こんにちは、ナビセブ編集部の谷口まりです。親子でセブに移住しました。観光とグルメの記事を担当しています。
ナビセブ編集部のまとめ
最初に結論
同じ安全な場所・向き・録音時間で雨前/雨中/直後/30分後を記録し、種名を断定せず、再生・草むら侵入・強い光を避ける。
音の3つの層を比べる

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| 音の層 | 例 | 記録の注意 |
|---|---|---|
| 生きものの音 | カエル・昆虫・鳥 | 声だけで種類を断定しない |
| 自然環境の音 | 雨・風・水 | 雨前・雨中・直後・30分後を同条件で比較 |
| 人の出す音 | 車・カラオケ・工事・エアコン | 生活音も除外せず音の風景として記録 |
雨の前後で録音する流れ

雨前:同じ安全な場所・向き・録音時間を決める
雨中:屋根下から雨音と人工音を記録
直後:新しく聞こえた方向と反復を記録
30分後:音の種類・静かな時間・車や人の音を同条件で比較
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録音の手順

- ステップ 1
機内モードにする - ステップ 2
ケースでマイクを塞がない - ステップ 3
手持ちにせず同じ方向へ向ける - ステップ 4
雨から端末を保護する - ステップ 5
同じ長さで録音する - ステップ 6
直後に日時・天気・場所・方向を記す
雨上がりに出会う生きもの



判断のまとめ
同じ安全な場所・向き・録音時間で雨前/雨中/直後/30分後を記録し、種名を断定せず、再生・草むら侵入・強い光を避ける。
雨上がりの音を聴く方法

セブで雨が止んだ夜、外へ出ると、雨の前には聞こえなかった音に気づくことがあります。水たまりの近くから繰り返されるカエルの声。草むらから続く昆虫の高い音。雨宿りを終えた鳥の短い声。屋根から落ちる水滴や、濡れた道路を走る車の音も重なります。姿が見えなくても、そこに何かが暮らしていることを、音が知らせています。このように、ある場所で同時に聞こえる自然音と人間活動の音をまとめて捉える考え方が音の風景です。この記事では、セブの雨上がりに同じ場所で10分間録音し、カエル、昆虫、鳥、風、雨、人の生活音を比較する方法を紹介します。
音の風景とは何か
サウンドスケープ(Soundscape)は、日本語で「音の風景」と表現されます。自然の中で聞こえる音は、大きく3つに分けて考えられます。
生きものの音
鳥、カエル、昆虫、哺乳類など、生物が作る音です。
自然環境の音
雨、風、波、雷、水の流れなど、生物以外の自然現象が作る音です。
人の出す音
車、飛行機、工事、音楽、話し声、空調設備など、人間活動による音です。セブの音の風景には、この3つが同時に含まれます。森の中でも遠くのバイクや鶏の声が聞こえ、市街地でも街路樹の鳥や雨どいの水音を記録できます。人間の音が入ったから失敗ではありません。その時間のセブで実際に聞こえたものを、分けずに記録することが音の風景観察です。
なぜ雨上がりに音が変わる?
雨が降ると、温度、湿度、水たまり、土の状態が変わります。その変化に反応して、鳴き始める生物や活動場所を変える生物がいます。カエルの鳴く活動は、種類によって降水、湿度、気温、繁殖時期などの影響を受けます。昆虫の音も、温度、湿度、時間帯によって変化します。鳥は強い雨の間に活動を抑え、雨が弱まると再び鳴き始める場合があります。ただし、「雨が止んだからカエルが必ず鳴く」とは限りません。次の条件が組み合わさります。
・季節
・降雨量
・雨が続いた時間
・気温と湿度
・水場の有無
・植生
・日没からの時間
・月明かり
・風
・周辺の人工照明
・生物の繁殖時期
1回の録音だけで、「この雨が原因で鳴いた」と断定しないことが重要です。
カエルの声は何のため?
カエルの鳴き声には、仲間とのコミュニケーションや繁殖など、複数の役割があります。よく聞かれるのは、雄が雌へ存在を知らせる鳴き声(Advertisement Call)です。ほかの雄との距離を保つための声や、危険を感じたときの声などもあります。種類によって鳴く場所も異なります。
・水面の近く
・水田や水たまり
・地面の落ち葉の中
・草や低木の上
・木の穴
・川や小さな流れの近く
声が聞こえても、姿を探すために草むらへ入り込んではいけません。カエルは小さく、落ち葉や葉の色に溶け込んでいます。観察者が踏んだり、繁殖場所を壊したりする可能性があります。声の方向と高さだけを記録し、その場所から動かずに観察します。
セブのカエルを声だけで断定しない
セブには、森林、河川、農地、庭、住宅地など、異なる環境を利用するカエルやヒキガエルがいます。しかし、鳴き声を聞いただけで種名を決めるのは簡単ではありません。同じ種類でも、気温や個体によって声に違いが出る場合があります。複数の種類が同時に鳴き、音が重なることもあります。録音アプリが表示した名前も、確定した見分けではありません。アプリは、学習に使われた音源、録音品質、地域データの量によって結果が変わります。セブの種が十分に登録されていなければ、別の国の似た声を候補にする可能性もあります。記録には、次のように書きます。
・短い低音を約2秒ごとに反復
・水たまりの方向から聞こえる
・地面に近い位置
・1個体ではなく複数方向
・雨が止んで約15分後に開始
・アプリ候補は表示されたが未確認
分からない音を「Unknown Frog Call(不明なカエルの声)」と残すことも、正しい観察です。
鳥と昆虫の音をどう分ける?
最初は、鳥と昆虫の声が混ざって聞こえます。種類を当てる前に、音の特徴を比較します。
音の長さ
短く1回ずつ鳴くのか、長く連続するのかを確認します。
繰り返し方
一定間隔か、速くなったり遅くなったりするかを聞きます。
音の高さ
低い、高いだけでなく、途中で上がるか下がるかを記録します。
聞こえる位置
地面、草、木の中層、樹冠、空中のどこから聞こえるかを確認します。
移動
同じ位置から続くか、飛びながら移動しているかを聞きます。
一般に、夜間は昆虫の連続音が目立ち、早朝には鳥の声が増えることがあります。しかし、すべての場所と季節に当てはまる決まりではありません。
録音を時間帯で比較することが大切です。
同じ場所を雨の前後で録音する
音の風景を比較するには、録音条件をそろえます。場所や録音時間が毎回違うと、変化の原因を判断しにくくなるからです。
1回目|雨が降る前
安全な場所から5分間録音します。
2回目|雨の最中
雷や強風がなく、建物内や安全な屋根の下から5分間録音します。
3回目|雨が止んだ直後
同じ位置で5分間録音します。
4回目|雨上がり30分後
可能なら同じ向きにスマートフォンを置き、再び5分間録音します。
比較するときは、音量だけでなく、次の項目を確認します。
・鳴いている音の種類
・連続音と単発音の割合
・最も目立つ音
・静かな時間の長さ
・水の音の変化
・車や人の音
・新しく聞こえ始めた方向
ただし、雷雨の接近中に屋外録音を続けてはいけません。
スマートフォンで録音する方法
高価なレコーダーがなくても、最初はスマートフォンで記録できます。
機内モードにする
着信や通知音が録音へ入るのを防ぎます。ただし、緊急連絡が必要な状況では通信を切らないでください。
ケースでマイクを塞がない
端末のマイク位置を確認します。
手に持ち続けない
指が動く音や服が擦れる音が入ります。安全な台の上へ置きます。
同じ方向へ向ける
比較録音では、毎回同じ場所と方向に置きます。
雨から保護する
防水端末でも、強い雨へ直接さらしません。軒下から録音します。
録音直後に情報を残す
ファイル名またはメモへ、日付、時刻、場所、天気を記入します。後から聞くと、いつの録音か分からなくなるためです。
録音と再生は違う
音の風景観察で行うのは、周囲の音を受け取る受動的な録音(Passive Recording)です。一方、録音した鳴き声をスピーカーから流し、鳥やカエルを呼び寄せる行為は再生です。再生は、動物が別の個体が来たと判断し、次のような行動を取らせる可能性があります。
・鳴き返す
・縄張りを離れて近づく
・餌を探すのを中断する
・隠れていた場所から出る
・繁殖行動を変える
観察や写真のために野生動物の行動を変える必要はありません。特に保護区域、繁殖場所、希少種がいる場所では再生を使用しないでください。音源と比較したい場合は、イヤホンを使うか、その場所を離れた後に確認します。
音の風景は生物の種類数と同じではない
音が多い場所は、生物が多いように感じます。しかし、音量や音の種類だけで、生物多様性の高さを断定することはできません。例えば、1種類のセミが非常に大きな音で鳴けば、ほかの小さな音が隠れます。反対に、音を出さない生物は録音に残りません。風、雨、道路、工事、航空機も、生物の声を聞こえにくくします。研究で使用されるパッシブ音響モニタリング(Passive Acoustic Monitoring)は、長期間の録音、周波数解析、現地調査、専門家による識別などを組み合わせます。WWFは生物音響モニタリング(Bioacoustic Monitoring)を、動物の分布、状態、行動などを推測するために音を記録する方法と説明しています。旅行者の10分間録音は、科学的な生物調査そのものではありません。その日の場所を比較する、個人的な観察記録として扱いましょう。
セブの生活音も記録する
セブで聞こえるのは野生動物の声だけではありません。次のような音もあります。
・早朝のニワトリ
・家の前の犬
・バランガイを通るバイク
・遠くのカラオケ
・教会の鐘
・建設工事
・エアコン
・雨どい
・トタン屋根の雨
・海岸のボート
これらを取り除けば「純粋な自然音」になるわけではありません。人が暮らす場所では、生活音もその土地の音の風景です。同じ場所を平日と休日、早朝と夜、晴れと雨で比べると、人間活動の時間も見えてきます。ただし、人の会話を録音する場合はプライバシーへ配慮します。個人を特定できる会話や名前が入ったファイルを、本人の許可なく公開しないでください。
夜間観察で守りたい安全ルール
雨上がりの夜は、道や階段が滑りやすくなります。カエルの声を追って、暗い草むらや水路へ入ってはいけません。
一人で行かない
管理された敷地で、同行者と観察します。
私有地へ入らない
声が聞こえても、柵や敷地境界を越えません。
川や水路へ近づかない
雨が止んだ後も、水位が上がる可能性があります。
強いライトを向け続けない
動物の目へライトを当てたり、草むらを長時間照らしたりしません。
カエルや昆虫へ触れない
種類が分からず、防御物質や刺激物を持つ可能性があります。
雷鳴が聞こえたら中止する
雨が弱くても、雷鳴が聞こえる間は建物内へ移動します。
帰路を先に確認する
暗くなってから初めて通る山道や海岸へ入りません。
音の位置情報を公開しない
録音ファイルや動画には、撮影場所のGPS情報が含まれる場合があります。一般的な鳥や昆虫の記録なら問題がなくても、希少種、繁殖場所、巣、保護区域内の非公開地点が推測される可能性があります。公開前に次を確認します。
・ファイルに位置情報が含まれていないか
・録音中の会話から場所を特定できないか
・希少種の繁殖場所ではないか
・私有地の所有者が公開を認めているか
・保護区の研究・撮影規則に反しないか
正確な地点を伝える必要がなければ、「セブ北部の農村」「管理された森林周辺」のように範囲を広くします。種名を無理に書かないことで、観察記録の正確さを保てます。
3つの時間でセブを比較する
同じ場所を、次の時間帯に5分ずつ録音してみましょう。
夜明け前後
鳥の声が増える夜明けの合唱(Dawn Chorus)を観察できる場合があります。
雨上がりの夕方
カエル、昆虫、水滴、人の帰宅時間の音が重なります。
夜
昆虫、カエル、犬、カラオケ、交通量の変化が聞こえます。
録音の音量設定、端末の位置、録音時間をそろえると比較しやすくなります。「どの時間が最も自然か」を決めるのではなく、それぞれの時間に誰が活動しているかを考えます。
よくある質問
雨上がりなら必ずカエルが鳴きますか?
必ずではありません。種類、季節、気温、湿度、水場、繁殖時期などによって異なります。
鳴き声識別アプリだけで種名を決められますか?
候補を探すためには使えますが、確定には専門知識、分布情報、複数の特徴が必要です。アプリ結果は未確認の候補として記録してください。
姿を確認するために草むらへ入ってもよいですか?
入らないでください。小さな生物を踏み、繁殖場所を傷つける可能性があります。声だけを記録します。
スマートフォンでも研究に使える録音ができますか?
個人観察には利用できます。しかし、科学的調査では機器特性、設置条件、録音形式、調査許可、解析方法を統一する必要があります。
録音した音をSNSで公開できますか?
人の会話、私有地、希少種の位置情報、保護区の規則を確認してから公開してください。
まとめ|姿が見えないセブを耳で記録する
雨上がりのセブでは、目だけでは見つけられない生き物の存在を、音から感じられます。カエルの低い反復音、昆虫の途切れない高音、鳥の短い声、葉から落ちる水滴、遠くのバイクやカラオケ。これらが重なり、その時間だけの音の風景を作ります。大切なのは、声の主を無理に見つけることではありません。同じ場所で動かず、5分または10分録音し、雨の前後、早朝と夜を比べてみてください。名前が分からない音は、音の高さ、長さ、間隔、方向を記録します。鳴き声をスピーカーで流さず、草むらへ入らず、強いライトを向けない。そうすれば、生き物の行動を変えずにセブの夜を観察できます。雨が止んだ後、景色が暗くて何も見えなくても、セブの自然は静かになったわけではありません。耳を澄ますと、別の一日が始まっています。
情報確認日:2026年8月31日
音の風景とは?
ある場所で聞こえる生物、自然現象、人間活動の音を含む音の風景
雨上がりに何が聞こえる?
カエル、昆虫、鳥、水滴、風、水路、車、犬、鶏など
鳴き声だけで種類が分かる?
候補は探せるが、録音だけで断定できない場合がある
特別なレコーダーは必要?
必須ではない。最初はスマートフォンの録音機能で始められる
何分録音する?
同じ場所で5~10分。比較する場合は長さと条件をそろえる
鳴き声を再生して呼び寄せてよい?
行わない。再生は野生動物の行動を変える可能性がある
夜に一人で録音してよい?
おすすめしない。安全な敷地や管理された場所で複数人で行う
録音をSNSへ公開してよい?
人の会話、私有地、希少種の位置情報を確認してから公開する
記録項目と記入例
・日付:2026年8月31日
・時刻:18時40分~18時45分
・場所:セブの住宅地、庭から録音
・天候:雨上がり、風は弱い
・地面:濡れており、小さな水たまりあり
・最も大きい音:昆虫と思われる連続した高音
・単発音:低い音が約3秒間隔
・鳥らしい声:木の上から短く2回
・人の音:バイク、犬、遠くの会話
・判定:種名は未確認
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👨💻 ナビセブ編集部
ナビセブ編集部の結論
雨上がりのセブの音を楽しむなら、同じ安全な場所、同じ向き、同じ録音時間で、雨の前、雨の最中、直後、30分後を記録して比べるのがおすすめです。録音するときは機内モードにし、端末を雨から守りましょう。聞こえた生きものの種名は断定せず、鳴き声の再生や草むらへの立ち入り、強い光を当てることは避けてください。



