セブ島のクリスマス料理&伝統スイーツ特集|本場のレチョンからビビンカまで味わおう!
フィリピンでは「世界でいちばん長いクリスマス」と言われるほど、9月から街中がホリデームードに包まれます。
特にセブ島では、家族や友人と囲む「ノチェ・ブエナ(Noche Buena)」のごちそうが一年のハイライト。
今回は、そんなセブ島で味わえるクリスマスの伝統料理&スイーツをまとめてご紹介します。
旅行中にローカルの味を楽しみたい方も、セブの文化をもっと知りたい方も必見です!
フィリピンのクリスマス文化とは?9月から始まる「世界最長のホリデー」

フィリピンのクリスマス文化は、日本とは異なるようです。下記にて、フィリピンのクリスマス文化をまず理解しましょう!
“BER months”に始まる長いクリスマスシーズン
セブ島を含め、フィリピンのクリスマス時期はバーマンスバーマンスと呼ばれる9月から12月に掛けた4月間の長い間、お祝いが行われます。
街中、ショッピングモールを歩いてみても、クリスマスソングのBGM、また大型のクリスマスツリーを9月頃から見かけます。
ちなみにバーマンスとは、月を英語表記にした際に、BERで終わる月のことを指します。
ノチェ・ブエナ(Noche Buena)とは?
フィリピンのクリスマス料理を紹介する前に、ノチェ・ブエナ(Noche Buena)という食文化を理解しましょう。
ノチェ・ブエナは、クリスマスイブ24日と25日の日付が変わる深夜12時に、キリストの誕生を祝うべく、夕食とは別に、深夜に改めて食事をします。
つまり、フィリピン人は12月24日の夜に夕食、そして深夜12時の2回食事を行います。
セブ島のクリスマスを彩る伝統料理

フィリピンでは、どのような食事をクリスマスに食べられるのでしょうか?
下記にて、代表的な食事を4選で詳しく紹介します。これからフィリピンでクリスマスを祝う際は、参考にしてみてください。
レチョン(Lechon)|セブ島の誇り“クリスマスの主役
フィリピンのクリスマス伝統料理といえば、豚の丸焼き・レチョンです。
特に大人数の家族がいる場合、複数人でシェアできる料理・レチョンが重宝します。
レチョンの皮はクリスピー、そして中の肉はジューシーで食べ応えがあります。
ちなみに、クリスマス時期のレチョンは需要が高まり、手に入れるのが難しくなるため、早めに予約すると安心です。
フィリピン風スパゲッティ(Filipino-style Spaghetti)|甘めソースが子どもに大人気
日本の年越しは蕎麦ですが、フィリピンにも同じような文化があり、細く長く生きられるようにスパゲティを食べます。
フィリピンのスパゲティは甘いミートソースが掛けられ、まるで給食で食べたような味わいです。
フィリピン人は甘党が多く、このようなスパゲティが好まれて食べられます。
ハモン(Christmas Ham / Jamon de Bola)|フィリピン流クリスマスハム
クリスマス時期のスーパーマーケットで必ず見かける大きなハム・それはハモンと呼ばれる伝統的なクリスマス料理です。
クリスマス当日に、このハムを切って分けて複数人で食べる文化があります。
なぜか、クリスマス時期になるとこのハムは値段が上がり、高級な食材の1つとして知られています。
カレカレ(Kare-Kare)|ピーナッツソースが香る贅沢煮込み
フィリピンのクリスマスまた年末によく見かける伝統料理・カレカレも忘れてはなりません。
カレカレは、ピーナツソースと野菜、牛肉を煮込んだ料理で、お祝い時によく食べられる料理です。
スペイン統治時代のカレーが語源となっていますが、カレカレはフィリピン料理として馴染み、カレーとはほど遠い料理となりました。
セブ島のクリスマススイーツ&デザート

上記では、フィリピンのクリスマス伝統料理を紹介しました。下記では、クリスマス時期によく食べられるデザートを2つ紹介します。
ビビンカ(Bibingka)|教会前の屋台で味わう伝統米粉ケーキ
クリスマス時期になると、教会の前で販売されているデザート・ビビンカは欠かせません。
餅米、ココナッツミルク、砂糖、卵などで作られ、バナナの葉の上に置いた蒸したデザートです。
特に教会の早朝ミサの終わりには、このビビンカを朝食として食べて帰宅するのが、フィリピンのクリスマス文化です。
プト・ブンボン(Puto Bumbong)|竹筒で蒸す紫もち米スイーツ
こちらも同じく、クリスマス時期の教会ミサが開催される時間に、道端でよく販売されるデザート、プト・ブンボンも忘れてはなりません。
紫色の餅米を竹筒の中で蒸し揚げ、独特の匂いと味がします。その上に、バター、砂糖、ココナッツをまぶして食べるデザートです。
朝食としては少し甘いですが、甘党のフィリピン人には最適な朝食です。
まとめ

フィリピンのクリスマスは、単なる年末のイベントではなく、家族・信仰・食を通じて心をつなぐ一大行事です。
セブ島でも、9月から始まる長いホリデーシーズンの中で、家族や友人が集まり、笑顔で食卓を囲む光景があちこちで見られます。
「レチョン」や「カレカレ」といった豪華なごちそう、そして「ビビンカ」や「プト・ブンボン」といった温かみのあるスイーツは、どれもフィリピン人家族愛とおもてなしの心が込められた料理です。
もしセブ島でクリスマスシーズンを過ごす機会があれば、ぜひローカルの家庭料理や屋台スイーツを味わってみてください。
その一口に、フィリピンならではのクリスマスの温もりを感じられるはずです。


