こんにちは、ナビセブ編集部の谷口まりです。親子でセブに移住しました。観光とグルメの記事を担当しています。
セブの屋台で束になって吊るされている、ひし形の葉っぱの包みは「プソ(Pusô)」というご飯です。ヤシの葉を編んだ袋に生のお米を入れて茹でたもので、1個数ペソで買え、バーベキューやレチョンと一緒に手で食べるのがセブ流です。
ナビセブ編集部のまとめ
プソはヤシの葉で炊くセブの主食。1個数ペソでバーベキューと合わせる

プソは、若いヤシの葉(lukay)を編んだ袋に生米を入れ、袋ごと茹でて作るご飯で、英語では「hanging rice(吊るしご飯)」と呼ばれます。2024年12月の現地報道では作り手の販売価格が1個6〜7ペソで、屋台では大きさによって4〜10ペソほどです。切れ目から葉を開き、中のご飯を手でちぎってバーベキュー、レチョン、シュウマイなどと一緒に食べます。Sugbo MercadoやPusô Village、バーベキュー店、モールのフードコートで気軽に試せます。
プソとは|ヤシの葉の袋で炊くご飯

プソは、ヤシの葉を編んで作った袋の中でお米を炊いたご飯です。セブを含むビサヤ地方やミンダナオ島の一部で主食として食べられており、ほのかな葉の香りとぎゅっと詰まった食感が地元のセブアノの人々に愛されています。名前のpusôには「心臓(ハート)」の意味があり、セブでよく見る形もハートをもとにしたものです。
葉の袋は、調理の器であり、1食分の容器であり、持ち運び用の包装でもあります。立ったままでも食べやすく、学校や職場、屋台などあらゆる場所で見かけます。ローカル食堂(カレンデリア)で皿のご飯を頼むより安く済むことも、毎日の食事として選ばれる理由です。
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作り方|編んだ袋に生米を入れて茹でる

プソは、炊いたご飯を包むのではなく、生のお米を袋に入れてから加熱します。地元紙SunStarの作り方紹介では、若いヤシの葉を細く裂いて袋を編み、ひとつかみ程度のお米を入れて、沸かしたお湯で15分ほど茹でる手順が紹介されています。作り手や大きさによって茹で時間は変わり、30分以上かけて炊くこともあります。
お米は加熱中に水を吸って膨らみますが、編んだ葉が外から形を押さえるため、普通のご飯より密度が高くまとまった食感になります。袋をいっぱいまで詰めないのは、膨らむ余白を残すためです。セブ市のPasilやSubâ地区には袋を編む作り手が多く、年末年始は注文が増えて収入が2〜3倍になると報じられています。
値段の目安|1個4〜10ペソほど

プソはとにかく安いご飯です。2019年の現地報道では大きいものが1個6ペソ、小さいものが3ペソ、2024年12月の報道では作り手が1個6〜7ペソで販売していました。屋台では大きさによって1個4〜10ペソ程度が目安です。
| 時期・出典 | 価格 |
|---|---|
| 2019年10月の現地報道 | 大1個6ペソ・小1個3ペソ |
| 2024年12月の現地報道(作り手の販売価格) | 1個6〜7ペソ |
| 編集部の取材時(2023年) | 屋台で1個4〜10ペソ程度 |
お店やレストランでは単価がこれより高くなることもあるので、値札が1個あたりか、セットに含まれる数なのかを見て注文してください。
プソの食べ方|切れ目から開いて手で食べる

プソは通常、真ん中に切れ目が入った状態で出てきます。そこからヤシの葉を開き、炊き上がったご飯を手で取って食べます。葉は食べずに取り除き、食後は店のごみ入れに片づけます。
まれに切れ目のないプソが出ることがありますが、そのときはスタッフに声をかければカットしてくれます。衛生面からプラスチックの手袋を配る店も多いので、手袋をはめて地元の人と同じように手で食べてみてください。手で食べるのに抵抗があれば、スプーンやフォークを頼んでも問題ありません。
合わせる料理|バーベキュー・レチョン・シュウマイ

プソはバーベキュー、レチョン(豚の丸焼き)、シュウマイなどのフィリピン料理と一緒に食べるのが一般的です。焼いた豚肉や魚、揚げた豚の腸と組み合わせることも多く、タレや脂を吸っても崩れにくいので、汁気のあるおかずとよく合います。カルボン周辺では、豚の内臓を使ったTuslob Buwaにプソをつけて食べる食べ方も定番です。
どんなタレにつけてもおいしいのがプソのよいところで、筆者のお気に入りは、カラマンシーを使ったチリソースにつけて食べる組み合わせです。酸味と辛さがご飯の甘みを引き立てます。
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プソを食べられる場所

プソは地元の人にとって便利な主食なので、学校、職場、屋台など日常のあらゆる場所で見かけます。旅行者が試しやすいのは、セブの有名なレストランやフードマーケットです。
①Sugbo Mercado|ITパークの屋台村
セブITパークのフードマーケットで、バーベキューの屋台と一緒にプソを頼めます。一度に多くの屋台を見比べられるので、初めての人に向いています。
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②Matias BBQ・AA BBQ|バーベキュー店
セブで知られたバーベキュー店では、串焼きとプソが定番の組み合わせです。串を選んで、食べる分だけプソの個数を伝えます。
③Ayers Lechon|レチョン専門店
レチョンと一緒にプソを食べたいなら、レチョン専門店が確実です。皮がパリッとした豚肉とプソの相性は抜群です。
④Pusô Village|カルボン市場横のフードホール
2025年7月にカルボンマーケットの横にできたフードホールで、名前のとおりプソの形をゲートのシンボルにしています。ローカル料理の屋台が集まり、プソと一緒にTuslob Buwaやバーベキューを試せます。
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ここに挙げた場所以外でも、ショッピングモールのフードコートにはプソを出す店がたいていあります。
プソの歴史と文化|神への供え物から屋台の主食へ

プソの歴史はスペイン統治より前にさかのぼります。現地紙の解説によると、植民地化以前のセブでは祭りや儀式の際に精霊(ディワタ)へプソを供え、豊作への感謝や亡くなった家族への供え物にも使われていました。葉を編む技術は女性の腕の見せどころで、編み方や模様の違いを競ったとされています。
ヤシの葉で編んだ袋でお米を炊く文化はセブだけのものではなく、インドネシアやマレーシアのKetupat(クトゥパット)、ルソン島北部のPatopatなど、東南アジアの広い地域に似た料理があります。その中でもプソは、屋台の日常食として今もセブで最も身近な存在です。
注文で使える英語フレーズ

屋台では英語で十分に注文できます。実物を指さしながら、短いフレーズで伝えれば通じます。
| 伝えたいこと | 英語の言い方 |
|---|---|
| プソ1個の値段は? | How much is one puso? |
| プソを2個ください | Two puso, please. |
| 切ってもらえますか | Could you cut this, please? |
| 手袋はありますか | Do you have gloves? |
👨💻 ナビセブ編集部
ナビセブ編集部の結論

プソは、1個数ペソで買えるセブの主食で、バーベキューやレチョンと手で食べることで初めてその良さが分かる食べ物です。初めてなら、屋台が集まるSugbo MercadoやPusô Villageでバーベキューと一緒に1〜2個頼むのが失敗のない入り方です。切れ目から葉を開き、カラマンシーのチリソースにつけて食べれば、セブの屋台の味がそのまま体験できます。
よくある質問

プソとは何?
ヤシの葉を編んだ袋に生米を入れ、袋ごと茹でて作るセブのご飯です。英語では「hanging rice(吊るしご飯)」と呼ばれます。
プソの値段はいくら?
2024年12月の現地報道では作り手の販売価格が1個6〜7ペソでした。屋台では大きさによって1個4〜10ペソほどが目安です。
葉っぱも食べられる?
葉は容器なので食べません。切れ目から開き、中のご飯だけを食べます。
味はついている?
基本は白いご飯で、甘い味やココナッツミルクの味はつきません。葉のほのかな香りが移る程度です。
どこで食べられる?
バーベキュー屋台、Sugbo Mercado、Pusô Village、レチョン店、モールのフードコートなどで食べられます。
何個頼めばいい?
大きさによりますが、初めてなら1〜2個から試し、おかずの量を見て追加するのがおすすめです。セットに含まれる数も先に確認してください。
最後に

プソは、見た目の珍しさだけでなく、安さと食べやすさで今もセブの人々の毎日を支えているご飯です。屋台でひし形の包みを見かけたら、バーベキューと一緒に1個頼んでみてください。この記事は、セブ出身のライターDecemverさんの記事をもとに、編集部が2026年時点の情報を加えて再構成しました。
