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セブITパークの面積は23.70ha・24ha・27haのどれ?資料ごとの意味を整理

23.70haは2001年の指定区域、24haはその概数、約24.96haは2007年追加後の計算値、27haは現在のDeveloper表記として区別できます。

セブITパークの面積は23.70ha・24ha・27haのどれ?資料ごとの意味を整理
GLCから利用するCebu IT Park。Photo: NaviCebu(NaviCebu media library)

Cebu IT Parkについて調べると、少し不思議なことがあります。ある資料には23.70ha、別の資料には24ha、さらにAyala Land系の資料には27haと書かれています。同じCebu IT Parkなのに、なぜ3つの数字があるのでしょうか。

結論から言うと、単純に「どれかが間違っている」と考えない方が正確です。セブITパークは最初にIT経済特区として指定された区域から始まり、その後に土地が追加されました。資料ごとに、対象とする時点や範囲を確かめる必要があります。

要点

23.70haは2001年に指定された区域の面積、24haは初期区域の概数として使われる表記、約24.96haは2007年の追加区域を足した計算値、27haはAyala Land系資料の現在の地区表記です。数字だけを比較せず、資料の対象範囲と時点を合わせて読みましょう。

三つの面積は対象と時点が違う

つまり、23.70ha、24ha、27haは、資料が作られた時期と「何をCebu IT Parkとして数えているか」が違う可能性が高いのです。今回は政府資料、Presidential Proclamation、Ayala Land関連資料を重ねて、この数字の違いを整理します。

まず確認できる最も明確な数字は236,973㎡

Cebu IT Parkの面積を調べるうえで、最初に確認したいのが2001年2月27日に発令されたPresidential Proclamation No.12です。このProclamationによって、Lahugにある旧Airport跡地の一部がInformation Technology Special Economic Zoneとして正式に指定されました。

Proclamationに記載されている土地面積は、236,973㎡です。これをhaへ換算すると、23.6973haとなります。四捨五入すれば、約23.70haです。したがって、政府系資料に出てくる「Asiatown IT Park 23.70ha」という数字は、この最初のSpecial Economic Zone指定区域とほぼ一致します。(lawphil.net) [出典:lawphil.net

Central VisayasのPhysical Framework Planでも、Asiatown IT Parkは23.70 hectaresと記載されています。(dro7.depdev.gov.ph) [出典:dro7.depdev.gov.ph

つまり23.70haは、少なくともCebu IT Parkの初期の公式区域を示す数字として根拠があります。

236,973㎡は約23.70ha

次によく見かける数字が、24haです。これは、23.6973haを分かりやすく丸めた数字として使われているケースがあります。現在でもAyala Land OfficesのeBloc 3公式ページでは、Cebu IT Parkについて、24-hectare mixed-use business park and IT economic zoneと説明しています。(ayalalandoffices.com.ph) [出典:ayalalandoffices.com.ph

つまり、236,973㎡を厳密に示すなら23.6973haですが、企業の紹介文などでは、約24haとして説明する。これは特に不自然ではありません。2015年にCentral Bloc開発が発表された際も、MyCebuはCebu IT Parkを24-hectare Cebu IT Parkと報じています。(mycebu.ph) [出典:mycebu.ph

したがって、23.70haと24haはほぼ同じ初期Estateを、精密値と丸めた値で表したものと考えると理解しやすくなります。

27ha表記と追加区域

問題はここからです。Ayala Landや企業開示資料では、Cebu IT Parkを、27haとしているものがあります。2021年のAyala Landの企業Disclosureでは、Cebu Holdingsが開発した主要Estateとして、50-hectare Cebu Business Parkと、27-hectare Cebu I.T. Parkが記載されています。(ir.ayalaland.com.ph) [出典:ir.ayalaland.com.ph

さらに、AREIT関連の2023年のAppraisal資料でも、Cebu IT Parkについて、27-hectare mixed-use business parkと説明されています。つまり27haは、現在のAyala系企業資料で実際に使われている数字です。では、23.70haだったEstateが、どうして27haになったのでしょうか。

2007年、Asiatown IT Parkに12,633㎡が追加された

重要なのが2007年です。2007年9月11日に発令されたPresidential Proclamation No.1381によって、Barangay Apasにある追加の土地がAsiatown IT ParkへAnnexationされました。

追加された面積は、12,633㎡です。haにすると、約1.2633haです。元の236,973㎡に加えると、236,973㎡+12,633㎡=249,606㎡となります。ha換算では、約24.96haです。

つまり2007年の追加区域まで含めると、単純計算では約25haになります。(jur.ph) [出典:jur.ph] この時点で、「Cebu IT Parkはずっと23.70haだった」という説明では不十分になります。Estateの区域そのものが拡張されているからです。

それでも約25haで、27haにはまだ届かない

ここが今回の調査で重要なポイントです。2001年の236,973㎡と、2007年に追加された12,633㎡を単純に足しても、約24.96haです。それでも現在使われる27haには約2haの差があります。したがって、「2007年のAnnexationだけで27haになった」とは言えません。

この差については、Ayala Landや関連企業がその後取得・開発した周辺土地をEstateの一部として扱うようになった可能性があります。2011年のThe Freemanの記事では、当時24haと紹介されていたCebu IT Parkについて、CPVDCが隣接する2.1haの土地取得を進めていることが報じられています。

この2.1haを約24.96haへ加えると、約27.06haになります。数字としては、現在使われている27haにかなり近くなります。ただし、ここは注意が必要です。2.1haの土地取得報道と、現在の27haというEstate表記が「完全に同じ土地を指している」と断定できる一次資料までは、今回確認した範囲では見つかっていません。

したがってNaviCebuでは、2001年の指定区域=23.6973ha 2007年のAnnexation後=約24.96ha 現在のDeveloper表記=27haという3段階を事実として分け、27haへ至る残りの差については「周辺追加開発を含む現在のEstate範囲」として扱うのが安全です。

2011年には隣接2.1haの取得計画も報じられていた

2011年5月、The FreemanはCebu Property Ventures and Development Corporation、CPVDCがCebu IT Parkに隣接する土地を取得し、Estate拡張を進める計画を報じています。

記事では、当時のCebu IT Parkを24haとしながら、さらに2.1haの土地取得を目指していたとしています。この背景にはBPO Office需要の拡大がありました。eBloc Towerなど既存Officeの需要が高まり、さらにOffice Spaceを増やす必要があったためです。

つまりCebu IT Parkは、最初から現在の大きさで完成していたEstateではありません。企業需要に合わせて、最初のIT Economic Zone から、追加土地へ、さらに周辺開発へと拡張してきた場所です。

この成長過程を知らずに数字だけを見ると、「23.70haなのか、24haなのか、27haなのか」と混乱します。

面積を同じ条件で比較

4つの面積表記を整理すると、次のとおりです。

表記 面積 主な意味
23.70ha 236,973㎡ 2001年Proclamation No.12で指定された初期IT Special Economic Zone
24ha 約240,000㎡ 23.6973haを丸めて説明したDeveloper・Media表記として使われる
約24.96ha 249,606㎡ 2001年区域+2007年Annexation 12,633㎡を単純合計した面積
27ha 約270,000㎡ 現在のAyala Land・関連企業資料で使われるCebu IT Park Estateの表記
面積を同じ条件で比較の比較・一覧

この表を見ると、数字の違いは単純な誤記ではなく、時代ごとにEstateの範囲が変化してきた結果と考えるのが自然です。「PEZA区域」と「Estate全体」は必ずしも同じではないもう一つ重要なのが、PEZA Special Economic Zoneとして指定された土地と、DeveloperがCebu IT Park Estateとして扱う土地が常に完全に同じとは限らないことです。

Cebu IT Parkの中には、PEZA認定Office Building、Mall、Hotel、Residential Building、Parkなどさまざまな施設があります。また、Office BuildingにはBuilding単位でPEZA認定が記載されているケースもあります。

例えばAyala Land OfficesのeBloc 3は、公式ページでPEZA-certified corporate centerとされています。一方、その同じページではCebu IT Park全体を24haのmixed-use business parkと説明しています。(ayalalandoffices.com.ph) [出典:ayalalandoffices.com.ph

したがって、「27ha全部が同じ条件のPEZA区域」という単純な理解は避けた方がいいでしょう。Cebu IT Parkについて記事を書くときは、Estate面積、ProclamationによるEconomic Zone面積、個別BuildingのPEZA認定を分けて考える必要があります。

古い24haと現在の27ha

なぜ古い記事には24ha表記が多いのでしょうか。セブの地元メディアを遡ると、2000年代から2010年代前半の記事では、Cebu IT Parkを24haと表現するものが多く見つかります。これは、当時のDeveloper資料やEstate紹介で24haという数字が一般的に使われていたためです。

たとえば2015年にCentral Blocの計画が報じられた際、MyCebuはCebu IT Parkを24haと記載しています。Central Blocはその中の約2.2haにMall、Hotel、BPO Towersを建設する計画として紹介されていました。(mycebu.ph) [出典:mycebu.ph

現在のAyala Land Officesページにも24ha表記が残っているため、古い数字だから必ず間違いというわけでもありません。むしろ、「何の資料が、どの範囲を説明しているのか」を確認することが重要です。

現在Cebu IT Parkを説明するなら27haが使いやすい

現在のEstate全体を一般向けに説明する場合は、Ayala Land関連の企業開示でも使われている、27haを基準にするのが分かりやすいでしょう。2021年のAyala Land Disclosureでは、Cebu Holdingsが開発したEstateとしてCebu IT Parkを明確に27-hectareと記載しています。(ir.ayalaland.com.ph) [出典:ir.ayalaland.com.ph

ただし、歴史やPEZA制度について書く場合には、「2001年に23.6973haがIT Special Economic Zoneとして指定された」とする方が正確です。つまり、NaviCebuでは用途によって数字を使い分けます。

資料の数字を読むときの使い分け

現在の地区全体を説明するならAyala Land系資料の27ha、2001年のIT経済特区指定区域を説明するなら236,973㎡(約23.70ha)というように、数字と対象を一緒に示します。2007年の追加区域12,633㎡(約1.26ha)を含む計算では約24.96haになります。

24haという記載は、初期の約23.70haを丸めた表記として読む場合と、当時の地区紹介の表記として読む場合があります。資料の発行年と対象範囲を確かめれば、異なる数字を同じ面積の矛盾として扱わずに済みます。

面積の違いが示す成長

最初に「Cebu IT Parkは何haですか?」と聞かれれば、現在のEstateについては、約27haと答えるのが最も分かりやすいでしょう。しかし、少し深く調べると、23.70ha、24ha、約24.96ha、27haという数字が出てきます。

これは単なる資料の矛盾ではありません。Cebu IT Parkが、2001年のIT Special Economic Zone から始まり、土地を追加しながら成長してきたEstate だからです。Cebu IT Parkは、現在の完成した街だけを見るより、「どの土地がいつ追加され、どの時点でどの面積として記録されていたのか」を追うことで、その発展の過程がよりはっきり見えてきます。

参考情報

情報確認日:2026年9月17日

主な確認先:

Presidential Proclamation No. 12(2001年)

Central Visayas Physical Framework Plan

Ayala Land|2021年開示資料

Hero写真:NaviCebuメディアライブラリの既存画像(セブITパークの街並み)

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