がんばろうセブ!巨大台風から7ヶ月後の今、復興するセブ島の海

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2022年8月1日

2021年12月16日、フィリピンの中部・ビサヤ地域に台風22号(フィリピン名:オデット)が直撃しました。 約7ヶ月が経った今では、復興も進み通常の生活へと戻っており、フィリピン・セブ島では観光客の受け入れも再開。徐々に観光客や留学生も増えてきました。 セブ島といったら常夏の南国で綺麗な海をイメージされる方も多いのではないでしょうか?台風後の海の様子について日系ダイビングショップの皆さんに、現在の海の復興状況をお聞きしました。

 

海の被害を振り返る

台風直後は多くのバンカーボートが壊れ、タンカーなどの大型船も浅瀬で座礁してしまい表面から見える海の状況は壊滅的でしたが、海の中は場所によって被害の大きさが異なります。 浅場の珊瑚はうねりなどでかき混ぜられ、何もない砂地になってしまった場所もあります。大きなテーブル珊瑚が真っ逆さまに反転してしまった所も多いです。

 

巻き上がってしまった砂が珊瑚の上にも堆積してしまいました。一方、離島の珊瑚保護区域周辺ですが、台風の被害を感じないくらい綺麗な場所もたくさんあります。台風の風向きも関係していますし、このパンデミック中に人が入らなかったことで今まで以上に珊瑚が元気に育っていたのです。

 

 

がんばろうセブ!の活動について

台風後、日系ダイビングショップのメンバーが集結し『がんばろうセブ!』という水中クリーンナップ、珊瑚植樹の活動を定期的に行っています。「たくさんの方々からのご支援のお陰で続ける事ができています!」と感謝の気持ちを忘れず日々活動されています。

 

台風直後は海に流れてしまった瓦礫が多く、トタン屋根、ボートの残骸、ホテルの家具など大きな物が目立ちました。集中的に被害の多かった港周辺の水中瓦礫の撤去を行い、プロダイバーとしての知識と経験を活かし話し合いながら、安全かつ効率的に作業しています。また、台風で折れてしまった珊瑚を拾い、特に被害が多かった部分に珊瑚の移植をしています。

 

現在の海の状況

水中の瓦礫は目立たなくなってきましたが、流れ着いたゴミなどは見つけたら積極的に拾う事を心がけています。台風により堆積してしまった砂は、潮の流れなど自然の力によって洗い流され、埋もれていた珊瑚が出てきてた場所もあります。植樹した周辺も、水中生物が集まって増えています。

 

珊瑚は生物たちにとって大事な棲家であり、天敵から身を守る隠れ家でもあります。珊瑚は水中の二酸化炭素を吸収して酸素を排出してくれるため、水中生物だけでなく人間にとっても必要不可欠な存在となっています。広い海の中で私たちに出来ることは微々たる事かもしれませんが、被害が大きかった場所が一刻も早く再生して、将来的に珊瑚が増えていってほしいですね。      

 

台風被害は海の中にも影響を及ぼしましたが、それでもセブのカラフルな海を存分に楽しむ事ができそうですね!海を熟知したプロフェッショナルな方々にお任せすれば安心です。がんばろうセブ!での今後の活動にも注目し、セブの海が美しく変化する様子も発信していきたいと思います。

 

がんばろうセブ参加ショップ 14店 

アクアスケープ・アクアバディズセブ・アクエリアスダイバーズ・S2CLUBセブ店・エメラルドグリーンダイビングセンター・エルアクアリオダイバーズ・all blue・シーサーセブ店・シーライオン・NewPortScubaWaterSports・PSQダイバーズ・フリークルーダイビングセンター・ブルーコーラル・プアヘレダイビングツアー

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