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セブの体験ダイビング前に確認すること|耳抜き・持病・帰国便の注意点

ライセンスなしでも参加できる体験ダイビングですが、耳抜きができない、体調を申告しない、帰国便まで時間が足りないと、耳のけがや減圧症につながります。事前に確認する項目を整理しました。

セブの体験ダイビング前に確認すること|耳抜き・持病・帰国便の注意点
インストラクターと受講者が行う体験ダイビング前の実地指導。写真: Petty Officer 2nd Class Cheryl Dilgard / Public domain · Wikimedia Commons

大切なのは、泳ぎの上手さだけではありません。 この記事では、セブで初めて体験ダイビングをする人が、予約前、潜る直前、水中、終了後に確認すべきことを解説します。

結論

結論|体験ダイビングは帰国便から逆算して予約する

体験ダイビングを予約するときは、次の順番で確認してください。

  • ダイビング終了時刻から飛行機搭乗までの時間
  • 健康状態と服用中の薬
  • 耳抜きができるか
  • 講習と浅い場所での練習があるか
  • インストラクターがすぐ対応できる人数か
  • 酸素、救急計画、搬送手段があるか

特に注意したいのが、セブ旅行の最終日に潜る予定です。 DANの目安では、減圧停止を必要としないダイビングを1回行った場合、飛行機搭乗まで最低12時間、1日に複数回または複数日にわたって潜った場合は最低18時間の水面休息が推奨されています。 これは最低限の目安であり、時間を空ければ事故が完全になくなるという意味ではありません。ナビセブでは、初めての旅行者には体験ダイビングを帰国前日ではなく、できるだけ旅程の前半に入れることを勧めます。

体験ダイビングとは?

浅い場所でレギュレーターを練習する初心者ダイバー
浅い場所でレギュレーターを練習する初心者ダイバー。写真: Staff Sgt. Veronica Montes / Public domain · Wikimedia Commons

体験ダイビングは、ライセンスを取得する講習ではなく、専門家の直接的な監督を受けながら水中呼吸を体験するプログラムです。 PADIの体験ダイビングでは、最低年齢は10歳、オープンウォーターでの最大深度は12メートルとされています。 ただし、すべてのセブのツアーがPADI方式とは限りません。SSI、SDIなど別の教育団体に所属する事業者もあり、最低年齢、最大深度、必要な講習、参加条件が異なる場合があります。 予約時には、単に「体験ダイビングができますか」と聞くのではなく、次の内容を確認しましょう。

  • どのダイビング教育団体の基準で実施するか
  • 担当者が有効なインストラクター資格を持っているか
  • 最大深度は何メートルか
  • 浅い場所での練習時間があるか
  • 参加者何人に対してインストラクター何人か
  • 医療質問票を事前に確認できるか
  • 緊急用酸素が用意されているか
  • 事故時の搬送先と連絡手順が決まっているか

料金や写真の枚数より先に、安全に関する回答が具体的かを確認してください。

「健康です」だけでは判断できない

体験ダイビングでは、参加前に医療質問票へ回答するのが基本です。 PADIが公開しているダイバー健康状態の参加者チェックシートでは、肺や呼吸器、心臓、血液、運動能力、目、耳、副鼻腔、手術歴、神経系、精神状態、服薬などに関する質問があります。 次のような状態がある人は、予約前に事業者へ伝え、必要に応じてダイビングに詳しい医師の診断を受けてください。

  • 喘息や呼吸困難の経験
  • 肺の病気や肺の手術歴
  • 心臓病、高血圧、不整脈
  • 失神や意識消失の経験
  • てんかん、けいれん
  • 糖尿病
  • 耳や副鼻腔の病気
  • 耳の手術歴
  • パニック発作や強い閉所恐怖
  • 最近受けた手術や大きなけが
  • 日常生活に影響する腰、首、関節の問題
  • 妊娠中または妊娠の可能性
  • 処方薬を継続して服用している
  • 中程度の運動が難しい

この一覧に当てはまることが、直ちに「ダイビング禁止」を意味するわけではありません。しかし、インストラクターが現場で医学的な参加可否を判断することもできません。 医師の診断書が必要になった場合は、「旅行や運動が可能」という一般的な診断ではなく、スクーバダイビングへの適性を評価してもらう必要があります。

医療質問票に虚偽を書かない

旅行者の中には、医療質問票で「はい」と答えると参加できなくなると思い、持病や服薬を申告しない人がいます。 しかし、水中で症状が起きたとき、担当者が病歴を知らなければ適切な対応が遅れます。旅行保険の請求にも影響する可能性があります。 医療質問票は、参加者を断るための書類ではありません。潜水環境で問題になり得る状態を、事前に医師へ確認するためのものです。 持病や治療歴がある場合は、セブ到着後ではなく、日本を出発する前に質問票を入手し、必要な診断を済ませておきましょう。

風邪、鼻詰まり、耳の違和感がある日は潜らない

耳と鼻の奥は、耳管という通路でつながっています。 風邪、アレルギー、副鼻腔炎などで耳管周辺が腫れていると、耳抜きが難しくなります。そのまま潜降すると、外側の水圧と中耳の圧力に差が生じ、強い痛みや中耳圧外傷を起こす可能性があります。 次の症状がある日は、参加を見合わせてください。

  • 鼻が詰まっている
  • 風邪をひいている
  • 耳が詰まった感じがする
  • 耳に痛みがある
  • 唾を飲み込むと耳が鳴る
  • 副鼻腔に痛みがある
  • 発熱している
  • 強い咳が出る
  • 体がだるい
  • 前日の飲酒が残っている

「薬を飲めば一時的に鼻が通るから大丈夫」と考えるのも危険です。 薬の効果が水中で切れると、浮上時に空気が外へ抜けにくくなるリバースブロックが起こる可能性があります。鼻炎薬や点鼻薬を使わなければ潜れない状態なら、自己判断せず医師へ相談してください。

  1. 耳抜きは痛くなる前に始める耳抜きは、耳が痛くなってから強く行うものではありません。 水面にいる段階から軽く行い、潜降中は早めに、頻繁に繰り返します。 一般的な方法は次のとおりです。
    鼻をつまみ、口を閉じて、ごく弱く息を送る唾を飲み込むあごを動かすあくびをするように喉を開く
    耳に圧迫感が出たら、すぐインストラクターへ合図してください。少し浮上して圧力を弱め、再びゆっくり試します。 強く息を吹き込んでも耳が抜けない場合は、それ以上潜ってはいけません。DANは、耳管が閉じた状態で無理に強く耳抜きをすると、耳の組織を傷つける可能性があると説明しています。 耳抜きができないことは失敗ではありません。その日の体調では安全に潜れないという重要なサインです。
  2. 水中で痛みや不安を我慢しない
    体験ダイビングでは、潜る前に最低限のハンドシグナルを覚えます。 特に重要なのは次の4つです。
    大丈夫問題がある耳が痛い浮上したい
    水中では言葉で説明できません。説明を受けたときに、自分で正しい合図を出せるか確認してください。 次の場合は、すぐ担当者へ伝えて浮上します。
    耳や副鼻腔が痛い息苦しい強い不安を感じるめまいがする吐き気があるマスクに水が入り、落ち着けない寒くて震える器材に違和感がある
    一度浮上して終了しても、恥ずかしいことではありません。「料金を払ったから」「ほかの参加者を待たせるから」と我慢する方が危険です。
  3. 浮上するときに息を止めてはいけない
    スクーバダイビングで最も重要な原則の一つが、呼吸を止めないことです。 水中で吸った空気は、浮上して周囲の圧力が下がると膨張します。息を止めたまま急に浮上すると、肺を傷つける可能性があります。 体験ダイビング中は、次の行動を守ってください。
    普通にゆっくり呼吸を続けるインストラクターより上へ急に泳がない不安になっても息を止めない勝手に水面へ向かわない残圧計や器材を自分だけで操作しない説明を受けていない行動をしない
    パニックになりそうなときは、担当者へ「問題がある」「浮上したい」と合図し、呼吸を続けながら一緒に浮上します。

お酒・寝不足・脱水も軽視しない

セブ旅行では、前夜に飲酒し、睡眠不足のまま早朝ツアーへ参加することがあります。 しかし、二日酔い、脱水、疲労、船酔いは、判断力や呼吸の安定を損ないます。水中で吐き気が起きると、初心者はパニックになる可能性があります。 前日は過度な飲酒を避け、十分に睡眠を取りましょう。当日は水分を取り、軽い食事を済ませます。ただし、船酔いしやすい人は、脂肪分の多い食事や食べ過ぎを避けてください。 酔い止めには眠気や判断力低下を起こすものがあります。初めて使う薬をダイビング当日に飲むのではなく、医師または薬剤師へ潜水予定を伝えて確認してください。

終了後すぐ飛行機に乗ってはいけない

空港と旅客機
空港と旅客機。写真: Patrickroque01 / CC BY-SA 4.0 · Wikimedia Commons

ダイビング後の体内には、通常より多くの窒素が残っています。 その状態で飛行機へ乗ると、機内の気圧低下によって減圧症のリスクが高まります。 DANが示す最低水面休息時間の目安は次のとおりです。

ダイビングの内容 飛行機搭乗までの最低目安
減圧停止なしのダイビング1回 12時間以上
1日に複数回のダイビング 18時間以上
複数日にわたるダイビング 18時間以上
減圧停止を必要とするダイビング 18時間より大幅に長く

体験ダイビングでも、潜ったあとに飛行機へ乗る原則は同じです。 予約時には入水時刻ではなく、最後に水面へ戻る予定時刻と、搭乗便の出発時刻を照合してください。ツアーの遅延も考え、最低時間ぎりぎりの旅程は避けましょう。

ダイビング後の高所移動にも注意する

注意が必要なのは飛行機だけではありません。 ダイビング後に標高の高い場所へ移動すると、周囲の気圧が下がり、減圧ストレスが増える可能性があります。 セブで潜ったあと、その日のうちに山間部や高所の観光地へ移動する予定がある場合は、事前にダイビング事業者へ相談してください。 ダイビング後は、無理な運動、長時間の強いマッサージ、過度な飲酒も避け、体調を観察します。

ダイビング後に病院へ行くべき症状

減圧症などの症状は、浮上直後だけでなく、しばらくしてから現れることがあります。 次の症状が出た場合は、疲労や筋肉痛と決めつけてはいけません。

  • 原因の分からない関節痛や筋肉痛
  • 手足のしびれ
  • 力が入りにくい
  • まっすぐ歩けない
  • 強いめまい
  • 息苦しさ
  • 胸の痛み
  • 異常な疲労感
  • 皮膚の発疹やまだらな変色
  • 意識がもうろうとする
  • 視覚や会話の異常
  • 排尿しにくい
  • 耳から液体や血が出る
  • 急な難聴
  • 激しい耳鳴り

症状がある場合は、再び潜らず、飛行機にも乗らないでください。 フィリピンの緊急通報「911」へ連絡し、「after scuba diving」と伝えます。ボートやダイビングショップにいる場合は、訓練を受けたスタッフが緊急用酸素を使用できるよう手配してください。 症状が一度軽くなっても、専門家の判断を受ける前に旅行を続けないことが重要です。

旅行保険は「スクーバダイビング」が対象か確認する

海外旅行保険に加入していても、すべてのダイビング事故が自動的に補償されるとは限りません。 事前に次の点を確認してください。

  • 体験ダイビングが補償対象か
  • 無資格での参加が対象か
  • 深度などの条件があるか
  • 救急搬送が対象か
  • 高気圧酸素治療が対象か
  • 医療通訳を利用できるか
  • キャッシュレス診療が可能か
  • 保険会社へ連絡する手順

保険証券番号と緊急連絡先は、スマートフォンだけでなく同行者とも共有しておきましょう。

持ち運び式の緊急用酸素キット
持ち運び式の緊急用酸素キット。写真: medicalmuseum / CC BY 2.0 · Wikimedia Commons

予約前の最終チェックリスト

次の項目をすべて確認してから予約してください。

  • 帰国便まで最低限必要な時間を確保した
  • 医療質問票を事前に読んだ
  • 持病と服薬を正直に申告した
  • 必要な場合は医師の診断を受けた
  • 風邪や鼻詰まりがある日は中止する
  • 浅い場所での練習が含まれている
  • 最大深度を確認した
  • インストラクターの資格を確認した
  • 参加人数と監督人数を確認した
  • 緊急用酸素がある
  • 事故時の搬送計画がある
  • ダイビング事故を補償する保険がある

安全に関する質問へ具体的に答えない事業者や、医療質問票を使わずすぐ海へ連れていく事業者は避けましょう。

よくある質問

泳げなくても体験ダイビングに参加できますか?

体験プログラムによっては高度な泳力を求めない場合があります。しかし、水への強い恐怖がなく、呼吸を続け、インストラクターの指示に従えることが必要です。泳げないことは必ず予約前に伝えてください。

耳抜きができなければどうなりますか?

それ以上深く潜ってはいけません。少し浮上して再度試し、それでもできなければダイビングを終了します。強く無理に耳抜きをすると、耳を傷つける可能性があります。

体験ダイビングなら飛行機までの待機時間は不要ですか?

必要です。ライセンスの有無ではなく、実際に圧縮空気を吸って潜ったかどうかで考えます。1回の減圧停止なしダイビングでも、最低12時間が目安です。

ダイビング後にマッサージを受けてもよいですか?

強いマッサージや激しい運動は避け、十分に水分を取りながら休みましょう。体調に異常がある場合はマッサージを受けず、医療機関へ相談してください。

耳が痛くなっただけなら翌日も潜れますか?

痛み、詰まり、耳鳴り、聞こえにくさ、めまいが残っている場合は潜らないでください。耳から液体や血が出る、急な難聴や強いめまいがある場合は、早急な診察が必要です。

まとめ|潜れるかより、安全に中止できるかが重要

セブの体験ダイビングは、初めて水中で呼吸し、サンゴや魚を間近で見られる特別な体験です。 しかし、耳抜きができない、体調が悪い、医療質問票に該当する、帰国便までの時間が足りない場合は、無理に参加してはいけません。 最も重要なのは、深く潜ることでも、予定時間を最後まで使うことでもありません。 違和感を伝えられること、痛みを我慢しないこと、必要なら水面へ戻ること、そして条件が合わなければ中止できることです。 帰国便から逆算して予約し、健康状態を正しく申告し、安全管理を具体的に説明できる事業者を選びましょう。

情報確認日:2026年8月29日参考情報:

判断の結論

潜れるかどうかだけでなく、安全に中止でき、帰国便まで必要な時間を確保できるかで判断します。

水中で連携する複数のスクーバダイバー
水中で連携する複数のスクーバダイバー。写真: Capt. Thomas Cieslak / Public domain · Wikimedia Commons
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