要点
Mactan Newtownは、初期のBPO向けOffice開発に、海側の土地、飲食、住宅、教育、ホテル、国際会議の機能が段階的に重なってきた街です。大きな転換点は、2014年に報じられたPortofino側への拡張と、2026年に利用が進んだMactan Expoです。現在の街を理解するには、各施設が発表された時期と、実際に使われ始めた時期を分けてたどることが役立ちます。SunStar・2014年の拡張報道、TPB・2026年の催事実績
開発年表と初期拠点
開発年表|街にどのような機能が加わったか
| 時期 | 確認できる出来事 | 開発史での意味 |
|---|---|---|
| 2012年6月13日 | 複合用途の経済特区指定 | IT・観光などを組み合わせる制度上の基盤 |
| 2013年2月 | One World CenterへのBPO進出予定を報道 | 初期Office拠点の形成 |
| 2014年1月 | Portofino側を含む拡張を報道 | 海辺の滞在・余暇機能を広げる土地の確保 |
| 2015年4月 | Mactan Alfrescoの開業を報道 | Cebuの食を目的に訪れる場所が加わる |
| 2016年2月 | 8 Newtown Boulevardの住宅・共用設備を紹介 | 住宅とOfficeが重なる建物の具体化 |
| 2018年3月 | Newtown Schoolの教育内容・校舎を紹介 | 子どもの通学を支える機能の具体化 |
| 2019年 | Savoy Hotel Mactan Newtown開業 | 街の中で旅行者を受け入れる宿泊機能 |
| 2024年 | QQEnglishビーチフロント校開校、Museum計画発表、Expo起工式 | 語学学習・文化・MICEへ用途が広がる |
| 2026年1月28〜30日 | ExpoでTRAVEX開催 | 国際的な観光商談会の利用実績 |
| 2026年3月16日 | Expoの竣工式 | 大型会議・催事施設の正式な節目 |
| 2026年5月5日 | Museum内に国際メディアセンター開設 | ASEAN関連の報道拠点として建物を利用 |
2012〜2013年|BPOの職場を核にした街づくり
2012年6月13日のProclamation No.407は、Mactan Newtownの土地を複合用途の経済特区に指定した大統領布告です。用途にはITだけでなく、TourismとRetirementも含まれています。したがって、初期の段階から、仕事以外の活動も組み合わせる枠組みがありました。後に海やホテルの機能が目立つようになったとしても、当初の構想がOfficeだけに限定されていたわけではありません。Proclamation No.407 [出典:Proclamation No.407] 一方、街が動き始める具体的な拠点としてはBPO向けOfficeが重要でした。2013年2月20日のGMA報道は、最初のOffice TowerであるOne World Centerに、同年4月から操業予定のBPO企業2社が入ると伝えています。
同時に住宅や商業施設などへの投資計画も報じており、職場を整備しながら周囲に別の用途を重ねていく初期の姿が分かります。ただし、記事中の将来の雇用人数や開業予定は、その時点の目標として読む必要があります。GMA/2013年2月20日 [出典:GMA/2013年2月20日]
2014年|Portofino側への拡張で、海との関係が変わる
2014年1月15日のSunStarは、MegaworldがPortofinoを所有するLandmark Inc.と共同事業を進め、11.5haの海辺の土地を開発すると報じました。同記事には、別途取得した0.5haの土地への言及もあり、Mactan Newtownが従来の16.8haから28.8haに拡張したと記されています。この数字は2014年当時の開発範囲を示すもので、現在の公称規模を過去へ当てはめた数字ではありません。SunStar/2014年1月15日 [出典:SunStar/2014年1月15日] この拡張の意味は、単に面積が増えたことにとどまりません。Officeや住宅を中心に見る街に、海辺で過ごすための土地がまとまって加わり、リゾート型の暮らしや観光を具体的に計画しやすくなった点にあります。ただし、報道時点では海側に何を建てるかを詰めている段階でした。
土地の拡張が確認できることと、その上に現在知られる施設がすべて完成していたことは区別しなければなりません。
住宅・教育・海側への拡張
2015〜2018年|食事・住宅・学校が日常の機能を加える
2015年4月のMyCebuは、Mactan Alfrescoが開業し、複数の飲食店が営業を始めたと報じています。紹介されたのは、シンガポールのホーカーセンターに着想を得た屋外型の飲食空間で、開発側はCebuの食を通じた観光も意識していました。職場へ通う人や住宅の利用者に食事の場を用意すると同時に、街の外から「食べに来る」目的をつくった段階と整理できます。MyCebu・Alfresco開業報道 [出典:MyCebu・Alfresco開業報道] 住宅では、2016年2月の8 Newtown Boulevardの施設紹介が、当時の具体的な姿を伝えています。記事はOfficeを置く低層部分と住宅階、共用のプールや庭園を紹介し、一部住戸の引渡しにも触れていますが、共用設備には仕上げ途中のものもありました。一つの建物でも、住戸の引渡しと設備全体の完成は同じ時点とは限りません。
住宅、仕事、余暇を建物の中でも組み合わせる姿が具体化していました。MyCebu・8 Newtown Boulevard紹介 [出典:MyCebu・8 Newtown Boulevard紹介] 2018年3月には、SunStarがNewtown School of Excellenceの校舎や教育内容を紹介しています。住宅所有者の家庭に加え、周辺住民や働く人の子どもも想定した学校として説明されており、街の利用者を家族の生活まで広げる動きが見えます。Officeと飲食店があれば働く一日を支えられますが、学校が加わると、子どもの成長に沿った継続的な生活との関係が生まれます。SunStar/2018年3月23日 [出典:SunStar/2018年3月23日]
2019年以降|ホテルと語学学習が滞在の目的を広げる
2019年に開業したSavoy Hotel Mactan Newtownは、547室を持つホテルとして紹介されました。開業時のMyCebu報道では、出張者と家族旅行者を主な対象に挙げ、街と海辺の両方を利用できる立地を説明しています。住宅が継続的に暮らす人を受け入れる一方、ホテルは数日単位で訪れる人を受け入れます。街に宿泊機能が加わることで、食事や仕事のために立ち寄るだけでなく、滞在の拠点として使う形が明確になりました。MyCebu・Savoy開業報道 [出典:MyCebu・Savoy開業報道] さらに、QQEnglishの公式案内は、ビーチフロント校を2024年開校のキャンパスとしています。所在地はPacific World Towerで、既存の建物の中に語学学習の拠点が入った例です。新しい建物の数だけを追うと、こうした使い方の変化は見落とされます。
学校に通うために滞在する人が加わったことも、街の利用目的が広がる過程として捉えられます。QQEnglish公式・ビーチフロント校 [出典:QQEnglish公式・ビーチフロント校]
ホテルとMICEの段階
2024〜2026年|文化施設の計画とMICEの実績へ
2024年にはMactan World Museumの計画が公表され、歴史や文化を伝える施設を街の中に設ける方向が示されました。同年4月27日には、Marcos大統領がMactan Expoの起工式に出席しています。住宅やOfficeの利用者を支える施設に加え、展示や会議そのものを目的に人を呼び込む施設へと開発が広がった段階です。Museumの計画発表とExpoの起工は、それぞれの施設が一般利用を始めた日とは分けて記録する必要があります。MyCebu・Museum計画発表、PCO・2024年4月27日の起工式 [出典:MyCebu・Museum計画発表 / PCO・2024年4月27日の起工式] Expoについては、Tourism Promotions Boardが2026年1月28〜30日のTRAVEX開催を事後報告しています。
その後、3月16日に大統領出席の竣工式が行われました。この順番から、竣工式の日を初めて施設が使われた日とみなすことはできません。街の発展を見るうえで重要なのは、会議場が計画図の中の施設から、国際的な商談を実際に受け入れる場所へ進んだことです。TPB・TRAVEX開催報告、PCO・2026年3月16日の竣工式 [出典:TPB・TRAVEX開催報告 / PCO・2026年3月16日の竣工式] 同年5月5日には、Mactan World Museum内でASEANの国際メディアセンターが開設されました。PCOの発表が確認しているのは、首脳会議を取材する報道関係者向けの利用です。これは建物の利用実績として開発史に残せますが、博物館展示の一般公開開始と同じ意味にはなりません。2026年の変化は、催事の会場だけでなく、その周囲で報道活動を支える施設も使われた点にあります。
PCO/2026年5月5日 [出典:PCO/2026年5月5日] 結論 Mactan Newtownの開発史は、職場、海辺、食事、住まい、学び、宿泊、国際催事という用途が重なってきた過程です。2014年の海側拡張は街が使える空間を広げ、2026年のExpo利用は街を訪れる目的を広げました。建物が増えた年だけでなく、誰が何をするために訪れる街になったのかを追うことで、現在のMactan Newtownの成り立ちが見えてきます。
よくある質問
Mactan Newtown全体が一度に完成した年はありますか?
施設ごとに整備・利用の時期が異なります。経済特区指定、土地の拡張、ホテル開業、Expo竣工式などを、それぞれの節目として捉える方が正確です。
Portofinoは開発史でなぜ重要なのですか?
2014年の海側拡張に関わる旧リゾートの名前です。その土地を含めた開発によって、海辺の滞在や余暇を組み込むための範囲が広がりました。
Mactan Expoは2026年3月に初めて使われたのですか?
3月16日は竣工式の日です。公式の事後報告では、それより前の1月28〜30日にTRAVEXが開催されています。
参考情報
情報確認日:2026年9月16日
主な確認先: