ナビセブ編集部のまとめ
初期の低密度な高級タワーから、クラブとの接続、モールへの専用アクセス、都市型リゾート、公園隣接型、商業施設とレジデンスの垂直統合へと多様化しました。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 1990年代 | Park Tower One。15階・112戸。 |
| 2000年代 | Park Tower Two。15階・81戸。 |
| 2010年代初期 | 1016 Residences。109戸とCity Sports Club。 |
| 2010年代 | Park Point、Solinea、Sedona Parcへ多様化。 |
| 2010年代後半 | The Alcovesがモールと住宅を垂直統合。 |
約30年の流れ

こんにちは、CebuOです。Cebu Business Parkのレジデンスを現在だけ見ると、Park Point、The Alcoves、Solinea、Avalonなど新しいコンドミニアムが目立ちます。しかし、CBPの住宅開発は最近始まったわけではありません。
1990年代にはすでにPark Tower Oneがあり、その後Park Tower Two、1016 Residences、Park Point Residences、Solinea、Sedona Parc、The Alcoves、さらにAvalonやCalyx Residencesへと住宅商品が広がってきました。
約30年の流れを見ると、Cebu Business Parkが「オフィスとモールのある場所」から、高級レジデンス、モール接続型の住まい、都市型リゾート、ブティック型レジデンス、地元開発会社による住宅まで揃う本格的な複合用途地区へ変化してきたことが分かります。
この記事では現在の売買価格やおすすめ物件ではなく、CBPのレジデンスが時代ごとにどう変わったかを整理します。
まず年代を一覧で見る
この流れを見ると、単純にタワーが新しくなっただけではなく、住宅商品の考え方そのものが変わっていることが分かります。
Park Tower One|CBP初期の住宅を代表する112戸
Cebu Holdingsの過去の資料では、Park Tower Oneは15階・112戸の高級住宅コンドミニアムとして記録されています。さらに1997年に完売したことも確認できます。
現在の賃貸情報でも、Park Tower OneはCebu Business ParkのSamar Loopにある15階建てのレジデンスとして確認でき、1BR、2BR、ペントハウス、ガーデン付き住戸などを持つ物件として紹介されています。
つまり1990年代の段階ですでに、CBPには会社員向けだけではなく高級住宅の需要が存在していました。
Park Tower Oneは「モール直結」ではなかった
現在のPark PointやThe Alcovesのように、モールとの専用接続を主役にしたレジデンスではありません。
Park Tower Oneの価値は、Cebu Business Park内にあり、Ayala Center Cebuや、オフィス・銀行・レストランに近いという地区の立地そのものにありました。
1990年代のCBPでは、ビジネス地区の中に住めること自体が高級だったと見ることができます。
112戸という規模も現在とは違う
Park Tower Oneは112戸です。
The Alcovesの480戸やSolineaの数百戸規模のタワーと比べると、小さな住宅コミュニティです。当時のCBPは現在ほど高密度ではなかったため、レジデンスも比較的低密度な形から始まりました。
Park Tower Two|81戸の2棟目
次に登場したのがPark Tower Twoです。Cebu Holdingsの過去の資料では、15階・81戸、2005年に完売と記録されています。
Ayala Landの2006年の社債発行資料でもPark Tower Twoは81戸として確認できます。Park Tower Oneの112戸からさらに少ない81戸です。
Park Tower One・Twoが作った住宅ゾーン
Park Tower One・Twoは、現在のCBPの住宅開発の原点と考えられます。
地区内に、オフィス、モール、ホテル、そしてレジデンスを組み合わせることで、ビジネス地区を「働くだけの場所」にしない方向がすでに見えていました。現在の複合用途地区の考え方は、この時期から始まっています。
2000年代までは「タワー型高級レジデンス」
Parkタワー世代を一言で表すなら、伝統的な高級住宅タワーです。モールとつながる専用エレベーター、巨大な設備デッキ、
垂直に積み重ねた低層部の商業施設、都市型リゾートといった現在のような複雑な商品ではありません。地区の立地と住宅の質そのものを売りにする時代でした。
高級化と接続型レジデンス
1016 Residences|住宅商品が一段変わる
次の大きな転換が1016 Residencesです。Ayala Land Premier公式では、Ayala LandとCebu Holdingsの共同開発による高級住宅コンドミニアムで、109戸です。住戸は2BR・3BR中心で、2BRが66戸、
3BRが32戸、3BR Specialが11戸という大型住戸中心の商品です。Parkタワー時代より、より明確に高級・大型住戸へ寄せています。
City Sports Clubとつながる住宅へ
1016 Residencesの最大の特徴は、City Sports Club Cebuとの関係です。Ayala Land Premier公式ではCity Sports Club Cebuへの直接アクセスを明記しています。
これはレジデンスの価値を建物内だけで完結させず、地区の設備と組み合わせる発想です。ここからCBPのレジデンスは、「良いタワー」から「地区のほかの設備と接続するレジデンス」へ変わり始めます。
住戸も大きくなる
1016 Residencesでは、2BRが約98〜101㎡、3BRが約131㎡、3BR Specialが約184〜229㎡です。単身・若年層向けのコンパクトなコンドミニアムというより、家族やエグゼクティブ層を意識した住宅です。
Cebu Business Parkが単なるビジネスの住所ではなく、本格的な高級住宅地として育ってきたことが分かります。
Park Point Residences|モールとの接続が住宅商品になる
次の大きな変化がPark Point Residencesです。Ayala Land Premier公式では255戸のレジデンスで、Ayala Center Cebuへの専用アクセスを物件の中心コンセプトとして打ち出しています。さらに過去の開発会社系の情報では、38階、255戸という規模も確認できます。
ここで住宅商品の中心が、「CBP内に住む」から「Ayala Center Cebuと直接つながって暮らす」へ変わります。
モールが設備の一部になる
Park Pointの重要な点は、モールを「近くにある施設」として扱わないことです。専用アクセスによって、レストラン、スーパー、カフェ、商業施設、エンターテインメントをレジデンスの生活機能の一部として使えます。これは建物内の設備だけでは作れない便利さです。
Park Pointで垂直型の複合用途への流れが強くなる
Park Pointはモールの拡張棟とレジデンスを強く組み合わせています。
都市型リゾートと公園隣接型への分岐
住宅、商業施設、飲食、エンターテインメントが同じ街区内でつながるため、Cebu Business Parkの住宅開発がより垂直型・複合用途型へ進みました。この流れをさらに進めたのがThe Alcovesです。
Solinea|別方向では都市型リゾート化が進む
一方、すべてのレジデンスがモール直結型へ進んだわけではありません。Alveo LandはSolineaで別の方向を作りました。
Alveo公式ではSolineaを2.6haの計画的に開発された複数棟のレジデンスとし、都市型リゾートの暮らしをコンセプトにしています。ここではモールとの接続より、プール、景観、
オープンスペース、複数のタワー、コミュニティを重視します。
Palatineだけで694戸
Alveo資料ではPalatine at Solineaだけでも694戸あります。Studio、1BR、2BR、3BRで約24〜103㎡。Park Tower Oneの112戸、1016の109戸と比べると、規模が大きく変わっています。
CBPのレジデンスが少数の高級タワーだけではなく、大規模な住宅コミュニティへ広がったことが分かります。
都市型リゾートという新しい価値
Solineaの設備には、多目的プール、
ラッププール、レジャープール、子ども用プール、クラブハウス、ジョギングコース、ヨガデッキ、緑化された小さな公園などがあります。
つまり「ビジネスパークの中に住む」というだけではなく、ビジネス地区の中にリゾートのような暮らしを作るという住宅商品へ変化しています。
Sedona Parc|大型化だけではなく小規模化も進む
同じAlveo Landでも、Sedona Parcは逆方向です。Alveo公式では114戸、Studio・1BR・2BR、約30〜86㎡です。現在AlveoはSedona Parcをブティック型・公園隣接型のレジデンスとして位置づけています。
Solineaのような大規模開発だけでなく、小規模・プライバシー・公園を重視する商品も同時に作られました。
Sedona Parcは公園を住宅価値にした
Sedona ParcはLeyte Loopにあり、約3,000㎡の公園を住民が使える延長設備とする計画が紹介されています。
Parkタワー世代では地区の立地が価値、1016ではクラブとの接続、Park Pointではモールとの接続、Solineaでは都市型リゾート、Sedona Parcでは公園隣接型の暮らし、
というように、住宅価値の作り方が多様化していきます。
2010年代は「一つの正解」がなくなった
この時期になると、CBPのレジデンスは一種類ではなくなります。モールとつながる、スポーツクラブとつながる、
大規模なリゾート型コミュニティ、小規模なブティック型の住宅地、
という複数の住宅商品が同じ地区内に存在します。セブの住宅需要そのものが多様化したことを示しています。
複合化と開発会社の多様化
The Alcoves|モールとレジデンスを垂直方向に統合
The Alcovesはこの流れの一つの到達点です。現在のAyala Land Premier系の資料では、37階、480戸、58〜259㎡、1フロアあたり4〜10戸と確認できます。
さらにAyala Center Cebuへの専用アクセスを持ち、1階・2F・3Fには商業施設・飲食店があります。つまりモールの隣ではありません。モール・商業施設・レジデンスを垂直に積み重ねた開発です。
Park PointからThe Alcovesへ
Park Pointもモール接続型です。しかしThe Alcovesではさらに、住宅タワー、商業フロア、モール、飲食を一つの垂直型コミュニティとしてまとめています。
CBPの住宅が単なるコンドミニアムから複合用途の建築へ進化した例です。
住戸の広さも大きく広がった
The Alcovesでは58〜259㎡という幅があります。Parkタワー時代の1BR・2BR中心から、コンパクトな高級住戸、
家族向け、大型レジデンスまで幅広い住戸を一つのタワーで持つ方向へ変わっています。レジデンスの対象となる顧客層も広がっています。
Avalon|Ayala系以外の開発会社も入る
CBPの住宅史で重要なのは、Ayala系のプロジェクトだけではないことです。Primary HomesのAvalonもCebu Business Park内にあります。
Primary Homesは現在公式でAvalonの賃貸物件も掲載しており、現在も稼働している住宅物件であることが確認できます。これはCBPがAyala Groupだけの住宅市場ではなくなったことを示します。
Calyx Residences|セブ地元の開発会社の存在
InnolandのCalyx Residencesも重要です。現在公式ではCebu Business Park内の住宅コンドミニアムで、敷地面積1,516.51㎡、建物面積12,113.04㎡。自然、空気、光、空間を重視したコンセプトです。
Innolandは2005年設立の開発会社で、Cebu IT ParkのCalyx Centreのデザインコンセプトを住宅専用としてCBPに展開したのがCalyx Residencesだと説明しています。
セブ地元の開発会社が地区の住宅景観に参加しています。
CBPの住宅はAyalaだけではなくなった
初期のParkタワーや1016、Park PointはAyala・Cebu Holdings系の色が非常に強い開発でした。しかし地区が成熟すると、Primary Homes、Innolandなど別の開発会社のレジデンスも加わります。
これはビジネスパークが一つの開発会社の商品の集まりから、より広い都市住宅市場へ育ったことを意味します。
規模・密度・暮らし方の変化
約30年で何が変わったのか
1990年代から現在までを整理すると、住宅商品の価値が変わっています。1990年代:地区内に住めること自体が高級(Park Tower One)。
2000年代:低密度の高級タワーを継続(Park Tower Two)。2010年代前半:クラブなど地区の設備との接続(1016 Residences)。2010年代:モールへの専用アクセス(Park Point)。
同時期:都市型リゾート・コミュニティ
(Solinea)。同時期:ブティック型・公園隣接型(Sedona Parc)。その後:垂直型の複合用途(The Alcoves)。地区成熟後:Ayala系以外の開発会社も参加(Avalon、Calyx)。という流れです。
タワーから暮らし方の商品へ変わった
初期のレジデンスでは、何階建てか、何戸か、立地、プール、駐車場が主な住宅価値でした。現在は、モールへどうつながるか、公園をどう使うか、クラブ会員権、商業施設、
景観、コミュニティ、環境に配慮した設計まで含めてレジデンスを作ります。コンドミニアムから暮らし方を売る商品へ変化しています。
モールも住宅のインフラになった
Park PointやThe Alcoves以降、Ayala Center Cebuはレジデンスの近隣設備ではなくなります。買い物、食事、スーパー、エンターテインメント、銀行、各種サービス
を日常的に利用する住宅インフラの一部です。
モールと住宅の境界が薄くなっています。
オープンスペースも住宅価値になった
一方SolineaやSedona Parcでは、プール、景観、公園、オープンスペースが重要です。
高密度な都市部の中で、どれだけくつろげる空間を持つかが住宅価値になっています。「モールが近ければよい」という一方向だけには進んでいません。
住宅の密度も多様化した
住戸数を見ると、Park Tower Two 81戸、
1016 Residences 109戸、Park Tower One 112戸、
Sedona Parc 114戸、Park Point 255戸、The Alcoves 480戸、Palatine at Solinea 694戸と大きな差があります。CBPには小規模な高級コミュニティから大規模な住宅コミュニティまで共存しています。
資料から地区の成熟を読む
レジデンスの地図だけでは見えなかったこと
レジデンスを地図に並べるだけでは、CBPの住宅開発の本質は説明できません。
Park Tower OneとThe Alcovesを同じ地図に置いても、なぜ住宅商品がこれほど違うのか、どういう順番で開発されたのかまでは見えません。年代で追う方が地区の変化を理解できます。
Park Tower One・Twoの記録が大事な理由
Park Tower One・Twoは、現在の公式ウェブ情報が新しいプロジェクトほど豊富ではありません。それでも地区の歴史からは外せません。
この2棟がなければ、CBPのレジデンスはいつ始まったのか、1016が何を変えたのか、Park Pointがなぜ新しかったのかが分からなくなるからです。
古い資料も現在の地区を理解するために必要
現在の情報だけを見ると、新しいレジデンスしか残りません。
しかし地区の歴史をたどる場合は、旧Cebu Holdings資料、Ayala Landの開示資料、現在の開発会社のページを重ねる必要があります。
古い情報源だから使わないのではなく、過去の事実には当時の公式資料を使い、現在の状況には現在の情報源を使っています。
Cebu Business Parkは住宅地でもある
CBPは今でもビジネスパークという名前です。
しかしレジデンスの歴史を見ると、
Park Tower One、Park Tower Two、1016、Park Point、Solinea、Sedona Parc、The Alcoves、Avalon、Calyxと多くの住宅建物があります。
現在の実態はオフィス地区だけではありません。
ホテル・モール・レジデンスが一つの地区にある
さらにCBPには、Seda、Holiday Inn、Hop Inn、Ayala Center Cebu、オフィスタワー、レストラン、
銀行、専門サービス、レジデンスがあります。短期滞在者と居住者、会社員、買い物客が同じ地区を使っています。これが複合用途地区としての現在のCBPです。
約30年の住宅史から見えるCBPの成熟
住宅開発が一棟だけなら、住宅はビジネスパークの付属機能です。しかし30年近くにわたり、次のレジデンス、次のコンセプト、次の開発会社
が増えているなら、住宅は地区の中心機能の一つです。CBPは「仕事に行く場所」から「仕事をして、そのまま暮らせる場所」へ変わりました。
歴史から分かること
Cebu Business Parkのレジデンス史|まとめ
Cebu Business Parkの住宅史は、Park Tower One・Twoから始まる初期の高級タワーの時代までさかのぼります。旧Cebu Holdings資料ではPark Tower Oneは15階・112戸、1997年に完売。Park Tower Twoは15階・81戸、2005年に完売です。
その後、Ayala Land Premierの1016 Residencesが109戸の大型住戸中心の高級レジデンスとして登場し、City Sports Club Cebuへの直接アクセスを住宅価値に加えました。
Park Point Residencesでは255戸のレジデンスとAyala Center Cebuへの専用アクセスが組み合わされ、モールそのものが住まいの一部になります。
一方、Alveo LandはSolineaで2.6haの複数棟の都市型リゾートを展開し、Sedona Parcでは114戸のブティック型・公園隣接型レジデンスを作りました。
さらにThe Alcovesでは37階・480戸、58〜259㎡のレジデンスをAyala Center Cebuと垂直に一体化しています。
そして現在のCBPにはPrimary HomesのAvalonや、InnolandのCalyx ResidencesといったAyala系以外の開発会社の住宅もあります。Calyxは自然、空気、光、空間を重視した、セブ地元の開発会社独自のコンセプトを持っています。約30年の流れを一言でまとめると、「タワーに住む」から、「クラブとつながる」「モールとつながる」「リゾートのように暮らす」「公園と暮らす」
「商業施設と垂直に一体化する」へ変わってきました。
Cebu Business Parkのレジデンスの歴史は、単なるコンドミニアムの年代一覧ではありません。CBPがオフィス中心のビジネス地区から、買い物・ホテル・公園・クラブ・レジデンスを組み合わせた「暮らせる都市」へ成熟してきた記録です。
住宅開発の時系列データ
| 時代 | レジデンス | 主な特徴 |
|---|---|---|
| 1990年代 | Park Tower One | 15階・112戸、CBP初期の高級コンドミニアム |
| 2000年代 | Park Tower Two | 15階・81戸、初期の高級レジデンスの継続 |
| 2010年代初期 | 1016 Residences | 109戸、City Sports Clubとの関係 |
| 2010年代 | Park Point Residences | 255戸、Ayala Center Cebuへ専用アクセス |
| 2010年代 | Solinea | 2.6ha、複数棟の都市型リゾート |
| 2010年代 | Sedona Parc | 114戸、ブティック型・公園隣接 |
| 2010年代後半 | The Alcoves | 37階・480戸、モール上の複合用途レジデンス |
| 現在まで | Avalon・Calyx | Ayala系以外の開発会社も地区内で展開 |
最後に
初期の低密度な高級タワーから、クラブとの接続、モールへの専用アクセス、都市型リゾート、公園隣接型、商業施設とレジデンスの垂直統合へと多様化しました。
参考情報
情報確認日:2026年9月17日
主な確認先:
写真:Cebu Business Parkの通り(撮影:Martin Michlmayr/CC BY-SA 4.0)。Wikimedia Commonsより、トリミング・縮小して使用
