セブ島から行ける世界遺産6選【セブからのアクセス方法もお伝えします】

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2024年9月20日

セブ島から行ける世界遺産があることをご存知ですか?セブ島があるフィリピンには全部で6箇所の世界遺産があります。アクセスはセブ島からは少し離れますが、わざわざ足を運ぶ価値のある素敵な景色を見られます。今回の記事では、そんなセブ島から行ける世界遺産をご紹介致します。

セブ島から行ける世界遺産6選

セブ島から行ける世界遺産6選【セブからのアクセス方法もお伝えします】

では、早速セブ島から行けるフィリピンの世界遺産を6つ全てまとめてご紹介致します!

バロック様式教会群

フィリピンには、16世紀のスペイン統治時代に建設されたバロック様式の教会群が点在しています。特に「フィリピンのバロック様式教会群」として世界遺産に登録された4つの教会は、マニラのサン・アグスティン教会、イロコス地方のパオアイ教会、イロコス・スール州のサンタ・マリア教会、そしてパナイ島のミアガオ教会です。これらの教会は、災害や戦争に備えて要塞の役割も持つ強固な造りが特徴で、地元の石灰岩やサンゴを使用した頑丈な構造から「地震バロック」とも呼ばれます。また、スペインバロック様式にフィリピン特有の装飾が融合した独自の建築スタイルは、300年以上にわたるスペイン統治時代の面影を今に伝えています。これらの教会は、セブからのアクセスも比較的容易であり、フィリピンの歴史的文化遺産を巡る旅には欠かせない場所です。

 

セブ島からのアクセス方法

セブ市からバロック様式教会群があるルソン島へは、まずマニラへの国内線を利用します。マニラに到着後、サン・アグスティン教会などの教会群は市内中心部に位置しているため、タクシーやグラブなどの交通手段を使ってアクセスできます。

 

フィリピン・コルディリェーラの棚田群

フィリピン・コルディリェーラの棚田群は、ルソン島北部の山岳地帯に広がる壮大な景観で、世界最大級の棚田群として知られています。標高1,000〜2,000mに位置し、急斜面に築かれた棚田は、まるで天へと続く階段のように見えることから「天国への階段」とも称されます。この棚田は、2000年以上前から少数民族イフガオ族によって築かれ、現在も伝統的な農業が受け継がれています。山の湧き水を利用した独特の灌漑システムと、手作業による米作りが続けられ、自然と人間の調和の象徴として1995年に世界遺産に登録されました。一度は後継者不足などの理由で危機遺産リストに登録されましたが、保全活動によりその危機を乗り越えました。棚田の景観は、フィリピンの豊かな文化遺産のひとつとして、今なお訪れる人々を魅了しています。

 

セブ島からのアクセス方法

セブからルソン島のバナウエ棚田に行くには、まずマニラへのフライトを利用します。マニラからは、バスで8〜10時間かけてバナウエに向かう長距離移動が必要です。ツアーを利用することでより効率的にアクセス可能です。

 

ビガン歴史都市

ビガン歴史都市は、フィリピン・ルソン島北部に位置し、16世紀にスペイン統治時代の貿易拠点として築かれました。その歴史的街並みは、スペイン、中国、ラテンアメリカの建築様式が融合し、美しいコロニアル建築と石畳の通りが広がる独特の景観を保っています。特に「バハイ・ナ・バト」と呼ばれる石造りの2階建て住宅は、フィリピンの風土に適した工夫が施され、現在でもその魅力を残しています。ビガンは奇跡的に戦火を逃れ、フィリピンに現存する植民都市の中で最も保存状態が良好です。この歴史的価値から、ビガンは1999年にユネスコの世界遺産に登録されました。石畳の道を馬車が走る姿は、まるで時間が止まったかのようで、訪れる人々を古き良き時代へと誘います。

 

セブ島からのアクセス方法

セブ市からビガン市への行き方は、まずマニラへフライトを利用し、その後、ビガンまでバスやレンタカーで約7〜8時間の陸路移動が必要です。クラーク国際空港経由の短縮ルートも検討できます。

 

トゥバタハ岩礁海中公園

トゥバタハ岩礁海中公園は、フィリピンのパラワン島から東に約180km、スールー海に位置する広大な海洋保護区です。フィリピン初のユネスコ世界遺産として1993年に登録され、2009年には「トゥバタハ岩礁自然公園」として拡張されました。2つの大きな環礁を中心に、360種以上の珊瑚と700種を超える魚類が生息するこの場所は、マンタ、ウミガメ、ジンベイザメなど、絶滅危惧種の海洋生物の重要な生息地でもあります。また、トゥバタハはダイビングスポットとしても世界的に有名で、3月から6月にかけてクルーズ船で訪れられます。手つかずの自然が広がるトゥバタハは、自然愛好家やダイバーにとって一度は訪れたい海の楽園と言えるでしょう。

 

セブ島からのアクセス方法

セブ市からトゥバタハ岩礁へのアクセスは、まずプエルト・プリンセサ市へのフライトが必要です。そこから、ダイビングツアー船に乗ってトゥバタハに向かい、ボートで片道約10〜12時間のクルーズが一般的です。

 

プエルト・プリンセサ地底河川国立公園

プエルト・プリンセサ地底河川国立公園は、フィリピンのパラワン島に位置する自然遺産で、1999年にユネスコ世界遺産に登録されました。この公園の中心には、全長8.2kmにわたる地底河川が流れる壮大な鍾乳洞があり、洞窟内では船で探索できます。川は海に直接繋がっており、潮の干満によって独特の生態系が形成されています。コウモリや大トカゲ、珍しい蝶など多様な動植物が生息し、その自然美と生物多様性が高く評価されています。2011年には「新・世界七不思議・自然版」にも選ばれ、世界中の観光客を魅了するスポットとなりました。洞窟ツアーは約1.5kmの範囲で行われ、息を呑むような光景が広がるため、パラワンを訪れる際には外せない観光地です。

 

セブ島からのアクセス方法

セブからプエルト・プリンセサへのフライトを利用し、プエルト・プリンセサ市内から地下河川まで車で約1〜2時間の移動が必要です。地下河川ツアーに参加するのが一般的で、予約がおすすめです。

 

ハミギタン山地野生生物保護区

ハミギタン山地野生生物保護区は、ミンダナオ島の南東部に位置する自然豊かな保護区で、2014年にユネスコ世界遺産に登録されました。標高1,620メートルを誇るハミギタン山を中心とするこの地域は、熱帯雨林や雲霧林、矮林など、さまざまな植生が広がる多様な生態系の宝庫です。保護区内には約1,380種もの動植物が生息しており、そのうち341種はフィリピンの固有種です。特に絶滅危惧種であるフィリピンイーグルやターシャ、ホーンビルなどがこの地域の象徴的な生物として知られています。この自然の楽園は、生物多様性の保護や環境保全の重要性を世界に伝える貴重な遺産となっています。

 

セブ島からのアクセス方法

セブ市からハミギタン山地へのアクセスは、まずダバオ市へのフライトを利用します。ダバオからは車で約4時間の移動が必要です。山登りには許可が必要なため、事前に登山ツアーを手配しておくと安心です。

 

まとめ

セブ島から行ける世界遺産6選【セブからのアクセス方法もお伝えします】

セブ島から行ける世界遺産で気になる場所は見つかりましたか?どの世界遺産もフィリピン国内にあり、セブ市内からは少し離れており、移動に時間が掛かりますが、行く価値はあります。

特に上記でお伝えした中では、プエルト・プリンセサ地底河川国立公園の鍾乳洞ツアーがおすすめで、探検家になった気分で観光が堪能できます。ぜひ、時間を作ってフィリピンの世界遺産に足を運んでみてください。

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