こんにちは、ナビセブ編集部の谷口まりです。親子でセブに移住しました。観光とグルメの記事を担当しています。
セブ島旅行を調べれば調べるほど、「ここも行きたい」「せっかくだから、あそこも行きたい」という場所が増えていきます。Oslob、Moalboal、Kawasan Falls、Bantayan Island、Malapascua、マクタン、セブ市、歴史ある町、山、レストラン、カフェ。全部入れようとすると、旅行はどんどん忙しくなります。しかし私は、セブ旅行では、1回ですべてを見ようとしなくていいと思っています。むしろ、「次に来る理由を少し残して帰る」くらいの方が、セブという旅行先には合っています。Cebu Provincial Tourism Officeは現在、セブ州を51の市町村、約840kmの海岸線、167の島と小島を持つ旅行先として紹介しています。
さらに公式観光サイトには12のおすすめルート(Curated Routes)があり、北のBantayanから南のOslobまで、海だけではなく山、歴史遺産、文化、自然などを含めてセブ全体を紹介しています。つまりセブは、一度の旅行で「制覇する場所」ではありません。何度か来ることで、まったく違うセブが見えてくる場所だと思います。
セブを1回で全部見ることはできる?
もちろん、主要な観光地を効率よく回ることはできます。セブ市、マクタン、Moalboal、Badian、Oslob。数日あれば複数の有名な旅行先へ行くことは可能です。しかし、それは、セブを全部見たという意味ではありません。Cebu Tourism公式サイトには、51すべての市町村を紹介する「Explore Cebu」があります。
公式サイト自身が、“Every municipality is a chapter. Every city is a story.”という考え方で、それぞれの町に異なる景観、文化、見どころがあることを示しています。有名な場所だけをつないでも、セブの一部を見たにすぎません。
だから私は、「主要観光地を全部回る」より、「今回どのセブを見るか」と考えた方が面白いと思っています。
ナビセブ編集部のまとめ
先に答えを確認
セブは1回で制覇する場所ではありません。初回は入口を知り、2回目は定番の観光地から少し外れ、3回目には旅行の速度を変える。行かなかった場所を残すことが「次に来る理由」になります。
一つのセブに異なる旅がある

セブは南北に長く、その中で旅行の性格が変わります。例えば南西部のBadian。Cebu Tourism公式では、セブ市から約100km南西に位置し、Kawasan Falls、キャニオニング、トレッキング、Lambug Beachなどを楽しめるアドベンチャーの旅行先として紹介されています。
一方、北端のDaanbantayan。セブ市から約130km北にあり、Malapascua Islandへの玄関口です。Malapascua、Gato Island、Monad Shoalなど、ダイビングや島の観光を中心とした世界になります。さらにBantayan IslandのSanta Feへ行けば、平らな白砂のビーチ、透き通った浅瀬、ゆっくりした島での滞在という、また別のセブになります。
同じセブでも、アドベンチャーのセブと島のセブでは旅行内容がほとんど違います。
南部セブだけでも一つの旅行になる

南部セブというと、Oslob、Moalboal、Kawasan Fallsの3つが有名です。しかし、それだけではありません。例えばBoljoon。セブ市から約90km南に位置し、Cebu Tourism公式ではスペイン統治時代の建築や歴史的な教会、石畳の通りなどを残す“Heritage Town of Southern Cebu”として紹介されています。
Aloguinsanは、マングローブの生態系や地域主体のエコツーリズムに力を入れている西海岸の町です。Cebu Tourism公式も、環境保全と地域の発展を組み合わせた持続可能な観光の町として紹介しています。
つまり南部セブだけでも、海、アドベンチャー、滝、歴史遺産、地域観光という複数のセブがあります。OslobとKawasan Fallsへ行ったから、「南部セブは見た」とは限りません。
北部セブにも異なる旅がある

北部セブも同じです。BantayanやMalapascuaが有名ですが、その途中にもさまざまな旅行先があります。例えばCarmen。セブ市から約47km北にあり、Cebu Safari and Adventure Parkをはじめ、なだらかな丘や農村の景観を持つ北部セブの町として紹介されています。
さらに北西へ行けばTuburanがあります。Cebu Tourism公式では、Tuburanをセブで最も面積の広い町として紹介し、冷たい泉、大理石の渓谷、高地のコーヒーなどを代表的な特徴としています。セブ市からは約80km北西です。
このような場所まで見ていけば、北部セブだけでも何度も旅行できます。
有名観光地だけがセブではない
初めての旅行では、有名な場所へ行くのが普通です。それでいいと思います。私も初めてセブへ来る人に、いきなり小さなバランガイや地元の町だけを回る旅行をすすめるわけではありません。
Oslob、Kawasan Falls、Moalboal、マクタン、セブ市。まず代表的なセブを見る。しかし、2回目になると少し変わります。「前回行かなかった場所へ行ってみよう」となります。3回目になると、有名観光地そのものより、地元のレストラン、市場、小さな町、カフェ、祭り、地元のビーチなどへ興味が向く人もいます。ここからセブ旅行がかなり面白くなります。
初回はセブの入口を知る

訪問回数で変わるセブの見方
- 1回目
有名な場所を含むセブの入口を知る - 2回目
定番の観光地から少し外れ、見る深さを変える - 3回目
同じ場所へのリピートも含め、旅行の速度を変える
私は初めてのセブ旅行で、全部を見る必要はないと思っています。例えば、セブ市+マクタン。これだけでも、街、歴史、食事、買い物、ビーチ、リゾート、マリンアクティビティというかなり違うセブを見られます。あるいは、マクタン+南部セブ。
海とアドベンチャーを中心にする。それでも十分です。最初の旅行は、セブの入口くらいに考えてもいい。そこで自分が何を好きなのかが分かれば、次の旅行は作りやすくなります。
「行かなかった場所」を失敗だと思わない
旅行が終わると、「あそこへ行けなかった」と思うことがあります。しかし、それを失敗だと思う必要はありません。
例えば、Bantayanへ行かなかった。Malapascuaへ行かなかった。Oslobへ行かなかった。それなら、次のセブ旅行の目的地がすでに一つできています。特にセブでは、遠方の目的地を無理に一つ追加すると、移動、ホテルの変更、ボート、早朝出発などが増えます。予定を増やしても、旅行時間そのものが増えるわけではありません。
一つ増やせば、別の場所で使える時間が減ります。だから、行かなかった場所を残すことも旅の組み立て方の一つだと思います。
2回目は見る深さを変える

2回目のセブ旅行なら、前回行った場所へもう一度行ってもいいでしょう。しかし少しだけ地元側へ動くのも面白いと思います。例えば初回が、マクタンのリゾート、Oslob、Ayalaだったとします。2回目は、南部セブに泊まる。歴史ある町へ寄る。北部セブへ行く。
地元のレストランを探す。公設市場を見る。こうすると、同じセブなのに旅行内容が変わります。観光地を増やすのではなく、セブを見る深さを変えるという旅行です。
3回目は旅行の速度を変える

セブへ何度か来ると、旅行の予定を以前ほど詰めなくなる人もいます。朝から全部観光しない。同じカフェへもう一度行く。ホテルのプールで過ごす。お気に入りのレストランへ戻る。友人に会う。一つの町に数日いる。これは、観光する場所がなくなったからではありません。むしろ、セブで何をしたいかが分かってきたからだと思います。
「有名だから行く」から、「自分が好きだから行く」へ変わります。ここまで来ると、セブは単純な観光地ではなくなってきます。
Cebu Tourism公式も「一つの場所」として見せていない
現在のCebu Provincial Tourism Officeの公式サイトは、セブを単一のビーチリゾートとして紹介していません。
Bantayanのターコイズブルーの海、Oslobのジンベエザメ、Moalboalのイワシの群れ、山のトレイル、歴史ある町、文化、近代的な都市。これらを、“many places woven into one destination”という考え方でまとめています。
これはセブ旅行を考えるうえで、とても大切だと思います。一つのセブの中に、いくつもの旅があります。だから一度で全部回る必要がないのです。
「次に来る理由」がある旅行先は強い
旅行先には、「一度行けば満足」という場所もあります。有名なスポットを見て、写真を撮って、帰る。しかしセブは、違う楽しみ方を作りやすいと思います。
1回目はビーチ+街。2回目は南部セブ。3回目は北部セブ。4回目は島での滞在。5回目は地元のセブ。同じ旅行先へ戻っても、まったく違う旅行にできます。これはセブの大きな強みです。
好きなセブを一つ見つける

旅行前には、「セブで一番おすすめは?」という質問が出ます。しかし私は、セブでは一つに決めにくいと思っています。アドベンチャーが好きならBadianが面白い。ダイビングならMalapascuaへ行きたい。白砂のビーチならBantayanが合う人もいる。歴史が好きならBoljoonなどの歴史ある町にも価値があります。
街歩きが好きならセブ市をもっと深く見てもいい。どれが一番いいかではありません。自分がどのセブを好きになるかです。それを見つけることが、初回旅行の一番大きな成果でもいいと思います。
「全部行く旅行」は意外とセブが見えなくなる
少し矛盾して聞こえるかもしれません。たくさん行けば、セブをたくさん見られるはずです。
しかし、朝から車、着いたらアクティビティ、すぐ移動、写真、また車、翌朝また出発、を繰り返すと、有名な景色はたくさん見ても、その場所の日常はあまり見えません。レストランでゆっくりする時間。夕方に歩く時間。地元の人を見る時間。何となく入った店。こうしたセブがなくなります。
だから、目的地を減らすことが、逆にセブを見る時間を増やすこともあります。
1回目と2回目で役割を分けてもいい
例えば、1回目はセブらしい代表体験を見る。2回目は前回行かなかったエリアへ行く。3回目は地元のセブを見る。このくらいに分けてもいいと思います。特に日本などセブへの航空アクセスがある市場からなら、「人生で一度だけ行く大旅行」としてすべて詰め込む必要はありません。
一度目でセブが好きになれば、次があります。
ナビセブ編集部なら「一つ残して帰る」
私なら、旅行の予定を見て、少し予定が多すぎると思ったら、一つ削ります。Bantayanは次回。Oslobは次回。あのレストランは次回。無理に全部入れません。そして、「次にセブへ来たらこれをしよう」というものを一つ残します。
私はセブに長く住んでいますが、それでもまだ行っていない場所や、もう一度行きたい場所があります。セブはそういう場所です。一度ですべてを見る必要がない。むしろ、何度か見ることで、ビーチリゾートのセブ、アドベンチャーのセブ、街のセブ、地元のセブという違う顔が見えてきます。
2回目に同じ場所へ行くのも間違いではない
「せっかく2回目なら別の場所」と思う必要もありません。前回気に入ったレストラン、同じリゾート、同じビーチ、同じカフェへ戻ってもいい。一度目は観光客として見た場所でも、二度目は少し余裕があります。道が分かる。注文方法が分かる。時間の感覚が分かる。
その分、周りを見る余裕ができます。繰り返し訪れることで深くなる旅行もあります。
戻る旅は滞在の質を変える

セブの旅の組み立てでは、セブ旅行をどのように組み立てるかを考えてきました。4つの旅行スタイルを決める。1日1大目的にする。滞在エリアを選ぶ。日帰りと宿泊を使い分ける。宿泊地を分けることを考える。丸一日使える日数を数える。予定の重さ(重・中・軽)を並べる。
予約しすぎない。余白を作る。そして最後が、全部見ようとしないことです。これができると、「何か所行けたか」だけではなく、セブでどんな時間を過ごしたかで旅行を考えられるようになります。そこから先は、もう少しゆっくりセブを見る旅行もできます。
👨💻 ナビセブ編集部
ナビセブ編集部の結論
セブ州には現在、公式観光サイトで紹介されているだけでも、51の市町村、約840kmの海岸線、167の島と小島、12のおすすめルートがあります。北にはBantayanやMalapascua。南にはBadian、Boljoon、Oslob。
西側にはAloguinsanやTuburan。そしてセブ市、マクタンがあります。一度ですべてを見る必要はありません。最初の旅行で、自分が好きなセブを一つ見つける。行けなかった場所を一つ残す。そして、「次はあそこへ行こう」と思って帰る。それも、とてもいいセブ旅行だと思います。旅行は、全部見たら成功なのではありません。
もう一度来たいと思える場所を見つけたら、それも成功です。1回の旅行でセブを終わらせない。「次に来る理由」を残して帰る。これが、ナビセブが考えるセブ旅行の組み立て方です。






