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SSPと学生ビザ9(f)は何が違う?語学留学と大学留学の手続きを比較

SSPとStudent Visa 9(f)の違いは、短期・長期ではなく「何を学ぶか」で決まります。セブ島語学留学で使われるSSPと、フィリピンの大学・カレッジで学位取得を目指すStudent Visa 9(f)の違い、対象者、手続きの流れを比較します。

SSPと学生ビザ9(f)は何が違う?語学留学と大学留学の手続きを比較
Students studying in a Cebu language school classroom
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QUICK ANSWER

この記事の要点

最も大きな違いは、留学期間ではなく「何を学び、どの資格を取得するのか」です。
この記事の要点:学び方・基本となる手続き
学び方 基本となる手続き
語学学校で英語を学ぶ SSP
1年未満の非学位コースを受ける SSP
大学・カレッジで学位取得を目指す Student Visa 9(f)
18歳未満で対象教育機関に在籍する SSP
短期研修・一定の実習に参加する SSPとなる場合がある

「6か月以上ならStudent Visa」「短期ならSSP」と、期間だけで分けるのは正しくありません。18歳以上でも、語学学校で英語を学ぶのであれば、通常はStudent Visa 9(f)ではなくSSPの対象です。

SSPは「学ぶ許可」、9(f)は「学生として滞在するVisa」

SSPとStudent Visa 9(f)は、法的な位置付けが異なります。SSPはPermit、つまり対象となる教育機関で学ぶための許可です。Student Visa 9(f)は、フィリピンの大学やカレッジなどで学ぶ外国人に与えられる非移民Visaです。

SSPは「学ぶ許可」、9(f)は「学生として滞在するVisa」:比較項目・SSP・Student Visa 9(f)
比較項目 SSP Student Visa 9(f)
正式名称 Special Study Permit Student Visa under Section 9(f)
法的な種類 Permit Non-Immigrant Visa
主な目的 非学位・短期コースの受講 高校を超える学位課程で学ぶ
主な学校 語学学校、短期教育機関など 大学、カレッジ、Seminaryなど
年齢 18歳未満や非学位コース受講者を含む 原則18歳以上
学位取得 基本的に目的としない 学位取得を目的とする
滞在資格 Temporary Visitorなどの滞在資格と併用 9(f)が学生としての滞在資格になる
就労許可 含まれない 原則として自動的には含まれない

SSPを取得しても、それ自体がフィリピンに滞在するためのVisaになるわけではありません。Student Visa 9(f)はVisaそのものなので、この点がSSPとの大きな違いです。

Student Visa 9(f)の「9(f)」とは何?

9(f)は、フィリピン移民法で定められた非移民Visaの区分を示しています。旅行者が利用するTemporary Visitor Visaは9(a)、学生が利用するStudent Visaは9(f)、フィリピンで雇用される外国人が利用する代表的な就労Visaは9(g)と呼ばれます。

Student Visa 9(f)の「9(f)」とは何?:区分・主な目的
区分 主な目的
9(a) 観光、商用、短期訪問など
9(f) 認定された高等教育機関で学ぶ
9(g) フィリピン国内での雇用

SSPは「9」というVisa区分ではありません。一般的な語学留学生は、Temporary Visitorとして滞在しながら、学校を通じてSSPを取得して英語を学びます。そのため、SSPと9(f)を「短期Visaと長期Visa」のように並べると、制度の違いを正しく理解できません。

Student Visa 9(f)を申請できる人

フィリピン入国管理局(Bureau of Immigration/BI)は、Student Visa 9(f)の対象者を次のように案内しています。

  • 18歳以上の外国人
  • 高校を超えるレベルの教育課程を受ける人
  • University、College、Seminaryなどで学ぶ人

つまり、年齢だけでは決まりません。18歳以上であることに加えて、どの教育機関の、どの課程に進学するかが重要です。代表的な対象は次のような留学生です。

  • フィリピンの大学で学士号を取得する
  • 大学院で修士号や博士号を取得する
  • 認定されたカレッジの学位課程へ進学する
  • 高等教育に該当する宗教教育課程で学ぶ
  • 一定の専門学位課程へ正規入学する

大学のキャンパス内で行われる授業であっても、すべてが9(f)になるとは限りません。大学付属の短期英語コースや、学位を取得しない研修であれば、SSPなど別の制度が適用される可能性があります。

18歳以上でも語学留学はSSP

「Student Visaは18歳以上が対象」と聞くと、18歳以上の留学生は全員9(f)を取得するように見えます。しかし、これは誤解です。Student Visa 9(f)の条件は、年齢だけではありません。「18歳以上」と「高校を超える学位課程で学ぶ」という条件を組み合わせて判断します。

18歳以上でも語学留学はSSP:留学生の例・基本的な考え方
留学生の例 基本的な考え方
20歳・語学学校で12週間英語を学ぶ SSP
35歳・語学学校で6か月英語を学ぶ SSP
60歳・語学学校で4週間英語を学ぶ SSP
19歳・フィリピンの大学で学士号を目指す Student Visa 9(f)
28歳・大学院で修士号を目指す Student Visa 9(f)

大人が英語を学ぶことと、大学の正規学生として学位課程に在籍することは、入国管理上の扱いが異なります。セブ島の一般的なESL語学学校へ留学する日本人は、年齢にかかわらずSSPの対象になるのが通常です。

1年以上学ぶとStudent Visaへ変わる?

留学期間が長いという理由だけで、自動的にStudent Visa 9(f)へ変わるわけではありません。語学学校で英語を学び続ける場合、学位課程へ進学しない限り、学習目的は非学位コースのままです。その場合は、学校とBIの運用に従ってSSPの更新や再申請を行い、滞在資格についても必要な手続きを続けます。

反対に、留学期間が1年未満でも、フィリピンの大学の正規学位課程へ入学する場合は、単純な短期留学としてSSPを選ぶものではありません。判断の軸は、次の順番です。

  • 学位取得を目的としているか
  • 学校がどの種類の教育機関か
  • 入学するコースが高等教育課程か
  • 学生が年齢などの条件を満たしているか
  • 学校がどの資格で外国人を受け入れる認定を持っているか
期間だけでSSPと9(f)を選ぶことはできません。

語学学校と大学では、学校側の認定も違う

外国人学生を受け入れる学校は、必要な認定を受けなければなりません。しかし、SSPを扱う学校とStudent Visa 9(f)の学生を受け入れる学校では、提供する教育課程や認定の内容が異なります。

SSPを扱う学校

語学学校や非学位コースを提供する教育機関などが中心です。学校は外国人学生を受け入れ、SSPを申請できる認定を持っている必要があります。

Student Visa 9(f)を扱う学校

大学、カレッジ、Seminaryなど、高校を超える教育課程を提供する学校が中心です。外国人を正規学生として受け入れ、Student Visaの手続きを行える学校である必要があります。「政府認定校」という言葉だけでは、どの制度の認定なのか分かりません。学校を確認するときは、次のように具体的に質問する必要があります。

  • SSPを申請できる認定校ですか
  • Student Visa 9(f)の留学生を受け入れられますか
  • 入学するコースは学位課程ですか
  • 卒業時に授与される資格は何ですか
  • VisaまたはPermitの申請を学校が進めますか

9(f)は通常、入学する学校を通じて進める

Student Visa 9(f)は、外国人が学校とは無関係に取得してから、自由に大学を選ぶためのVisaではありません。入学する教育機関と、受講する課程に基づいて手続きが進められます。一般的には、次の流れで進みます。

  • 外国人受け入れ資格を持つ学校へ出願する
  • 学校の入学審査を受ける
  • 入学に必要な学歴・身分関係の書類を提出する
  • 学校がStudent Visa申請に必要な書類を確認する
  • BIへStudent Visaへの変更を申請する
  • 費用を支払い、必要な生体情報登録を行う
  • 承認後、パスポートへのVisa手続きとACR I-Card発行を受ける

BIの公式案内では、Student VisaへのConversion、つまり現在の滞在資格から9(f)へ変更する手続きが示されています。現在は、認定された学校がBIのオンラインシステムを通じて、Student VisaやSSPの申請を進められる仕組みも導入されています。実際の申請方法、書類、審査期間は、学校と学生の条件によって異なります。

SSPから9(f)へ自動的に切り替わることはない

語学学校でSSPを取得した後、フィリピンの大学へ進学する場合、SSPがそのままStudent Visa 9(f)になるわけではありません。大学の正規課程へ進学するためには、新しい学校の入学許可を受け、9(f)へのConversionを行う必要があります。たとえば、次のような進路です。

  • セブ島の語学学校で英語を学ぶ
  • 大学進学に必要な英語力を身につける
  • フィリピンの大学へ出願する
  • 大学から入学許可を受ける
  • Student Visa 9(f)への変更を申請する

語学学校に在籍している段階ではSSP、大学の学位課程へ進む段階では9(f)というように、学習目的の変化に合わせて手続きも変わります。

大学を退学・卒業した後も9(f)で滞在できる?

Student Visa 9(f)は、認定された学校で学生として学ぶためのVisaです。卒業、退学、休学、転校などによって在籍状況が変わった場合は、Visaの扱いも確認しなければなりません。Student Visaを持っているからといって、在籍を終了した後も、有効期限まで自由に学生資格で滞在できるとは限りません。

次のような場合は、学校の留学生担当部署へ早めに相談してください。
  • 卒業後もフィリピンに滞在したい
  • 大学を退学する
  • 長期間休学する
  • 別の大学へ転校する
  • 語学学校へ移る
  • 就職する
  • 帰国時期を変更する

必要に応じて、Student VisaのDowngradingや、別の滞在資格への変更が関係します。SSPでも9(f)でも、学校への在籍状況と入国管理上の資格は切り離せません。

Student Visa 9(f)があれば働ける?

Student Visa 9(f)を持っているだけで、フィリピン国内で自由に働けるわけではありません。9(f)の目的は就学です。報酬を受け取る仕事、企業での雇用、有給インターンシップなどを行う場合は、活動内容に応じた就労関係の許可を確認する必要があります。次のような考え方は避けてください。

  • 学生なのでアルバイトなら自由にできる
  • 大学の紹介なら就労許可は不要
  • インターンという名称なら有給でも問題ない
  • オンラインの仕事なら現地制度と無関係

授業の一部として行う実習と、企業から報酬を受け取る就労は、同じではありません。実習やインターンシップを含む課程では、学校、受け入れ企業、BIなどへ事前に確認してください。

公表料金にも違いがある

BIの公式ページに掲載されている料金表では、SSPとStudent Visa 9(f)で公的料金の項目が異なります。

公表料金にも違いがある:手続き・BI公式ページの掲載合計・追加カード費用
手続き BI公式ページの掲載合計 追加カード費用
SSP ₱5,240 US$50相当
Student Visa 9(f)へのConversion ₱9,720 US$50相当

ただし、両方の料金表には「2014年3月6日時点であり、予告なく変更される場合がある」と注記されています。また、BIは2025年にExpress Lane Feeの改定通達を公表しています。そのため、上記の金額は制度上の違いを理解するための公式掲載額であり、2026年現在の最終支払額を保証するものではありません。

実際の金額は、申請時にBIが発行する支払指示やオンライン決済画面、学校の最新案内で確認してください。

どちらが必要か分かる5つの質問

SSPとStudent Visa 9(f)のどちらになるか迷ったら、次の5つを確認します。

  1. 1.学位を取得しますか?

    学士、修士、博士などの学位取得が目的なら、9(f)を検討します。英語力向上や短期研修が目的なら、SSPが基本です。

  2. 2.学校の種類は何ですか?
    語学学校や短期教育機関なのか、大学・カレッジなのかを確認します。
  3. 3.コースは正規課程ですか?
    同じ大学内でも、正規学位課程と短期語学コースでは手続きが異なる可能性があります。
  4. 4.学生は18歳以上ですか?

    9(f)は原則として18歳以上が対象です。しかし、18歳以上という理由だけで9(f)になるわけではありません。

  5. 5.学校はどの手続きを案内していますか?
    最終的には、その学校がどの資格で外国人を受け入れる認定を持っているかを確認します。

ケース別|SSPと9(f)の判断例

4週間のセブ島語学留学

語学学校の非学位英語コースなので、通常はSSPです。

24週間のセブ島語学留学

長期間でも、語学学校の非学位コースであれば通常はSSPです。滞在資格の延長は別に管理します。

大学付属語学センターで英語だけを学ぶ

大学の施設であっても、非学位の語学コースならSSPとなる可能性があります。学校へ確認が必要です。

フィリピンの大学で4年間学ぶ

18歳以上で学士号を目指す正規課程なら、Student Visa 9(f)が基本です。

語学学校から大学へ進学する

語学学校ではSSP、大学進学時には9(f)への変更手続きが必要になるのが基本です。

親子留学で子どもが学校へ通う

子どもの年齢、学校の種類、コースによってSSPの対象になります。保護者の滞在資格とは別に考えます。

ナビセブの整理|期間ではなく「卒業時に何を得るか」で見る

SSPとStudent Visa 9(f)の違いを最も簡単に理解する方法は、留学期間ではなく、卒業時に何を得るコースなのかを見ることです。英語力の向上や短期研修を目的とし、学位を取得しないコースならSSP。大学やカレッジで正規学生として学び、学位取得を目指すならStudent Visa 9(f)。この分け方を基本にすると、次の誤解を避けられます。

  • 長期留学なら必ずStudent Visa
  • 18歳以上なら全員Student Visa
  • 大学の建物で学べばStudent Visa
  • SSPはStudent Visaの短期版
  • Student Visaがあれば自由に働ける

SSPと9(f)は、期間の長短を示す名称ではありません。外国人がフィリピンで「どのような学生として学ぶのか」を区別する制度です。

FAQ

Q.半年間の語学留学ならStudent Visaですか?

通常はSSPです。半年という期間だけでStudent Visa 9(f)になるわけではありません。学位を取得しない語学コースかどうかで判断します。

Q.18歳の高校生が語学学校へ留学する場合は?

18歳以上でも、非学位の英語コースを受講する場合は通常SSPです。

Q.フィリピンの大学へ交換留学する場合は?

在籍形態、単位、提携制度、受講期間によって扱いが異なる可能性があります。受け入れ大学の留学生担当部署へ確認してください。

Q.SSPで大学の授業を受けられますか?

正規の学位課程へ入学する場合は、通常Student Visa 9(f)が必要です。大学が提供する非学位・短期コースはSSPとなる可能性があります。

Q.Student Visa 9(f)で語学学校にも通えますか?

現在のVisa、大学での在籍状況、追加で受講する学校の認定によって判断が必要です。9(f)を持っているという理由だけで、別の学校へ自由に入学できるとは限りません。

Q.SSPから9(f)へ変更できますか?

大学などの正規課程へ入学し、必要条件を満たせば、学校を通じて9(f)へのConversionを申請します。SSPが自動的に9(f)へ変わるわけではありません。

Q.どちらの手続きも自分で申請しますか?

一般的には、入学する認定校が必要書類の確認と申請を進めます。学生はパスポート、学歴関係書類、個人情報などを学校の案内に従って提出します。

まとめ

SSPとStudent Visa 9(f)の違いは、短期か長期かではありません。何を学び、どの教育資格を取得するかによって分かれます。

  • SSPはVisaではなく学習許可
  • Student Visa 9(f)は非移民Visa
  • 語学学校の英語コースは通常SSP
  • 18歳以上でも非学位コースならSSP
  • 大学・カレッジの学位課程は9(f)
  • 長期間学ぶだけでは自動的に9(f)にならない
  • 大学付属コースでも内容によって扱いが異なる
  • SSPから9(f)へは別の変更手続きが必要
  • 9(f)だけで自由に働けるわけではない
  • 学校が外国人を受け入れる適切な認定を持つことが必要

迷ったときは、「何か月学ぶか」ではなく、「卒業時に学位を取得する正規課程か」を最初に確認してください。そのうえで、入学予定校が案内する手続きと、BIの最新情報を照合することが大切です。

情報確認先

※Visa・Permitの適用は、年齢、学校、コース、在籍形態などによって異なります。実際の申請前に、入学予定校とフィリピン入国管理局の最新案内をご確認ください。情報確認日:2026年8月29日

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