要点
Mactan ExpoのNewtown Boulevard Lobbyには、Cebuの文化を題材にした壁画「Echoes of Mactan」があります。
施設の公式発信では、Jojo GubalaneとCebuano Arts Clubによる作品として紹介されています。会議や展示会のために訪れた人が、会場に入るところで地域の芸術に出会う。その接点を担う作品です。
Mactanという名前から、Battle of MactanやLapu-Lapuの歴史を思い浮かべる人もいるでしょう。しかし、この壁画の紹介で挙げられる題材は、貝工芸、漁業、織物、海の生き物、農業、ギターなど、暮らしと手仕事にも広がっています。
ここでは作品の基本情報、作者の背景、題材の読み方を通じて、Convention CenterにCebuano Cultureを取り入れる意味を考えます。情報確認日は2026年9月7日です。
作品の場所と基本情報
「Echoes of Mactan」はNewtown Boulevard Lobbyで来場者を迎える作品です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 作品名 | Echoes of Mactan |
| 設置場所 | Newtown Boulevard Lobby |
| 制作者 | Jojo Gubalane、Cebuano Arts Club |
「Echoes of Mactan」はどこにある作品?
作品の設置場所として案内されているのは、Mactan ExpoのNewtown Boulevard Lobbyです。施設公式の紹介は、訪問者を迎える作品として、Cebuanoの創造性と文化との関係を伝えています。Flying Ketchupの2026年8月3日付記事も、同じ作品名とロビーの名称を掲載しています。
| 項目 | 確認できる内容 |
|---|---|
| 作品名 | Echoes of Mactan |
| 設置施設 | Mactan Expo |
| 設置場所 | Newtown Boulevard Lobby |
| 施設公式が紹介する制作者 | Jojo Gubalane、Cebuano Arts Club |
| 記事で扱う主題 | 壁画に表現されたCebuの暮らし・手仕事・文化 |
ロビーに作品があるという情報は、会議場のMain Hallや展示ブース内の作品とは区別して読む必要があります。催事ごとに展示内容が変わる空間と、施設の入口で訪問者を迎える作品とでは、出会い方が異なるからです。
一方、ロビーという名称だけで、催事のない日にも自由に入館・鑑賞できるとは判断できません。作品を見るために訪れる場合は、その日の入館条件を施設へ確認するのが確実です。
作者と地域の芸術団体
「Echoes of Mactan」はNewtown Boulevard Lobbyで来場者を迎える作品です。
Jojo Gubalaneは、家具やデザインの仕事から表現を広げた作家
Cebuano Arts Clubの公式作家紹介によると、Jojo Gubalaneはファッション小物、室内装飾、家具、壁画などのデザインから職業的な活動を始めました。
Maitland Smith Philippinesなどで高級家具に関わる仕事を経験し、1990年にはCebu Arts Associationへ参加しています。絵画だけを切り離して制作してきたのではなく、生活空間や工芸に関わる仕事を背景に持つ作家です。
同プロフィールは、初期のアクリル・油彩から、新しい素材や現代的な表現へ活動を広げた経緯も紹介しています。また、Mactan NewtownのようなTownshipや商業・公共空間に向けて、大型の立体壁画や彫刻を制作していると説明しています。画面の中だけでなく、建物の中で人が作品とどう出会うかを考える際にも、こうした経歴は参考になります。
ただし、家具に関わった経歴があることを理由に、この壁画のすべての素材や技法を推定することはできません。作家の得意分野と、一つの作品に実際に使われた材料は別の情報です。「Echoes of Mactan」を理解するうえでは、デザインと美術をまたぐ活動歴を背景として押さえ、個別作品の説明と分けて読むと、作家像を正確に捉えられます。
Cebuano Arts Clubという地域のつながり
施設公式が作品の紹介に添えているCebuano Arts Club(CAC)は、Cebuを拠点とする芸術団体です。団体の公式沿革では、2018年8月6日に設立され、Jojo Gubalaneは創設者の一人とされています。展覧会、ワークショップ、共同企画などを通じ、地域の作家と鑑賞者がつながる場を作ってきた団体です。
CACはExpoの開業時の展示への参加も記録し、Gubalaneの大型立体壁画が紹介されたことを伝えています。施設側が作品を案内する発信と、芸術団体側が自分たちの活動として残す記録の両方がある点は、この作品を理解する手がかりになります。開発事業者の施設紹介にとどまらず、Cebuの芸術活動の中にも位置づけられているからです。
なお、作家の経歴に登場するCebu Arts Associationと、ここでのCebuano Arts Clubは名称の異なる団体です。1990年の参加歴と2018年の設立を、一つの団体の年表として混ぜることは避ける必要があります。
また、施設公式が作家と団体を併記していることは確認できますが、制作に参加した全員の氏名や担当工程までを示すものではありません。
暮らしと手仕事を表す題材
「Echoes of Mactan」はNewtown Boulevard Lobbyで来場者を迎える作品です。
貝工芸・漁業・織物・ギターから、暮らしを読む
Flying Ketchupは壁画の題材として、貝工芸、漁業のコミュニティ、織物、海洋生物、農業、Cebuのギターを挙げています。これは同媒体が紹介するモチーフの説明です。ここから先は、その題材を手がかりにしたNaviCebuの読み解きとして、海、仕事、手づくりの文化というつながりに注目します。
海の生き物と漁業を合わせて考えると、海を眺める対象としてだけでなく、人が働く場所として見る視点が生まれます。さらに貝工芸が加わることで、自然の素材が人の手を通して品物になる過程にも目が向きます。これは作者の意図を断定する説明ではなく、紹介されている題材同士をつないだ鑑賞の一つの方法です。
織物とギターも、完成した物の姿だけでなく、それを作り、使う人を想像させる題材です。織る、組み立てる、演奏するという行為まで考えると、文化は特別な行事のときだけに現れるものではなくなります。仕事や生活の中で受け継がれる技術として、Cebuの姿を読み取ることができます。
農業という題材も含めて見ると、Mactan Expoのある海辺の印象だけでは収まらない広がりがあります。一つのロビーに置かれた作品が、海、陸、人の営みへ関心を向けるきっかけになるわけです。題材を一つずつ探す見方と、それらが一緒に表現されている意味を考える見方を組み合わせると、作品紹介をより深く読めます。
ロビーアートとして見る
「Echoes of Mactan」はNewtown Boulevard Lobbyで来場者を迎える作品です。
ロビーに地域のArtを置く意味
SunStar Cebuは2026年1月21日のMactan Expo紹介で、地元作家への委嘱作品や、海岸線・海洋環境から着想したデザインが館内に取り入れられていると報じています。
「Echoes of Mactan」は、こうした地域文化を取り込む施設の方向性と合わせて考えられる作品です。ただし、館内全体についての説明を、そのまま壁画一作品の素材や制作意図へ置き換えることはできません。
Convention Centerのロビーは、本会議や展示を見る前後に人が通る場所です。そこに地域の作品があれば、美術鑑賞を目的に来た人以外にも、作品との接点が生まれます。会場名を読んで開催地を知ることに加え、地元の作家が表現した暮らしや文化に触れる機会を作れる点に、ロビーのArtの意味があります。
NaviCebuとして注目したいのは、国際会議の会場に、開催地で制作する人の名前が残ることです。大きなホールや映像設備は催事を支えますが、作品名と作家名は、その会場がどの地域の創造性と関わっているかを伝えます。
作品を単に背景として紹介せず、Jojo GubalaneとCebuano Arts Clubまでたどることで、会議場から地域の芸術へ関心を広げられます。
作品を見るときは、題材・作者・設置場所をつなぐ
「Echoes of Mactan」を知るための手がかりは、何が表現されているか、誰が制作したか、どこに置かれているかの三つです。題材だけを見ればCebuの暮らし、作者を知ればデザインや美術の仕事、設置場所を考えれば会議参加者を迎える空間との関係が見えてきます。それぞれをつなぐと、一つの壁画を施設の装飾以上のものとして理解できます。
現地で鑑賞できる機会があれば、最初に全体を見てから、紹介されている題材がどのように表現されているかに目を向けるとよいでしょう。写真だけでは捉えにくい大きさや、ロビーとの関係にも注目できます。ここで挙げた見方は鑑賞の提案であり、特定の位置に何が描かれているかを、未確認のまま案内するものではありません。
作品を紹介するときも、題名と作者名、施設の説明、自分の感想を分けると伝わりやすくなります。例えば、貝工芸や漁業が題材として紹介されていることと、それを見て海辺の暮らしを感じたという感想は、性質の異なる情報です。その違いを保つことで、作品について知ることと、自分なりに楽しむことの両方ができます。
Mactan Expoの「Echoes of Mactan」は、会議場の入口からCebuの手仕事や暮らしへ関心を開く作品です。
施設、作家、芸術団体の発信を重ねると、新しいConvention Centerが、地元の表現者と来訪者をつなぐ場所にもなっていることが分かります。
会議の開催地としてMactanを知るだけでなく、そこで何が作られ、どのような文化が表現されているのかを見るための一枚です。
まとめ
Mactan ExpoのNewtown Boulevard Lobbyには、Cebuの文化を題材にした壁画「Echoes of Mactan」があります。
施設の公式発信では、Jojo GubalaneとCebuano Arts Clubによる作品として紹介されています。会議や展示会のために訪れた人が、会場に入るところで地域の芸術に出会う。その接点を担う作品です。
参考情報
情報確認日:2026年9月17日
主な確認先: