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セブ南部カルカルを歩く|無料の博物館・歴史建築・チチャロン
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セブ南部カルカルを歩く|無料の博物館・歴史建築・チチャロン

カルカルは東海岸と西海岸の分岐点にある町です。往復190ペソのバス、無料の市立博物館、スペイン様式の歴史的住宅とロタンダを、半日で回る順番にまとめました。

田口じゅん(ナビセブ編集部)約9分公開 更新

カルカルの中心部と広場を上空から見た景色。

田口じゅんのアイコン

こんにちは、ナビセブ編集部の田口じゅんです。セブに住んで10年以上になります。暮らしとエリアの記事を担当しています。

Carcarに近づくと、チチャロン、レチョン、Ampao、靴の店が目に入ります。中心部にはロータリー、教会、博物館、歴史的住宅があり、交通の分岐点として通過するだけではもったいない町です。

  • 2024年人口:140,308人
  • 町の成立:1599年
  • 市制施行:2007年

ナビセブ編集部のまとめ

バス往復と無料の博物館で₱190

カルカル市立博物館の白い建物

Carcarでは博物館、建築、食、靴作りを組み合わせて町を歩けます。エアコン付きバスの往復₱190と、無料のCarcar City Museumを入口に、現在も続く地域産業を見てみましょう。

Carcarは東海岸と西海岸の分岐点

カルカルの旧町役場

Carcarは東海岸と西海岸の分岐点です。北はSan Fernando、南はシボンガ、西はBarili・アロギンサン、東はセブ海峡に面しています。

方向 路線
東海岸 Bato via Oslob
西海岸 Bato via Barili
Carcarから分かれるバス路線

オスロブ、モアルボアル、バディアン、Argao、Dalagueteへ向かう多くのバスが通るため、「南部への玄関口」と呼ばれています。

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セブ市からCarcarへ行く方法

セブ・サウスバスターミナルのバス

Cebu South Bus Terminalから、Carcar、Argao、オスロブ行き、またはBato via Oslob、Bato via Bariliなどを利用します。

  • 出発:Cebu South Bus Terminal
  • 下車の目印:Carcar RotundaまたはCarcar City Museum
  • Carcar行き始発・最終:5:00/18:00

乗車時に下車場所を伝えると、歴史地区へ入りやすくなります。2026年の公開運賃は次の通りです。

車両 片道 往復
エアコン付き ₱95 ₱190
エアコンなし ₱79 ₱158
セブ市―Carcar間のバス運賃比較

最初にCarcar Rotundaを見る

Carcar Rotundaは中心部の目印で、Carcarの歴史と文化を表す記念碑があります。

カルカルのロタンダに立つ記念塔

セブ市方面、シボンガ・Argao・オスロブ方面、Barili・モアルボアル方面、Carcar Poblacion方面を分ける交通の中心です。バス、ジプニー、トライシクル、バイク、自家用車が集まるため、道路は指定された横断場所を使って渡ります。

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St. Catherine教会と旧市街の広場

歴史地区を歩く中心となるのがSt. Catherine of Alexandria教会です。正式名称はArchdiocesan Shrine of St. Catherine of Alexandriaです。

カルカルの聖カタリナ教会の正面

教会の前には旧市街の広場、Rizal記念碑、音楽堂、旧庁舎、Carcar City Museumが集まっています。守護聖人St. Catherine of Alexandriaの祝日は11月25日で、Kabkaban祭りは毎年11月23日〜25日を中心に開催されます。

Kabkabanの名はCarcarの旧名と、この地域に生育するシダ(Oakleaf Fern)に由来します。

Carcar City Museumは入場無料

旧市街の広場の向かいにあるCarcar City Museumは入場無料です。

白い外観のカルカル市立博物館
  • 入場料:無料
  • 午前の見学時間:8:00〜12:00
  • 午後の見学時間:13:00〜17:00

元はCarcar Dispensaryとして使われた、アメリカ統治期の公共建築です。館内にはCarcarの歴史、農業用具、音楽、宗教行事、靴作り、伝統工芸、地元産品に関する資料があります。チチャロンや靴を買う前に入ると、それぞれの産業が地域の歴史から生まれたことが分かります。

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1599年に成立した町を歩く

石造りの1階を持つカルカルの古い家

Carcarは1599年に町として成立しました。スペイン統治期が長く、Poblacionには教会、広場、歴史的住宅が残っています。成立から数えると2026 − 1599 = 427年になります。一つの大きな施設ではなく、宗教施設、行政施設、住宅、市場、工房が同じ地域に残っていることが魅力です。

歴史的住宅は公道から外観を見る

歴史的住宅にはMercado Mansion、Silva House、Balay na Tisa、Noel Mansion、Mancao Mansionがあります。一般的な博物館とは異なり、現在も私有財産として扱われる建物を含みます。

歴史的住宅メルカド邸の外観
石造りのノエル邸の外観
瓦屋根のバライナティサの外観
シルバ邸の正面部分
淡い色のマンカオ邸の外観

公道から外観と建築を見るのが基本です。カピス貝の窓、広い軒、木造の上階、石またはコンクリートの下階、Ventanaといった要素を確認できます。敷地や建物内部へは、所有者の許可なく入りません。

セブの靴作りを支えてきたCarcar

カルカルの手作りの靴

Carcarは「セブの靴の都(Shoe Capital of Cebu)」として知られています。靴作りが地域産業として定着したのは20世紀初頭で、研究資料では近代的な製靴産業が1913年に始まったとされています。

  1. 革の裁断
    材料の革を裁断します。
  2. 型紙作り
    靴の型紙を作ります。
  3. 縫製
    パーツを縫い合わせます。
  4. 靴底の取り付け
    靴底を取り付けます。
  5. 仕上げ
    製品を仕上げます。

こうした作業を家族経営の工房が担い、技術を世代を越えて受け継いできました。

登録製靴業者は2026年7月に5社

カルカルの靴職人組合の看板

Carcar市行政のデータによる登録製靴業者数です。

時点 登録数
2021年 7社
2022年 7社
2023年 8社
2024年 8社
2025年 10社
2026年7月 5社
登録製靴業者数の推移

10 − 5 = 5社減 / 5 ÷ 10 × 100 = 50%減
2025年と2026年7月の登録数を比較しています。安価な輸入品、大量生産品、職人の高齢化、後継者不足によって、地域産業そのものが縮小しています。Carcar製の靴を買うことは、残る職人と工房を支える消費にもなります。

市場で地元の食を比べる

Carcar公設市場周辺では、チチャロン、レチョン、Ampao、Bucarillo、Gorgoria、バナナチップス、Pusoなどが販売されています。

カルカルの公設市場と前の通り
  • チチャロン(Chicharon):豚皮を揚げたセブを代表するスナック。
  • Ampao:米を膨らませ、砂糖のシロップで固めた菓子。
  • Bucarillo:若いココナツを砂糖で煮た菓子。
  • Gorgoria:小麦粉を使った硬めの伝統的なスナック。

複数の家族経営の店、製造者、市場の商人が同じ食文化を支えています。

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チチャロンは商品表示を確認する

袋詰めで売られるカルカルのチチャロン

包装されたチチャロンを買うときは、ブランド名、製造者、住所、原材料、内容量、賞味期限、FDA登録を確認します。Carcarと書かれていても、すべて同じ製造者の商品ではありません。

FDAフィリピンは2024年、未登録のCarcar Chicharon製品について公衆衛生上の警告を出しています。土産として持ち帰る場合は、密封され、正規の表示が付いた商品を選びます。

4時間で回るCarcarのモデル

カルカルの聖カタリナ教会

4時間で町の歴史と産業を見るモデルです。

  1. Carcar Rotunda
    東海岸と西海岸の分岐を確認します。
  2. St. Catherine教会
    教会、広場、Rizal記念碑を見ます。
  3. Carcar City Museum
    無料の博物館で歴史と産業を理解します。
  4. 歴史的住宅
    公道から外観を見学します。
  5. Carcar公設市場
    チチャロン、Ampao、Bucarillo、Gorgoriaを比較します。
  6. 地元の靴店
    製造者と製造地を確認して選びます。

博物館、教会、広場はPoblacionに集まっています。市場や靴店も回る場合は、徒歩と現地交通を組み合わせます。

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誰に向く?

関心 楽しみ方
歴史 1599年から続く町の構造を見る
建築 教会、アメリカ統治期の博物館、歴史的住宅を比較
地元の食 チチャロン以外の伝統菓子も選ぶ
セブ製 地元の靴と食品の生産を見る
セブ南部へのバス旅 オスロブ・モアルボアルへ向かう途中に立ち寄る
関心別に見るCarcar

人口・歴史・交通の確認一覧

人口、歴史、交通、見学条件の確認一覧です。2026年8月時点の情報で、人口は2024年統計です。

項目 2026年8月現在
人口 140,308人
バランガイ数 15
町の成立年 1599年
1599年から2026年 427年
市制施行年 2007年
セブ市からの道路距離 約38km
エアコン付きバス 片道₱95
エアコン付きバス往復 ₱190
エアコンなしバス 片道₱79
エアコンなしバス往復 ₱158
Carcar City Museum 無料
博物館の午前の開館時間 8:00〜12:00
博物館の午後の開館時間 13:00〜17:00
靴作りの開始年 1913年
2025年の登録製靴業者数 10社
2026年7月の登録製靴業者数 5社
1年間の減少率 50%
St. Catherineの祝日 11月25日
Carcarの人口・交通・施設・産業の基本データ

👨‍💻 ナビセブ編集部

ナビセブ編集部の結論

Carcarは、セブ市からエアコン付きバスの往復₱190で行ける、半日で歩きやすい町です。Carcar Rotundaを起点に、教会、無料のCarcar City Museum、歴史的住宅、市場を順に回ると4時間ほどで町の特徴がつかめます。歴史的住宅は公道から外観を見て、チチャロンは商品表示を確かめてから買いましょう。

カルカルのチチャロン

最後に

Carcarでは、博物館、建築、食、靴作りの4方向から427年の歴史を歩けます。保存された建物だけでなく、今も続く市場や食品生産、職人の仕事まで含めて町の歴史文化です。登録製靴業者が減る今、地元で作られたものを選ぶことにも意味があります。通過する停留所としてではなく、生活と産業が続く町として見てみましょう。

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