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サンゴを壊さずセブの海を楽しむ|海洋保護区・入海料・日焼け止めの基本

セブの海洋保護区では入海料と行動ルールがセットです。サンゴの上に立たない、生き物に触れない、日焼け止めの成分を確認するなど、初めてでも守れる基本を整理しました。

サンゴを壊さずセブの海を楽しむ|海洋保護区・入海料・日焼け止めの基本
セブのサンゴ礁を傷つけずに観察するシュノーケリング。写真: NPS staff / Public domain · Wikimedia Commons

写真を撮るためにサンゴへ立つ、流されないようにつかむ、魚を集めるために餌をまくといった行動は、海の環境を傷つけます。旅行者に悪意がなくても、知らずにサンゴや海洋生物へ負担をかけていることがあります。 セブ州政府は、州内に150を超えるフィッシュサンクチュアリがあると案内しています。観光客が支払う環境利用料や海洋保護区の料金も、単なる入場料ではなく、監視、清掃、資源管理などを支える仕組みです。 この記事では、セブの海を楽しみながらサンゴを壊さないために、旅行者が現地で実行できる行動を具体的に解説します。

結論

結論|サンゴを守る7つの基本

セブの海へ入るときは、次の7つを守ってください。

  • サンゴの上に立たない
  • サンゴや海洋生物に触れない
  • 魚へ餌を与えない
  • 貝殻やサンゴ片を持ち帰らない
  • フィンで海底を蹴らない
  • 正規の環境利用料を支払う
  • 日焼け止めだけに頼らず、衣類と日陰で紫外線を防ぐ

「少し触るだけ」「すでに折れているサンゴだから」という判断は避けましょう。 海中で見つけたものは、その場所に置いたまま観察するのが基本です。

海洋保護区とは?

保護されたサンゴ礁海域と帆船
保護されたサンゴ礁海域と帆船。写真: NPS staff / Public domain · Wikimedia Commons

海洋保護区は、サンゴ礁、魚、海草、マングローブなどの生態系を守るため、利用方法が定められた海域です。 英語では海洋保護区、略して海洋保護区と呼ばれます。フィリピンでは、国が管理する保護区だけでなく、市や町、バランガイなどの地方自治体が管理する海洋保護区やフィッシュサンクチュアリもあります。 場所によって、次のような活動が制限されます。

  • 漁業
  • 魚や貝の採取
  • サンゴの採取
  • 船の投錨
  • スピアフィッシング
  • 海洋生物への接触
  • 餌付け
  • 立ち入り人数
  • シュノーケリングやダイビングの区域
  • ガイドなしでの遊泳

「海だから自由に入れる」とは限りません。海岸から泳いで入る場合でも、自治体への登録、環境利用料、認定ガイドの同行が必要な場所があります。

セブの海洋保護区は一つの共通料金ではない

セブの海で支払う料金には、環境配慮の利用者’s料金、海洋保護区料金、入場料、保全料金など複数の名称があります。 これらはセブ全域で統一された料金ではありません。管理する自治体、バランガイ、保護区、施設によって金額と徴収方法が異なります。 さらに、次の条件によっても支払額が変わることがあります。

  • シュノーケリングかダイビングか
  • 日帰りか宿泊か
  • 個人参加かツアー参加か
  • 大人か子どもか
  • 居住者か旅行者か
  • ボート料金に含まれているか
  • 複数の保護区へ入るか

例えば、ラプラプ市は2024年5月から、市内で水上アクティビティへ参加する旅行者に対し、一人₱100の環境利用料を導入しました。 モアルボアルでは、対象地域を訪れるビーチ利用者に一人₱25の環境配慮の利用者’s料金が設けられています。ただし、居住者、シニア、障害者、予約済みのアクティビティ参加者など、条件によって免除の扱いがあります。 これとは別に、海洋保護区、ボート、ガイド、島の施設などの料金が加わる場合があります。

予約時に確認する料金は4つ

アイランドホッピングやシュノーケリングを予約するときは、総額だけでなく、次の4項目を分けて確認してください。

  • 自治体の環境利用料
  • 海洋保護区の入域料
  • 島やリゾート施設の入場料
  • ガイド、器材、ボートの料金

「all inclusive」と書かれていても、すべての保護区料金を含むとは限りません。訪問場所が当日の海況で変更され、追加料金が発生することもあります。 予約時には、次の内容を確認しましょう。

  • どの海洋保護区へ行くのか
  • 環境利用料はツアー料金に含まれるか
  • 現地で追加払いがあるか
  • 支払い後に公式のチケットや領収書が出るか
  • 子ども料金や免除条件があるか
  • 訪問地が変更された場合の料金はどうなるか

料金をガイドへ現金で渡すだけの場合は、何の料金なのか、自治体や保護区の公式徴収なのかを確認してください。

環境利用料は何に使われる?

海洋保護区の環境利用料は、一般的に次のような管理活動を支えるために設けられます。

  • 海域の監視
  • 違法漁業の防止
  • ブイや係留設備の管理
  • 海岸や海中の清掃
  • ごみの回収
  • サンゴ礁や魚類の調査
  • ガイドや監視員の活動
  • 地域住民への環境教育
  • マングローブや沿岸環境の保全

すべての保護区で同じ配分が行われているわけではありません。しかし、正規の窓口で料金を支払い、チケットを受け取ることは、地域の管理制度へ参加する行動です。 料金を避けるために無許可の場所から入ったり、監視員のいない海域へ案内する格安業者を選んだりすると、安全管理だけでなく環境管理の仕組みからも外れることになります。

サンゴの上に立ってはいけない理由

サンゴ礁を泳ぐ魚
サンゴ礁を泳ぐ魚。写真: USFWS Pacific / Public domain · Wikimedia Commons

サンゴは岩ではなく、小さな生物が集まって形成する生態系です。 浅瀬にある丈夫そうなサンゴでも、人が立ったり、フィンで蹴ったりすると、先端が折れたり表面の組織が傷ついたりします。 水面で疲れたときも、足元へ立つ前に海底を確認してください。透明度が高いセブの海では、実際より浅く見えることがあります。 休みたい場合は、次の行動を取ります。

  • ライフジャケットで浮く
  • ガイドが持つ浮具につかまる
  • ボートへ戻る
  • 砂地であることを確認してから立つ
  • 無理にその場へとどまらない

「サンゴか岩か分からない」場合は立たないのが正解です。

  1. フィンがサンゴを壊すこともある
    自分ではサンゴに触れていないつもりでも、足の後ろにあるフィンがサンゴを蹴っている場合があります。 特に初心者は、体を垂直にしたまま自転車をこぐように足を動かし、海底を強く蹴りやすくなります。 海へ入る前に、次の点を確認してください。
    浅いサンゴの真上を通らない体をできるだけ水平に保つ膝から大きく蹴らない急に方向転換しない写真撮影中も足の位置を確認するガイドとの距離を詰めすぎないフィンを履いたままサンゴ礁を歩かない
    泳ぎに自信がない場合は、深い場所へ行く前に砂地で練習しましょう。ライフジャケットを着けていても、フィンの位置まで安全になるわけではありません。
  2. ウミガメや魚に触らない海洋生物が自分から近づいてきても、追いかけたり触ったりしてはいけません。 モアルボアルでは、2021年に制定された条例により、海洋生物への接触などが禁止行為として定められ、違反には₱2,500の罰金が科されると自治体が注意を促しています。 ウミガメの進行方向をふさぐ、水面へ呼吸に上がるところを囲む、上から押さえるといった行動は、動物へ強い負担を与えます。 観察するときは、次のルールを守りましょう。
    動物の進路を空ける前方を囲まない上から覆いかぶさらない追いかけない触らないフラッシュを使わない自撮りのために近づきすぎないガイドが触らせようとしても断る
    写真よりも、動物が自分で距離を選べる状態を優先してください。
  3. 魚へ餌を与えない
    魚を近くへ集めるため、パンや菓子、米などを海へ投げる行為があります。 しかし、餌付けは魚の自然な採餌行動を変え、人間や船の周りへ集まる習慣をつくります。本来食べない食品は、魚の健康や水質へ影響する可能性もあります。 ツアー内容に「fish feeding」が含まれている場合は、実施場所の規則を確認してください。 保護区で禁止されている場合は参加せず、ガイドが勧めても断りましょう。魚を近くで見るために必要なのは餌ではなく、静かに浮いて待つことです。
  4. 貝殻やサンゴ片を持ち帰らない
    海岸に落ちている貝殻や、すでに折れているサンゴ片でも、持ち帰らないでください。 空の貝殻はヤドカリなどの生物に利用され、砕けたサンゴは砂浜や海底の一部になります。また、海洋生物やサンゴの採取、所持、運搬には、国の法律や地域の条例が関係する場合があります。 フィリピンの共和国法No. 9147は、野生生物と生息地の保全を目的とし、野生生物の採取や取引を規制しています。 旅行者が現場で種類や法的な扱いを判断するのは困難です。 「販売店で買った」「死んだサンゴだった」「少量だから」という理由で、空港や国境を問題なく通過できるとは限りません。海で見つけたものは、写真だけを持ち帰りましょう。

日焼け止めは「reef-safe」の文字だけで選ばない

小型ボートの近くで泳ぐシュノーケラー
小型ボートの近くで泳ぐシュノーケラー。写真: Jakub Hałun / CC BY 4.0 · Wikimedia Commons

セブの日差しは強く、紫外線対策は必要です。しかし、一部の日焼け止め成分は、サンゴや海洋生物へ影響する可能性が指摘されています。 米国海洋大気庁(NOAA)は、海洋生物へ有害となる可能性がある成分として、次のような物質を挙げています。

  • オキシベンゾン
  • オクチノキサート
  • オクトクリレン
  • ベンゾフェノン類
  • ナノ化された酸化亜鉛
  • ナノ化された酸化チタン

一方、「reef-safe」「reef-friendly」という表示には、世界共通の公的基準がありません。米国国立公園局も、「reef-safe」は規制された用語ではなく、誤解を招く可能性があると説明しています。 商品名や表面の表示だけで判断せず、裏面の成分表示を確認してください。

最も確実なのは塗る量を減らすこと

日焼け止めを一切使わず、強い紫外線を浴び続ける必要はありません。 サンゴへの流出を減らしながら肌を守るには、日焼け止めだけに頼らないことが重要です。

  • 長袖のラッシュガードを着る
  • UVカットのレギンスを使う
  • 帽子をかぶる
  • 船上では日陰へ入る
  • タオルで肌を覆う
  • 日差しの強い時間帯を避ける
  • 露出する部分だけに日焼け止めを使う
  • 現地の使用ルールを確認する

NOAAは、紫外線対策としてUPF機能のある衣類や日陰の利用を勧めています。 保護区やツアー会社が日焼け止めの種類や使用方法を指定している場合は、そのルールを優先してください。

ボート選びでもサンゴへの影響が変わる

サンゴを守る責任は、海へ入る旅行者だけにあるわけではありません。 ボートがサンゴ礁の上へアンカーを落とすと、アンカーやロープがサンゴを壊す可能性があります。管理された保護区では、アンカーの代わりに係留ブイを使用することがあります。 予約前に、次の点を確認しましょう。

  • 海洋保護区への許可を持っている
  • 指定された係留場所を使用する
  • サンゴ礁へアンカーを落とさない
  • ごみを海へ捨てない
  • 使い捨て容器を減らしている
  • 海洋生物への接触を禁止している
  • 餌付けを観光の売りにしていない
  • 参加前に環境ルールを説明する

海洋保護を具体的に説明できる事業者を選ぶことも、旅行者ができる保全行動です。

海へ持っていくもの・持ち込まないもの

持っていくもの

  • 長袖ラッシュガード
  • UVカットのレギンス
  • 繰り返し使える飲料ボトル
  • 防水バッグ
  • ごみを持ち帰る袋
  • 曇り止めとして使用を許可された製品
  • 必要最小限の日焼け止め

持ち込まないもの

  • 使い捨てのプラスチック容器
  • 魚へ与えるパンや菓子
  • サンゴや貝を採る道具
  • 海へ流れやすいラメ入り化粧品
  • 海洋保護区が禁止する日焼け止め
  • 飲酒後の遊泳につながる酒類

自分のごみだけでなく、風で飛びやすいビニール袋、ストロー、食品包装にも注意してください。

海へ入る前のチェックリスト

  • ここが海洋保護区か確認した
  • 環境利用料の内訳を確認した
  • 正規のチケットや領収書を受け取った
  • 禁止事項の説明を聞いた
  • サンゴの上に立たない
  • 海洋生物に触れない
  • 魚へ餌を与えない
  • 貝殻やサンゴ片を持ち帰らない
  • フィンが海底へ当たらないようにする
  • ラッシュガードを着用した
  • 日焼け止めの成分を確認した
  • ごみを船や陸まで持ち帰る
  • ボートが指定された係留場所を使う
  • 写真のために生物を囲まない

この内容を守れないほど波が強い、泳力が足りない、混雑している場合は、その場所で海へ入らない判断も必要です。

よくある質問

環境利用料を払えばサンゴ礁へ自由に入れますか?

いいえ。料金を支払っても、区域、時間、ガイド同行、接触禁止などの規則を守る必要があります。

ツアー料金に入海料は含まれていますか?

ツアーによって異なります。自治体の環境利用料、海洋保護区の料金、島の入場料がそれぞれ含まれているか確認してください。

折れて海底に落ちているサンゴなら持ち帰れますか?

持ち帰らないでください。サンゴ片も海の生態系の一部であり、採取や運搬が規制される可能性があります。

reef-safeと書いてあれば安全ですか?

「reef-safe」には世界共通の規制基準がありません。表示だけでなく成分を確認し、ラッシュガードや日陰も使って塗る量を減らしましょう。

ウミガメから近づいてきた場合も触ってはいけませんか?

触らないでください。動物が自分で離れられる空間を残し、進行方向をふさがず観察します。

まとめ|海を傷つけない旅行者がセブの価値を守る

セブの美しい海は、料金を払えば自由に使える観光設備ではありません。 サンゴの上に立たない、フィンで蹴らない、海洋生物へ触れない、餌を与えない、何も持ち帰らないという行動が基本です。 環境利用料や海洋保護区の料金は、場所によって金額も徴収方法も異なります。予約時に内訳を確認し、正規の窓口で支払ってチケットを受け取りましょう。 日焼け止めについても、「reef-safe」という文字だけを信じるのではなく、成分表示を確認し、ラッシュガードや日陰で使用量を減らすことが大切です。

旅行者一人の接触は小さく見えます。しかし、同じ行動を毎日多くの人が繰り返せば、サンゴ礁への負担は大きくなります。 見つけた場所で、触らず、動かさず、追いかけずに見る。それが、セブの海を将来の旅行者へ残す最も基本的な楽しみ方です。 情報確認日:2026年8月29日、 参考情報:

自然な距離で泳ぐウミガメ
自然な距離で泳ぐウミガメ。写真: Ppmh21 / CC BY-SA 4.0 · Wikimedia Commons
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