【セブ島の幼稚園事情】授業内容大公開!
フィリピンでは、幼稚園の最終学年(日本でいう年長さん)が義務教育になっているため、日本で幼稚園を卒園していないと、フィリピンの幼稚園を卒業しなければ小学生になれません。
未就学児を連れて数年単位でセブ島滞在を考えている方は、お子さんを幼稚園に入園させると思います。今回はセブ島の幼稚園がどんなことを行っているかを、セブ島のある私立幼稚園のKinder2クラス(年長さん)を例にご紹介します!
英語の勉強です。幼稚園といえど、なかなか難しい内容を勉強しています。例えば、名詞や動詞にはどういうものがあるか、冠詞や単数形と複数形などを学びます。ThisとThat、TheseとThoseの違い、Antonyms(反対語)とSynonyms(同義語)なども勉強します。
アルファベットの書き方からフォニックスまでをしっかりと学びます。サイトワード(見た瞬間に読めるべき頻出単語・重要単語)も勉強します。
英語での数字の読み方はもちろんのこと、曜日や12月の数え方、時計の読み方、簡単な足し算を行います。
Healthy Foodにはどのようなものがあるか(日本とフィリピンの食文化の違いはかなりありますが…)、体の部位、五感、気体・液体・固体、植物の部位などを英語で勉強します。
主にアカデミックな科目は以上の4科目になりますが、不定期にValue(道徳)も学びます。例えば Love for my family や Love for my country などを自分自身で考え質問に答えるといった課題があります。
その他にMAPEHと言われる、Music(音楽)、Art(芸術)、PE(体育)、Health(健康)の実技科目もあります。学校での振る舞いも点数化されます。
行事への積極的参加も評価されます。例えば様々な国の伝統衣装で来る日、本の登場人物の衣装で来る日、色々な職業のコスチュームで来る日などがあり、ノリノリでコスプレをすることが求められます。一番気合が入ってるのが先生だったりするのがフィリピンあるあるです。
そして8月から5月まで4学期(学校によって異なります)に分かれているのですが、各学期末にテスト週間があり、幼稚園生も例外はなく、1週間各科目のテストを受けます。テストの数週間後にPTC (Parent-Teacher Chat) と呼ばれる面談があり、担任の先生から各学期の評価と園での様子を教えてもらい、授業中に作った制作物を返してもらえます。
4学期修了後には卒園式もあります。科目ごとの成績優秀者や全体での成績優秀者も発表されます。「特定の生徒を目立たせないように」や、「生徒全員に見せ場を作る」などの配慮はなく、成績優秀者がとことん目立つようになっている卒園式です(これも学校によってだと思います)。そして長い夏休みに突入します。
以上、セブ島幼稚園の授業内容でした。モンテッソーリなどの特殊カリキュラムの学校とはかなり授業内容に違いはあるかもしれませんが、一般的な私立幼稚園ですと、大体上記のようなカリキュラムになると思います。
どこもお勉強にしっかり力を入れている印象が強いです。幼稚園なので高い英語力は必要ない園がほとんどだとは思いますが、アルファベット一通り、数字1から10、あいさつ、名前、年齢が英語で言えるとスムーズに園生活を始められるでしょう。
フィリピン人の先生たちはポジティブでものすごく褒めて伸ばしてくれる方たちばかりなので、きっとお子さんは素敵な園生活を過ごせることと思います。