先生に直された回数が多くても、聞いて終われば自分の表現にはなりません。訂正を理解し、その場で言い直し、別の場面でも使えたかを分けて測る必要があります。
Correctionの量ではなく、RepairとReuseまで進んだ割合をFeedback Uptakeとして記録します。
要点
訂正された回数、訂正に気づいた回数、その場で言い直した回数、同じ日に使い直した回数を別々に数えます。12回の訂正に対し7回言い直せたならImmediate Repair Rateは58%、3回を同日に再使用できたならSame-Day Reuse Rateは25%です。
Feedback Uptakeを5段階で見る
| 段階 | 確認すること |
|---|---|
| Correction | 教師や相手から修正があった |
| Noticing | 何が変わったかに気づいた |
| Repair | その場で正しい形を言い直した |
| Reuse | 後の会話で自分から使い直した |
| Retention | 翌日以降も使えた |
2つの率を計算する
12回訂正され、9回気づき、7回その場で言い直し、3回同日に再使用した例では、Immediate Repair Rateは7÷12=約58%、Same-Day Reuse Rateは3÷12=25%です。
訂正数が増えたかではなく、RepairとReuseへ進んだ割合を見ます。
訂正方法によって気づきやすさが違う
- Recast|相手が正しい形で自然に言い直す
- Prompt|自分で修正できるよう続きを促す
- Metalinguistic Explanation|文法や語法の理由を説明する
- Explicit Correction|間違いと正しい形を明示する
Recastは会話を止めにくい一方、訂正だと気づかないことがあります。必要なら“What should I change?”と確認します。
1授業で重要な3〜5件だけ記録する
すべてを書き取ると会話量が減ります。意味が変わる間違い、繰り返している間違い、その日の学習テーマに関係するものを優先します。
| 自分の表現 | 修正後 | 言い直し | 再使用 |
|---|---|---|---|
| I go there yesterday. | I went there yesterday. | ○ | ○ |
| He give me advice. | He gave me advice. | ○ | × |
| I am agree. | I agree. | ○ | ○ |
5件なら割合まで確認する
重要な訂正5件のうち4件に気づけばNoticing 80%、3件を言い直せばRepair 60%、2件を別の発話で使えばReuse 40%です。少数でも流れを追うと、どこで止まっているか分かります。
直すタイミングを3つに分ける
- 小さく意味が通じる間違い|会話後に確認
- 意味が変わる間違い|その場で確認
- 授業テーマの間違い|必ず言い直して再使用
毎文を止める必要はありません。流暢さを保つ時間と、正確さを上げる時間を分けます。
訂正後すぐに別の文で使う
正しい形を一度復唱したら、主語、時刻、場所を変えてもう一文作ります。例えば“I went there yesterday.”の後に“We went to the beach last Sunday.”と言えば、単なる復唱から再使用へ進みます。
週次表で訂正の残り方を見る
| 曜日 | Correction | Repair | Reuse | 同じ誤りの再発 |
|---|---|---|---|---|
| 月 | 12 | 7 | 3 | 5 |
| 火 | 10 | 7 | 4 | 4 |
| 水 | 14 | 10 | 5 | 4 |
| 木 | 11 | 9 | 6 | 2 |
| 金 | 9 | 8 | 6 | 1 |
訂正数が減っても、Reuseが増え、同じ誤りの再発が減っていれば改善しています。
教師へ欲しいフィードバックを伝える
“Please let me try again after you correct me.”や“Please write down my three most important mistakes.”と依頼すれば、言い直しと復習へつなげやすくなります。
NAVICEBUの結論
訂正された回数は学習機会の入口です。成長を見るなら、Noticing、Repair、Reuse、Retentionのどこまで進んだかを確認します。
1授業3〜5件へ絞り、その場の言い直しと同日中の使い直しを行うと、訂正が次の会話で使える表現へ変わります。
参考情報
情報確認日:2026年8月29日
主な確認先:
ACTFL「Feedback and Language Learning」
Cambridge University Press「Corrective Feedback in Second Language Learning」