こんにちは、ナビセブ編集部の谷口まりです。親子でセブに移住しました。観光とグルメの記事を担当しています。
セブの海でサンゴを傷つける行動は、ほとんどが「立つ」「つかむ」「餌をまく」の3つです。マクタン島で海の遊びをすると、ラプラプ市の環境料₱100がかかり、島の保護区では入域料も別に払います。モアルボアルでは、海の生き物に触ると₱2,500の罰金です。払うお金と守ること、マクタン周辺の保護区ごとの違いをまとめました。2026年10月に、市・州・ホテルの公式情報で確かめています。
ナビセブ編集部のまとめ
サンゴに立たない・触らない・餌をあげない・持ち帰らない。料金は「市の環境料」と「保護区の入域料」を分けて確かめる

海の中で守ることは4つです。①サンゴの上に立たない ②サンゴや生き物に触らない ③魚に餌をあげない ④貝殻やサンゴ片を持ち帰らない。料金は2種類あります。マクタン島でダイビングやアイランドホッピングをすると、ラプラプ市の環境料(外国人1人₱100)がかかります。島の保護区へ入るときは、それとは別に保護区の入域料が必要です。ツアーを申し込むときは、この2つがツアー代に入っているかを聞いてください。
払う料金の早見表|ラプラプ市の環境料₱100と、保護区の入域料

マクタン島はラプラプ市です。市議会は2023年12月20日に環境料の条例を可決し、2024年5月1日から集め始めました。
| 項目 | ラプラプ市の環境料 |
|---|---|
| 金額 | 外国人1人₱100。フィリピン人のアイランドホッピングは2025年8月から₱20 |
| かかる遊び | ダイビング、フリーダイビング、バナナボート、ジェットスキー、シーウォーカー、パラセーリング、カヤック、アイランドホッピングなど |
| かからない遊び | ビーチやリゾートの岸近くでの海水浴・シュノーケル |
| 免除・割引 | 市内に住所がある身分証を見せた人と、12歳以下のフィリピン人は免除。フィリピン人の高齢者・障がい者は20%引き |
| 払う場所 | Angasil港、マリバゴ、プンタエンガーニョ(ヒルトン前)、マリゴンドンの受付台。船に乗る前に払う |
| 使い道 | 70%が環境信託基金(海岸の整備・ごみ回収など)、30%が市の一般会計 |
2025年7月30日の改正で下がったのは、フィリピン人のアイランドホッピングだけです。外国人の₱100は変わっていません。これとは別に、ギルトンガンやナルスアンなどの島の保護区では、それぞれの入域料がかかります。金額は保護区ごとに違い、ツアー代に入っていることも多いです。現地で現金を払う場面では、何の料金かを聞き、領収書かチケットを受け取ってください。
ほかの町にもルールがあります。モアルボアルは2021年9月27日の条例で、シュノーケルとアイランドホッピングを規制しています。対象はペスカドール島と町の保護区です。禁止事項は13項目あり、海の生き物に触ることもその1つに入ります。違反は₱2,500の罰金です。
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マクタン周辺の保護海域|リゾート前と島では申し込み先が違う

| 場所 | 行き方 | 申し込み先 | 確かめること |
|---|---|---|---|
| Shangri-La Mactanのマリンサンクチュアリ | ホテルのビーチから泳いで入る | ホテルのSea Sports窓口 | 泊まらない人の利用、泳げる範囲、ガイドの有無 |
| ギルトンガン島の海洋保護区(コルドバ町) | マクタンからボート | 予約したツアー会社・船 | 入域料が込みか、上陸するか |
| ナルスアン島(コルドバ町) | ボート | ツアー会社・島のリゾート | 入域料、桟橋と施設の使い方 |
| ヒルトゥガン水道などのダイビングポイント(ラプラプ市) | ダイブショップの船 | ダイブショップ | 市の環境料₱100が込みか |
Shangri-La Mactanの沖は、2006年に海洋保護区になった6ヘクタールの海です。ホテルは2007年から保全に取り組み、400個以上のサンゴ片を植えてきました。魚のすみかになる「魚の家」も80基沈めています。魚・貝・サンゴは160種以上です。水上の遊びは毎日9時〜17時です。2021年12月の台風オデットで大きな被害を受けたあと、再生を進めています。
ギルトンガン島では、観光客が払う利用料で保護区を運営しています。OECD(経済協力開発機構)は、2012年に約85,000ドルの黒字を出した例として紹介しています。払った入域料が見回りや係留ブイの費用になる仕組みです。
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海洋保護区とは?

海洋保護区は、サンゴ礁・魚・海草・マングローブを守るために使い方を決めた海です。英語ではMarine Protected Area(MPA)、魚を捕らない区域はFish Sanctuaryです。セブ州の案内では、州内に150を超えるフィッシュサンクチュアリがあります。多くは市や町、バランガイ(地区)が条例で決めて管理しているので、ルールも料金も場所ごとに違います。
保護区でよく決めているのは、漁と、魚・貝・サンゴの採取の禁止です。サンゴの上への錨おろし・餌付け・生き物への接触・ガイドなしの遊泳も、よくある制限です。泳げる範囲や一度に入れる人数を決めている保護区もあります。「マリンサンクチュアリ」と名前が同じでも、ホテルの前の海と島にある保護区とでは、管理する人が違います。入る前に、誰が管理していて、どこまで泳いでよいかを聞いてください。
サンゴの上に立たない・フィンで蹴らない

サンゴは岩ではなく、小さな生き物が集まってできています。丈夫に見える浅瀬のサンゴでも、人が立てば先が折れ、表面の組織がはがれます。セブの海は透明度が高く、水深を実際より浅く見積もりがちです。疲れて立ちたくなったら、ライフジャケットで浮くか、ガイドの浮き具につかまってください。サンゴか岩か分からないところでは立ちません。
自分では触れていないつもりでも、フィンがサンゴを蹴っていることがよくあります。体が縦になると、自転車をこぐように足が動いて海底に当たるからです。アメリカ海洋大気庁(NOAA)は、フィンで巻き上げた砂もサンゴに積もって弱らせると説明しています。
① 体をできるだけ水平にし、膝から大きく蹴らない
② 浅いサンゴの真上は通らず、砂地の上を泳ぐ
③ 写真を撮るときも足の位置を見る
④ マスクやフィンを直すときは、サンゴの上で立たずにガイドへ合図する
潮が引いた浅場では、泳げるように見えてもフィンがサンゴに届きます。マリンシューズを履いていても、サンゴの上を歩いてよいことにはなりません。満潮・干潮の時間は前の日に調べておいてください。
魚・ウミガメに触らない、餌をあげない

生き物が自分から近づいてきても、追いかけたり触ったりしません。モアルボアルでは条例で接触を禁じ、違反は₱2,500の罰金です。町長は2024年3月にも、観光客へこのルールを守るよう呼びかけました。ウミガメの前を囲む・息つぎに上がるところをふさぐ・上からかぶさる、といった動きは、カメを強く追い詰めます。
パンや菓子をまいて魚を集める「fish feeding」は、魚の食べ方を変え、人や船に寄る習慣をつける行為です。国際的なサンゴ保全の指針Green Finsも、餌をあげないこと、生き物を追わないことを勧めています。Shangri-La Mactanの公式ページにも、fish feedingの記載があります。ホテルやツアーで申し込むときは、「餌付けなしで見たい」と伝えてください。魚を近くで見るのに要るのは、餌ではなく静かに浮いて待つ時間です。
写真を撮るときは、生き物を持ち上げたり動かしたりせず、その場の姿を撮ります。フラッシュも使いません。子どもには「見つけたら触る前に教えて」と先に約束しておくと、海の中で手が出にくくなります。

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貝殻・サンゴ片を持ち帰らない

浜に落ちている貝殻や、折れたサンゴのかけらも持ち帰りません。空の貝殻はヤドカリのすみかになり、砕けたサンゴは砂浜の一部になります。フィリピンでは共和国法9147号(野生生物資源保全保護法)が、野生生物の採取や取引を規制しています。旅行者がその場で種類や法律上の扱いを見分けることはできません。
「店で買った」「死んだサンゴだった」という理由でも、空港で問題にならないとは言えません。サンゴや海の生き物を使ったお土産は買わず、見つけたものは写真だけ持ち帰ってください。
日焼け止めは「reef-safe」の文字だけで選ばない

NOAAは、海の生き物に害を与えるおそれのある日焼け止めの成分として、次のようなものを挙げています。
① オキシベンゾン ② オクチノキサート ③ オクトクリレン ④ ベンゾフェノン類 ⑤ ナノ化した酸化亜鉛 ⑥ ナノ化した酸化チタン
「reef-safe」「reef-friendly」という表示には、世界共通の公的な基準がありません。アメリカ国立公園局も、規制のある言葉ではないと説明しています。表の文字ではなく、裏の成分表示を見て選んでください。
いちばん効くのは、塗る量を減らすことです。長袖のラッシュガードとUVカットのレギンスを着れば、塗るのは顔と手足の先だけで済みます。船の上では日陰に入り、帽子とタオルで肌を覆ってください。NOAAも、紫外線を防ぐ服と日陰を使うようすすめています。保護区やツアー会社が日焼け止めの種類を決めている場合は、その決まりに従ってください。
ボートとツアー会社の選び方|係留ブイと説明の中身で決める

サンゴの上に錨を落とすと、錨とロープがサンゴを壊します。管理の行き届いた保護区では、船を錨ではなく係留ブイにつなぐのが決まりです。NOAAも、錨や鎖がサンゴに当たらないよう注意を呼びかけています。申し込む前に、次のことを聞いてください。
① 保護区に入る許可を持っているか
② 指定の係留ブイを使うか
③ 入水前に、泳げる範囲と触らないルールを説明するか
④ 餌付けを売りにしていないか
⑤ ごみを船に持ち帰るか
「環境に優しい」という宣伝より、入水前に何を説明するかで比べると違いが分かります。保護区へ行かず監視員のいない海へ連れて行く格安の船は、料金は安くても、安全と保全の両方の管理から外れます。ラプラプ市の環境料と保護区の入域料が込みかどうかも、同じときに聞いてください。
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当日の流れ|受付から海を出るまで

当日は、受付と料金の支払いを済ませてから、ルールの説明を聞きます。そのあと器材を合わせ、指定の場所から海に入ります。マスクとフィンの調整は、サンゴの上へ行く前に船や砂浜で済ませてください。休みたいときに戻る船と岸の位置を、同行者全員で確かめておいてください。
持って行くものは、長袖ラッシュガード・UVカットのレギンス・くり返し使える水筒・防水バッグ・ごみ袋です。魚にあげるパンや菓子、使い捨てのプラスチック容器は持ち込みません。船の上や浜で出たごみは、船か陸まで持ち帰ります。
波が強いときや泳ぎに自信がないとき、人が多すぎてサンゴとの間隔が取れないときは、その場所では海に入らないでください。泳がずに船の上から見るのも、サンゴを守る選び方です。
👨💻 ナビセブ編集部
ナビセブ編集部の結論|料金を確かめてから、浮いて見る

マクタン周辺の海で旅行者がすることは、申し込みのときに料金の内訳を聞くことと、海の中で立たずに浮いて見ることの2つです。ラプラプ市の環境料₱100と保護区の入域料は、どちらも海を管理するお金です。正規の受付で払い、領収書をもらってください。
泳ぎに自信がない人は、ライフジャケットを着てガイド付きで入ってください。疲れて立つことがなくなるので、サンゴをいちばん傷つけずに済みます。
よくある質問

マクタン島でシュノーケルをするだけでも、環境料₱100はかかりますか?
ビーチやリゾートの岸近くで泳ぐ・シュノーケルをするだけなら、かかりません。ボートでアイランドホッピングに出る場合や、ダイビング・カヤックなどをする場合は、外国人1人₱100がかかります。
環境料と保護区の入域料は同じものですか?
違います。環境料はラプラプ市が集める料金です。入域料は、ギルトンガン島など保護区を管理する町や地区が集める料金です。両方かかることがあるので、ツアーに込みかを別々に聞いてください。
料金を払えば、保護区の中を自由に泳げますか?
泳げません。料金を払っても、泳げる範囲・時間・ガイドの同行・触らないルールは守ります。当日の説明でどこまで行けるかを聞いてください。
マリンシューズを履けば、サンゴの上を歩けますか?
歩かないでください。靴は足を守るもので、サンゴを守るものではありません。指定の出入り口を使い、サンゴに触れずに動ける範囲で泳ぎます。
ウミガメから近づいてきたら、触ってもいいですか?
触らないでください。モアルボアルでは条例違反で₱2,500の罰金です。カメの進む方向を空けて、離れていくのを待ちます。
reef-safeと書いてある日焼け止めなら安心ですか?
表示に公的な基準はありません。裏の成分表示でオキシベンゾンなどが入っていないかを見て、ラッシュガードで塗る量を減らしてください。
最後に

2026年10月21日に確認した情報です。ラプラプ市の環境料は2025年8月の改正まで、モアルボアルの罰金は2024年3月の町の発表までを反映しています。海に出る前に、ツアーの料金に環境料と入域料が入っているか、当日泳げる範囲はどこまでかの2つを確かめてください。
- SunStar:ラプラプ市議会が環境料₱100を可決(2023年12月)
- SunStar:ラプラプ市が5月1日から環境料を徴収(2024年4月30日)
- SunStar:フィリピン人のアイランドホッピング料金を₱20に(2025年8月2日)
- SunStar:モアルボアルが観光客に違反行為を注意(2024年3月)
- セブ州政府:セブ州の環境
- Shangri-La Mactan:海洋保護区と保全の取り組み
- Shangri-La Mactan:スポーツ・レクリエーション
- OECD:利用料で海洋保護区を運営する例(ギルトンガン)
- 共和国法9147号:野生生物資源保全保護法
- NOAA:日焼け止めの成分とサンゴ礁
- NOAA:サンゴ礁を守るために旅行者ができること
- アメリカ国立公園局:環境に配慮した日焼け止めの使い方
- Green Fins:海での行動指針
