セブ島北部には、バンタヤン島、マラパスクア島、カモテス諸島など、白い砂浜と透明度の高い海を楽しめる離島があります。これらの島は一括して「セブ北部ツアー」と紹介されることがありますが、使う港、船、移動時間、島でできることは異なります。バンタヤン島はビーチリゾート、マラパスクア島はダイビング、カモテス諸島は洞窟や湖を含む島内観光との相性がよい場所です。この記事では、公共交通による自力旅行、専用車送迎、日帰りツアー、宿泊パッケージの料金と移動時間を比較します。
※本文の料金と運行情報は2026年8月確認時点の目安です。船の時刻と運賃は天候や運航会社によって変更されることがあります。出発地・目的地・交通手段・判断条件を先に整理します。出発地セブ市目的地
バンタヤン・マラパスクア・Camotes交通陸路と船、到着後の島内交通判断条件港、移動時間、片道費用、欠航時の帰路セブ北部旅行はツアーと自力どちらが正解?バンタヤン・マラパスクア・カモテスを比較について、同じ判断軸で選択肢を比較します。
| 選択肢 | 判断の目安 |
|---|---|
| ツアー | 送迎・船・島内移動の範囲と欠航条件を確認する |
| 自力+宿泊 | 島ごとに港、片道費用、島内交通、帰路を計画する |
3つの島は港も移動時間も違います。ツアーか自力かを一括りにせず、宿泊を前提に片道費用、島内交通、欠航時のリスクまで比較します。
3つの島は同じ「北部旅行」ではない
バンタヤン島

セブ島北西部のハグナヤ港からフェリーで渡ります。サンタフェ周辺にはホテル、レストラン、ビーチが集まり、初めての離島旅行でも滞在しやすい場所です。
マラパスクア島

セブ島最北部のMaya New Portから公共ボートで渡ります。ダイビング、特にニタリザメを見る早朝ダイビングで知られています。島内には大型車がほとんどなく、徒歩やバイクで移動します。
カモテス諸島

一般的にはダナオ港からコンスエロ港へフェリーで渡ります。ビーチだけではなく、池ダナオ、洞窟、崖、島内ドライブを楽しむ場所です。到着後の交通手段を準備しておく必要があります。3つすべてを短期間で回る旅程は、船と陸路移動ばかりになります。1回の旅行では1つの島に絞ることをおすすめします。
バンタヤン島へ自力で行く方法
セブシティからバンタヤン島へ行く基本ルートは次のとおりです。
- セブ・ノースバスターミナルへ移動
- ハグナヤ港行きのバスに乗る
- ハグナヤ港からフェリーに乗る
- バンタヤン島のサンタフェ港に到着
- トライシクルまたはホテル送迎で移動
セブシティからハグナヤ港までは約3時間30分から5時間、フェリーは約1時間30分が目安です。待ち時間を含めると、ホテルからサンタフェまで約5~7時間かかることがあります。
バンタヤン島までの片道費用
| 項目 | 目安 |
|---|---|
| ホテル~ノースバスターミナル | 100~400ペソ |
| バス | 約250~350ペソ |
| フェリー | 約330ペソ |
| ターミナルフィー | 約25ペソ |
| サンタフェ港~ホテル | 50~300ペソ |
| 合計 | 約755~1,405ペソ |
往復では約1,500~2,800ペソが目安です。これにホテル代、食事、島内交通、アイランドホッピング代を加えます。
バンタヤン島の日帰りツアーは得?
セブシティ発のバンタヤン島日帰りツアーには、ホテル送迎、フェリー、島内交通、Virgin島方面のアイランドホッピングなどを含む商品があります。しかし、ホテル出発から帰着まで約16時間になるプランもあります。日帰りの場合は、早朝または深夜にホテルを出発し、島で数時間過ごした後、再び約5~7時間かけてセブへ戻ります。次の人には日帰りツアーも選択肢になります。
- セブ滞在が短い
- 1日しか空いていない
- バスと船の乗り継ぎが不安
- 複数人で専用車を利用できる
- ホテルを移動したくない
しかし、ビーチでゆっくり過ごすことが目的なら、1泊ではなく2泊以上がおすすめです。移動日の翌日に丸1日過ごし、3日目にセブへ戻る日程なら、北部まで行く価値を感じやすくなります。
関連記事:セブ南部周遊はツアーと自力どちらが得?バス・貸切車・1泊型を比較

マラパスクア島へ自力で行く方法
セブシティからマラパスクア島へは、Maya New Portを利用します。
- セブ・ノースバスターミナルへ移動
- 「Maya New Port」行きのバスまたはバンに乗る
- Maya New Portで乗船券を購入
- 公共ボートでマラパスクア島へ渡る
- 島内を徒歩またはバイクで移動
セブシティからMayaまでは約4~5時間、公共ボートは約30~40分です。2026年の案内では、バスが約300~400ペソ、公共ボートが約200ペソから案内されています。環境関連料金、荷物、小舟への乗り換え料金などが加わる場合があります。
マラパスクア島までの片道費用
| 項目 | 目安 |
|---|---|
| ホテル~ノースバスターミナル | 100~400ペソ |
| バスまたはバン | 300~400ペソ |
| Maya~マラパスクア公共ボート | 約200~300ペソ |
| 環境・港・荷物関連費用 | 100~250ペソ |
| 島内移動 | 0~150ペソ |
| 合計 | 約700~1,500ペソ |
自力移動なら比較的安く行けます。ただし、最終ボートに間に合わないとMaya側で宿泊するか、高額な専用ボートを交渉することになります。セブ・ノースバスターミナルは早朝に出発し、午後遅くのMaya到着を避けてください。干潮時は小舟へ乗り換えることがある
Mayaとマラパスクア島の間では、潮位によって大きなバンカーボートが桟橋へ直接接岸できない場合があります。その場合は、「tunda」と呼ばれる小舟を利用して、沖に停泊しているボートまで移動します。小舟代や荷物代として、1人または荷物1個につき約20~50ペソを求められることがあります。次の人は、予約前に乗船方法を確認してください。
- 小さな子どもがいる
- 高齢者が同行する
- 大型スーツケースを持っている
- 足腰に不安がある
- 雨季に旅行する
ツアーや専用送迎を利用しても、潮位による乗り換え自体を完全に避けられるとは限りません。
マラパスクア島の日帰りをおすすめしない理由
マラパスクア島は、日帰り観光より宿泊に向いた島です。セブシティから往復すると、陸路だけで約8~10時間、船と待ち時間を加えると約10~12時間を移動に使います。さらに、マラパスクア島の代表的な体験であるニタリザメのダイビングは早朝に行われます。当日の朝にセブシティを出発しても間に合いません。日帰りツアーでは、短時間の島内滞在やアイランドホッピングが中心になります。
マラパスクアへ行くなら、最低でも2泊3日を確保し、移動日、海を楽しむ日、帰る日を分けるのがおすすめです。ダイビングは現地で別に予約するマラパスクア島へ自力で移動しても、ダイビングは認定されたダイビングショップを利用します。ダイビング旅行では、次を確認してください。
- ダイビングライセンスの条件
- 最終ダイビングからの期間
- 器材レンタルの範囲
- 海洋保護区料金
- ボート料金
- 早朝集合時間
- ニタリザメが見られなかった場合の扱い
- 最終ダイビングから飛行機までの時間
ニタリザメは野生生物であり、必ず見られる保証はありません。また、ダイビング後すぐに飛行機へ乗る旅程は避けなければなりません。帰国便に合わせる場合は、ダイビングショップの指示に従い、十分な水面休息時間を確保してください。
関連記事:ボホール島はツアーと自力どちらが正解?セブ発日帰りを総額で比較
カモテス諸島へ自力で行く方法
セブシティからカモテス諸島へ行く代表的なルートは、ダナオ港からコンスエロ港へ渡る方法です。

- セブシティからダナオへ移動
- ダナオ港でフェリーに乗る
- コンスエロ港へ到着
- バイク、マルチキャブ、トライシクルなどで島内を移動
ダナオからコンスエロまでの船は、約2~2時間30分が目安です。2026年の一般向け販売では、片道約300~520ペソ程度の案内があります。座席クラス、予約手数料、運航便によって異なるため、予約時の最終料金を確認してください。問題は、コンスエロ港到着後です。カモテスの観光地は広い範囲に点在しているため、港からホテルへの送迎や島内交通を事前に決めておく必要があります。
カモテスでは島内交通が旅行の中心になる
カモテス諸島では、ホテルの近くにすべての観光地が集まっているわけではありません。代表的な観光地には次の場所があります。
- Santiago湾
- 池ダナオ
- Timubo洞窟
- Bukilat洞窟
- Buho Rock
- Mangodlong周辺
- Tulang Diot
複数の場所を回るなら、バイクレンタル、運転手付きバイク、トライシクル、マルチキャブなどを利用します。バイクを自分で運転する場合は、運転免許、ヘルメット、保険、道路状況を確認してください。安いという理由だけで、海外での運転経験がない人がバイクを借りるのは危険です。
関連記事:セブ島旅行の範囲はどこまで?マクタン島・セブシティ・南部・離島の違い
3島の自力旅行予算を比較
2泊3日、1人分の大まかな予算です。
| 項目 | バンタヤン | マラパスクア | カモテス |
|---|---|---|---|
| セブからの往復交通 | 1,500~2,800 | 1,400~3,000 | 1,400~3,000ペソ |
| 2泊のホテル | 2,400~8,000 | 2,400~8,000 | 2,400~8,000ペソ |
| 食事 | 1,500~3,000 | 1,500~3,000 | 1,500~3,000ペソ |
| 島内交通・観光 | 800~3,000 | 500~3,000 | 1,000~4,000ペソ |
| 合計 | 約6,200~16,800 | 約5,800~17,000 | 約6,300~18,000ペソ |
ダイビング、アイランドホッピング、Virgin島、Kalanggaman島などは別料金です。宿泊施設の価格は、ホーリーウィーク、連休、クリスマス、年末年始に上がることがあります。
専用車送迎を使う価値
自力旅行のバス代は安い一方、専用車送迎は数千ペソからになります。それでも、次の人には価値があります。
3~6人のグループ
- 子どもや高齢者がいる
- 大型スーツケースを持っている
- 深夜または早朝に出発したい
- Mayaやハグナヤまで乗り換えたくない
- 帰路にセブ空港へ直接行きたい
専用車を使う場合は、料金が1人分か1台分か確認してください。また、車は島まで渡らず港で終了するプランがあります。フェリー、公共ボート、島側の送迎が料金に含まれるかを確認しましょう。
関連記事:オスロブはツアーと自力どちらが正解?料金・待ち時間・前泊を比較
パッケージツアーの確認項目
北部旅行の宿泊パッケージを予約するときは、次の項目を確認してください。
- セブのホテル送迎
- 港までの専用車
- 往復フェリーまたは公共ボート
- 港のターミナルフィー
- 環境関連料金
- 島側のホテル送迎
- 宿泊するホテル名と部屋タイプ
- 朝食の有無
- アイランドホッピングの有無
- 入島料と海洋保護区料金
- 悪天候時の返金条件
- 船が欠航した場合の追加宿泊費
「2泊3日パッケージ」と書かれていても、ホテルだけ、交通だけ、観光込みでは料金が大きく異なります。
船が欠航した場合は予定どおり帰れない
北部離島旅行で最も重要なのは、天候による欠航です。強風、波、台風、沿岸警備隊の判断によって、船が遅延または欠航することがあります。船が動かなければ、ツアーを利用していても海を渡ることはできません。帰国便の前日に離島からセブへ戻る日程は避け、最低でもセブ側に予備の1泊を確保してください。
予約前には、次を確認します。
関連記事:モアルボアルにツアーは要る?日帰り・1泊2日・自力を比較
- 欠航時にツアー代は返金されるか
- ホテル代は返金されるか
- 翌日の便へ変更できるか
- 延泊費は自己負担か
- 帰りの専用車を変更できるか
旅行タイプ別のおすすめ
| 旅行タイプ | おすすめ |
|---|---|
| 一人旅・バックパッカー | 公共バスと船を利用した自力旅行がおすすめです。午前中に港へ到着できるよう早朝に出発してください。 |
| 2人旅行 | 自力旅行が基本です。ただし、大きな荷物がある場合は、往路だけ専用車を使う方法もあります。 |
| 3~6人のグループ | 専用車を1台手配し、船とホテルを自分で予約する方法が便利です。車両代を人数で分担できます。 |
| 子連れ・高齢者同行 | ホテルから港、港から島のホテルまで接続されたパッケージが安心です。小舟への乗り換えや桟橋の状態も確認してください。 |
| ダイビング目的 | マラパスクアに2~3泊以上し、現地ダイビングショップを直接選ぶ方法がおすすめです。 |
よくある質問
バンタヤン島は日帰りできますか?
可能ですが、往復移動が長く、島で過ごせる時間が短くなります。最低1泊、できれば2泊がおすすめです。
マラパスクア島は予約なしで渡れますか?
公共ボートを利用できることがありますが、到着が遅いと最終便に間に合いません。早朝にセブシティを出発してください。
カモテス島ではGrabを使えますか?
セブシティと同じ感覚では利用できません。港送迎と島内交通を事前に手配したほうが安心です。
スーツケースを持って行けますか?
持って行けますが、船への積み下ろしや小舟への乗り換えで追加料金がかかる場合があります。防水対策も必要です。
帰国日に島から空港へ移動できますか?
おすすめしません。船の欠航、渋滞、乗り継ぎの遅れによって飛行機に間に合わない可能性があります。
まとめ
北部3島は日帰りより宿泊が基本です。島ごとの港・片道費用・島内交通・欠航時の帰路を確認し、3人以上なら専用車も比較します。