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District Square 基盤整備

District Squareの基盤整備は、建物を支えるための地盤改良と、電力・通信などを地下に収めるインフラを分けて読むと理解しやすくなります。

District Square 基盤整備
SRP Buildings Construction

要点

District Squareの基盤整備は、建物を支えるための地盤改良と、電力・通信などを地下に収めるインフラを分けて読むと理解しやすくなります。2023年2月版のAyala Land Estates名義パンフレットには、地下通信、通信バックボーン、地下電力ケーブルと二つの主要電力系統、Pre-fabricated Vertical Drainsについて、それぞれ100%という進捗表記があります。2023年パンフレット公開版・18ページ ただし、この資料は第三者ホストで公開された版であり、最新の公式配布資料や竣工検査記録として確認したものではありません。100%という記載も、すべての建物で電気や通信が利用できることを意味するとは限りません。本稿では、公表資料の仕様と進捗を整理し、現在の接続容量、通信契約、雨水排水の能力とは区別します。

公表仕様の全体像

District Squareは、South Coast City内で商業建物を整備するための用地街区です。土地を供給する側の基盤整備と、その土地に建つオフィスやホテルの設備は、同じ段階の工事ではありません。地下にケーブルや通信設備を整備しても、個別建物への引き込み、受電設備、館内配線などは別の確認対象になります。MyCebuのDistrict Square紹介 [出典:MyCebuのDistrict Square紹介] この違いは、「地下インフラ完成」という表現を読むときに重要です。街区側の工事が進んでいることは建物整備の前提になりますが、その上に建つ施設の営業開始やサービス契約までは説明しません。地区の開発状況を調べる読者には、道路や地下設備の整備と、建物の利用開始を分けて捉える視点が必要です。

2023年資料に記載されたインフラの項目

パンフレットの「Estate Updates Infrastructure」では、Land Development WorksとUnderground Utilitiesを100%と表示しています。個別項目として地下通信、通信方式、地下電力、鉛直ドレーンが並び、造園については2022年9月開始という別の記載があります。インフラと造園の進捗を分けて示しているため、街区全体の完成を一つの数字で表すページとして読むことはできません。

掲載項目 2023年版資料の表記と読み方
造成・地下設備 Land Development Works、Underground Utilitiesともに100%と掲載
地下通信 Underground Telecommunication Systemを100%と掲載
通信バックボーン High-speed Asynchronous Transfer Modeに相当する項目を100%と掲載
地下電力 Underground Power Cables/2 Main Power Gridを100%と掲載
地盤改良用ドレーン Pre-fabricated Vertical Drainsを100%と掲載
造園 Landscapingは2022年9月開始と掲載
公表仕様の全体像の要点

出典:Ayala Land Estates名義パンフレット公開版・18ページ。いずれも同資料の進捗表記であり、2026年の実測や稼働率を示す数字ではありません。 [出典:Ayala Land Estates名義パンフレット公開版・18ページ

地盤改良の方法

このページから確認できるのは、当時の紹介資料がどの工事項目を完了扱いにしていたかです。各工事の完成日、検査結果、設備の引き渡し先、現在の保守状況までは掲載されていません。District Squareの仕様を紹介する場合も、South Coast Cityの全区画や将来建物に同じ条件が適用されると広げず、対象範囲の確認が必要です。

地盤改良用のVertical Drainsは、雨水管とは異なる

Pre-fabricated Vertical Drainsは、一般にPVDと呼ばれる地盤改良用の排水材です。米国連邦道路庁(FHWA)の技術資料では、水を含む軟らかく圧縮されやすい地盤に荷重をかける際、圧密を促進するための工法として説明されています。圧密とは、土の中の水が抜けることに伴って土が圧縮される現象です。FHWAの地盤改良技術資料 [出典:FHWAの地盤改良技術資料] ここでいう排水は、地表に降った雨を道路の側溝や雨水管へ流すことと同じではありません。District Squareの資料にPVDが記載されていることから、地盤改良の項目が公表されているとはいえます。しかし、その一項目だけで、大雨時の排水能力、浸水の有無、地表の水はけまで説明することはできません。販売紹介で「drains」という語を見た際には、何の水を、何の目的で排出する設備なのかを確認する必要があります。

また、PVDの一般的な仕組みは、この敷地の具体的な施工方法を証明するものではありません。本稿では施工深さ、設置間隔、荷重条件、沈下の計測結果、許容される残留沈下量を確認していません。技術資料は用語を理解するために使い、District Squareの性能は同地区の設計・施工記録で判断するという区別が大切です。

地下電力と「二つの電力系統」をどう理解する?

地下電力ケーブルと二つの主要電力系統に関する表記は、District Squareの基盤仕様を知る手がかりになります。ただし、パンフレットの短い説明だけでは、どの変電所や配電線につながるのか、それぞれの系統がどの範囲まで独立しているのかは分かりません。本稿では、Visayan Electricの当該設備に対応する系統図や、現在の受電条件を確定する資料を取得できていません。2023年パンフレット公開版 [出典:2023年パンフレット公開版] したがって、この表記を「停電しない」「瞬時に自動切り替えされる」「各建物に非常用電源がある」と言い換えることはできません。複数系統との接続、建物内の切り替え装置、発電機、UPSは、それぞれ確認すべき設備です。地区のインフラを評価するときは、地下に収める構成と、供給が途絶えた際の建物側の対応を分けて読む必要があります。

電力容量も同様です。資料に接続系統の数があっても、個々の区画で使える電力の上限や増設条件は、その数字から算出できません。建物の用途に合うかを検討する段階では、街区の紹介文から一律の条件を導くのではなく、対象区画の供給条件を確認することになります。

地下インフラの考え方

パンフレットは、District Squareの地下通信インフラをBPO、KPO、IT関連の入居企業を支える要素として紹介しています。インフラ進捗ページにも地下通信と通信バックボーンの項目があります。ここから確認できるのは、業務用途を意識して通信基盤を組み込む開発方針と、その資料時点の整備表記です。2023年パンフレット公開版・18、20ページ [出典:2023年パンフレット公開版・18、20ページ] しかし、通信設備が地下にあることから、利用者が契約できる通信会社、回線速度、月額料金、稼働率は分かりません。資料の「High-speed」という表現にも、本稿で確認できる具体的なMbpsやGbpsの値はありません。現在の回線性能を紹介するには、通信事業者の提供条件や建物単位の案内が必要であり、過去の計画表記を最新のインターネット速度として扱うことは避けます。

雨水排水と給水について、確認できないこと

雨水排水を具体的に説明するには、管の断面や配置、集水範囲、排水先など、対象となる系統の設計資料が必要です。本稿では、South Coast City敷地内の雨水排水について、それらを確定できる資料を取得できていません。PVDの進捗や地下設備の100%という表記から、雨水排水施設の能力を補ってはいません。

給水についても、雨水排水、地盤改良、通信・電力とは別の系統です。敷地の紹介に水道設備が挙げられていても、それだけで現在の供給会社、各区画の供給容量、貯水設備の仕様までは決まりません。本稿では、対象区画への供給条件を裏付ける接続資料や、水圧・供給量の確定値を掲載していません。

こうした情報の不足は、設備が存在しないことを意味しません。公開された短い販売資料から読み取れる範囲に限界があるということです。建物の計画や運用に使う数値は、地区紹介の一般的な表現と分けて、対象設備の資料で確認する必要があります。

SRP全体の工事を、District Squareの仕様に置き換えない

SunStarは2024年9月、SRP Governing BoardがPLDTの地下配線や水道管の移設などを含むインフラ案件を承認したと報じています。これはSRPの広い範囲に関する事業の報道であり、District Squareの全区画の通信会社や給水条件を示す一覧ではありません。同じSRP内のニュースでも、工事場所と対象施設を確認する必要があります。SunStarのSRPインフラ報道 [出典:SunStarのSRPインフラ報道] South Coast Cityの敷地内整備、SRPの公共道路沿いの工事、個別建物への接続は、地理的には近くても対象が異なります。「SRPで地下配線工事が進んだ」という情報を、そのままDistrict Squareの通信開通に読み替えることはできません。地域全体の整備が進むことと、一つの区画が利用できるサービスを分けて見ると、記事や販売資料の数字を正確に理解できます。

公表値を確認する

District Squareの公表資料からは、地下電力・通信と地盤改良用ドレーンを含む整備が紹介され、2023年版には100%の進捗表記があることを確認できます。一方、雨水排水の能力や現在の供給条件、建物ごとの設備性能までは、その記載だけでは分かりません。工事の種類、対象範囲、資料の日付をそろえることで、地下インフラという大きな言葉を、具体的な整備内容として理解できます。

よくある質問

Vertical Drainsがあれば、大雨でも浸水しませんか?

そのようには判断できません。PVDは地盤の圧密を促すための排水材であり、地表の雨水を処理する設備の能力とは別です。浸水の有無をPVDの記載だけで説明することはできません。

二つの電力系統につながっていれば、停電しませんか?

接続数だけでは無停電を保証できません。系統の構成、切り替え設備、建物側の非常用電源などを別に確認する必要があります。今回の資料では、その詳細を確定していません。

「地下インフラ100%」は、全区画でサービスが使える意味ですか?

必ずしも同じ意味ではありません。資料時点の工事進捗と、各建物への接続、利用契約、現在の稼働状態は別の項目です。利用可能なサービスは対象区画・建物ごとに確認してください。

参考情報

情報確認日:2026年9月16日

主な確認先:

参照情報1

参照情報2

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