知っている人にとって、The Walkは少し古い印象の施設かもしれません。

しかし、Cebu IT Parkの商業の歴史から見ると、非常に重要な施設です。2013年のThe Freemanの記事では、CPVDCがCebu IT Parkの「live-work-play integration」を強化する中で、The Walkの飲食・小売の店が、IT企業で働く人、地域の人、来訪者に利用されていたと紹介されています。(philstar.com)

つまり、The Walkは単なる飲食店街ではありませんでした。オフィスが中心だったIT Parkに、食事、小売、人が集まって過ごす場所という機能を加えた、初期の商業拠点でした。BPO企業で働く人が、仕事が終わってすぐ食事やコーヒーを楽しめるようになり、IT Parkが「働いたら帰る場所」から少しずつ変わり始めた時期です。

The Walkの成功が次の商業開発につながった
2013年のThe Freemanの記事には、開発事業者のCPVDCがThe Walkの利用状況を踏まえ、さらに大きなエンターテインメント・ショッピングモールをIT Park内に造る計画を持っていたことも記録されています。(philstar.com)

この点は重要です。Central Blocは突然現れたモールではありません。The Walkで「オフィスワーカーは仕事以外にもIT Park内で時間を使う」という需要が確認され、その後、オープンスペース、飲食、モール、ホテルをさらに大きな規模で追加していったと考えると、Cebu IT Parkの商業発展が一本の流れとして見えてきます。

2014年、2haのスーパーブロック再開発が発表された
次の大きな転換は2014年です。The Freemanは2014年7月、CPVDCと親会社Cebu HoldingsがCebu IT Park中央部の約2haのスーパーブロック(大きな街区)を再開発すると報じました。(philstar.com)計画には、広域から客を集めるリージョナルモールとオフィスビルが含まれていました。現在のCentral Blocにつながる計画です。

つまり2014年の段階で、開発事業者はIT Parkの中心部に、ショッピングとオフィスを一体化した大型の複合開発を造る方向へ進んでいました。

同時期には住宅ビルの開発も進んでおり、開発事業者自身がCebu IT Parkの「integrated components」をさらに強化すると説明しています。この時点で、IT Parkの方向性は単なるBPOオフィスパークから大きく変わっています。

ザ・ウォークとガーデン・ブロック

Garden Bloc(上空から)

2015年、Garden Blocが開業した
Central Blocが完成する前に登場したのが、Garden Blocです。Garden Blocは2015年12月に開業しました。SunStarは2015年12月10日、Garden BlocをCebu IT Parkの新しい屋外の集いの場として紹介しています。そこには飲食店、Sugbo Mercadoのフードマーケット、屋外コンサート、バザーなどが組み合わされていました。(sunstar.com.ph)

Garden Blocの特徴は、ビルを増やすのではなく、オープンスペースを商業・生活・余暇の施設にしたことです。

Garden Blocは「食べる場所」だけではなかった
Garden Blocの中心には、中央の緑地として約5,000㎡のイベントエリアが設けられました。SunStarによると、ガーデンイベント、屋外イベント、健康増進イベントなど、さまざまな用途に利用できる空間として計画されています。(sunstar.com.ph)さらに樹木、遊歩道、ジョギング空間などを取り入れ、忙しい勤務生活から離れて休息できる場所として設計されました。

2016年にはUrban Land Institute PhilippinesのHealthy Places Awardsで、複合開発部門のファイナリストにも選ばれています。SunStarは、Garden Blocを「wide open green space for fun, casual dining and outdoor activities」と紹介しています。(sunstar.com.ph)

Garden Blocは飲食店を増やすだけの施設ではなく、ビジネス地区にオープンスペースと余暇の場を加えた施設です。

Sugbo MercadoがIT Parkの夜を大きく変えた

Garden Blocの商業機能を象徴するのがSugbo Mercadoです。Garden Blocの開業時からSugbo Mercadoのフードマーケットが入り、飲食屋台、地元の飲食ブランド、屋外での食事がIT Park内に集まるようになりました。(philstar.com)

ここでIT Parkの商業の性格はさらに変わります。The Walkは常設の飲食店や小売店を中心とした商業街でした。一方、Garden BlocとSugbo Mercadoでは、

  • 飲食屋台
  • 屋外の座席・テーブル
  • ライブイベント
  • マーケット
  • 地元ブランド

といった、よりカジュアルで開放的な使い方が加わりました。仕事帰りのBPO企業で働く人だけではなく、IT Parkの外から飲食やイベントを目的に来る人も増えます。

IT Parkが、ビジネスの目的地としてだけでなく、生活・余暇の目的地としても認識される大きな転換でした。

セントラル・ブロックの開業

Ayala Malls Central Blocの正面の看板

2019年12月6日、Ayala Malls Central Blocが開業

そして、商業機能を決定的に変えたのが、Ayala Malls Central Blocです。

Central Blocは2019年12月6日に一般公開されました。(philstar.com)The Freemanによると、5階建てのモールで、約45,000㎡の小売用の総賃貸面積を持ち、

  • 飲食店
  • 小売
  • 健康増進
  • サービス
  • 映画館
  • 屋内・屋外のアクティビティエリア
  • 礼拝堂

などを備えていました。さらにCentral Blocはモール単体ではありません。2棟のBPOオフィスタワーとSedaホテルを含む複合施設として開発されています。(philstar.com)ここがThe WalkやGarden Blocとの大きな違いです。

Central Blocはショッピングモールというより「街の中心機能」
SunStarはCentral Blocの開業前日、Cebu IT Parkの小売の姿が大きく変わると報じています。5階建てのモールには300を超える店舗が入る計画で、45,000㎡以上の小売用の総賃貸面積(GLA)を持つ施設として紹介されました。(sunstar.com.ph)さらに2019年12月のSunStarの社説では、Central Blocに、薬局、小売店、エンターテインメント、スーパーマーケット、214室のSedaホテルなどが入ることが紹介されています。(sunstar.com.ph)

つまりIT Parkで生活する上で必要な機能の多くが、一つの複合施設に集約されました。

それまでオフィス、The Walk、Garden Bloc、個々の小売店に分散していた商業機能が、Central Blocによって大きなモールとして一つにまとまったのです。

Central Blocが開業したことで「IT Park内で完結する」範囲が広がった
Central Bloc以前でもIT Parkで食事はできました。カフェもありました。コンビニエンスストアもありました。しかし、大型スーパーマーケット、映画館、ファッション、美容、サービス、エンターテインメントを一つのモールに集めたことで、IT Parkの中で完結できる行動の範囲が大きく広がりました。仕事帰りに食事をするといった行動が、IT Parkから出なくてもできるようになります。

Central Blocの開業により、食事、買い物、映画、日用品の調達をIT Park内で行いやすくなりました。

これはIT Parkをビジネス地区から複合地区へ変えるうえで、非常に大きな意味を持ちます。

ホテルまで加わった街

Seda Central Blocの客室のリビングとキッチン

2020年2月12日、Seda Central Bloc Cebuが加わった

Central Bloc開発の最後の重要な要素がホテルです。Seda Central Bloc Cebuは2020年2月12日に開業しました。

SunStarが2025年に同ホテルの5周年を紹介した記事でも、開業日は2020年2月12日とされています。(sunstar.com.ph)Sedaが加わったことで、Central Blocは、モール+オフィス+ホテルという形になります。

IT Parkで働く人だけではなく、出張者、来訪者、企業の来客、イベント参加者なども、IT Parkの中に宿泊できるようになりました。ここでIT Parkは、働く、買う、食べる、泊まるの4つを大きな複合施設の中に持つ地区になったと言えます。

The Walk・Garden Bloc・Central Blocは役割が違う
3つの商業施設を並べると、発展の違いが分かります。単純に「新しい施設が古い施設に取って代わった」という関係ではありません。The Walk、Garden Bloc、Central Bloc、Sedaは、それぞれ別の機能をIT Parkへ追加しています。

2013年にはすでに「Live・Work・Play」が目標だった
現在のIT Parkを見ると、コンドミニアム、飲食店、公園が一緒にあるのは当たり前に感じます。しかし、この方向性は偶然ではありません。

2013年のThe Freemanの記事で、開発事業者のCPVDCはすでに、Cebu IT Parkの「live-work-play integration」を強化すると説明しています。(philstar.com)当時はThe Walkが商業機能を担い、住宅開発も増え始めていました。そこからGarden Bloc、Central Bloc、Sedaが加わり、開発事業者が目指していた複合開発の街に近づいていきます。

2026年のIT Parkはオフィスの拠点であり、生活・余暇の拠点でもある
現在もCebu IT Parkの中心はビジネスです。The Freemanは2026年1月、IT Parkについて、Aグレードのオフィスに住宅、小売、生活・余暇の機能を組み合わせた、マスタープランに基づく商業拠点と紹介しています。2025年第3四半期にはオフィスの空室率が約14%まで低下し、同年1〜9月の賃貸取引は96,000㎡を超えたとされています。(philstar.com)

つまり、Central Blocができたからオフィス機能が弱くなったわけではありません。むしろ、強いオフィス需要の上に、小売、飲食、生活・余暇、住宅を重ねているのが現在のIT Parkです。

👨‍💻 ナビセブ編集部

ナビセブ編集部の結論

セブITパークの商業施設は、The Walkの飲食・小売から始まり、2015年12月のGarden Bloc、2019年12月6日のAyala Malls Central Bloc、2020年2月12日のSeda Central Bloc Cebuと順に増えました。オフィスで働く人のための食事と休憩の場所が、モール・映画館・ホテルまで広がった流れです。食事や買い物ならCentral Bloc、屋外の飲食やイベントならGarden Blocと、目的で行き先を分けます。

最後に

上から見たGarden BlocとSugbo Mercadoの屋台

The Walkは飲食・小売、Garden Blocは屋外イベント、Central Blocはモールと日常サービス、Sedaは宿泊の機能を加えました。

それぞれの施設が段階的に役割を増やしたことで、Cebu IT Parkはオフィス中心の地区からLive・Work・Play型の複合地区へ変わりました。

参考情報

Ayala Malls Central Blocと周辺の通り

情報確認日:2026年9月16日

主な確認先:

参照情報1

参照情報2

参照情報3

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