セブ留学では、マンツーマン授業の多さが大きな特徴として紹介されます。教師と学生が1対1なら、グループ授業より話す機会を作りやすいことは確かです。しかし、50分間ずっと学生が話しているわけではありません。
教師の説明を聞く、教材を読む、英文を書く、答えを考える、発音を聞き比べるといった時間もあります。同じマンツーマン授業でも、会話、文法、リーディング、発音では、学生が話す時間が異なります。
そのため、「マンツーマンを6コマ受けた」だけでは、実際のスピーキング量は分かりません。この記事では、50分授業を4種類の時間に分け、学生の発話時間を測る方法を説明します。
結論
先に結論
50分を4種類に分ける
記事のポイント
マンツーマン授業を次の4つに分けます。学生の発話割合は、次の式で計算します。
学生の発話時間(分) ÷ 実際の授業時間 × 100
50分授業で学生が20分話した場合は、40%です。ただし、学生の発話割合が高い授業ほど、必ず良い授業という意味ではありません。
学生の発話時間とは何か
学生の発話時間は、授業中に学生が対象言語で話している時間です。セブ留学の場合、通常は学生が英語を話した時間を指します。次の活動を含めます。
- 質問に英語で答える
- 自分の意見を説明する
- 教師へ質問する
- ロールプレイを行う
- 英文を音読する
- 発音練習で繰り返す
- 訂正後に言い直す
ただし、すべてを同じ種類の発話として扱うと、授業内容が見えにくくなります。そこで、学生の発話をさらに2つに分けます。
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自発的な発話
自分で内容と表現を組み立てた発話です。意見、説明、質問、自由会話などを含みます。
型どおりの発話
教材の音読、教師の後に続く発音練習、決められた文型の反復などです。どちらも必要な学習ですが、目的が異なるため、内訳を分けて記録します。
教師の発話は少ないほど良いのか

教師の発話には、次のような役割があります。
- 新しい表現を説明する
- 正しい発音を示す
- 質問をする
- 学生の間違いを訂正する
- 会話の例を示す
- 課題の進め方を説明する
- 学生の発話を広げる
ブリティッシュ・カウンシルも、教師の発話には、意味を伝えることや手本を示すことなど、学習に役立つ役割があると説明しています。したがって、教師の発話をゼロにする必要はありません。
問題になるのは、学生が理解している内容を教師が長く説明し続けたり、学生が答えられる質問へ教師自身が先に答えたりする場合です。教師の発話時間だけでなく、その後に学生の発話や言い直しが生まれたかを見ます。
関連記事:セブ留学で間違いは何回直され、何回言い直せた?訂正の活かし方
個人作業も学習時間である
マンツーマン授業で沈黙があると、「話していないから無駄」と感じるかもしれません。しかし、個人作業には次の学習が含まれます。
- 英文を読む
- 答えを考える
- ノートを書く
- 教師からの訂正を確認する
- 次に話す内容を準備する
- リスニング問題へ集中する
初心者は、質問を聞いてから答えを組み立てるまでに時間が必要です。教師が沈黙を待たずに答えを言ってしまえば、学生の発話はさらに減ります。考えるための沈黙と、授業活動が止まっている沈黙は分けて判断してください。
切り替えには何が含まれる?切り替えは、英語学習を中心に行っていない切り替え時間です。
- 教材やページを探す
- オンライン教材へログインする
- 音声が出るまで待つ
- 次の課題へ移る
- 出欠や事務連絡を確認する
- 機器や通信を調整する
授業開始時の短いあいさつが英語で行われ、会話として成立している場合は、学生の発話と教師の発話に含められます。単なる接続確認や教材準備なら、切り替えとして記録します。
50分授業3回の測定例
授業の種類が違う3コマを測った計画例です。
会話クラス
学生の発話割合は次のとおりです。
27分 ÷ 50分 × 100=54%
27分の内訳は、自発的な発話が22分、型どおりの発話が5分でした。文法クラス16分 ÷ 50分 × 100=32%文法説明と例文確認が多いため、会話より教師の発話が長くなっています。リーディングクラス
12分 ÷ 50分 × 100=24%リーディングでは、黙読や内容確認があるため、発話率だけで授業の良し悪しを判断できません。3授業全体では何分話した?3授業の合計は150分です。学生の発話は次のようになります。
27分+16分+12分=55分
学生の発話割合は次のとおりです。
55分 ÷ 150分 × 100=約36.7%
この学生は、マンツーマン授業3コマで約55分英語を話した計算です。しかし、この36.7%を学校全体の数字として使うことはできません。同じ学生でも、教師、教材、レベル、授業目的、体調によって変わります。
最低でも異なる授業を3コマ測り、可能であれば別の日にも同じ条件で測定します。
8コマすべてを同じ比率で計算しない
3コマの平均が36.7%だったからといって、8コマすべてへ同じ割合を掛けると誤差が大きくなります。スピーキング中心の授業と、リーディングやリスニング中心の授業では、学生の発話割合が異なるからです。
測定するときは、授業を次のように分けます。学校比較でも、マンツーマン授業全体を一つの平均値だけで示さない方が正確です。
発話時間が長くても内容が薄い場合がある
50分間のうち30分話していても、同じ簡単な表現だけを繰り返している可能性があります。反対に、発話が15分でも、次の学習が含まれる場合があります。
- 新しい表現を理解する
- 発音を細かく訂正する
- 正確な文へ言い直す
- リスニングへ集中する
- 英文を組み立ててから発話する
そこで、学生の発話時間と一緒に次の項目を確認します。
- 新しい表現を使った回数
- 教師へ質問した回数
- 訂正を受けた回数
- 訂正後に言い直した回数
- 1分以上続けて説明できた回数
量と内容を分けることで、「たくさん話した気がする」から一歩進んだ評価ができます。
関連記事:セブ留学の8コマ授業は本当に8時間?拘束時間と発話時間の違い
逆に、発話時間が短すぎる原因は何か
学生の発話が少ない場合、すぐに教師の問題だと判断しないでください。次の原因が考えられます。
- 授業目的がリスニングやリーディングだった
- 学生が質問を理解できなかった
- 語彙が足りず答えを作れなかった
- 教師の説明が長かった
- 教師が学生の答えを待たなかった
- 教材の難易度が合っていなかった
- 学生の体調や集中力が低かった
- 教材準備や機器に時間がかかった
3回以上測り、同じ原因が繰り返されているかを確認します。
学生の発話を増やすために教師へ伝える方法
発話量を増やしたい場合は、授業開始時に目的を伝えます。自分に長く話させてほしい“I’d like to speak more today. Please give me time to finish my answer.”今日はもっと話したいです。答え終わるまで時間をください。
訂正後に言い直したい“After you correct me, please let me say the full sentence again.”訂正後、文全体をもう一度言わせてください。教師へ質問する時間がほしい“I’d like to ask at least three questions during the lesson.”授業中に少なくとも3回、質問したいです。
「教師の発話を減らしてください」とだけ伝えるより、学生が行いたい行動を具体的に伝える方が授業へ反映しやすくなります。測定方法は2種類ある
- 方法1:授業後の5分単位記録
授業を思い出し、4種類の時間を5分単位で記録します。正確性は限定されますが、録音せず簡単に続けられます。
- 方法2:許可を得た録音・計測
学校と教師の許可を得て授業を録音し、後から発話時間を測ります。より細かく測定できますが、音声には教師や他の人の個人情報が含まれる可能性があります。保存、分析、共有、削除の方法を事前に確認してください。
許可がない場合は録音せず、自己記録を使います。
ナビセブ実測データの測定条件
学校や授業を比較する場合は、最低限、次の条件を併記します。
- 授業時間
- 学生の英語レベル
- 教材・科目
- マンツーマンかグループか
- 測定日
- 測定した授業数
- 録音か自己記録か
- 自発的な発話と型どおりの発話の内訳
条件を表示せず、学生の発話割合だけを学校ランキングに使用してはいけません。
- 学校を決める前に確認したい7つの質問
- マンツーマン授業では、学生がどのような活動をしますか
- 会話中心の科目はありますか
- 教師は学生の回答をどのくらい待ちますか
- 訂正後に言い直す時間はありますか
- 発話量の少なさを学習相談で確認できますか
- 教材や難易度を変更できますか
- 授業の録音に関する規則はありますか
マンツーマン授業数だけでなく、自分が話し、訂正され、言い直す授業設計かを確認してください。
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ナビセブの結論|マンツーマンの価値は「1対1」だけでは決まらない
50分のマンツーマン授業でも、学生が話す時間は授業によって異なります。会話の測定例では27分、文法では16分、リーディングでは12分でした。3コマ合計の学生の発話は55分、授業時間に対する割合は約36.7%です。ただし、発話時間が長ければ必ず良い授業という意味ではありません。教師の説明、英語のインプット、考える時間、発音訂正も必要です。
測定の目的は、教師の発話をなくすことではありません。学生が英語を使うべき授業で、実際に話す機会が生まれているかを確認することです。マンツーマン授業の本当の価値は、教師を一人で独占できることだけではありません。
学生の発話に合わせて質問、訂正、言い直しを個別に調整できることです。
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46-03 LEARNING HOURS|グループクラスでは発話時間が人数分の1になる?グループ授業を発話分数、発話順番数、ペアワーク、他の学生から学ぶ時間に分け、学生1人あたりのOutputを測ります。
※記事内の時間は測定方法を説明するための計画例であり、特定の学校、教師、教材の実測値ではありません。録音・録画を行う場合は、学校、教師、参加者の明確な許可を得て、個人情報と音声データを適切に管理してください。
参考:ブリティッシュ・カウンシル「教師は授業で話しすぎていないか」、Cambridge University Press「やりとりと第二言語習得」、TESOL国際協会「英語のやりとりを始める5つの方法」(2026年8月確認)
- 分類
- 内容
- 学生の発話
- 学生が英語を話している時間
- 教師の発話
- 教師が説明、質問、例示している時間
- 個人作業
- 読む、書く、考える時間
- 切り替え
- 教材準備、接続確認、活動の切り替え
- 活動
- 時間
- 学生の発話
- 27分
- 教師の発話
- 14分
- 個人作業
- 6分
- 切り替え
- 3分
- 合計
- 50分
- 活動
- 時間
- 学生の発話
- 16分
- 教師の発話
- 22分
- 個人作業
- 9分
- 切り替え
- 3分
- 合計
- 50分
- 活動
- 時間
- 学生の発話
- 12分
- 教師の発話
- 18分
- 個人作業
- 17分
- 切り替え
- 3分
- 合計
- 50分
データ比較
50分のマンツーマンで自分は何分話す?|学生の発話時間を測るという問いを、本文に示された共通項目で比較します。
| 授業タイプ | 主に測る内容 |
|---|---|
| 会話 | 自発的な発話 |
| 文法 | 説明後の例文作成と言い直し |
| 発音 | 型どおりの発話と訂正 |
| リーディング | 音読、黙読、内容説明 |
| リスニング | 聞いた後の応答 |
| 試験対策 | 問題演習と解説 |
比較から確認できる結論
50分を4種類に分ける