こんにちは、ナビセブ編集部の谷口まりです。親子でセブに移住しました。観光とグルメの記事を担当しています。
プトマヤ・セクワテ(Puto Maya & Sikwate)は、ココナッツ風味のもち米と、カカオを溶かしたホットチョコレートを組み合わせたセブの朝ごはんです。市場や屋台ならそれぞれ10ペソ、カフェならマンゴー付きのセットで175ペソ(取材時)。フィリピンの食を探し歩くノマドライター・中谷よしふみさんが、4か所で食べ比べました。
ナビセブ編集部のまとめ
安く試すなら屋台の10ペソ、きれいに食べるならカフェのセット

カルボンマーケットのLetty’s Puto MayaとITパークのNora’s Puto Sikwateは、もち米もセクワテもそれぞれ10ペソ。ただしマンゴーは付きません。マンゴーまでそろえて食べたいなら、チョコレート専門店Tablea Chocolate Cafeの「Puto Maya Set」(175ペソ、朝8時から営業、いずれも取材時)が確実です。セクワテは店によって甘さがまったく違い、市場の一杯は砂糖なしで甘さゼロでした。
東南アジアには、もち米とココナッツを組み合わせた甘い料理が各地にあります。マレーシアの「プルッ・マンガ」、インドネシアの「クレポン」、ラオスの「カオニャオ・マクムアン」など。どれも果物を合わせた素朴なスイーツです。中でも有名なのが、タイの「カオニャオ・マムアン」。マンゴーにココナッツミルクをたっぷりかけて食べるスタイルが、観光客にも人気です。
実はフィリピンにも似た料理があるんだけど、なぜかあまり知られていません。それが「プトマヤ・セクワテ(Puto Maya & Sikwate)」です。「プトマヤ」はココナッツ風味のもち米、「セクワテ」はホットチョコレート。甘いホットチョコを加えるのが、なんともフィリピンらしい。
プトマヤ・セクワテとは

プトマヤは、もち米を蒸してココナッツミルクで仕上げた、粘りのある米料理です。家庭のレシピでは、すりおろしたショウガの汁を加えることもあり、熟したマンゴーを添えて、セクワテと一緒に食べるのが定番の組み合わせです。米粉を蒸して作る小さな「Puto」とは別の料理なので、注文するときは「Puto Maya」と言い切ると間違えません。
カカオはスペイン統治時代にメキシコ経由で伝えられたとされており、チョコレートは上流階級の贅沢な飲み物でした。それが時を経て庶民にも広まりました。セブでは「タブレア(tablea)」と呼ばれる、焙煎したカカオ豆をすり潰して丸めたカカオの塊があり、それをお湯で溶かした飲み物が「セクワテ」。セクワテという言葉はタガログ語ではなくビサヤ語です。
関連記事タブレアはチョコレートと何が違う?セブのシクワテとビビンカを味わう
いつ食べる?クリスマス前のミサと普段の朝

クリスマス前の「シンバン・ガビ(夜明けのミサ)」では、ビビンカやプトブンボンが定番だけど、セブではプトマヤ・セクワテも朝食として登場します。温かいもち米とホットチョコは、早朝のミサの後の朝食にちょうどいい組み合わせです。
これはクリスマスシーズンでなくても食べられます。市場の食堂や屋台では朝から出しているので、旅行中に一度、ホテルの朝食を外で食べる日を作ると試しやすくなります。
関連記事セブのクリスマス料理|レチョン・ビビンカと旅行者の食べ方
4か所で食べ比べた値段と味

中谷さんが実際に食べた4か所を、値段と特徴で並べました。値段は取材時(2025年)のものです。
| 店 | 場所 | 値段(取材時) | 特徴 |
|---|---|---|---|
| Letty’s Puto Maya | カルボンマーケット2階のフードコート | もち米10ペソ、セクワテ10ペソ | マンゴーなし。セクワテは砂糖なしで甘さゼロ |
| Nora’s Puto Sikwate | ITパークの屋台街 | もち米10ペソ、セクワテ10ペソ | 葉に包んだチマキ風。チョコはかなり甘い |
| Ally Mango | Sugbo Mercado(ITパークの屋外屋台) | マンゴー付きもち米150ペソ | ホットチョコはなし |
| Tablea Chocolate Cafe | チョコレート専門のカフェ | Puto Maya Set 175ペソ | もち米・セクワテ・マンゴーがそろう。朝8時から |
屋台の2店はどちらも合計20ペソで済みますが、マンゴーは付きません。「マンゴーは高いからね」というのが屋台の事情です。もち米・ホットチョコ・マンゴーの3つを一度に味わいたいなら、カフェのセットを選ぶのが近道です。
カルボンマーケットの屋台で食べる

カルボンマーケットの2階に超ローカルフードコートがあるんですが、そこに「Letty’s Puto Maya」というプトマヤ専門店があります。ほんのりココナツの香りがするもち米が10ペソ。マンゴーはついていません。ホットチョコレートは紙コップで提供され、こちらも10ペソ。砂糖なしの純粋なカカオで、甘さはゼロ。卓上の砂糖を加えると、ようやくチョコレートらしくなります。
カカオそのものの苦味を知りたい人には、ここが一番です。まずそのまま一口飲んで、足りなければ砂糖を少しずつ入れると、自分の好みの甘さが分かります。市場は朝が最もにぎわうため、混雑と荷物には気をつけてください。
関連記事セブ市のCarbon Marketへの行き方と帰り方|目的地指定・荷物・配車の基本を押さえる
ITパークの屋台とSugbo Mercado

ITパークの屋台街にある「Nora’s Puto Sikwate」では、ササに包まれた小さなチマキ風のもち米が出てきます。ここのチョコはめちゃくちゃ甘い。ここもそれぞれ10ペソ。ここにもマンゴーはない。高いからね。
観光客向けの屋外屋台「Sugbo Mercado」にある「Ally Mango(味方マンゴー)」では、マンゴー付きのスティッキーライスが150ペソで売られています。ただし、ホットチョコはなし。味は普通。なおSugbo Mercadoは2026年に会場が移っているため、行く前に新しい場所を確かめてください。
関連記事セブでスグボメルカドが移転|新会場の場所・行き方・営業時間
屋台が苦手ならTablea Chocolate Cafe

屋台が苦手な人には、チョコレート専門店「Tablea Chocolate Cafe」がおすすめ。朝8時から営業していて、「Puto Maya Set」が175ペソ。温かくて見た目もきれいなココナツ風味のもち米と、香り豊かなホットチョコ、そして甘いマンゴーが楽しめます。
配達アプリのFoodpandaには、セブ市LahugのJY Square 1階の店が載っています(2026年10月確認)。営業時間やメニューは変わることがあるため、朝一番に行くなら事前に確かめてください。冷房の効いた店内で落ち着いて食べられるので、子ども連れや初めての人にも向いています。
関連記事セブの朝ごはんを1日だけ外で食べる|プトマヤ・パンデサル・シログ
正直な感想:うまいとは言い切れない

スペインがもたらしたカカオ文化と、アジアの米文化が出会い、フィリピンの歴史の中で独自に進化した「プトマヤ・セクワテ」。外来文化 × 地元文化 × 信仰のミックスした一皿です。
……とはいえ、「めちゃくちゃうまい!」とは言えない自分がいます。カオニャオ・マムアンはおいしいのに、ほとんど同じプトマヤ・セクワテはなんか違う……。食欲がない朝には悪くないけど、それなら、ゴトやタホを食べちゃいます。
【Y’s Tips】カカオ生産国だけど、チョコレートは輸入品

フィリピンはカカオの生産国。だけど、市場に出回るチョコレート製品の多くは輸入品。というのも、チョコレートの製造は複雑で、焙煎、コンチング(練り工程)、テンパリング(温度調整)の工程には専門的な設備が必要なんです。だから、カカオに砂糖やミルクを加えるだけで手軽に作れる「チョココーヒー」として飲むことが多いんです。ただ、近年はセブの「Tablea」のようにクラフトチョコレートを作る小規模ブランドが増えてきています。
👨💻 ナビセブ編集部
ナビセブ編集部の結論

プトマヤ・セクワテは、絶品というより、セブの歴史と信仰が詰まった素朴な朝ごはんです。カカオの苦味を知りたいならカルボンマーケットのLetty’s、甘いチョコで手軽に試すならITパークのNora’s、マンゴー付きで落ち着いて食べるならTablea Chocolate Cafeと、目的で店を選んでください。屋台なら合計20ペソで試せるので、一度食べてカオニャオ・マムアンとの違いを確かめる価値はあります。
よくある質問

プトマヤとセクワテは何ですか?
プトマヤはココナッツ風味のもち米、セクワテはタブレア(焙煎したカカオ豆をすり潰して固めたもの)をお湯で溶かしたホットチョコレートです。セブでは2つを組み合わせて朝ごはんにします。
いくらで食べられますか?
取材時(2025年)は、カルボンマーケットとITパークの屋台でもち米・セクワテがそれぞれ10ペソ、Tablea Chocolate Cafeのマンゴー付きセットが175ペソでした。
マンゴーは付いてきますか?
屋台では付かないことが多いです。マンゴーも一緒に食べたいなら、Tablea Chocolate CafeのPuto Maya Setを選んでください。
セクワテは甘いですか?
店によって大きく違います。カルボンマーケットのLetty’sは砂糖なしで甘さゼロ、ITパークのNora’sはかなり甘めでした。甘さが足りなければ卓上の砂糖で調整します。
クリスマスの時期しか食べられませんか?
一年中食べられます。クリスマス前の夜明けのミサ「シンバン・ガビ」の朝食として登場することでも知られていますが、市場の食堂や屋台では普段の朝にも出しています。
セクワテはタガログ語ですか?
ビサヤ語です。タガログ語圏では、似た飲み物を別の名前で呼びます。
最後に

高級な料理ではありませんが、プトマヤ・セクワテにはスペイン統治時代から続くセブの暮らしが表れています。旅の朝を一度だけ外で過ごし、市場かカフェで温かいもち米とホットチョコを味わってみてください。
中谷よしふみ
フィリピンのおいしい料理を探求するノマドライター。セブ留学体験談をまとめたサイト「フィリピン留学ラジオ」を運営中。
フィリピン留学ラジオ

