フィリピン人の肌の色と「モレナ(Morena)」とは?美意識・差別・価値観のリアル

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2026年1月12日

フィリピンで生活していると、「肌の色」に対する価値観が日本とは大きく異なることに気づきます。

中でもよく耳にする言葉が「Morena(モレナ)」。一見すると単なる肌の色を表す言葉に思えますが、実際にはフィリピン社会に根付いた美意識や、時に差別とも結びつく複雑な意味を持っています。

本記事では、モレナという言葉の意味、フィリピン人の肌の色に対する美意識、そして恋愛や日常生活への影響を、現地目線でわかりやすく解説します。

フィリピン人の肌の色の多様性

フィリピン人の肌の色と「モレナ(Morena)」とは?美意識・差別・価値観のリアル

フィリピンは過去にスペイン、アメリカ、日本にそれぞれ統治されていた時代もあり、現在に至るまで、様々な文化が混ざり、そして肌の色の多様性が生まれてきました。

一概にフィリピン人といえど、スペイン系、中華系、アメリカ系など様々な文化と国籍が混ざっています。

日本と同じく島国のフィリピンですが、過去を紐解くと複雑に多様な文化が混ざっていると理解できます。

「Morena(モレナ)」とは何か?

フィリピン人の肌の色と「モレナ(Morena)」とは?美意識・差別・価値観のリアル

フィリピン人の肌の色をモレナという言葉で表します。モレナとはどのような意味合いなのでしょうか。

モレナという言葉の本来の意味

モレナは元々、スペイン語で浅黒い(肌や髪)、あるいは、褐色肌の事を指します。

しかしながら、フィリピンで広まったこの言葉は、肌の色を指す際に使われるようになりました。

フィリピンに根付く「色白信仰」の背景

そんなフィリピンですが、モレナとは異なり、基本的に日本と同じく色白信仰で、肌は白ければ良いと判断されます。

広告やモデルの多くは、色白で、より肌が綺麗に見え、お金を持っているという印象を受けます。

植民地時代と階級意識の名残

植民地時代のフィリピンでは、外での屋外作業は所得が低い、そして外作業が多い人は肌が黒いという流れがありました。

現在でも、肌の色が黒いと、所得が低いと判断されるのは、植民地時代の名残ともいえます。

特に、工事現場、外仕事はどうしても日焼けをしやすく、日に焼けた肌は日本では健康的に判断されますが、フィリピンではお金がないと見られることも少なくありません。

広告・メディア・美白商品の影響

フィリピン人の肌の色と「モレナ(Morena)」とは?美意識・差別・価値観のリアル

フィリピンの広告では、どのような肌の人を美しいと表現しているのでしょうか?

モレナは差別なのか?それとも個性なのか

モレナ自体は、差別でもなく、小麦色の健康的な肌を指す用語です。

しかしながら、モレナと言う言葉は、人により差別と感じることもあるので、注意が必要です。

特に初対面の人、またそこまで親密でないのにも関わらず、肌の色の話はなるだけ避けましょう。

フィリピン人自身が感じる肌色コンプレックス

フィリピン人の中には、肌の色をコンプレックスと考える人もいます。

特に、現代社会では美白ブームがあるからこそ、さらに肌の色に敏感になる人も少なくありません。

恋愛・SNS・現代文化におけるモレナ

フィリピン人の肌の色と「モレナ(Morena)」とは?美意識・差別・価値観のリアル

特に現代におけるSNSでは、フィリピン人の肌の色に対する意識に違いはあるのでしょうか?

恋愛市場での評価と現実

現代において、特にK-POPがフィリピンで取り入られてから、肌が白い=美しいというブームメントはさらに強まりました。

SNSの広告を見ても、肌を白くする薬なども販売されているなど、美白を目指す女性は少なくありません。

恋愛市場においても同じく、肌が白い女性はより価値があるとされ、モテる傾向にあります。

SNSで広がる「Morena is beautiful」ムーブメント

フィリピンではシャルガオなどサーフィンが流行っている島があり、サーファーのインフルエンサーが、よく日に焼けた肌に、ビキニ姿で、写真をSNSでアップするなど、美白ブームとまさにカウンターカルチャー的な存在として、モレナが美しい!と掲げたポストを見かけます。

多様化するフィリピンの美、それは美白だけではなく健康的に良く焼けた肌を美しい!として、誇らしげにSNSにポストする人もいます。

今までのモレナの概念を大きく変え、まさにその肌の色を強く逞しく、そして美しく魅せるものでした。

日本人が知っておくべき注意点

フィリピン人の肌の色と「モレナ(Morena)」とは?美意識・差別・価値観のリアル

これから留学・観光でフィリピンを渡航する方は、差別の無いように、なるだけ初対面の場で肌の色に触れるのは避けましょう。

人によりモレナと指摘されると、差別されているのでは無いかと、悪い印象を受ける場合があります。

もし相手のことを褒めるのであれば、肌や髪の毛のことではなく、服装やアクセサリーなどを褒めてあげると良いでしょう!

まとめ|モレナを知ることはフィリピン社会を知ること

フィリピン人の肌の色と「モレナ(Morena)」とは?美意識・差別・価値観のリアル

フィリピンにおける「Morena(モレナ)」という言葉は、単なる肌の色を表す表現ではなく、植民地時代から続く階級意識、美白信仰、そして現代SNSによる価値観の変化までを内包した、非常に奥深い概念です。色白が美しいとされてきた一方で、近年は「Morena is beautiful」という動きも広がり、多様な美しさを肯定する流れも確実に生まれています。

この言葉を理解することは、フィリピン人の自己認識や社会構造、恋愛観、そして日常会話に潜む繊細な感情を理解することにもつながります。

日本人として現地で生活・交流する際には、肌の色というテーマが持つ背景を知り、無意識の一言が相手を傷つけないよう配慮することが大切です。モレナを知ることは、フィリピン社会そのものをより深く理解する第一歩と言えるでしょう。

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