本文へ移動
Navi Cebu CEBU CITY GUIDE
食べる

セブでもコーヒーは作られている。トゥブランの農家・面積・生産量を読む

約2,000人の農家と、現在の生産面積336ha。過去の数字、適地の評価、将来の整備計画を分けて見ます。

セブでもコーヒーは作られている。トゥブランの農家・面積・生産量を読む
イメージ写真:枝に実るコーヒーチェリー。写真: Jose Ramos / Unsplash

こんにちは、ナビセブ編集部です。セブでコーヒーを飲むとGood Cup、Current、Kamp Craftのような焙煎所に目が向きますが、豆を育てる側にも注目したいと思います。産地の一つがTuburanです。2026年6月には農業省がビサヤ初のコーヒー産業振興事務所を置く計画を発表しました。今回は農園、農家、生産量からセブのコーヒーを見ていきます。

結論

最初に押さえたいこと

Tuburanはセブ島北西部のコーヒー産地です。2026年6月の情報では農家約2,000人、現在の生産面積336ha、2025年の生産量108メートルトン。農業、雇用、地域開発につながる産業として捉えます。

北西部の産地が、約15年かけて育ってきた

  • 位置:セブ島北西部。セブ市から見ると山を越えた西海岸側。
  • 旅行での位置づけ:マクタン、オスロブ、モアルボアルとは異なる場所です。
  • 産業の起点:2011年のDENR 国家緑化計画。

普通のセブ旅行ではTuburan コーヒーを飲んでも、実際の産地までは訪れない人が多いと思います。しかしこの産業は突然できたものではなく、農園、農家、加工、ブランド、行政支援を2026年まで約15年かけて積み重ねてきました。

2011年|緑化事業を起点にフィリピン情報庁(PIA)によると、DENRの国家緑化計画からコーヒー農園が始まり、地域産業へ発展しました。2023年|農家約2,000人PIAは約2,000人の農家が関わると報道。一時的なプロジェクトではなく、多くの農家が継続して参加しています。

2026年|近年の発表でも約2,000人最新発表は “close to 2,000 coffee farmers” と説明しています。農園だけでなく産業を支える仕組みにも目を向けます。

現在の生産面積・適地・過去の面積を混ぜない

Municipal Agriculture オフィスが2026年6月に示した現在の生産面積は336haです。一方、2024年のPIA記事では産業に関する面積として2,850haが使われています。両者は定義や集計範囲が違う可能性があり、同じ数字として置き換えたり、単純に増減を計算したりできません。

イメージ写真:収穫したコーヒーチェリーを持つ手
イメージ写真:収穫したコーヒーチェリーを持つ手。写真: Candes J / Unsplash

小さな画面では表を左右にスクロールできます。

項目 数値・対象年 読み方
現在の生産面積 336ha/2026年6月の行政データ 実際のコーヒー生産に使われている面積として示されています。
過去資料の産業面積 2,850ha/2024年PIA記事 現在の生産面積とは定義・集計範囲が異なる可能性があります。
最適と評価された土地 4,561.54ha/7バランガイ 2026年の適地評価。現在の農園面積ではありません。
その他の利用可能とされた土地 16,047.30ha/13バランガイ 生産に利用できると評価された潜在的な土地です。
町全体のバランガイ数 54 すべてのバランガイに現在の農園が広がっているわけではありません。
2025年の生産量 108メートルトン 2026年6月の技術作業部会で町農業事務所が報告。計量段階の定義には注意が必要です。
Tuburanの面積・生産量:数字の対象を区別する

NaviCebuでは最新の町農業事務所データを優先し、過去の2,850haも対象を明示して残します。現在の生産面積、拡大可能な土地、過去の産業面積を分けることが、引用されるデータ記事でも重要です。

108メートルトンが収穫した果実なのか生豆なのか、加工のどの段階の重量なのかは本記事で確定していません。数字を使う際にはこの未確認点を残し、元データの定義まで確認できるとさらに明確になります。適地には数千haから1万haを超える規模が示され、完成した産業というより拡大の余地が大きい産業と考えられます。

毎年の追跡項目は、農家数、生産面積、生産量、54のバランガイ、適地、ロブスタ・アラビカ、CIDOと育苗施設の計画、最新確認日です。2026年基準の数値と計画段階を分けて更新すれば、成長を数字で追えます。

山地の可能性と、水・病害虫の課題

2026年に計画されている育苗施設では、ロブスタ、アラビカなど高品質のコーヒー品種を育てる予定です。地元関係者はTuburanの山地がアラビカにも適すると見ています。セブの海沿いの低地と山地では環境が異なり、アラビカに重要な標高、気温、気候を「暑い島」の一言ではまとめられません。

イメージ写真:熟しつつあるコーヒーの実と葉
イメージ写真:熟しつつあるコーヒーの実と葉。写真: dennis epema / Unsplash

2026年4月、農業省Central ビサヤはバランガイ Kabangkalanとバランガイ Mag-Alwaの生産地で土壌採取・分析を行いました。施肥の提案や土壌図の作成が目的で、初期評価では両地域とも栽培に適するとされています。一方、農園はかなり乾燥しており、水管理が重要な課題として挙げられました。

  • 確認された害虫・病気:コーヒー Berry Borer、Cercospora Leaf スポット、Leaf Rust、Green Scale Insects、Mealy Bugs。
  • 暑さと乾燥に伴う問題:葉の黄化、熱ストレス、窒素不足。
  • 管理すべき条件:水、土壌、温度、病気。植えるだけで育つわけではありません。

多くの農園が有機栽培を実践し、農業省はMetarhizium、Beauveria、Earwigs、Trichodermaなどの生物的防除資材も提供しています。有機栽培は何もしない農業ではなく、害虫防除と土壌管理が重要です。面積の拡大には、こうした生産現場の問題への対応も欠かせません。

育苗・灌漑・道路を含めて拡大を考える

2026年4月、農業省の担当者はTuburanの育苗施設、加工施設、太陽光発電を使う灌漑設備も視察しています。農園から市場へつなぐ道路、太陽光灌漑、農業施設の候補地の検証も行われています。山の奥で育てても運べなければ事業にならず、道路もコーヒー産業の一部です。

DA-7の2026年計画では、Amatugan、Kamansi、Kabangkalan、Marmol、Mag-alwa、Kalunsing、Tomugpa、Kaorasanなどで、各100ha規模の農園を目指す提案が検討されています。すでに完成した面積ではなく、将来の構想です。

灌漑、加工、輸送まで揃えて整備することで、単なる農園の拡張から、生産を支える基盤づくりへ話が広がります。育苗や拡大計画は、完成した設備や現在の生産面積とは分けて扱います。

CIDO構想はTuburanからビサヤ全体へ

農業省はバランガイ Kabangkalanに、ビサヤ初のコーヒー産業振興事務所(CIDO-ビサヤ)を設置する計画です。Tuburan コーヒー創設者でもある元町長Democrito “Aljun” Diamante氏が農業省へ1haの土地を寄付し、そこに事務所や育苗施設などを整備する構想です。

  • 整備段階:2026年の計画。完成済みの施設としては扱いません。
  • 役割:研究開発、能力向上研修、イノベーション、技術移転の拠点。
  • 対象:Tuburanだけでなく、周辺のビサヤのコーヒー農家へ広げる構想。

セブはビジネス、観光、英語留学(ESL)、港湾、MICEの拠点として知られていますが、コーヒーでもビサヤの技術拠点になる可能性があります。農園だけなら地域事業でも、CIDOを含めるとビサヤ全体の産業につながります。

項目 本記事に示された説明
輸入依存 農業省側の説明では国内需要の約85%。飲まれる量に国内生産が追いつかない構造です。
年間需要 Tuburan関係者が2026年に説明した規模は約150,000〜200,000メートルトン。
国内生産 約30,000〜33,000メートルトンとされています。
拡大方針 農業省は2028年までの3年間で新たに100,000haの農園を増やす方針。Tuburanはビサヤ側の拠点候補です。
国内需要と生産を背景にした政策

需要と国内生産の差は、農園を増やす余地を示しています。ただしCIDOや拡大面積は将来の計画であり、現在の生産実績と同じ欄に合算しないことが大切です。

農家の生活から、一杯につながる流れ

PIAには、コーヒー栽培の収入で8人の子どもを学校へ通わせられたという農家の証言もあります。カフェの流行だけではなく、農家にとっては収入そのものです。Tuburan コーヒー FarmはTESDA認定の農業学校でもあり、次の農家に栽培を教える役割があります。

イメージ写真:枝に連なるコーヒーの実
イメージ写真:枝に連なるコーヒーの実。写真: wang binghua / Unsplash

産業を支える連携

  1. 農園で育てる
    生産現場を土台にします。
  2. 研修で学ぶ
    農業学校などで担い手へ栽培を伝えます。
  3. 加工につなぐ
    収穫したものを商品へ近づけます。
  4. 行政支援を組み合わせる
    技術や基盤づくりを支えます。
  5. ブランドとして届ける
    生産、学び、加工、支援を販売につなげる仕組みです。

収穫した果実がカップに届くまで

  1. 農園でコーヒーチェリーを収穫
    豆の旅は農園から始まります。
  2. 精製・乾燥
    収穫後の加工と乾燥を経ます。
  3. 生豆から焙煎所へ
    生豆を焙煎する段階へ進みます。
  4. カフェから一杯へ
    焙煎された豆がカフェを通じて飲み手に届きます。

将来はTuburanの町、コーヒー生産バランガイ、農園エリア、加工施設、CIDO、育苗施設を地図にし、セブ市の焙煎所までつなぐ構想も考えられます。農園・焙煎所・一杯の関係を可視化する地図であり、ここでは完成した地図や全店の仕入れ関係を示しているわけではありません。

農家、土地、生産量、病気、灌漑、政策まで見ると、「セブ産のお土産」という紹介より深く産業を理解できます。街で飲む一杯の後ろには、こうした供給の流れがあります。

お土産の先に、生産する人を見る

セブでは実際にコーヒーが育てられ、Tuburanはその中心の一つです。農家、水、道路、加工、焙煎、カフェまでつながる産業として見れば、一杯の先に山で育てる人が見えてきます。現在の実績と将来計画を区別しながら知ることで、セブのコーヒーはもっと面白くなると思います。

よくある質問

セブでコーヒーは栽培されていますか?

はい。Tuburanは主要な産地の一つで、2026年時点で約2,000人の農家がいます。

どれくらい生産していますか?

町農業事務所の報告では2025年に108メートルトン、現在の生産面積は336haです。生産量が加工のどの段階の重量かは未確認です。

アラビカも作れますか?

アラビカとロブスタの高品質な育苗施設が計画され、地元関係者は山地がアラビカにも適すると見ています。

農園はいつ始まりましたか?

2011年のDENR 国家緑化計画を起点に発展しました。

農家は何人いますか?

2023年と2026年の政府系情報では約2,000人と報告されています。

2026年には何が変わる計画ですか?

ビサヤ初のCIDOを設け、研究、研修、イノベーション、技術移転の拠点にする計画です。

情報確認日:2026年9月2日。主な確認先:フィリピン情報庁、農務省 – Central ビサヤ、Tuburan Municipal Agriculture オフィス関連発表、CIDO関連の2026年資料。

過去資料の2,850ha、現在の生産面積336ha、潜在的な適地は区別します。数値を見る際は、対象年と集計範囲も確認しましょう。

NEXT GUIDE 1か月の「生活時間コスト」を計算する|学費だけでは分からないセブ留学の本当の差