こんにちは、ナビセブ編集部の田口じゅんです。セブに住んで10年以上になります。暮らしとエリアの記事を担当しています。
Cebu Business Parkは、セブ市の中では比較的「歩いて移動しやすいビジネス地区」という印象があります。しかし、実際に歩きやすさ(ウォーカビリティ)を評価するなら、単に歩道があるかどうかを見るだけでは足りません。重要なのは、歩道がどこまで連続しているか、主要な交差点で安全に横断できるか、モール・オフィス・ホテル・住宅が徒歩でつながっているか、駐車場の出入口や自転車レーンとどう交差するかです。
2025年のAREIT資料では、Ayala Center Cebuを囲むCardinal Rosales Avenue、Biliran Road、Luzon Avenue、Bohol Avenueには、コンクリートの歩道、縁石と側溝、地下排水設備があることが確認できます。さらにAyala Land Estatesの再開発資料では、Mindanao Avenueの歩道を2.35mから3.9mへ拡幅し、自転車レーンを一体で組み込む計画も示されています。
つまりCBPの歩行者インフラは昔から存在するだけでなく、2025年以降も更新されています。この記事では「散歩して気持ちいいか」という観光目線ではなく、Cebu Business Parkを、実際に徒歩で移動できる都市インフラとして検証します。
ナビセブ編集部のまとめ
2025年のAREIT資料では、Ayala Center Cebuを囲むCardinal Rosales Avenue、Biliran Road、Luzon Avenue、Bohol Avenueには、コンクリートの歩道、縁石と側溝、地下排水設備があることが確認できます。
歩きやすさの現在地
Cebu Business Parkの歩きやすさを最初に整理
まず、2026年9月時点で確認できる歩行者関連の情報を整理します。
| 項目 | 現在確認できる内容 |
|---|---|
| 歩道 | Ayala Center Cebu周辺の主要道路で確認 |
| 主要道路 | Cardinal Rosales Avenue、Luzon Avenueなど |
| 中央分離帯 | Cardinal Rosales Avenue・Luzon Avenue |
| Mindanao Avenueの歩道 | 再開発で2.35mから3.9mへ拡幅する計画 |
| 自転車レーン | 約7kmのネットワーク |
| オープンスペース | Central Park |
| モールとの接続 | Ayala Center Cebuを中心に複数の通りへ接続 |
| 公共交通 | PUVターミナル・路上の乗降場所 |
| 2024年 | Car-Free Sundaysを実施 |
| 2025年以降 | 歩道・排水設備・街路景観を更新 |
この表を見ると、CBPは車だけを前提にした開発地区ではないことが分かります。一方で、歩道があることと「どこへでも完全に安全に歩ける」ことは同じではありません。
主要道路と歩道
Ayala Center Cebu周辺にはコンクリートの歩道がある
2025年のAREIT資料では、Ayala Center Cebuの中心となる商業区画が、次の4つの道路に囲まれていると説明されています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 道路 1 | Biliran Road |
| 道路 2 | Cardinal Rosales Avenue |
| 道路 3 | Luzon Avenue |
| 道路 4 | Bohol Avenue |
これら4道路はいずれもコンクリート舗装で、コンクリートの縁石と側溝、コンクリートの歩道、地下排水設備を備えると説明されています。Cardinal Rosales AvenueとLuzon Avenueには中央分離帯もあります。つまり、Ayala Center Cebuの周囲は、歩行者の移動を最初から想定した道路構造になっています。モールから通りへ出た瞬間に歩道がなくなるような、単独型のショッピングモールとは少し違います。
Cardinal Rosales Avenueは歩行者インフラが最も確認しやすい
Cardinal Rosales AvenueはCBPの中でも、歩道のインフラを公式資料で最も具体的に確認しやすい道路です。AREITの別の鑑定資料では、Seda Ayala Center Cebu周辺のCardinal Rosales Avenueについて、約35m幅で、コンクリート舗装、中央分離帯、歩道、縁石と側溝、地下排水設備を備えると説明されています。
通り沿いにはAyala Center Cebu、Seda、Central Park、City Sports Club、オフィスビルなどがあるため、徒歩移動の需要も高い道路です。ただし道路幅が広いということは、横断距離も長くなる可能性があります。歩道だけでなく、どこで横断歩道を使うかが重要になります。
Mindanao Avenueでは歩道を3.9mへ拡幅
2025年のAyala Land Estatesの再開発資料で特に注目したいのが、Mindanao Avenueです。改修前と改修後の計画図では、歩道が2.35mから3.9mへ拡幅され、一体化した自転車レーン、新しい街灯、改良された排水設備、整えられた街路景観が組み込まれています。
これは単なる舗装補修ではありません。
歩行者空間を広げ、自転車と車の動線も整理し、通り全体を再設計しています。CBPが今後さらに「歩くこと」を、このエリアでの体験の一部として重視していることが分かります。
Mindanao Avenueの工事は歩行者空間の改善を目的にしている
SunStar CebuもCBPの再開発について、Mindanao AvenueとCardinal Rosales Avenueの一部で排水設備の改良、道路と歩道の拡幅、街路景観の改善を進め、歩行者にとってより良い環境を目指していると報じています。
さらに街路樹としてYellow Copper Podを植え、将来的に歩行環境を改善する方針も説明されています。
セブの暑さを考えると、歩道の幅だけでなく日陰も非常に重要です。
木が育つまで時間はかかりますが、街路の緑が歩く人の快適さにつながる設計になっていることは重要です。
モール・ホテル・オフィスの接続
Ayala Center Cebuを歩行者の拠点として使える
Cebu Business Parkを徒歩で移動するとき、Ayala Center Cebuは単なる目的地ではありません。モール自体が大きいため、Bohol Avenue、Cardinal Rosales Avenue、Luzon Avenue、Biliran Road側の複数のエリアへ歩いて抜ける、歩行者の拠点として使えます。モール内を通れば、炎天下や雨を避けながら地区の反対側へ移動できる場合もあります。そのためCBPの歩きやすさは「屋外の歩道だけ」で評価するより、モール内部の通路も含めて考える方が実態に近いでしょう。
モールとホテルは徒歩でつながりやすい
Ayala Center Cebu周辺には、Seda Ayala Center Cebuなどのホテルがあります。Alveo LandはCebu Business Parkについて、ホテル、コンドミニアム、ショップ、レストラン、スポーツクラブなどが徒歩圏にあり、広い歩道を使って徒歩や自転車で移動できる開発地区として説明しています。
旅行者にとってこれは重要です。
ホテルからモールへ行くたびにGrabを呼ぶ必要がなく、短距離なら徒歩で動ける可能性があります。ただし実際の入口の位置や横断歩道によって距離感は変わるため、直線距離だけで判断しない方がよいでしょう。
オフィスビルも歩いて移動できる範囲が広い
CBPでは、Mindanao Avenue、Samar Loop、Cardinal Rosales Avenue周辺にオフィスビルが密集しています。そのため打ち合わせで別のビルへ移動する場合、車を出すより徒歩の方が早いケースもあります。例えばCardinal Rosales AvenueからSamar Loop側へ入ればKepwealthやAIA Center、さらにSamar Loopの奥へ進めばSkyriseやChinabank Corporate Centerへつながります。
こうしたオフィスが近くに集まっていることが、CBPの歩行者にとっての強みの一つです。
交差する動線に注意
駐車場の出入口が歩行者の動線を切る
ただし、オフィスビルが多いビジネス地区では、歩道の途中に駐車場の出入口や乗降用の車寄せが多くあります。
これは歩きやすさを見るうえで非常に重要です。
歩道自体が連続していても、ビルの出入口ごとに車が横切れば、歩行者は何度も車の動きと交差します。特にSamar LoopやCardinal Rosales Avenueではオフィスの駐車場が多いため、歩くときにはビルの出入口を意識する必要があります。
自転車レーンとの交差も見る必要がある
CBPには2021年に約7kmの自転車レーン網が整備されました。対象の通りはMindanao Avenue、Luzon Avenue、Cardinal Rosales Avenue、Leyte Loop、Samar Loop、Negros Road、Sumilon、Pescadoresです。自転車レーンは安全用のボラードで一般車線と分離する形で導入されました。歩行者にとって自転車レーンは車より安全に見えますが、横断歩道やビルの出入口では自転車とも動線が交差します。
そのため歩くときは、「車道だけ見ればいい」わけではありません。
横断歩道は場所ごとに確認する必要がある
今回の調査では、Cebu Business Park全体の最新の横断歩道の一覧を、公式資料から完全には確認できませんでした。道路構造や歩道は確認できても、「どの交差点に現在横断歩道があるか」まで一覧にした現行の公式地図は見つかっていません。そのため、ここでは横断歩道の数を推測で示すことはしません。横断歩道の位置は、Google Mapsの最新のストリートビュー、現地の状況、セブ市の交通情報を重ねて確認する必要があります。
縁石のスロープも歩きやすさには重要
車いす、ベビーカー、重い荷物を使う人にとっては、歩道の幅以上に縁石のスロープが重要です。歩道があっても交差点ごとに大きな段差があれば、実際の利用しやすさは低くなります。今回の公式資料では、地区全体の縁石スロープの配置まで確認できませんでした。したがって「CBPはバリアフリー」と一括で評価することは避けるべきです。
PUVとCentral Parkをつなぐ
PUVターミナルからモールへ徒歩で接続できる
Ayala Center Cebu PUV Terminalは、CBPの公共交通の拠点です。ターミナルでジプニーやモダンジープを降りたあと、そのままAyala Center Cebuへ徒歩でつながります。これは歩行者インフラとして非常に重要です。次の順に、徒歩で乗り継げるからです。
- 公共交通
- モール
- オフィス・ホテル・通り
車を持たない人にとって、ターミナルから目的のビルまで最後の数百mをどう歩くかが、エリアの使いやすさを左右します。
路上の乗降場所から歩くケースもある
すべてのPUVがターミナル内で乗降するわけではありません。
Ayala周辺では、Cardinal Rosales Avenue、Luzon Avenue、Mindanao Avenueなど、路上の乗降場所を利用する路線もあります。その場合は、降車後すぐ歩道へ入れるか、どこで道路を渡るかが重要になります。交通網と歩行者のネットワークは別々ではなく、一体として考える必要があります。
Central Parkは歩く途中の休憩場所
2025年に刷新されたCentral Parkは、Cardinal Rosales Avenue沿いにあります。住民、働く人、訪れる人が利用できるオープンスペースで、グロット、ファーマーズマーケット、ペットパークなども導入されました。歩行者のネットワークの中で見ると、Central Parkは「目的地」であるだけでなく、歩いて移動する途中に休める場所でもあります。セブの暑さを考えると、こうしたオープンスペースの存在は歩きやすさに影響します。
緑は歩きやすさにも関係する
CBPは、地区の約20%を緑地に充てるマスタープランを持っています。
緑は景観だけの問題ではありません。
街路樹が増えれば日陰ができ、都市の暑さを和らげ、歩く人の快適さにつながります。2025年以降の再開発で街路景観や植樹を重視していることは、歩行環境という面でも意味があります。
曜日・夜・雨・日差し
Car-Free Sundaysは通りの使い方を変えた
2024年には、Cebu Business ParkでCar-Free Sundaysが始まりました。毎週日曜日の一部の時間帯に一部の通りから車を外し、ウォーキング、ランニング、サイクリングなどに使える歩行者向けの空間へ変える取り組みです。さらにAyala Landの2025年の統合報告書(Integrated Report)では、この取り組みをCebu Business ParkとCebu IT Parkへ拡大し、追加で週8,500人が車の通らない道路を利用していると報告しています。
これは、CBPの通りが「車専用のインフラ」ではないことを示す具体的な例です。
Car-Free Sundaysを普段の歩きやすさと混同しない
ただし、Car-Free Sundayに歩きやすいことと、平日の通常の交通の中で歩きやすいことは別です。
車両を止めれば、当然通りは歩きやすくなります。本当の歩きやすさを見るなら、次の点を平常時に確認する必要があります。
- 通常の交通量
- 駐車場の出入口
- 横断歩道
- 日陰
- 歩道の幅
- 交差点
カーフリーのイベントは地区の方向性を示しますが、日常の歩行環境そのものではありません。
夜に歩くときは照明も重要
AREIT資料では、CBPの主要な幹線道路に街灯があることが記録されています。オフィスワーカーやBPOの従業員の勤務時間を考えると、CBPでは夜間の歩行も重要です。
歩道があっても暗ければ、安全性や快適性は下がります。
2025年のMindanao Avenueの再開発で新しい街灯が明記されていることからも、照明が街路改良の重要な項目であることが分かります。
雨の日は排水も歩きやすさに影響する
セブでは大雨があるため、排水設備は歩く人にも重要です。AREIT資料では、Ayala Center Cebu周辺の道路やCardinal Rosales Avenueに地下排水設備があることが確認できます。さらに2025年の再開発でも、排水設備の改良が主要な工事に含まれています。
歩道がきれいでも、道路が冠水すれば横断しにくくなります。
そのため排水設備も歩行者インフラの一部として見るべきです。
日中は日陰の有無が大きい
Cebu Business Parkは比較的歩けるエリアですが、日中は暑さが最大の問題になります。
セブでは直射日光の中を10分、15分歩くだけでも負担になります。そのため同じ歩道でも、次のような日陰があるかどうかで使いやすさが大きく変わります。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 種類 1 | 木陰 |
| 種類 2 | 建物の陰 |
| 種類 3 | 屋根付きのモール接続 |
CBPの再開発で街路樹と街路景観を強化しているのは、この点でも意味があります。
目的別の歩き方
住宅からモールへ歩けることもCBPの特徴
Cebu Business ParkにはSolineaなどの住宅があります。Alveo LandはCBPについて、住宅、商業、ホテル、レクリエーションが徒歩圏でつながる複合用途の開発地区として説明しています。コンドミニアムの住民にとって、スーパーやレストランへ行くたびに車を使う必要がないことは大きな利点です。
この「生活圏を徒歩でつなげる」ことも、歩きやすさの重要な意味です。
目的別に歩きやすさを見る
Cebu Business Park内でも、目的によって歩くルートは違います。
| 目的 | 主に使う歩行ルート |
|---|---|
| モール周辺 | Cardinal Rosales・Luzon・Bohol・Biliran |
| オフィス間の移動 | Cardinal Rosales・Mindanao・Samar Loop |
| ホテル・モール | Seda周辺・Cardinal Rosales/モール |
| 住宅・モール | Luzon Avenue側など |
| PUV・モール | ターミナル・Ayala Center Cebu |
| Central Park | Cardinal Rosales Avenue |
| 自転車との共存 | 自転車レーンの対象8道路 |
このように整理すると、「CBP全体が歩きやすい/歩きにくい」という一言では評価できないことが分かります。
Cebu Business Parkはセブのほかのエリアより歩きやすい?
セブ市全体には、歩道が途中でなくなる道路や、路肩を歩かなければならない場所もあります。その点、CBPはマスタープランに基づく開発地区で、歩道、中央分離帯、自転車レーン、オープンスペース、街灯などが計画的に整備されています。その意味では、セブの中では比較的歩行者インフラが整ったエリアと言えます。
しかしこれは「どこでも安全に快適に歩ける」という意味ではありません。
駐車場の出入口と交差点には引き続き注意が必要
特に注意したいのが、オフィスの駐車場の出入口と大きな交差点です。CBPはビジネス地区なので、平日は車の交通量が多くなります。ビルの駐車場へ曲がる車、乗降のために停まる車、タクシー、Grab、PUV、自転車が同じ通りを使います。
歩行者優先が自動的に守られると考えず、横断歩道でも車の動きを確認する必要があります。
よくある質問
「歩きやすさの現在地」では何を確認しますか?
この表を見ると、CBPは車だけを前提にした開発地区ではないことが分かります。一方で、歩道があることと「どこへでも完全に安全に歩ける」ことは同じではありません。
「主要道路と歩道」では何を確認しますか?
これら4道路はいずれもコンクリート舗装で、コンクリートの縁石と側溝、コンクリートの歩道、地下排水設備を備えると説明されています。
最後に
2025年のAREIT資料では、Ayala Center Cebuを囲むCardinal Rosales Avenue、Biliran Road、Luzon Avenue、Bohol Avenueには、コンクリートの歩道、縁石と側溝、地下排水設備があることが確認できます。
歩行者優先が自動的に守られると考えず、横断歩道でも車の動きを確認する必要があります。
