セブで国際会議や企業イベントを開くとき、「何人入るか」は最初の条件です。ただし、同じ人数でも、地元から日帰りで集まる会議と、海外から数日間滞在する催事では必要な環境が異なります。会場の大きさに加えて、宿泊、移動、会議外の時間まで見ることで、Mactan ExpoがセブのMICEに加えた選択肢が見えてきます。
ナビセブ編集部のまとめ
Mactan Expoの特徴は、独立した大型会場を中心に、Mactan Newtownの宿泊・飲食・余暇施設を組み合わせられることです。Cebu Cityのホテル会場は市内での活動、Shangri-La Mactanはリゾート内での滞在と会議に結び付けやすく、参加者の出発地と催事の目的によって選択が変わります。
三つの会場モデルを比較

MICEは、企業会議、報奨旅行、国際会議、展示会などを含む分野です。本記事では、施設と周辺環境の関係を理解するため、都市型・リゾート型・タウンシップ型に整理します。これは公式の施設等級ではなく、会場選びのための比較上の分類です。
| 比較軸 | 都市型ホテル会場 | リゾート型会場 | タウンシップ型のMactan Expo |
|---|---|---|---|
| 代表例 | Waterfront Cebu City、Radisson Blu Cebu | Shangri-La Mactan | Mactan Expo |
| 所在地 | Cebu City | マクタン島 | マクタン島のThe Mactan Newtown |
| 宿泊との関係 | 会議場と客室が同じホテルにある | 会議場と客室が同じリゾート内にある | 独立会場と周辺ホテルを組み合わせる |
| 会議外の活動 | 市内訪問、商業施設での食事・買い物 | ビーチやリゾート内での交流 | タウンシップ内の飲食・宿泊・余暇施設を利用 |
| 計画時の焦点 | 市内の用務先と会場の位置関係 | 滞在と会議の時間配分 | 複数施設間の移動と運営の連携 |
たとえば、Radisson Blu CebuはSM City Cebuへの屋根付き連絡通路を公式に案内しています。一方、Shangri-La Mactanは会議場に加えてBeachfrontなどの屋外催事スペースを掲載しています。都市型にも館内でくつろぐ設備はありますが、会議の前後にどこへ出かけるかという点で、周辺環境の違いが表れます。出典:Radisson Blu Cebu公式、Shangri-La公式会場一覧。
同じ設営方式で収容人数を比べる
Mactan Expoのメインホールについて、PCOは2026年3月16日、シアター形式で約2,500人、宴会形式で1,600人と発表しました。比較する際は、椅子を並べるシアター形式と宴会卓を置く宴会形式を分ける必要があります。ホテル全体の最大人数と一つのホールの定員も別の数字です。出典:PCOの施設概要。
| 施設・対象会場 | シアター | 宴会 | 数字の条件 |
|---|---|---|---|
| Mactan Expo・メインホール | 約2,500人 | 1,600人 | PCOの2026年3月16日発表 |
| Waterfront Cebu City・Pacific Grand Ballroom | 3,200人 | 1,800人 | 宴会形式は1卓12席 |
| Shangri-La Mactan・The Marquee | 900人 | 600人 | 公式の設営方式別定員 |
| Shangri-La Mactan・Mactan Ballroom | 600人 | 480人 | 公式の設営方式別定員 |
WaterfrontとShangri-Laの数値は、それぞれの公式会場仕様に基づきます。Mactan Expoには別資料で異なる人数表記もあるため、表では出典と発表日を固定しています。また、Expoが公表する約10,000㎡のイベントスペースはメインホール単体の面積ではなく、他ホテルのボールルーム面積とそのまま並べる数字ではありません。出典:Waterfront公式会場仕様、Shangri-La公式会場仕様。
Radisson Blu CebuのSanta Maria Grand Ballroomは、公式ページで1,200㎡、最大1,000人と紹介されています。ただし、この説明文は設営方式を特定していないため、上表のシアター欄には入れていません。最大人数だけを抜き出すと異なる条件を同列に扱ってしまうので、候補を絞った段階で同じ座席配置の図面と見積もりを依頼すると比較しやすくなります。出典:Radisson Blu公式会議・イベント案内。
都市型は市内の用務と会議をつなぐ
Waterfront Cebu CityのPacific Grand Ballroomは、公式値ではシアター形式で3,200人に対応しています。この数字からも、セブの大規模催事をMactan Expoだけで考える必要はありません。地元企業や団体から参加者が集まる場合、市内の会場を候補に残し、出発地ごとの移動を比べることが合理的です。
Radisson Blu Cebuには二つのボールルームや小規模な会議室があり、Santa Maria Grand Ballroomは三分割できます。本会議と少人数の打ち合わせを同じホテルで組み合わせる構成を検討でき、宿泊参加者は客室との往復も館内でまとめられます。市内の企業訪問や商業施設での食事を予定に入れる催事では、こうしたホテルを活動拠点として比較する意味があります。出典:Radisson Blu公式会議・イベント案内。
一方、海外参加者を迎える場合は、空港からCebu City側への移動を行程に組み込みます。「空港から近いか」と「市内の用務先に近いか」は、別々に評価する項目です。到着日に一度移動すれば市内で用事が完結する催事なら、その後の往復回数まで含めて判断できます。
リゾート型は滞在をプログラムにする
Shangri-La Mactanでは、The MarqueeやMactan Ballroomに加え、BeachfrontやChapel Gardenも催事会場として案内されています。屋内での会議と、屋外での交流を同じリゾートの中で組み合わせられる構成です。会議後の時間にも参加者同士の交流を期待する報奨旅行や社内イベントでは、こうした滞在環境が比較材料になります。出典:Shangri-La公式会場一覧。
ここで大切なのは、人数とプログラムの組み合わせです。たとえば600人の着席宴会を想定する場合、The Marqueeの宴会形式の公表定員は600人ですが、舞台や演出機材も同時に配置できるかを詰める必要があります。屋外交流会を加える場合も、天候に応じた屋内代替会場を含めて計画すれば、リゾートの環境を催事の目的に結び付けやすくなります。
タウンシップ型は複数施設を組み合わせる
Mactan Expoは、ホテルの宴会場とは異なる独立型コンベンションセンターです。地元紙SunStar Cebuは、Megaworldの開示に基づき、柱のないメインホールと、会場・宿泊・飲食を連携させるMICE事業方針を報じています。ナビセブでは、この独立会場と周辺施設の関係をタウンシップ型MICEの特徴と捉えます。出典:SunStar Cebuの開業・事業方針報道。
周辺の宿泊先にはSavoy Hotel Mactan NewtownとMercure Mactan Cebuがあります。大きな会議はExpo、宿泊や食事はホテルというように、施設ごとの機能を使い分ける構成です。同じ建物に全機能を収めるホテル型に比べ、宿泊先や会食先を組み合わせる余地がある一方、建物間の移動や集合案内を主催者側で整える必要があります。出典:Savoy公式、Mercure公式。
この違いは、全体会議と個別の交流を分けたい催事で意味を持ちます。大人数が一か所に集まる時間と、ホテルや飲食施設へ分かれる時間を設計できるからです。ただし、近隣にある施設がすべて会場料金に含まれるわけではなく、団体利用枠や食事、移動の手配は契約条件として整理することになります。
参加者の一日の動きで選ぶ
ナビセブの比較上の判断として、市内企業との面談や地元参加者の日帰り利用が中心なら都市型、会議と余暇を同じリゾートで組みたいならリゾート型が検討の出発点になります。大きな独立会場を軸に、複数の宿泊・飲食施設を組み合わせたい場合はMactan Expoが候補になります。空港もExpoもマクタン島側にありますが、同じ島内でも移動時間は道路状況や出発時刻で変わります。
会場比較では、到着日、本会議の日、自由行動の日を仮に組んでみると違いが具体的になります。参加者が毎朝どこから来て、昼食をどこで取り、終了後にどこへ戻るかを並べれば、広さだけでは見えなかった負担を比較できます。見積もりも会場費だけでなく、宿泊、食事、送迎、必要な設営を同じ範囲にそろえることが大切です。
よくある質問
公表定員が想定する設営方式と、実際に置く舞台・機材・通路を照合する必要があります。受付や休憩場所も含め、参加人数だけでは判断できない部分があります。収容人数は候補選びの入口とし、最終判断は催事用の配置図で行うと具体的です。
今回参照した公開情報から、全員の周辺ホテル宿泊を必須とする条件は確認できません。ホテルを分ける場合は、それぞれの出発時刻と送迎を含めて開催計画を作れます。会場と宿泊をまとめる提案を受ける場合も、適用人数や利用条件は個別に確認する項目です。
情報確認日:2026年9月7日。収容人数は本文に示した公式資料の公表条件に基づきます。
最後に
Mactan Expoの特徴は、独立した大型会場を中心に、Mactan Newtownの宿泊・飲食・余暇施設を組み合わせられることです。Cebu Cityのホテル会場は市内での活動、Shangri-La Mactanはリゾート内での滞在と会議に結び付けやすく、参加者の出発地と催事の目的によって選択が変わります。
参考情報
情報確認日:2026年9月17日
主な確認先:
