こんにちは、ナビセブ編集部の谷口まりです。親子でセブに移住しました。観光とグルメの記事を担当しています。
セブで身体を動かしながら文化を学びたいなら、ArnisやEskrimaという選択があります。ラタンの棒を使い、打つ、受ける、避ける、距離を取る動作を学ぶフィリピン武術です。Arnisは共和国法 No.9850によって、フィリピンの国技(National Martial Art and Sport)に指定されています。同法では、ArnisはEskrima、Kali、Garroteなどの名称でも知られるフィリピンの武術と説明されています。
その中でもセブは、Doce Paresをはじめとする多くのEskrimaの流派とエスクリマドール(Eskrimador)が活動してきた重要な場所です。今回は、旅行者がセブで安全にEskrimaを学ぶ方法、学校の探し方、体験レッスンで確認すること、服装、棒を扱うときのマナーを紹介します。
ナビセブ編集部のまとめ
旅行者もEskrimaを体験できる?
体験できます。初心者や短期旅行者を受け入れる学校またはインストラクターへ事前に連絡し、料金、スケジュール、場所、器材、防具を確認してください。初回は強さよりコントロールを学びます。
情報確認日:2026年8月31日
- ステップ 01
学校を探す - ステップ 02
条件を確認する - ステップ 03
入門レッスンを受ける - ステップ 04
安全と敬意を守る
Arnis・Eskrimaとセブの背景
Arnis、Eskrima、Kaliは何が違う?
フィリピンの武術について調べると、Arnis、Eskrima、Kali、フィリピン武術という複数の言葉が見つかります。共和国法 No.9850では、ArnisはEskrima、Kali、Garroteなどの名前でも知られていると説明されています。しかし、すべての学校が同じ名称、同じ技術体系、同じ歴史認識を持っているわけではありません。地域、流派、インストラクターによって、次のような違いがあります。
- 1本の棒を中心に学ぶ
- 2本の棒を使う
- 棒とナイフの動きを学ぶ
- 素手の技へ応用する
- 競技としての試合を重視する
- 護身術を重視する
- 伝統的な動きを保存する
- 近代的なトレーニングを取り入れる
旅行者が「どの呼び方が正しい」と決めつける必要はありません。まず学校やインストラクターが使っている名称を尊重し、その流派が何を教えているのかを聞くことが大切です。
Arnisはフィリピンの国技
2009年12月11日に成立した共和国法 No.9850は、Arnisをフィリピンの国技(National Martial Art and Sport)に指定しました。法律では、Arnisについて、1本または2本の棒などを使用し、振る、打つ、突く、受け流すなどの技術を行うフィリピンの武術・スポーツと説明しています。
同じ原理を素手、足技、ブロック、関節技、組み技などへ応用することも示されています。Arnisは、単に「棒を振り回す運動」ではありません。距離、角度、タイミング、相手の動きへの反応を学ぶ体系です。スポーツとして競う形もあれば、文化や伝統として受け継ぐ形もあります。セブで体験する意味は、技を一つ覚えることだけではありません。セブアノの人々が守り、教え、世界へ広げてきた身体文化に触れることにあります。
セブとDoce Pares
Doce Paresは、1932年にセブ市で設立されたEskrimaの団体です。
複数のEskrimaのマスターや流派が集まり、トレーニング、試合、海外への普及に大きな役割を果たしてきました。2026年にもDoce Pares Headquartersはセブ市でトレーニングを行い、夏季クラスや通常のトレーニングを公式SNSで案内しています。ただし、Doce ParesだけがセブのEskrimaではありません。Balintawak、Cacoy Doce Pares、Lapunti Arnis de Abanicoなど、セブと関わるさまざまな流派やインストラクターがいます。同じ名称の中にも支部や指導内容の違いがあります。
有名な名前だけで学校を選ばず、インストラクター、レッスン内容、安全管理、旅行者の受け入れ、場所、スケジュールを確認してください。
WEKAFもセブから世界へ広がった
World Eskrima Kali Arnis Federation、通称WEKAFは、Eskrimaを競技スポーツとして世界へ広げてきた国際連盟です。WEKAFは1989年にセブ市で設立され、最初の世界選手権もセブで開催されました。
2022年と2024年には、マンダウエシティで世界選手権が行われています。2026年大会はインドで開催され、セブから始まった競技組織が国際的に活動を続けています。防具を着けて競う競技としてのEskrimaと、初心者向けの基礎レッスンは同じではありません。試合の動画を見て激しく打ち合うものだと思うかもしれませんが、初回レッスンでは、姿勢、距離、棒の持ち方、基本的な角度などから始めるのが一般的です。
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学校を探し、予約条件を確認する
学校やインストラクターを探す方法
セブでレッスンを探す場合は、次の言葉で検索できます。
- Eskrima training Cebu
- Arnis lesson Cebu
- Filipino martial arts Cebu
- Doce Pares Cebu training
- Balintawak Eskrima Cebu
- Eskrima private lesson Cebu
- Beginner Arnis Cebu
- FMA training camp Cebu
検索結果には、現在活動していない学校や古いスケジュールも表示されます。ウェブサイトだけでなく、公式FacebookやInstagramの最終更新日を確認し、インストラクターへ直接連絡してください。個人のSNSで募集している場合は、インストラクターの所属、経験、練習場所、安全装備、料金を確認します。
予約前に確認する8項目
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- 完全な初心者でも参加できるか
武術経験がない場合は、そのことを伝えます。空手、ボクシング、フェンシングなどの経験があっても、Eskrimaの距離や棒のコントロールは異なります。 - 一回だけのレッスンがあるか
通常クラスは、継続して通う生徒を対象としている場合があります。短期旅行者には、プライベートの入門レッスンや訪問者向けのトレーニングが利用できるか尋ねます。 - 料金
グループレッスン、プライベートレッスン、トレーニングのパッケージでは料金が異なります。料金に次の項目が含まれるか確認してください。インストラクター料、練習スペース、ラタンの棒、防具、登録料、修了証、ユニフォーム、器材の保証金 - 講習場所
正式なジム、学校、屋外、公園、インストラクターのプライベート空間など、場所はさまざまです。初めて会う個人インストラクターの場合は、活動実績と場所を確認し、昼間の安全な会場を選びます。 - 必要な器材
ラタンの棒を借りられるか、自分で購入する必要があるかを聞きます。初心者が土産物の棒を持参しても、トレーニングに適しているとは限りません。 - 防具
相手と組む練習や、実際に当てる練習を行う場合は、ヘッドギア、グローブ、ボディプロテクターなどが必要になることがあります。何を学校が用意し、何を持参するのか確認します。 - 健康状態とけが
肩、肘、手首、腰、膝に問題がある場合は、レッスン前にインストラクターへ伝えます。過去のけがを隠して、無理に動いてはいけません。 - 撮影
レッスンを撮影してよいか、SNSへ公開してよいかを確認します。流派によっては、特定のトレーニング内容の撮影を認めていない場合があります。
予約連絡と初回レッスン
インストラクターへ送る英語メッセージ

初めて体験する場合は、次のように送れます。
Hello. I am visiting Cebu and would like to take an introductory Eskrima lesson. I am a complete beginner. Do you accept short-term visitors? Please let me know the schedule, fee, location and equipment I need to bring.
こんにちは。セブを旅行中で、Eskrimaの入門レッスンを受けたいです。完全な初心者ですが、短期旅行者も受け入れていますか?スケジュール、料金、場所、必要な器材を教えてください。
武術経験がある場合は、競技名と経験年数も伝えます。インストラクターから返信を受け、予約が確定してから練習場所へ行きましょう。
トレーニングで使えるセブアノ語
技が分からないときは、理解したふりをして続けないでください。Palihog, usba.と伝え、もう一度見せてもらうほうが安全です。
初回レッスンでは何を学ぶ?
学校や流派によって異なりますが、初回は次のような基本から始まることがあります。
礼と礼儀
インストラクターや練習相手への挨拶、棒の扱い方、練習場所の規則を学びます。
棒の持ち方
強く握り続けるのではなく、打つ動作の途中でコントロールできる持ち方を教わります。
構えと足さばき
その場で腕だけを振るのではなく、身体の向き、重心、前後左右への移動を学びます。
攻撃の角度(Angles of Attack)
攻撃が来る方向を角度として整理し、打ち方や防御の基本を練習します。角度の数え方や順番は流派によって異なります。他の学校で覚えた番号を押し通さず、そのインストラクターの方法に従ってください。
基本の防御
ブロック、受け流し、距離の取り方などを、ゆっくりした動作で練習します。
相手と組む練習
インストラクターまたは相手と交互に動きます。相手へ当てることではなく、決められた場所で棒をコントロールすることが目的です。
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棒と相手の安全を守る
棒は玩具ではない
練習用のラタンの棒でも、強く当たればけがをします。レッスン中は、インストラクターの許可なく振り回さないでください。特に次の行為は危険です。
- 相手が準備する前に打つ
- 指定以上の速さや強さで打つ
- 頭や手を狙ってふざける
- インストラクターの説明中に棒を振る
- 狭い場所で大きく振る
- 壊れた棒を使い続ける
- 防具なしで本格的に当て合う練習を始める
- お酒を飲んだ状態で練習する
棒に亀裂やささくれがある場合は、手で直接こすらずインストラクターへ伝えます。技術を見せたいからと、初心者同士で勝手にスパーリングを始めてはいけません。
本物のナイフやボロを使わない
Eskrimaには刃物を想定した動きやトレーニングもあります。しかし、初心者が本物のナイフ、ボロ、マチェーテなどを使って練習する必要はありません。刃物を扱うレッスンがある場合でも、安全な練習用の道具を使い、インストラクターの管理下で行います。旅行者が公共の場所やホテルで棒や練習用ナイフを振り回せば、周囲に恐怖を与えたり、保安上の問題になったりします。
器材はケースやかばんへ入れ、練習場所まで安全に運びます。航空機へ持ち込めるかどうかも、航空会社と空港の規則を確認してください。
練習相手を尊重する
Eskrimaは相手との距離を学ぶ武術です。相手がいるからこそ、自分のタイミングやコントロールを確認できます。初参加では次のことを守りましょう。
- インストラクターが決めた速さに合わせる
- 相手の身体へ勝手に当てない
- 当てる強さを確認する
- 痛みがあればすぐに伝える
- 相手が止めたら自分も止める
- 技を競い合わない
- 他の武術と優劣を比較しない
- インストラクターの肩書きや呼び方を確認する
- 終了後に相手へお礼を伝える
経験者でも、別の流派では初心者です。知っている技に似ていても、まずインストラクターの説明を聞いてください。
服装・体調・撮影の準備
必要な服装と持ち物
初回レッスンには、次のものを用意します。
- 動きやすいTシャツ
- 長ズボンまたは運動用のボトムス
- 練習場所に合った運動靴
- 飲料水
- タオル
- 着替え
- 必要に応じて室内用の靴
- 身分証明書
- 少額の現金
- インストラクターに指定された器材
短パンで参加できる学校もありますが、膝を床につく動きや当てる練習がある場合があります。ユニフォームが必要かどうかも事前に確認してください。一回の体験レッスンのために、許可なく別の学校や武術のユニフォームを着て行く必要はありません。
暑さと肩の使いすぎに注意する
セブの練習場所がすべて冷房完備とは限りません。扇風機や自然換気だけのジムでは、短いレッスンでも大量に汗をかきます。また、初心者は腕の力だけで棒を振り、肩、肘、手首へ負担をかけやすくなります。
次の症状があれば練習を止めます。
- 肩や肘の鋭い痛み
- 手や指のしびれ
- 棒を握れない
- めまい
- 吐き気
- 息苦しさ
- 胸の痛み
「せっかくセブまで来たから」と、痛みを隠して続けてはいけません。
写真より先に技と歴史を聞く
Eskrimaのマスターと一緒に棒を構えた写真は、印象的に見えます。しかし、Eskrimaは観光用の衣装体験ではありません。撮影だけを目的にせず、その流派の名前、歴史、インストラクターが誰から学んだのかを聞いてみてください。古い写真、練習用の棒、大会の記録などについて話を聞けることもあります。撮影するときは、インストラクター、相手、学校へ許可を取ります。技術動画を公開する場合は、内容やクレジットの表示方法も確認してください。
セブアノの人々が長く守ってきた文化を、旅行者が消費するだけでなく、敬意を持って学ぶことが大切です。
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👨💻 ナビセブ編集部
ナビセブ編集部の結論
セブでArnisやEskrimaを体験するなら、公式の学校か信頼できるインストラクターに事前に連絡します。
初心者や短期旅行者を受け入れているか、料金、スケジュール、場所、器材、防具を確認します。
レッスンでは強く打つことよりコントロールを学び、流派を尊重し、相手の安全を守り、本物の刃物は使わないことが基本です。
よくある質問
よくある質問
武術未経験でも参加できますか?
初心者向けレッスンを提供する学校なら参加できます。予約時に完全な初心者であることを伝えてください。
一回だけの体験はできますか?
プライベートの入門レッスンや訪問者向けのトレーニングがある学校もあります。通常クラスのみの場合もあるため、事前確認が必要です。
ラタンの棒を購入する必要がありますか?
学校が貸し出す場合があります。購入前に長さ、太さ、素材などインストラクターの指定を確認してください。
子どもも参加できますか?
年齢制限、保護者同伴、子ども向けクラスの有無は学校によって異なります。大人のレッスンへ無断で参加させないでください。
棒を日本へ持ち帰れますか?
航空会社、出発空港、到着国の税関や保安検査の規則によって異なります。機内持ち込みを前提にせず、関係機関へ確認してください。
最後に
まとめ|動きを学ぶとセブの文化が見えてくる
セブでArnisやEskrimaを体験するなら、公式の学校または信頼できるインストラクターへ事前に連絡します。初心者や短期旅行者を受け入れているか、料金、スケジュール、場所、器材、防具を確認してください。レッスンでは、強く打つことよりコントロールを学びます。インストラクターの流派を尊重し、相手の安全を守り、本物の刃物を使わないことが基本です。セブアノの人々の動きを見て、自分の身体で同じ角度とタイミングを試してみる。それは、歴史を読むだけでは分からないセブとの出会いです。
Arnis・Eskrimaは、身体を通してセブアノの文化へ近づくPLAY WITH CEBUです。
参考情報と実用データ
参考情報
- 共和国法 No.9850|Supreme Court E-Library
- 共和国法 No.9850|Lawphil
- Doce Pares Headquarters|Official Facebook
- WEKAF International|Official Facebook
- Cebu Daily News|WEKAF World Championships in Mandaue
※レッスンの料金、スケジュール、器材、年齢制限、撮影条件は学校やインストラクターによって異なります。予約時に公式窓口へ最新情報をご確認ください。
- 初心者の参加:初心者向けレッスンを提供する学校やインストラクターがあります
- 短期旅行者:プライベートレッスンや入門セッションを受けられる場合があります
- 予約:必須です。突然練習へ入らないでください
- 主な道具:ラタンの棒を使うことがあります
- レンタル:学校が用意する場合がありますが、事前確認が必要です
- 服装:動きやすい服、運動靴、必要に応じて防具
- 料金:学校、グループ、プライベートレッスン、時間によって異なります
- 注意点:本物の刃物や硬い武器を初心者が勝手に扱ってはいけません
| セブアノ語 / 英語 | 日本語 |
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