ナビセブ編集部のまとめ
466室の施設に共同生活用396ユニットとホステル70室を併設。開業時料金と2023年計画値を現在の条件と混同しない。
2023年の計画と2025年の開業値を分ける

Cebu IT Parkで「住む場所」を探すと、コンドミニアムやホテルだけではありません。2025年4月に正式開業したThe City Flats Cebu I.T. Parkは、コリビングとホステルを組み合わせた新しいタイプの居住施設です。
Ayala LandがCebu IT Park内に開発した14階建ての施設で、正式開業時の2025年4月時点では466室、内訳はコリビング用396ユニットとホステル70室と発表されています。
若い社会人や学生を主な利用者として想定し、IT Parkの中に比較的手の届きやすい価格で住める場所を作ることを目的としています。
一方、2023年の上棟時には460ユニットと報じられていました。これは開業前の計画段階の数字であり、その後正式開業時に466室へ更新されています。この記事では、より新しい2025年の正式開業時の数字を使用します。
この記事では「The City Flatsがおすすめか」を評価するのではなく、コリビング、ドミトリー、ホステルは何が違うのか、どんな部屋があり、IT Parkの中でどんな役割を持つ施設なのかを整理します。
The City Flatsは何の施設?
The City Flatsは、一般的なホテルでも個人所有のコンドミニアムでもありません。
Ayala Landが展開するコリビングのブランドで、Cebu IT Park店はビサヤ・ミンダナオでは初のCityFlatsとして開業しました。
2025年4月28日に正式オープンし、翌29日にSunStar Cebuが開業を報じています。
施設の大きな特徴は、コリビングの部屋とホステルの部屋を同じ建物内に持つことです。
コリビングは中長期滞在を想定し、複数人が一つのユニットをシェアしながら暮らします。一方、ホステルは数日から短期間の宿泊にも使える形式です。そのためThe City Flatsは「住む場所」と「泊まる場所」の中間にある施設と考えると分かりやすいでしょう。
正式開業時は466室
2025年4月の正式開業時、The City Flats Cebu I.T. Parkは、総数466室(コリビング用ユニット396、ホステル70室)、14階建ての構成で発表されました。
2023年の上棟時には460ユニットと報じられていましたが、その後の正式開業情報では466室となっています。ナビセブでは、計画途中の数字より正式開業後の数字を優先します。
この違いは小さく見えますが、古い460という数字を残したままにせず、正式開業後の数字を使う方が正確です。
共同生活と短期ホステルは契約目的が違う
コリビングの部屋は最大4人で利用
2023年の計画発表では、コリビング用ユニットは最大4人まで入居できる設計と説明されています。各ユニットには収納と専用バスルームがあり、家具も備え付けられています。つまり昔ながらの大部屋のドミトリーとは少し違います。
複数人でシェアしますが、住むことを前提に収納やバスルームを含めて設計されています。
共用エリアや簡易キッチンも用意され、寝るだけのドミトリーではなく、一定期間生活するためのコリビング施設です。
若い社会人や学生にとっては、IT Park内で個別にコンドミニアムを借りるより初期費用や契約の負担を抑えやすい住宅モデルになります。
ホステルの部屋も70室ある
The City Flatsにはコリビングだけでなく、70室のホステルがあります。2026年現在、Booking.comでもThe City Flats Cebu IT Parkはホステルとして実際に予約可能です。
現在のBooking.comではStandard Twin Room、Standard Queen Room、Double or Twin Roomなど複数の部屋タイプが掲載されています。専用バスルーム、エアコン、テレビなどを備える部屋も確認できます。
さらに別の現行の掲載では、4-Bed Male Dormitory Room(二段ベッド4台、269平方フィート、専用バスルーム、無料Wi-Fi)というドミトリータイプも掲載されています。
つまり、The City Flatsは「長期のコリビングだけ」の施設ではなく、2026年現在は短期宿泊でも実際に利用されています。
コリビングとホステルは何が違う?
この2つを分けるとThe City Flatsの仕組みが分かりやすくなります。コリビングは住むことが中心です。複数人でユニットをシェアし、月単位など比較的長い期間を想定します。ホステルは宿泊が中心です。
旅行、短期出張、数日から数週間などの一時的な滞在にも対応します。The City Flatsはこの2つを同じ建物に入れることで、IT Parkで働く人だけでなく、一時的に滞在する人も利用できる施設になっています。
Seda Central Blocのようなホテル+サービスレジデンスとは似ているようで、かなり違います。Sedaはホテルのサービスを中心にアパートメントタイプを加えていますが、The City Flatsはコリビングを中心にホステルを組み合わせています。
PWD対応の部屋もある
The City Flatsの開発情報で特徴的なのが、PWD(障がいのある人)への対応です。2023年の計画発表では、各階にPWDまたは特別な配慮が必要な人向けのユニットを1室設けると説明されています。
2025年の正式開業時も、PWD対応の部屋を含む部屋の選択肢が報じられています。Booking.comでも、障がいのある方向けの設備が現在の設備一覧に掲載されています。
これは単に部屋数を増やすだけでなく、インクルーシブな住まいを意識したプロジェクトであることを示しています。
2026年現在は短期宿泊でも使える
The City Flatsが面白いのは、2025年の開業時には若い社会人や学生向けのコリビングとして強く打ち出されていましたが、2026年現在はBooking.comでホステルとして短期予約もできることです。
Standard Twin、Standard Queen、Double / Twin、Dormitoryなど複数の部屋タイプが掲載されています。
そのため現在は「長期のドミトリー」と「短期のホステル」の両方を持つ施設として見るのが最も正確です。
開業時の料金には時点を付ける
料金は正式開業時に月₱6,100から
2025年4月の正式開業時、SunStar Cebuはコリビングの部屋を月₱6,100から、ホステルを1泊₱1,800からと報じています。ただし、これは2025年4月のオープン時点の開始価格です。
2026年9月現在の固定料金ではありません。実際にBooking.comでは宿泊日、部屋タイプ、キャンセル条件によって料金が変わっています。
そのためナビセブでは「現在も月₱6,100」とは書かず、開業時価格は月₱6,100からだったと明確に時点を付けて扱います。長期契約の現在料金はThe City Flatsへ直接確認する必要があります。
共用空間と生活サービスが共同生活を支える
屋上庭園とソーシャルホール
The City Flatsは、各部屋だけで完結する施設ではありません。2023年の開発情報では、入居者が交流できる屋上庭園が設けられると説明されています。
2025年の正式開業時には、アーティストのJP Pinpinによる壁画を設置したソーシャルホールも紹介されています。入居者同士のコミュニティを作ることが、コリビング施設としての重要な考え方です。
個人所有のコンドミニアムでは、自分のユニットとプール、ジムなどの共用設備が中心になります。コリビングでは、共用スペースで他の入居者と交流すること自体が施設の設計の一部になっています。
地上階には店舗も入る計画
正式開業時の2025年情報では、地上階にランドリーショップや飲食店などの店舗スペースがオープンする予定と報じられています。
2026年現在のBooking.comでも施設内のミニマーケットが設備として掲載されています。長期居住では、部屋そのものよりランドリー、食事、コンビニなどの日常的な施設が近いことが重要です。
The City FlatsはCebu IT Park内にあるため、建物の外へ出てもレストラン、コンビニ、Central Bloc、スーパーなどへ歩いて行けます。
24時間のフロントと警備
2023年の計画発表では、The City Flatsには24時間・週7日の警備とフロントサービスがあると説明されています。
2026年のBooking.comでも24時間対応のフロントデスク、終日の警備、コンシェルジュサービスが掲載されています。これは個人所有のコンドミニアムを借りる場合との大きな違いです。
Airbnbなどの個人所有の部屋ではオーナーやホストがチェックインを管理する場合がありますが、The City Flatsでは施設の運営会社がフロントデスクを持っています。
ホステルとして短期利用する人にとっても分かりやすい仕組みです。
毎日の客室清掃も確認できる
Booking.comの2026年現行情報では、毎日の客室清掃も設備として掲載されています。
ただし、長期のコリビング契約と短期のホステル利用でサービス条件が同じとは限らないため、すべての入居者が毎日清掃を受けられると解釈するべきではありません。
しかし、現在宿泊商品として販売されているホステルの部屋については、ホテルに近い運営サービスを持っていることが分かります。The City Flatsを単なるドミトリーと呼ぶだけでは、現在の実態を十分に説明できません。
駐車場もある
2026年のBooking.comでは敷地内の無料専用駐車場も掲載されています。IT Parkでは徒歩生活がしやすい一方、車やバイクを使う人も多くいます。
長期滞在の場合、駐車場があるかどうかはコンドミニアムや住まい選びでは重要です。ただし駐車区画の数や長期入居者向けの料金条件までは今回確認できていないため、固定条件としては書きません。
職場の近くで暮らす選択肢を広げる
The City Flatsは、Cebu IT Park内で月単位のコリビングと短期のホステルを同じ建物に備えます。通常のホテルは宿泊サービス、個人所有のコンドミニアムの賃貸は住戸ごとの契約が中心です。滞在期間だけでなく、共同生活の範囲、料金に含まれるサービス、退去条件で比較してください。
最後に|共同生活と短期宿泊を組み合わせる
The City FlatsはIT Parkの住宅の変化を象徴する
Cebu IT Parkは、最初はオフィスを中心に成長しました。
その後Avida Towers Cebu、Avida Towers Riala、Calyx Centre、38 Park Avenueなど住宅用のコンドミニアムが増えました。The City Flatsはその次の段階です。
コンドミニアムを購入したり1ユニットを丸ごと借りたりしなくても、シェア型の暮らしでIT Park内に住める選択肢を作りました。
しかも2026年現在はホステルとして短期滞在にも対応しています。
The City Flats Cebu IT Parkは、ホテルでも個人所有のコンドミニアムでもない、仕事場のすぐ近くで暮らすための大規模なコリビングと、短期宿泊のホステルを組み合わせた新しい居住施設です。
Cebu IT Parkが「働く場所」だけではなく、若い社会人が実際に生活する街へ変わっていることを理解するうえで、非常に分かりやすい施設の一つです。
主な情報源:Ayala Land関連の発表、SunStar Cebu、Booking.comの2026年現行の宿泊情報
参考情報
情報確認日:2026年9月17日
主な確認先:
写真:上空から見たセブITパーク(撮影:Patrickroque01/CC BY-SA 4.0)。Wikimedia Commonsより、トリミング・縮小して使用
